正直、かなり驚きました。
今まで何十、何百と言うタブレットとPCをレビューしてきましたが、こんな高品質のオーディオがタブレットに搭載しているなんてすごいです。
しかも、音だけじゃなくSoCやディスプレイなどの性能も高く、タブレットについているキックスタンドはほぼどの角度でもしっかりと固定できるんです。
2024年で一番衝撃を受けたタブレットです。
サクッと概要を知りたい方は、こちらの動画をどうぞ。
※2024年9月28日追記)
使い始めて約2か月たったので、使い心地やメリットデメリットを書き足しました。
Contents
Tab Plusのスペック
SoC | Helio G99 |
---|---|
メモリ | LPDDR4x 8GB |
ストレージ | UFS 2.2 256GB |
ディスプレイ(11.5型) | 2K(2000×1200) |
WideVine | L1 |
OS | Android 14 |
無線 | Wi-Fi 5 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 800万画素/800万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス(JBLスピーカー×8) |
寸法(幅×奥行×高さ) | 268.3 × 174.3 × 7.8~13.6 |
重さ | 650g |
バッテリー ACアダプタ |
最大約12時間 45W |
標準保証 | 1年間 |
セキュリティアップデート | ― |
価格 | 49,830円~ |
<性能評価>
タブレットの心臓部であるSoCはミドルクラスのHelio G99で、全体的に高いスコアでした。本機はスピーカーにスポットライトが当たりますが、全体的に高い性能になっています。搭載メモリはLPDDR4xで8GBと大容量で、サクサク使えます。
ストレージはUFS 2.2で256GBと大容量です。また、microSDカード(最大1TB)も搭載できるので、容量は心配ないと思います。
ディスプレイ最近のPCと似ており、ほぼ画面比が16:10(正確に言うと15:9)の2K(2000×1200ドット)になり、色域はsRGB 100%相当のNTSC 72%と高色域です。輝度は400ニトと高めで、リフレッシュレートも90Hzと高いです。
Widevine L1にも対応しているので、迫力ある動画視聴が可能です。
その他のスペックはOSはAndroid 14で、無線はいわゆるWi-Fi 5、カメラは低スペックでリア・フロントともに800万画素です。
本機の最大の特徴はオーディオはドルビーアトモスでJBLのスピーカーが8つ(マトリックス・ツイーター×4基、フォース・バランスド・ベース・システム×4基)も搭載しています。
普通のタブレットやノートパソコンじゃ聞こえないベースもしっかりと効いており、さすがここにお金をかけただけあるという音です。その辺のBluetoothスピーカーよりも、全然音が良いです。
11.5インチで650gと重たいですが、スピーカーをこれだけ搭載したらしょうがないですね。バッテリー駆動時間は丸一日外出しても十分じゃないかなというくらいの12時間になります。ACアダプタは45Wと大きく、急速準電で約1.5時間で満タンです。
本機は、タブレットの機能を持った本格スピーカーと言った感じです。
旧モデルとの比較
Tab Plusは新しいモデルで、旧モデルはありません。サウンドにこだわった機種なので、どちらかと言うとYoga Tabの後継機種っぽい感じはしますね。
2か月使った感想
2024年9月28日追記)
購入してから2か月半がたったのですが、当初のレビュー時と変わらず、みんなで取り合いするくらい人気です。
仕事柄、家には多くの2 in 1 PCもあるし、いろんなサイズのタブレットも沢山ありますが、こんなに使うのはTab Plusだけですね。ディスプレイが高品質というのもありますが、やっぱりこのサウンドが最高です。
基本的にリビングに置いており、スマホとBluetoothで接続しているので、ほとんどの場合スピーカーとして使用しています。うちは週に1回Movie Nightといって家族みんなで映画を見るのですが、その時もTab Plusを使っています。
他には子供のお絵かきだったり、勉強を教えるときのホワイトボード代わりにも、そしてゲームにも使います。
もう1台買おうかな?というくらい使っています。
高品質JBLスピーカーが8つも搭載
Lenovo Tab Plus・・・タブレットでは最高の音だと思います。JBLのスピーカー8個も搭載してるので、あたりまえか#音が伝わらないのが悔しい pic.twitter.com/7cL8R5fJp5
— パソコンガイド (@pc_reviewer) July 11, 2024
まずはこちらを見てほしいのですが、音がすごい!!ベースもしっかり効いており、ハイも割れずきれいな音です。ミドルも力強く、音抜けもよいですね。
音は主観的な感想になりますが、20年近くミュージシャンをやっていたのでちょっとは信ぴょう性もあると思います。(音楽レッスンサイトも運営しているので、興味がある方はどうぞ→ジプシージャズ入門)
他のタブレットと比較です。Lenovo Tab M11(ドルビーアトモス・1W×4)、ノートパソコンのYoga(ドルビーアトモス・2W×2)で、すべて2024年に購入したもので、音量はすべて90%です。
外で使っても大きな音量に十分な音質があり、もちろん音楽だけじゃなく映画鑑賞にも向いています。動画じゃこの良さは伝わらないんですよ。ぜひ購入して確認してほしいです。
初めてBluetoothをONにすると、上の画像のように「スピーカーモード」の説明がポップアップします。スマホなどと接続し、スマホを操作してTab Plusをスピーカーとして使えます。これ、めっちゃいい機能ですね。
スマホはBluetoothをONにすると使用可能なデバイスとしてTab Plusが表示されるので、「ペア設定をする」をタップして完了です。ちなみに、Bluetoothで接続してスピーカーとして使っているときは、タブレットの画面をOFFにしても大丈夫です。
平面的じゃない奥行きのある音を表現できるドルビーアトモスと、JBLのスピーカーが8つ搭載しています。Hi-Fiシステムは26W出力と22㏄の大型スピーカーボックスが静的ノイズをカットし、クリアなサウンドを提供します。
スピーカーは上部にマトリックス・ツイーター×4基、下部のちょっと太くなっているところにフォース・バランスド・ベース・システムが4基あります。また、175度調整できるキックスタンド付きで、どの角度でもしっかりと固定できます。
ウーファー部分は大きくなっており、USB 2.0 Type-Cやコンボジャックがあります。
6画面表示が可能??
通常、画面分割で2画面表示にして使う人は多いと思いますが、本機は6画面までできちゃいました。と言うか、見やすさを考えなければもっと開くことが可能です。
これは普通の2画面分割ですね。
2画面分割時にアプリ上部にある「・・・」をタップすると「全画面」「フローティングウィンドウ」「分割画面」と出てくるので、ここでフローティングウィンドウを選ぶと、こんなことができちゃいます。
- Youtube
- Gmail
- Google Chrome
- Googleニュース
- フォト
この6つのアプリを開いて使えました。まぁ、ここまで開いて使うのは現実的じゃないですが、いくつものアプリを同時に開くことができます。
これは私が筋トレしているときのタブレットの画面で、エクササイズの動画をChromeで再生し、Youtubeで音楽を聴きながら使っています。また、休憩時間を測るためにストップウォッチのアプリを使い、メッセージや電話が来てもすぐにわかるようにメッセージアプリも開いています。
11.5インチと大きいのでここまでできますが、小さなタブレットでは見にくくてできないですね。
175°しっかりと固定できるキックスタンド付き
このキックスタンドがすごいんですよ。滑らないんですよね。
接地面にはゴムっぽいものがついているので、安定しています。
昔のYoga Tabみたいにどこかに引っ掛けれるかなと思いましたが、無理でした。
175°まで調整できるので、かなり使いやすいです。
WidevineはL1対応
WidevineはL1に対応しているので、安心して動画配信サービスも高画質で見れます。
Netflixの設定情報でWidevineはL1と明記され、最大再生解像度はFull HDとなっています。
アマゾンプライムビデオはL1とは明記されてないですが、ストリーミング品質が最高の1.82GB/時で、これはL1に対応しているときの画質です。
本機は解像度も高く、動画も安心してみることができます。
最大1TBのmicroSDカードを搭載可能
本機は256GBの大容量ストレージを搭載していますが、最大1TBのmicroSDカードも搭載できます。大容量なので、容量不足になりにくいです。
ミドルハイクラスのSoC性能
MediaTek Helio G99 | |
プロセス | 6nm |
コア | 8コア(Arm Cortex-A76×2+A55×6) |
最大クロック | 2.2GHz/2.0GHz |
GPU | Arm Mali-G57 MC2 |
Socはbig.Littleで、パフォーマンスの高いコアと、省電力のコアの2種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは省電力コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
全体的に高いスコアが出ており、オーディオだけじゃなくSoCもハイスペックです。
Geekbench 6はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。
本機のスコアはマルチコア2036、シングルコア736と、そこそこ良いスコアでした。
Geekbench 6 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
Snapdragon 870 | |
Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
|
MediaTek Kompanio 1300T P11 Pro Gen 2 |
|
MediaTek Dimensity 7050 Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 695 | |
Snapdragon 750G | |
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Ryzen 3 3250C HP Chromebook 14b |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G88 Tab M11 |
|
Snapdragon 662 | |
Unisoc T610 | |
MediaTek Helio P90 | |
MediaTek Helio P22T | |
MediaTek Helio P60T | |
Helio G80 Tab M9 |
Geekbench 6 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
MediaTek Dimensity 7050 Tab P12 |
|
Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
|
Snapdragon 695 | |
MediaTek Kompanio 1300T P11 Pro Gen 2 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 690 5G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 7c Gen 2 Duet 560 Chromebook |
|
MediaTek Helio G90T | |
Helio G80 Tab M9 |
|
Snapdragon 680 | |
Unisoc T610 | |
Snapdragon 662 | |
Helio G80 Tab M9 |
|
MediaTek Helio P90 | |
Snapdragon 439 |
こちらはPCMark For Androidの計測結果で、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測します。Work 3.0は11450、Web Browsing 3.0は10012、Vido Editingは6902と高い性能です。Officeアプリなどでビジネス用途にも使えるほどの性能で、ディスプレイも大きいのでワークPCのお供にすると効率も上がります。
ちなみに、今までレビューをしたLenovoタブレットで、Work 3.0とWeb Browsing 3.0の両方のスコアが1万を超えたのは、本機が2つ目です。
こちらは他のタブレットとの比較です。
Work 3.0
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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Tab P12 Pro/Snapdragon 870 | |
Tab P11 Pro Gen 2/MediaTek Kompanio 1300T | |
Tab Plus/Helio G99 | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab M11/Helio G88 | |
Tab P11 Pro/Snapdragon 730G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Tab M9/Helio G80 | |
Tab M10 Plus 3rd Gen/Snapdragon 680 | |
ALLDOCUBE X Game/ MediaTek Helio P90 |
|
XiaoXin Pad/Snapdragon 662 | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/MediaTek Helio P22T | |
Lavie T8 2023/MediaTek A22 | |
Tab M7 (3rd Gen)/MediaTek MT8166 |
Webブラウジング
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone | |
---|---|
Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab Plus/Helio G99 | |
Tab P12 Pro | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab M11/Helio G88 | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Tab P11 Pro | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
XiaoXin Pad | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Tab M9/Helio G80 | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Lavie T8 2023/MediaTek A22 |
グラフィックス
グラフィックスはそこまで高い性能じゃないですが、同じくミドルハイクラスのスペックです。
Sling Shot
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
---|---|
MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
|
MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Lenovo Tab P11 Pro |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
MediaTek Helio P90 X Game |
|
Snapdragon 680 XiaoXin Pad |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
|
Helio P60T IdeaPad Duet |
|
Helio G80 Tab M9 |
|
Helio G88 Tab M11 | |
MediaTek MT8166 Tab 7 3rd Gen |
|
MediaTek MT8166B Lavie T8 2023 |
Sling Shot Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
---|---|
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
|
MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
|
MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G80 Tab M9 |
|
Helio G88 Tab M11 | |
MediaTek Helio P90 X Game |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
|
---|---|
MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
|
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G88 Tab M11 | |
Helio G80 Tab M9 |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
Wild Life Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
|
---|---|
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G80 Tab M9 |
ゲームは普通にできる
グラフィック性能がそこそこ高いので、ゲームも普通にできます。重ためのゲームの原神をプレイしましたが、ふつうに問題なくプレイできました。敵が多いところを探したのですが、全然出てこなかったのでほぼ1対1でしたが、スクリーンレコーダーを使用しながらでもカクツキも一切なくプレイできます。
その他の特徴
おしゃれな外観
筐体下のほうが大きくなっており、これが意外にかっこいいんですよね。
背面にはLenovoのロゴがあります。今までのロゴ土がっており、かっこいいですね。筐体はメタルとプラスチックを使用しており、確証はないですが、もしかしたら背面部分はスタンド以外がプラスチックかもしれません。
今まで30~40ほどのタブレットを触ってきて、通常触ったらすぐにわかるのですが、これは分かんないです。
ボディはユニボディ(つなぎ目のないボディ)じゃないですが、IP52相当の防滴防塵性能があります。
筐体下部はスタンドを使うとテーブルなどに接地するので、ゴム足があります。タブレットも机も傷付かないですね。
コンボジャックの横に、JBLのロゴがあります。この大きくなっている部分は鏡のように反射する素材で、こだわりが見えますね。
インターフェイスはUSB 2.0 Type-Cで、OTG機能付きです。外付けHDDなどを直接差して、データ移動ができます。
ディスプレイはそこそこ良い品質
ディスプレイは2K(2000×1200ドット)で、画面アスペクト比が15:9になります。まぁ、ほぼ16:10ですね。輝度は400ニトと高く、屋外でも比較的見やすいです。コントラスト比は1500:1と高く、シャープでくっきりした描写です。
視野角は上下左右80°とそこまで広くないですが、2~3人で使う分には問題なく見えます。
本機の色域はsRGB 100%相当のNTSC 72%で、他のタブレットに比べて色彩が豊かだと思います。動画視聴やインスタなどに合います。
<画像はPCとタブレットをFreestyleで接続し、同じものを表示している>
ディスプレイが11.5インチと大きいので、サブモニターとしても使いやすいです。Lenovo Freestyleはタブレットをサブモニターとして使うLenovo純正のアプリで、使いやすいです。詳しい使い方は、「Lenovo Freestyleの使い方と設定方法」をどうぞ。
Lenovo Tab Pen Plusに対応
ペンは付属じゃなく、別途購入の必要があります(レビューはこちら)。以前はLenovoデジタルペンが主流でしたが、ここ最近はTab Pen Plusじゃないと使えないLenovoのタブレットが増えてきましたね。
以前のペンと比べて書き心地が上がったわけじゃないですが、バッテリーを搭載しており乾電池は必要ないです。
カメラ
カメラは一眼で、フロント/リア共に800万画素でフラッシュ無しです。典型的なタブレットのカメラと言った感じで、あまり使うこともないかもしれません。
こちらは本機とスマホ(ThinkPhone)の写真の比較です。タブレットは16:9で撮影できず4:3なので画像サイズが違っていますが、どちらも800pxにリサイズしただけです。
タブレットで撮影したほうは暗いですね。
最近のタブレットにはAIスキャンと言う文字を認識して文字起こしをしてくれる機能があるのですが・・・、おもしろい結果になりました。
赤枠の文字起こししたものが、右のメモに記載されているものです(笑)。これはタブレットがと言うよりも、アプリのせいですけど面白いですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリの速度は5.95GB/sと結構速く、処理がもたつくことはなくサクサク使えます。
その他のタブレットとの比較です。
メモリ速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/8GB | |
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Tab P12 Pro/8GB | |
Tab P11 Pro Gen 2/6GB | |
Tab Plus/8GB | |
Tab P12/8GB | |
Tab P11 Pro/6GB | |
XiaoXin Pad/6GB | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M7 (3rd Gen)/2GB | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/4GB |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、Webサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはUFS 2.2で256GBになります。容量は大きく、最大1TBのmicroSDカードも増設できるので安心です。
シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み)は464MB/秒、ライト(書き込み)は378MB/秒とミドルクラスです。
その他の機種との比較です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
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Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
Tab P11 Pro | |
Tab Plus | |
XiaoXin Pad | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) |
シーケンシャルライト
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
---|---|
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
Tab Plus | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Tab M7 (3rd Gen) |
Wi-Fi 5に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
Wi-FiはなぜだかWi-Fi 5に対応です・・・。もったいないですね。こんなにいい機種なのに大事な通信速度が遅くなります。
ただし、Wi-Fi 6Eのスマホと同時に通信速度を計測したら、そんなに差はありませんでした。
左が本機で23Mbps、右がスマホのWi-Fi 6Eで27Mbpsとなりました。
※速度は契約回線によるので、上の画像は「速度差」を確認ください
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量8600mAhで、最大約12時間のバッテリー駆動時間があります。また、充電時間はたったの1.5時間と速いです。さすが45Wチャージャーですね。
サポート・保証
標準で1年間の「片道引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長2年まで延長できます。また、プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 片道引き取り修理・・・自分でリペアセンターに郵送(有料)、修理後、郵送(無料)してくれる保証です。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
こんなにすごいオーディオを搭載したタブレットってあるのかな?ライバル機種はあまりないような気がしますが、同じく大画面のタブレットをいくつか紹介します。
Tab P12
Lenovoでは上位モデル、全体を見渡すとミドルハイスペックに近い機種です。画面が12.7インチと大きく、解像度も高く広色域です。動画視聴が多い人や、ビジネス用PCのお供に合います。WidevineはL1に対応しており、高画質で動画配信サービスも見ることができます。Tab Plusよりも若干性能が高いです
SoC | MediaTek Dimensity 7050 |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 128/256GB |
ディスプレイ(12.7型) | 3K (2944×1840) LTPS液晶 60Hz |
OS | Android 13 |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋、顔認証 |
オーディオ | ドルビーアトモス、JBLスピーカー×4 |
重さ | 615g |
バッテリー | 最大約10時間 |
価格 | 49,830円~ |
Tab B11
ミドルクラスの機種ですが、オーディオが高品質でNetflixもHD画質で見ることができます。また、10.95インチと大きく、モバイルモニターとしても使いやすいサイズです。Tab Plusよりも安く、その分性能は落ちます
SoC | MediaTek Helio G88 |
---|---|
メモリ | LPDDR4X 4GB |
ストレージ | eMMC 128GB |
ディスプレイ(10.95型) | 1920×1200ドット 90Hz |
Netflix | HD認定 |
OS | Android 13 |
無線 | 802.11a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5) |
オーディオ | ドルビーアトモス、スピーカー 1W×4 |
重さ | 465g |
バッテリー | 最大約10時間 |
セキュリティメンテナンス | 2028年3月30日まで |
ペン | Lenovo Tabペン同梱 |
価格 | 39,422円 |
筆者購入時の納期
2024年7月8日金曜に購入し目安納期(出荷予定)は1~2営業日で、7月11日に到着でした。速かったです。
まとめ
良い点
・オーディオがタブレットの域を出ており、かなり良い
・キックスタンドがしっかりしており、どの角度でも固定できる
・WideVine L1
・ディスプレイも2K NTSC 45%、輝度も400ニトとなかなか良い
・SoCの性能が意外に高い
・おしゃれな外観
・ストレージが大きく、microSDで増設も可能
残念な点
・Wi-Fi 5・・・
総合評価
最高点を上げたくなるくらい良い音で、ボリュームも大きく、ハウスパーティーにも十分な音です。
こんなすごい音を、しかも8個もJBLのスピーカーを搭載していて650gもすごいですね。スマホを接続したらスピーカーモードで、本物のスピーカーみたいに使えるし、筆者家族はかなり気に入っています。
しかもオーディオだけじゃなくSoCの性能も高いし、おしゃれな外観、しかもゲームもできちゃう優れものです。
これで5万円以下なので、安いんじゃないかなと思います。
ただし、これが残念。Wi-Fi 5。今回計測した限りじゃWi-Fi 6Eとほとんど差はなかったですが、どうせここまで高性能で完全武装したタブレットなので、Wi-Fiもコストカットせずにいいものを搭載してくれたらよかったですね。