多くの人気機種があるLenovoの中でも、特に人気の高いIdeaPad Slim 5シリーズです。
おしゃれな普段使い用PCで、性能はかなり高くWi-Fi 6にも対応、そしてアルミニウム筐体で高級感もあり、耐久性も高い機種になります。
バッテリー駆動時間も長いので、持ち運びが多い人にも使いやすい機種です。
購入機種はRyzen 3 5425U、メモリ8GB、SSD PCIe 4.0 256GBです。(2023年1月に確認したら、Ryzen 3は選べないようになっていました。)
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.3] |
---|---|
コスパ | [usr 4.5] |
総合評価 | [usr 4.4] |
Contents
IdeaPad Slim 570(14型 AMD)のスペックレビュー
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
---|---|
メモリ | DDR4 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS 光沢なし 300ニト |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6 |
オーディオ | Dolby Audio |
生体認証 | 指紋センサー |
Webカメラ | HD 720p、FHD 1080p |
寸法(幅×奥行×高さ) | 321.69 x 211.84 x 16.9㎜ |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー | 最大15.1時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 6.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーはRyzen 5000シリーズですが、アーキテクチャがZen 3の上位モデルで、2022年から搭載し始めた新しいモデルです。
ビジネス用途で快適に使う場合の目安Passmarkスコアは7000以上ですが、下位モデルのRyzen 3でもPassmarkスコアが1万ほどと、かなり高い性能です。
メモリは最大16GBと大きく、ストレージも最大512GBと大容量です。
本機はメモリ8GBを選びましたが、グラフィック性能がかなり低かったです。購入した後に気が付いたのですが、Ryzen 3はシングルチャンネルメモリ、Ryzen 5と7はデュアルチャンネルメモリです。できれば、皆さんRyzen 5以上のモデルを購入した方が良いです。
ディスプレイはFHD IPS液晶で、輝度は300ニトと高めなので、明るい場所でも比較的使いやすいです。
パソコンのコアスペックは普段使いにしては高めで、困ることはないと思います。むしろ、ビジネス用途でもサクサク快適ですね。
その他のスペックはWindows 11 Home搭載で、指紋センサー搭載、通信速度が現行最高のWi-Fi 6に対応、Webカメラはなんと高画質FHD 1080pになっています。なんか、ビジネスモデルみたいなスペックですね。
重量は1.39㎏で、バッテリー駆動時間は最大約15.1時間と長めなので、持ち運びが多い学生にも合います。
インターフェイスも十分あり、USB Type-Cが2つ、USB-Aが2つ、SDカードリーダーやHDMIもあります。
旧モデルから欠点(重さやWi-Fi、Webカメラなどのスペック)が改善されており、総合的に見て普段使い用としては十二分に高い性能で、文句の付け所がないんじゃ?と思います。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/IdeaPad Slim 550>
旧モデルのIdeaPad Slim 550 14 AMDとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | IdeaPad Slim 550 | |
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
メモリ | DDR4 16GB | |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし 300ニト | |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 15.1時間 | 14時間 |
重量 | 1.39㎏ | 1.45㎏ |
寸法 | 321.69 × 211.84 × 16.9㎜ | 321.6 × 211.6 × 17.9㎜ |
価格 | 6.8万円~ | 6.3万円~(Ryzen 5モデル) |
変更点です。
・カラーがシルバーからストームグレーに
・プロセッサーがアーキテクチャZen 2から、上位モデルのZen 3に
・Wi-Fi 5がWi-Fi 6に
・バッテリー駆動時間が1時間ほど伸びた
・60g軽くなった
・ACアダプタからUSB Type-Cになった
筐体は若干サイズが違い、左側面の電源ジャックの形も変わりました。ようやくUSB Type-Cの充電アダプタになったので、助かりますね。
こちらはCPU Markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5825U | |
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Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 5300U |
IdeaPad Slim 570(14型 AMD)の特徴
画面のディスプレイ比は90%と高く、ベゼル(画面の黒い枠)が細いですね。左右と下はかなり細く、上部は今はやりのノッチになっています。
ベゼル幅は上部9.34㎜、左5㎜、右4.4㎜、下9.8㎜となっています。左右のベゼルはかなり細く、下部も細いですね。
上部ははWebカメラやマイクが入っている部分のみが飛び出すようになっていて、他の部分を細くしています。こうすることによって、上ベゼルが太くならずに、おしゃれに見えます。
比較的コンパクトなモデルで、
・幅 321.69㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行 211.84㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ 16.9㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
になり、A4サイズ(210㎜×297㎜)よりも幅が2㎝ほど大きいだけです。小さいなハンドバック以外なら、カバンにすっぽり入ると思います。
厚さ16.9㎜くらいだと、個人的には一番しっくりくる厚さで、ちょうどよいサイズ感です。掴みやすいです。
重さは1.39㎏で、14インチの平均である1.4㎏とほぼ同じです。すごく軽いわけじゃないですが、重たくもない普通の重さです。
ディスプレイを最大限倒した状態です。45°くらいでしょうか?180°倒すことはできません。
何とアルミニウム合金のボディで、手触りも良く、見た目も高級感があり、耐久性も高い機種です。
底面カバーには大きな通気孔があり、エアフローは問題なさそうです。これに加え、最大温度が従来よりも10°も低いAMD Ryzenのプロセッサーが搭載なので、安心して高負荷な作業もできます。
上から見ても、下から見ても美しさがある筐体ですね。IdeaPadは普段使い用なので、今までは若干の安っぽさもありましたが、本機はそういった感じがしません。
また、MILスペックと言う、米国国防省が定めた物資調達規格の堅牢性を実現しているとのことです。この言い回しからするとMIL規格に準拠していない様な感じですが、調べてみるとMIL-STD-810Hというテストをパスしているようです。(詳細はここ(英語のみです)から)
ThinkPadがMILスペックに準拠しているので聞いたことがある人も多いと思いますが、簡単に言うと、頑丈で安心して使える機種なんです。
キーボード周り
キーボードは84キーで、バックライト有り無しが選べ、テンキーなしです。
キーストロークは実測で1.3㎜と一般的で、軽めのタッチでタイプしやすいです。キーピッチは縦横18.3㎜×19㎜と、十分な大きさがあります。
キーボード面の左右に2Wスピーカーが1つずつ搭載しており、オーディオは一般的なDolby Audioです。スピーカーはフロントフェイスなので、聞きやすく、意外に音質もそれなりに良かったです。
指紋センサーは電源ボタンと統合しており、電源を入れたらサインインも完了なので、素早く使い始めることができます。電源ボタンの場所に窪みがないので、電源ボタンが押しにくいな~と思っていたのですが、ボタンは指を置くだけで反応します。
高画質FHD Webカメラ
Webカメラは一般的なHD 720pと、高画質のFHD 1080pの2種類がありますが、カスタマイズモデル以外(スペックを変更できないモデル)は、すべて1080p FHDになっています。
ただし、モデルによってはHD 720pが搭載しているかもしれないので、購入時に確認した方が良さそうです。
本機種のFHD 1080pカメラはすごく高性能で、細部まできれいに映っています。
Webカメラテストで品質を測定したら、451とかなり好スコアでした。また、マイクもMic Testで計測し、835とでました。
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
IdeaPad Slim 570 14 | |
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FHD 1080p平均 | |
IdeaPad 1080p | |
HD 720p平均 |
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
IdeaPad Slim 370i 14 | |
---|---|
IdeaPad Slim 570 14 | |
IdeaPad Slim 550i |
カメラのスコアは部屋の明るさによって、若干変わり、マイクのスコアは音量によって若干変わるので、参考程度に見てください。
それにしても、カメラはすっごく高品質です。
オンラインレッスンやビデオ通話が多い人は、外付けの高画質カメラを購入することが多かったと思いますが、本機だとカメラの別途購入の必要はないと思います。
CPU
Ryzen 3 5425U | Ryzen 5 5625U | Ryzen 7 5825U | |
製造プロセス | 7nm | ||
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アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 | 8/16 |
L3キャッシュ | 8MB | 16MB | |
GPUコア | 6 | 7 | 8 |
基本クロック | 2.7GHz | 2.3GHz | 2.0GHz |
ブーストクロック | 4.1GHz | 4.3GHz | 4.5GHz |
TDP | 15W |
アーキテクチャは最新のZen 3になっており、通常版のZen 2に比べ以下の様な特徴があります。
- コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
- IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
- シングルスレッドの性能が最大23%UP
- マルチスレッドの性能が最大108%UP
- バッテリー効率が上がった
一般的に、AMDプロセッサーはインテルモデルよりも発熱が少なく、バッテリー駆動時間が長いと言われており、本機搭載のプロセッサーは旧モデル搭載のRyzen 5000シリーズよりも最大温度が10度も低くなっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Ryen 3 5425Uのスコアは11374と平均よりも10%ほど高い性能でした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800U | |
---|---|
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U |
Ryzen 3でも1万オーバーのスコアがあり、Ryzen 5と7は1.5万以上と、かなり高い性能です。普段使いのPCとは言えかなり高い性能なので、スペックが足りないなんてことはないと思います。
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・5000以上・・・超ハイスペック
・4000以上・・・ハイスペック
・3000以上・・・中位モデル
・2000以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は4828
- Essentialは8918→通常用途やビデオ会議などはかなり使いやすい
- Productivityは8215→かなり高速に使える
- Digital content creationは4169→悪くないがよくない
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U/本機 | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i3-1115G4 | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 3 5425U/本機 | |
---|---|
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1135G7 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i3-1115G4 | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5425U/本機 | |
Core i3-1115G4 |
トータルで見ると、普段使い用途であれば、というか、ビジネス用途でも作業がしやすく、困ることはないと思います。ただし、Digital Content Creationのスコアが低いので、画像編集などは苦手です。
グラフィック性能
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
3Dグラフィックスマークで、グラフィック性能を測ったら、1122でした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 5425U・別機種 | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 5300U | |
Ryzen 3 5425U・本機 |
えーっ!?ダントツで低い性能です!!なんでだ?計測ミスかなとも思いましたが、よくよく調べてみると、Ryzen 3搭載モデルはシングルチャンネルメモリと言って、デュアルチャンネルに比べ帯域幅が狭く、グラフィック性能も全然上がらないんです。。。
確認していませんでした(泣き)。念のためCPU-Zで確認しましたが、DC Mode(デュアルチャンネルモード)に何も書かれていないですね。。。
購入するなら、Ryzen 5以上が良いと思います。。。
ちなみに、ドラクエやファイナルファンタジーのベンチマークを使ってグラフィック性能を測ったのですが、おそらくシングルチャンネルメモリだからでしょうか、エラーになって計測できませんでした。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
FHD | なし | IPS | 250/300nit 300nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
700:1 1200:1 |
NTSC 45% sRGB 100% |
170° | TUV認証 |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920 × 1080ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
TUV認証 | テュフによる低ブルーライト認定を受けた液晶パネルを搭載で、目にやさしい |
ディスプレイは3種類ありますが、執筆時現在、カスタマイズモデル以外には真ん中のFHD IPS 300nit NTSC 45%のものが搭載です。
300ニトもあるので、ちょっと明るい場所でも使いやすいです。
筆者購入機種の色域はNTSC 45%で、普段使い用だと問題ないです。
一番左が本機種で、真ん中はIdeaPad Flex 570のNTSC 45%、そして右はsRGB 100%になります。さすがにsRGB 100%のディスプレイと比べたら劣りますが、一般的なディスプレイだと思います。
また、テュフ認証を受けた液晶なので、低ブルーライトで目にも優しいです。
画像編集をするような人はsRGB 100%を選びますが、そうでない場合は気にしなくても良いかと思います。
最後に視野角のチェックをしましたが、問題ないと思います。どの角度からでも見やすいです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、最大16GBとなります。一般的に、8GBあればほぼ困る事はないですが、高負荷なことをするのであれば16GBモデルが良いかもしれません。
Memory Markでメモリ性能を測ったら、1762とちょっと低いスコアでした。先述したように、Ryzen 3モデルはシングルチャンネルメモリなので、性能が低めになっています。
その他のメモリとの比較です。スコアはすべて当サイトで計測しているので、平均値は絶対的な値ではありません。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
DDR5-4800MHz平均 | |
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LPDDR4-4266MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
DDR4-3200MHz平均 | |
本機種 |
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはM.2 SSDが搭載で、最大512GBになります。仕様書を見ると最新のPCIe 4.0とPCIe 3.0があるようですが、パソコン(M.2スロット)がPCIe 3.0までしか対応していないので、データ転送速度は最大32Gbpsになります。
ビジネス用途でも十分快適に使えるほどの速度なので、問題ないと思います。
CrystalDiskMarkで計測した、シーケンシャルリード(読み込み速度)と、ライト(書き込み速度)は、リード・3248MB/秒、ライト・1864MB/秒でした。
結構速いです。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
本機種 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- パワーオンパスワード・・・電源を入れた時のログインパスワード
- スーパーバイザーパスワード・・・BIOSなどの設定を見たり変更する時のパスワード
- Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
などがあります。
セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6に対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
ようやくIdeaPad SlimシリーズにもWi-Fi 6が標準搭載したので、個人的にかなりうれしいです。
IdeaPad Slim 550(Wi-Fi 5)と本機種でWi-Fi速度を比較しました。左が本機種で、右がSlim 550、そして上は1つずつ計測、下は同時に計測しました。
深夜に測ったので結構早めの速度でしたが、当然、本機種のWi-Fi 6の方が速いですね。ちなみに、通信速度は契約回線によって変わるので、数値はWi-Fi 5との差だけ見てください。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル56.5Whrで、最大バッテリー駆動時間は15.1時間と長めです。また、15分の充電で約2時間駆動が可能です。
バッテリー駆動時間が長いので、持ち運びが多い学生にも使いやすいですね。
また、電源は65Wとなっています。
インターフェイス
インターフェイスは旧モデルからほとんど変わりないですが、充電ポートが一般的な丸いものからUSB Type-C になったので、USB-Cパワーバンクなどで充電が可能になりました。助かります。
右側面は、4 in 1メディアカードリーダー、USB 3.2 Gen 1が2つになります。
右側面は USB 3.2 Gen1 Type-Cが2つ(1つは充電兼用)、HDMI、マイク/ヘッドフォンジャックになります。
USBの最大データ転送速度は5Gbpsとなり、USB Type-CはPowerdeliveryと映像出力機能付きになっています。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・IdeaPad Flex 570・IdeaPad Slim 170>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | IdeaPad Flex 570 | IdeaPad Slim 170 | |
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
Ryzen 5 5500U |
メモリ | 16GB | 16GB | 8GB |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 1TB | SSD 256GB |
ディスプレイ | FHD IPS 画面比16:9 |
WUXGA IPS タッチ 画面比16:10 |
FHD TN 画面比16:9 |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 15.1時間 | 13時間 | 11.2時間 |
重量 | 1.39㎏ | 1.55㎏ | 1.4㎏ |
素材 | アルミニウム | 樹脂 | 樹脂 |
2 in 1 PC | × | 〇 | × |
価格 | 6.8万円~ | 8.0万円~ | 5.8万円~ |
全機種2022年発売の14型IdeaPadで、全機種Ryzen 5搭載モデルの価格です。高性能Ryzen 5搭載モデルが5.8万円からというのも、すごく安いですね。
各機種の特徴です。
本機種・・・スタンダードなスペックですが、筐体にアルミニウムを使用しており高級感があります。この中で一番軽く、バッテリー駆動時間も長いので、持ち運びに一番向いています。
Flex 570・・・本機はディスプレイを360度回転できる2 in 1 PCで、ペンも付属しています。その分、他機種に比べ若干価格も高く、重たくもあります。アスペクト比が16:10と縦に長いので、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます
Slim 170・・・低価格モデルのSlim 1シリーズで、そこそこのスペックですが、TN液晶と言う低品質なもので、あまり見やすさは高くないです。ただし、低価格です。
まとめ
良い点
・コンパクトで1.4㎏とそこそこ軽い
・アルミニウム素材で高級感があり、耐久性も高い
・MILスペックの堅牢性がある
・Zen3アーキテクチャのRyzen 5000シリーズ搭載
・Wi-Fi 6対応になり、高速通信が可能
・WEBカメラがFHD 1080pで、かなり高品質
・バッテリー駆動時間が長い
・充電ポートがUSB Type-Cになり、便利になった
残念な点
・Ryzen 3はグラフィック性能が低かったので、画像編集などをする人には向かない
総合評価
全体的な性能は旧モデルからアップグレードしており、欠点がだいぶん減った機種になりました。速度に関するスペックでは、普段使い用であれば(というか、ビジネス用途でも)十分だと思います。
一番大きな変更点はWi-Fi 6に対応したので、より高速な通信速度が確保できることです。無線が速いと、このスペックの機種であればかなりサクサク快適に作業ができます。
また、電源も今までのACじゃなくUSB Type-Cになったので、USBタイプのパワーバンクが使えるようになりましたね。
総合的に見ても高いスペックで、アルミニウム筐体とおしゃれで高級感もあり、バッテリー駆動時間も長いので文句なしかと思います。