ThinkBookはIdeaPadやThinkPadに比べ知名度が低いかもしれませんが、IdeaPadより高性能な機種がほしいけど、ThinkPadの外観が・・・という方に合う機種なんですね。
ビジネスモデルなのでセキュリティや品質はすごく良く、価格は7万円台からあり、ThinkPadのようなこてこてのビジネスPCの外観じゃなく、IdeaPadのような見た目をしています。
ディスプレイの質も高く、「クリエイターPC」並のスペックもあり、お買い得機種が満載です。
Lenovo ThinkBookの特徴
<もちろん、ThinkBook以外の全モデル購入しています>
私は以前はThinkPad派だったのですが、その後IdeaPadに変わり、現在はThinkbookを主に使っています。実際に長期間使っているので、Thinkbookシリーズは誰よりも詳しいと思います。
まずは他のシリーズとの比較です。
ThinkPad | ThinkBook | Yoga | IdeaPad | |
CPU | 中~最高峰 | 中~最高峰 | 中~最高峰 | 下~中 |
NPU | ほぼあり | ほぼあり | あり | ほぼなし |
メモリ | 最大128GB | 最大64GB | 最大16GB (1機種のみ32GB) |
最大16GB |
SSD | 最大2枚 | 最大2枚 | 最大1枚 | 最大1枚 |
ディスプレイ | WUXGA/2K/2.5K/3K/4K IPS/OLED |
WUXGA IPS |
WUXGA 2.8K/3K IPS/OLED |
FHD WUXGA IPS |
最大色域 | DCI-P3 100% | sRGB 100% | DCI-P3 100% | sRGB 100% |
dGPU | あり | なし | あり | なし |
インターフェイス | 豊富 | 豊富 | 少ない | そこそこ豊富 |
USB4 Thunderbolt 4 |
あり | あり | あり | なし |
質量 | 軽~重い | 普通 | 平均より重い | 普通~重い |
素材 | カーボン メタル メタル/樹脂 |
メタル メタル/樹脂 |
メタル | 樹脂 メタル/樹脂 メタル |
Webカメラ | HD FHD 500万画素 800万画素 |
FHD | FHD 500万画素 |
HD FHD |
オーディオ | 普通~極上 | 普通 | 普通~極上 | 普通 |
最長保証 | 5年 | 5年 | 4年 | 4年 |
ThinkPad最大の特徴は、13インチ以外はほぼすべてメモリとSSDの増設が可能な点です。メモリは最大64GB、ストレージはM.2が2つあります。
プロセッサーは通常版の末尾がUがメインですが、一部のモデルにはより性能が高い末尾PやHのCPUもあります。
イレギュラーな機種として時々Proモデルとしてグラボ搭載機種が出ますが、毎年ではありません。
また、ストレージにはM.2 PCIe-NVMe SSD PCIe 4.0×4という新しい規格のストレージが搭載できるようになったので、データ移動がかなり速くなりました。
コチラの動画でほかの機種と比較しているので、参考にどうぞ。(記事はコチラ)
増設できる機種が多い
13.3インチ以外の機種は、メモリかストレージ、もしくはその両方の増設が可能な機種が多いです。
自分でやると安くスペックアップできるし、長く使うにつれてスペック不足だなと思ったときに増設したら、長く使えます。
キーボード
キーボードはThinkの名が付いているので「ThinkPadみたいにタイピングしやすいかも」と思われる方もいるかもしれませんが、ThinkPadのような深いキーストローク(キーを押し込む距離)はありません。
機種やサイズにもよりますが、キーストロークは1.5㎜前後で、キーピッチ(キーの中心部から次のキーの中心部までの距離)は19㎜~18.5㎜とフルサイズです。
セキュリティ
「Think製品」とは名前にThinkが付く製品で、ThinkPad、ThinkBook、ThinkCentre、ThinkStationがあります。
ThinkShieldはノートンやAVASTの様なセキュリティソフトと違い、包括的なセキュリティのソリューションを提供するものです。
「ファームウェア」、「ネットワーク」、「ソーシャルハッキング」、「盗難紛失」、「開発製造」などのカテゴリでThinkShieldを構成しています。
Think製品は製造段階から管理されており、ソフトウェアだけじゃなくハードウェアでもセキュリティを高度化しようとしています。
当然IdeaPadやYogaもしっかりと管理されていますが、Think製品のようにより高度化されているわけじゃないようです。
詳しいThinkShieldの内容は、こちらをどうぞ。
MILスペック準拠
MIL規格(MIL-STD-810H)と言う米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。
サポート・保証
Lenovoパソコンには標準で「1年間の引き取り修理保証」と、電話やチャット、LINE、メールでのサポートがあります。
ただし、ビジネスモデルの本機種はサポートと保証をアップグレードできるので、より長く安心して使えます。
画像真ん中のオンサイト修理は、「エンジニアが会社や自宅に訪問して修理」してくれるので安心だし、パソコンを工場に送らなくていいので楽ですね。
画像右の「プレミアサポート+翌営業日オンサイト修理」は、
- 24時間365日専任のエージェントがサポート
- 修理の場合は、翌営業日にエンジニアが訪問修理
なので、より迅速な対応が必要な場合は、こちらがいいと思います。
また、ADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション)という保証や、内蔵バッテリー交換サービスなどもあります。
特に、水濡れや落下故障に対応するADPは人気だと思います。
Lenovo ThinkBookシリーズ全種類の比較一覧
機種名をクリックすると、下記レビューに移動します。ブラウザの戻るボタン「←」を押すと、ここに戻ってきます。古いモデルや販売が終了したモデルは、随時削除していますが、本記事下部で確認できます。
・最近物価高で7万円以下のモデルはなくなりました
- ThinkBook 16 Gen 6 AMD(7.4万円~)
- ThinkBook 14 Gen 6 AMD(7.4万円~)
- ThinkBook 14 Gen 6 Intel(8.4万円~)
- ThinkBook 16 Gen 7 AMD(9.1万円~)
- ThinkBook 14 Gen 7 AMD(9.7万円~)
- ThinkBook 14 Gen 7 Intel(11.3万円~)
- ThinkBook 16 Gen 6 Intel
- ThinkBook 13x Gen 4(15.9万円~)
- ThinkBook 13x Gen 4(12.1時間/JEITA 3.0)
- ThinkBook 14 Gen 7 Intel(10.3時間/JEITA 3.0)
- ThinkBook 16p Gen 3(16.3時間)
- ThinkBook 16 Gen 6 Intel(15.2時間)
主なスペックの比較です。
- メモリ・ストレージは最大搭載容量、バッテリー駆動時間は最大値
- 指紋センサーは全機種搭載
- ほぼ全機種にsRGB 100%ディスプレイあり
- 機種名をクリックするとページ下部のレビューに移動します。「←」戻るボタンを押すとこの場所に戻ってきます
- グラフは右にスライドできます
販売順↓ | CPU | メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 重さ | バッテリー |
ThinkBook 16 Gen 7 AMD | Ryzen 7035 | 64GB スロット×2 |
SSD×2 | WUXGA | 1.7㎏ | 11.3時間 (JEITA2.0) |
ThinkBook 14 Gen 7 Intel | 14世代 | 64GB スロット×2 |
SSD×2 | WUXGA | 1.38㎏ | 10.2時間 (JEITA3.0) |
ThinkBook 14 Gen 7 AMD | Ryzen 7035 | 64GB スロット×2 |
SSD×2 | WUXGA | 1.36㎏ | 9.9時間 (JEITA3.0) |
ThinkBook 13x Gen 4 | 14世代 | 32GB スロット×1 |
SSD×1 | WQXGA | 1.17㎏ | 12.1時間 (JEITA3.0) |
ThinkBook 14 Gen 6 Intel | 13世代 | 64GB スロット×2 |
SSD×2 | WUXGA/2.2K | 1.39㎏ | 13.9時間 |
ThinkBook 14 Gen 6 AMD | Ryzen 7000 | 64GB スロット×2 |
SSD×2 | WUXGA/2.2K | 1.39㎏ | 15時間 |
ThinkBook 16 Gen 6 Intel | 13世代 | 64GB スロット×2 |
SSD×2 | WUXGA/WQXGA | 1.7㎏ | 15.2時間 |
ThinkBook 16 Gen 6 AMD | Ryzen 7000 | 64GB スロット×2 |
SSD×2 | WUXGA/WQXGA | 1.71㎏ | 14.9時間 |
旧モデルはコチラにまとめています。
2024年モデル
ThinkBook 13x Gen 4
第14世代搭載のクリエイターPCで、最大でCore Ultra 9+メモリ32GBとハイスペックです。2.8K解像度にsRGB 100%の高色域、顔認証や指紋センサーと快適に使えるスペックです。エッジ トゥ エッジデザインでキーボードが筐体の端から端まで広がっているので、コンパクトな筐体ですが十分なキーピッチがありタイピングがしやすいです。1.17㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大約12.1時間と丸一日使えます
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 9 185H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(13.5型) | 2.8K(2880×1920) IPS液晶 タッチあり |
無線 | Wi-Fi 6E |
その他 | FHD+IRカメラ、指紋センサー、顔認証、Dolby Atmos |
寸法(幅×奥行×高さ) | 292.9 × 205 × 12.9㎜ |
重さ | 1.17㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.1時間 |
価格 | 15.9万円~ |
ThinkBook 14 Gen 7
インテル14世代CPU搭載で、省電力のUシリーズとハイパフォーマンスのHシリーズの2種類があります。Hシリーズはグラフィック性能がかなり高く、Uシリーズは普通の性能です。メモリ容量が大きく、SSDも増設できるので、末永く使える機種です
CPU | Core Ultra 5 125U Core Ultra 7 155U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Intel Arcグラフィックス Intel Graphics |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 光沢なし |
LAN | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD |
重量 | 1.38㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約10.2時間 |
価格 | 11.3万円~ |
ThinkBook 14 Gen 7 AMD
Ryzen 7035シリーズ搭載で、性能が高いHSシリーズもありますが、NPUはありません。14インチで約1.36㎏と軽く持ち運びに向いていますが、RJ45もあるので据え置き用としても使いやすいです。持ち運び兼据え置き用として使いやすい機種です。
CPU | Ryzen 3 7335U Ryzen 5 7535HS Ryzen 7 7735HS |
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メモリ | DDR5-4800 16GB(最大64GB) |
ストレージ | SSD 最大512GB(M.2スロット2つ) |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 光沢なし |
LAN | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD |
重量 | 1.36㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約9.9時間 |
価格 | 8.4万円~ |
ThinkBook 16 Gen 7 AMD
16インチと大画面で、しかも1.7㎏とあまり重たくないので、据え置き用でも持ち運び用にも向いている機種です。Ryzen 3は9.1万円ですが、ハイパフォーマンスモデルのRyzen 5 7535HSが9.7万円とたったの6000円しか違わない高コスパ機種です
CPU | Ryzen 3 7335U Ryzen 5 7535HS Ryzen 7 7735HS |
---|---|
メモリ | DDR5-4800 16GB(最大64GB) |
ストレージ | SSD 最大512GB(M.2スロット2つ) |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS 光沢なし |
LAN | Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | 1080p FHD(IRカメラ搭載モデルあり) |
重量 | 1.7㎏ |
バッテリー(JEITA 2.0) | 最大約11.3時間 |
価格 | 9.1万円~ |
2023年モデル
ThinkBook 14 Gen 6 Intel
最新スペックが満載で、画面比が16:10と縦に長くなりました。Gen 5からそこまで性能が上がったわけじゃありませんが、ディスプレイが大きくなり、メモリ容量が4倍の64GBに、そして最大バッテリー駆動時間も少し伸びています
CPU | Core i3-1315U Core i5-1335U Core i7-1355U |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB(M.2スロットは2つあり) |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.2K IPS 光沢なし タッチあり |
通信 | Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | FHD 1080p、IRカメラ |
重さ | 約1.39㎏ |
バッテリー | 最大13.9時間(45Whr/65Whr) |
価格 | 8.4万円~ |
ThinkBook 14 Gen 6 AMD
画面比が16:10と縦に長く、それでいて最軽量モデルは1.39㎏、そしてコンパクトな筐体です。最大約15時間のバッテリー駆動時間があり、持ち運びがしやすいです。メモリが最大64GBと大きく、2.2KディスプレイはsRGB 100%の色域があるので、クリエイティブワークをする人にも向いています
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大1TB(M.2スロットは2つあり) |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.2K IPS 光沢なし タッチあり |
通信 | Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | FHD 1080p、IRカメラ |
重さ | 約1.39㎏ |
バッテリー | 最大15時間 |
セキュリティ | ThinkShield |
価格 | 7.4万円~ |
ThinkBook 16 Gen 6 AMD
なんと最大メモリが64GBと大きく、ストレージも2枚搭載可能なThinkBookです。キートップがThinkPadの様に湾曲しており、タイピングがしやすくなっています。また、画面比が16:10と縦に長く、より多くの情報を表示できます。CPUスペックはハイエンドではありませんが、十分な性能となっています
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大1TB(M.2スロットは2つあり) |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS 光沢なし WQXGA IPS 光沢なし sRGB 100% |
通信 | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | FHD 1080p、IRカメラ |
重さ | 約1.71㎏ |
バッテリー | 最大14.9時間 |
セキュリティ | ThinkShield |
価格 | 7.4万円~ |
ThinkBook 16 Gen 6 Intel
ThinkPadの様なThinkBookで、メモリやストレージの増設も可能、CPUには最高でCore i7-13700Hも搭載できます。画面アスペクト比が16:10と縦に長く17インチ並みの情報が表示されます。最高で2.5K sRGB 100%のディスプレイがあり、Wi-Fi 6/6EにRJ45もあり。Thunderbolt 4やSDカードリーダーもあります。16インチで1.7㎏なので、時々持ち運ぶけど据え置き用として使うという人に合います
CPU | Core i3-1315U Core i5-1335U Core i7-1355U Core i5-13500H Core i7-13700H |
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メモリ | DDR5-5200 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大1TB(M.2スロットは2つあり) |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS 光沢なし WQXGA IPS 光沢なし sRGB 100% |
通信 | Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証あり |
重さ | 約1.7㎏~ |
バッテリー | 最大15.2時間 |
セキュリティ | ThinkShield |
価格 | 24.3万円~(割引前価格) |
まとめ
まずは、ThinkBookはビジネスパーソン向けに作られた機種なので、仕事でパソコンを使うことが多い人に向いている機種です。
また、上記を鑑みて言うと、こう言った人に向いています。
- 13型は出先で使うことが多い人
- 14型と15型は、屋内で使うことが多く、タブやウィンドウを多く開けて作業をする人
基本的にどの機種もビジネスモデルなので、普通のパソコンより性能は高いですよ。