Lenovoには有名なビジネスモデルでThinkPad、普段使いモデルでIdeaPad、そしてクリエイター向けとしてYogaがありますが、ThinkBookはご存じでしょうか?
筆者はThinkBookにはまっており、メインでThinkBookを長らく使っていました。現在はThinkPadとThinkBookを使っていますが、ThinkBookは13型14型15型モデルも購入し、違いを楽しんだりしています。
実はコスパも高い機種で、おすすめなんです。
Contents
ThinkBookの特徴
<ThinkbookとThinkbookマウス>
ThinkBookは簡単に言うと「ThinkPadとIdeaPadのハイブリット」で、IdeaPadの様なおしゃれな外観にThinkPadの様なビジネス機能がある機種なんです。
社会人であればThinkPadの「ザ・ビジネスノート」と言った外観は気にならないかもしれませんが、女性や学生はIdeaPadの様なシルバーの筐体を好むかもしれません。でも、IdeaPadにはThunderboltが無かったり、インターフェースが少なかったり、ディスプレイの色域が狭かったりと、ビジネス用途だと使いにくい場面も出てきます。
※ほとんどのAMDプロセッサーモデルはThunderbolt非対応
そういった時には、ThinkBookがすごく合うんです。
「おしゃれ・高機能・高性能」と3拍子揃っており、価格はIdeaPadよりちょっと高いくらいです。
ちなみに、こちらにThinkPadとThinkBookの違いをまとめているので、併せてどうぞ。
また、これはThinkBookのみじゃないですが、Lenovoはノートパソコン世界販売台数が1位で、2023年のシェア率が24.7%になります。と言うことは、世界のノートパソコンの4台に1台がLenovo製品なんです。すごい。
<Gartnerより引用>
国内パソコン出荷台数は2023年は24.6%、2022年は24.2%、2021年は29.4%とこちらでもダントツ1位です。国内ではほぼ4人に1人がLenovo・NECを使用しています。
<参考資料・MM総研>
おしゃれな外観
筐体はツートンカラーで、天板にはちょっと大きめのロゴが入っています。ボディはアルミニウム素材を使用していますが、底面カバーが樹脂のものも少数ですがあります(同じモデルでも販売時期によって素材が変わることもあります)。
アルミニウム素材は、もちろん耐久性も高く熱によるたわみにも強い、そして高級感がある見た目になります。アルミニウムは軽くて強度も高いので、壊れにくいですね。
保証とサポートもしっかり
まず一番気になる保証やサポートですが、標準で「1年間引き取り修理保証と電話サポート(9時~18時)」がありますが、アップグレードする場合は各機種に若干の違いがあります。(ビジネスモデルは標準でオンサイト修理になっている機種もあります)
引き取り修理 | オンサイト修理 | 最長保証期間 | Premium Care | プレミアサポート | |
IdeaPad | 〇 | ― | 4年 | 〇 | ― |
ThinkBook | 〇 | 〇 | 5年 | ― | 〇 |
ThinkPad | 〇 | 〇 | 5年 | ― | 〇 |
- 引き取り修理・・・Lenovo指定業者が指定住所に引き取りに来てくれる
- オンサイト修理・・・エンジニアが指定住所にきて修理
- Premium Care・・・個人向けの上位保証で、 24時間電話サポート、使い方サポート、ハードウェアとソフトウェアのサポート、年1回のPCヘルスチェック
- プレミアサポート・・・ビジネスモデルの上位サポートで、専任のテクニカルマネージャーによるサポート、24時間365日対応コールセンターとテクニカルサポート、BIOSやソフトウェア、故障障害の技術支援など
※リンクをクリックすると公式サイトの各ページに移動します
あまり知られていないと思いますが、Lenovoのサポートはすごく手厚く期間も長くできるので安心だと思います。
スペック
Xeon | Hシリーズ | 4K ディスプレイ | 2.5K | |
ThinkBook | × | △ | △ | 〇 |
ThinkPad | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
IdeaPad | × | △ | × | △ |
〇・・・あり、△・・・若干数あり、×・・・なし、HシリーズはハイエンドCPU
スペックはビジネスモデルなので高いですが、IdeaPad以上ThinkPad以下になります。
例えば、ThinkPadにはLTE対応モデルがありますが、ThinkBookにはありません。また、Thunderbolt対応ドッキングステーションを使用できるのはThinkPadのみですが、ここ最近はUSB-Cポートを使ったドックがあるので、ThinkpadでもThinkbookでも使用感が変わらなくなってきました。
<・ThinkPad ユニバーサルThunderbolt 4 ドック>
こういった細かな性能差がありますが、CPUだったりメモリなどのスペックに関して言えば、ThinkPadもThinkBookも似たような構成になります。
また、色域の高いsRGB 100%のディスプレイもあるので、クリエイターにも向いている機種もあります。(クリエイターじゃなくても色域が広いディスプレイを使用すると、色鮮やかなディスプレイが楽しめます)
<左は標準的なディスプレイで、右がクリエイター向けのディスプレイ>
<sRGB 100%・画面比16:10・1.26㎏の13.3インチThinkBookディスプレイ>
また、13sなどのいくつかのモデルは画面アスペクト比が16:10でしたが、2023年後半以降のモデル(主にGen 6)も16:10になり、より多くの情報が表示されるようになりました。
こちらは対比させた画像ですが、以前までの16:9の画像よりも多くの情報が見て取れます。
このおかげでスクロール回数も減るし、作業効率がアップします。
おすすめ機種
ThinkBook 13x Gen 4
第14世代搭載のクリエイターPCで、最大でCore Ultra 9+メモリ32GBとハイスペックです。2.8K解像度にsRGB 100%の高色域、顔認証や指紋センサーと快適に使えるスペックです。エッジ トゥ エッジデザインでキーボードが筐体の端から端まで広がっているので、コンパクトな筐体ですが十分なキーピッチがありタイピングがしやすいです。1.17㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大約12.1時間と丸一日使えます
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 9 185H |
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メモリ | LPDDR5X 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(13.5型) | 2.8K(2880×1920) IPS液晶 タッチあり |
無線 | Wi-Fi 6E |
その他 | FHD+IRカメラ、指紋センサー、顔認証、Dolby Atmos |
寸法(幅×奥行×高さ) | 292.9 × 205 × 12.9㎜ |
重さ | 1.17㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.1時間 |
価格 | 15.9万円~ |
ThinkBook 14 Gen 7
インテル14世代CPU搭載で、省電力のUシリーズとハイパフォーマンスのHシリーズの2種類があります。Hシリーズはグラフィック性能がかなり高く、Uシリーズは普通の性能です。メモリ容量が大きく、SSDも増設できるので、末永く使える機種です
CPU | Core Ultra 5 125U Core Ultra 7 155U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
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メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Intel Arcグラフィックス Intel Graphics |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 光沢なし |
LAN | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD |
重量 | 1.38㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約10.2時間 |
価格 | 11.3万円~ |
ThinkBook 14 Gen 7 AMD
Ryzen 7035シリーズ搭載で、性能が高いHSシリーズもありますが、NPUはありません。14インチで約1.36㎏と軽く持ち運びに向いていますが、RJ45もあるので据え置き用としても使いやすいです。持ち運び兼据え置き用として使いやすい機種です。
CPU | Ryzen 3 7335U Ryzen 5 7535HS Ryzen 7 7735HS |
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メモリ | DDR5-4800 16GB(最大64GB) |
ストレージ | SSD 最大512GB(M.2スロット2つ) |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 光沢なし |
LAN | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD |
重量 | 1.36㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約9.9時間 |
価格 | 8.4万円~ |
ThinkBook 16 Gen 6 AMD
なんと最大メモリが64GBと大きく、ストレージも2枚搭載可能なThinkBookです。キートップがThinkPadの様に湾曲しており、タイピングがしやすくなっています。また、画面比が16:10と縦に長く、より多くの情報を表示できます。CPUスペックはハイエンドではありませんが、十分な性能となっています
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
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メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大1TB(M.2スロットは2つあり) |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS 光沢なし WQXGA IPS 光沢なし sRGB 100% |
通信 | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | FHD 1080p、IRカメラ |
重さ | 約1.71㎏ |
バッテリー | 最大14.9時間 |
セキュリティ | ThinkShield |
価格 | 7.4万円~ |
ThinkBook 16p Gen 3 AMD
Ryzen 6000シリーズ+RTX 3060が搭載のクリエイターPCで、画面が縦に長いアスペクト比16:10の16インチで、重さは1.99㎏と持ち運びもできる機種です。バッテリー駆動時間も長く、総合性能が高いです
CPU | Ryzen 5 6600H Ryzen 7 6800H Ryzen 9 6900HX |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | RTX 3060 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 光沢なし sRGB 100% |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | FHD 1080p |
オーディオ | ドルビーアトモス |
重さ | 約1.99㎏ |
バッテリー | 最大約16.3時間 |
価格 | 19.9万円~ |
まとめ
ThinkBookは他のブランドのように機種が多すぎないので、選びやすいですよね。しかも、購入時にカスタマイズできるので、希望のスペックにしやすいです。
筆者はいろいろな機種を使いましたが、ThinkBookが一番作業もしやすく、それでいて財布にも優しいので重宝しています。
本記事ではおすすめ機種のみ紹介しましたが、過去も含め全機種見たい人やその他の機種を確認したい人は、下記リンクをどうぞ。