Lenovo V15 Gen 2(第11世代インテル)のレビュー

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ここ長らく新機種が無かったLenovo Vシリーズですが、ようやく量販店モデルで第11世代インテルCPUを搭載した機種が出ました。

海外ではLenovoシリーズは売れているようですが、日本ではあまり人気ないですよね。本機種は低価格ビジネスノートの位置づけですが、ビジネスノートと言えばThinkPadを購入する人がほとんどだからだと思います。

久しぶりの新機種なので、どれほど性能が上がったか見ていきましょう。

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V15 Gen 2のスペックレビュー

Lenovo V15 Gen 2 右斜め前から

CPU Core i5-1135G7
メモリ 最大16GB
ストレージ 256GB
グラフィックス インテルUHDグラフィックス
ディスプレイ 15.6型 FHD TN液晶 光沢なし
OS Windows 10 Pro、Home
無線 WiFi5、Bluetooth V5.0
有線 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
生体認証 なし
Microsoft Office 搭載モデルあり
セキュリティ ハードディスク パスワード、アドミニストレーター パスワード、ユーザー パスワード
寸法 359 x 236 x 19.9㎜
重さ 1.7㎏
バッテリー 13.4時間
保証 1年間
価格 13.7万円~

パソコンの頭脳であるCPUは11世代のCore i5-1135G7が搭載で、普通にビジネス用途に使える性能があります。ただし、通常11世代のCore i5は内蔵グラフィックスがIris Xeなのですが、本機種はインテルUHDグラフィックスという「普通」の性能になっています。

メモリは最大16GBで、オンボードとスロットが1つあるので増設も可能ですね。ストレージはSSD 256GBモデルのみ確認できましたが、512GBや1TBもあるかもしれません。(量販店モデルなので、購入時にお店で確認してください)

ディスプレイは高画質のフルHDですが、TN液晶と言う低価格ノートに搭載される液晶になっています。若干青みがかった色合いで、視野角やコントラスト比が低い液晶です。

WiFiは旧規格のWifi5で、有線接続の最大通信速度は1Gbpsです。

バッテリー駆動時間は13.4時間と申し分ない長さで、PCを持ち運びする人でも気兼ねなく使えると思います。

セキュリティにはTPMがあり、TPMとは独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できるようになっています。

旧モデルとの比較

Lenovo V15 Gen 2とV 15の筐体比較<左・本機種/右・V15>

旧モデルにLenovo V15という機種があるのですが、海外でのみ販売されていたようで私は把握していませんでした。日本の公式サイトでは一切言及されておらず、アマゾンで2021年1月29日より取り扱われています。また、スペックの詳細が載っていないので、分かる範囲で比較します。

本機種 V15
CPU Core i5-1135G7 Core i5-1035G1
メモリ 8GB(3200MHz) 8GB
ストレージ SSD 256GB SSD 256GB
ディスプレイ FHD HD、FHD
無線 WiFi5 WiFi5
バッテリー 13.4時間 6時間
重量 1.7㎏ 2.1㎏
価格 13.7万円~ 12.1万円~

CPUが第10世代から11世代に変わり、ディスプレイがFHDのみになっています。以前は低解像度のHDディスプレイもありましたが、今はフルHDのみです。旧機種はバッテリー駆動時間がかなり短かかったですが、本機種では13.4時間と倍以上になっています。

筐体も小さくなり、ベゼル(画面の黒い枠)がより細く、そして重量は400gも軽くなっていますね。

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ライバル機種

Lenovo V15 gen 2とThinkPad E15 gen 2、Thinkbook 15 Gen 2の筐体比較<左から本機種/ThinkPad E15 Gen 2/Thinkbook 15 Gen 2>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad E15 Gen 2 ThinkBook 15 Gen 2
CPU Core i5-1135G7 Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 16GB 32GB 24GB
ストレージ SSD 256GB SSD 1.5TB SSD 1TB+HDD 2TB
グラフィックス UHDグラフィック Iris Xe
MX450
UHDグラフィック
Iris Xe
ディスプレイ FHD TN FHD TN、FHD IPS FHD IPS
色域 NTSC 45% sRGB 100%もあり sRGB 100%
無線 WiFi5 WiFi5/6 WiFi6
バッテリー 13.4時間 12.1時間 7.5時間
重量 1.7㎏ 1.7㎏ 1.7㎏
Thunderbolt 4 なし 有り 有り
最低価格
Core i5モデルの価格
約13.7万円 6.7万円~
8.6万円
5.7万円~
7.9万円

本機種は量販店モデルのため、スペックに対して価格が高めです。また、上位モデルのThinkPadやThinkBookはLenovo公式サイトで販売されているため、より高いスペックでより安い価格になっています。

ThinkPad E15 Gen 2は超人気のモデルで、性能も高く、キーボードもタイピングしやすい、カスタマイズ性も高いのでおすすめです。筆者も兄弟モデルのAMD版を購入しました。

Thinkbook 15 Gen 2はおしゃれな外観のモデルで、ビジネスモデルのThinkPadと、個人向けモデルのIdeaPadの中間に位置する機種です。私はこの機種の13型も使用していますが、性能・機能が高くそれでいて価格も安めなので満足しています。ディスプレイの質も高いですね。

Core i5-1135G7を選んだら、超高性能の内蔵グラフィックスIris Xeが搭載ですが、本機種のみUHDグラフィックスのみになっています。

メリット・デメリット

メリット

・実店舗で購入可能なので、買う前に試せる

デメリット

・公式サイトで販売されていないため、セール非対象機種
・Core i5でもIris Xeなし
・WiFi6がない
・インターフェイスが少ない

個人的に本機種を購入するメリットは、実店舗で購入できるという以外見当たりません。

V15 Gen 2の特徴

Lenovo V15 Gen 2 左斜め前

ベゼル(画面の黒い枠)がかなり細くなっており、おしゃれなIdeaPadシリーズっぽい外観になっています。筐体が黒なのも、ThinkPadを連想させ、ビジネスノートっぽいですね。

寸法は平均的です。

奥行き 高さ 重さ
本機種 359㎜ 236㎜ 19.9㎜ 1.7㎏
E15 Gen 2 365㎜ 240㎜ 18.9㎜ 1.7㎏
Thinkbook 15 Gen 2 357㎜ 235㎜ 18.9㎜ 1.7㎏

Lenovo V15 Gen 2 右側面インターフェイス

厚さは若干大きいかなと思いますが、それでも19.9㎜と一円玉(直径20㎜)とほぼ同じサイズです。

Lenovo V15 Gen 2 背面

後ろから見るとIdeaPadのブラックバージョンと言った外観ですね。

Lenovo V15 Gen 2 左側面インターフェイス

ディスプレイを開閉する部分が少し斜めになっているので、ディスプレイを開けやすいです。

Lenovo V15 Gen 2 ディスプレイを180度開いたところ

ディスプレイはほぼ180度まで開くので、対面に座っている人に画面を見せやすいですね。

Lenovo V15 Gen 2 底面

底面には比較的大きく吸気口が取られており、エアフローも良いと思います。

キーボード

Lenovo V15 Gen 2 キーボード

キーボードはテンキー(右の数字のキー)付きなので、Excelなどで数字を扱うことが多い人は使いやすいと思います。ただし、キーボードバックライトが無いので、暗がりで作業はしにくいです。

CPU

Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4
製造プロセス 10nm
SuperFin
10nm
SuperFin
10nm
SuperFin
コア/スレッド 4/8 4/8 2/4
キャッシュ 12MB 8MB 6MB
グラフィックス Iris Xe(?) Iris Xe
UHDグラフィックス
UHDグラフィックス
基本クロック 2.8GHz 2.4GHz 3.0GHz
ブーストクロック 4.7GHz 4.2GHz 4.1GHz
最大TDP 28W 28W 28W

本機種に搭載されているCPUはCore i5ですが、仕様書には他のモデルもあるので、一緒に紹介しておきます。

通常、Core i5とi7には内蔵グラフィックスにIris Xeが搭載しますが、本機種ではUHDグラフィックスになっています。残念ですね。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

↓グラフをタップすると数値が表示されます↓

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こちらはCore i5-1135G7の平均スコアで、スペックや状況によっては上下します。ただし、さすが11世代CPUなので、高い性能ですね。

グラフィックス

グラフィックスはUHDグラフィックスで、一般的なものになります。

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これを見る限り性能がかなり低く見えますが、普通に使う分には問題は無いです。というか、ほぼすべてのIntel製CPUに内蔵されているので、問題があったら困りますね。

ちなみにIris Xeだったらグラフィック性能がかなり高く、画像編集や簡単な動画編集、Officeワークも快適にできたので、ちょっと悔やまれますね。

ディスプレイ

Lenovo V15 Gen 2 ディスプレイ

右にスライドできます↓

解像度 光沢 液晶 輝度 コントラスト比 色域 視野角
FHD
1920×1080
なし TN 250nit 500:1 NTSC 45% 90°
FHD フル・ハイディフィニション、一般的な画質
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
TN液晶 コントラスト比や視野角が低く、青みがかった色
nit 明るさを表す単位。通常250nitが標準
コントラスト比 最少輝度(黒色)と最大輝度(白色)の差。差が大きいとより鮮やかで、力強い描写が可能
色域 色空間の規格。一般的なノートパソコンは45%が多い。

ディスプレイはフルHDと高解像度ですが、TN液晶なのでコントラスト比が低く、視野角がかなり狭いです。視野角が狭いディスプレイは、正面以外から見ると薄暗く見えやすいです。

上部のWebカメラにはプライバシーシャッターがあるので、カメラを使わない時やWeb会議の離席中・休憩中などはこのシャッターを閉じることでプライバシーが守られます。

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4 3200MHzなので、処理速度はかなり速いです。また、オンボードに1枚のメモリと、スロットもあるので増設も可能です。(最大搭載容量は16GBです)

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD
最大データ転送速度 最大16Gbps~32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機種にはSSD PCIe NVMeが搭載なので、パソコンの起動も速く、Web閲覧やアプリの起動なども速いです。

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は長めの13.4時間となっています。持ち運びが多い人でも、気にせずに外出できると思います。また、充電は3.5時間で約100%になります。(電源OFF時)

インターフェイス

Lenovo V15 Gen 2 左側面インターフェイス

左側面には、USB 3.2 Gen 1(最大データ転送5Gbps)、HDMI、USB-C 3.2 Gen 1、マイク/ヘッドフォンジャックがあります。

Lenovo V15 Gen 2 右側面インターフェイス

右側面にはRJ45(LANケーブルポート)、USB 2.0、セキュリティキーホールがあります。

必要最低限のインターフェイスなので、変換ハブがあった方が使いやすいと思います。

サポート・保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、朝9時~夕方6時まで対応しています。

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

また、本機種は量販店モデルなので、各店舗でサポートや保証の詳細をお伺いください。

まとめ

CPUには最新の11世代Core i5が搭載で性能も高く、バッテリー駆動時間も長めなので持ち運びがしやすいです。

ディスプレイの品質は若干低めで、インターフェイスが若干少ないですが、そこそこ使える機種だと思います。

こちらにLenovoおすすめ15インチノートパソコンをまとめているので、併せてどうぞ。

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