インテル第14世代搭載の、軽量コンパクトな機種です。全体的に高い性能で、特に「ここが残念」というスペックもありません。
バッテリー駆動時間が長く1.13㎏からと軽量で、持ち運び向きの機種です。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.6] |
---|---|
コスパ | [usr 4.0] |
総合評価 | [usr 4.3] |
Contents
ThinkPad X13 Gen 5のスペック
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
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メモリ | LPDDR5X 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | インテルグラフィックス インテルArcグラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS タッチパネルあり |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー搭載可能 |
WEBカメラ | 500万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス |
寸法(幅×奥行×高さ) | 301.7 × 214.8 × 15.95mm |
重さ | 1.12㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.4時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 18.0万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第14世代Core Ultraが搭載で、vPro対応モデルも含め6種類あります。末尾がUのシリーズは省電力モデルで、末尾がHはハイパフォーマンスモデルになります。
バッテリー重視ならUシリーズ、性能重視ならHシリーズがよいです。また、14世代CPUはNPUコアが搭載しAI関連の性能が上がっています。ここ最近何かと使うことなので、よりサクサク快適になりますね。
メモリはLPDDR5X-7500MHzと周波数が高く、オンボード最大64GBになります。ヘビーユーザーにも対応できる容量です。
ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、最大2TBと大容量です。PCIe 4.0はデータ転送速度が爆速で、アプリの立ち上げもパソコンの起動もサクサクです。
グラフィックスはUシリーズがインテルグラフィックス、HシリーズはインテルArcグラフィックスになります。Arcはグラボ並みの性能があり、画像編集や動画編集などグラフィック性能が必要なことをする人に合います。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチでも14インチ以上の情報が表示され、解像度はWUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶、そしてタッチパネルモデルもあります。
すべてのモデルで高色域のsRGB 100%を採用しており、色鮮やかに描写できます。
その他のスペックはOSはWindows 11 HomeかProが選べ、WEBカメラとマイクはコミュニケーションバーに集約され、カメラは高画質500万画素になります。IRカメラ付きのモデルは人感検知機能もあるので、離着席が多い人には便利です。
無線はWi-Fi 6EにLTE、そして5Gも搭載可能で、若干ですが旧モデルよりも重たくなりましたが、バッテリー駆動時間は最大約12.4時間と長めです。
軽量コンパクトで、持ち運びがしやすくバッテリー駆動時間も長い、それでいて性能も高く軽い作業以外にも重たい作業もできるほどのスペックで、外出や社内移動が多い人に向いています。
2024年のトレンドと比較
2024年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | バッテリー10時間以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Xシリーズなので当然ですね。全部〇です。
旧モデルとの比較
旧モデルのX13 Gen 4との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
Core i5-1335U/1345U Core i7-1355U/1365U |
メモリ | LPDDR5X-7500 64GB | LPDDR5-6400 32GB |
ストレージ | SSD 2TB | SSD 2TB |
ディスプレイ | WUXGA IPS | WUXGA IPS 2.8K OLED |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5G | Wi-Fi 6E、LTE/5G |
バッテリー | 12.4時間(JEITA 3.0) | 22.9時間(JEITA 2.0) |
重量 | 1.12㎏ | 1.09㎏ |
寸法 | 301.7 × 214.8 × 15.95mm | 301.7 × 214.8 × 16mm |
主な変更点です。
・CPUが14世代に
・グラフィック性能が大きく上がった(Hシリーズのみ)
・メモリの動作周波数が上がった
・2.2K/2.8Kが廃止
・500万画素Webカメラのみに
・トラックポイントクイックメニューが追加
旧モデルと同じ筐体を使用しているのでそこまで変化がないですがより多機能になりました。
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core Ultra 7 155H | |
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Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-1345U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core i7-1365U | |
Core i7-1355U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1335U |
Uシリーズのパスマークスコアは微増で、HシリーズはUltra 7が10%弱上がっていますね。ただし、以前はなかったNPUが14世代にはあるので、AI関連の性能は高くなっています。
それでは、特徴をご紹介します。
Intel Evo Editionプラットフォームに準拠
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
ただし、どのモデルがEvoに準拠しているか、見つけることができませんでした。一部のモデルがEvoとのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- Intel Arc、もしくはdGPU搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証/近接デバイス認証対応
- 30分の充電で4時間以上駆動
- 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
インテル第14世代CPU搭載
Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 |
スレッド | 22 | 18 |
キャッシュ | 24MB | 18 |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.5GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 7 |
ベースパワー | 28W | |
マックスパワー | 64/115W |
Core Ultra 7 155U/165U | Core Ultra 5 125U/135U |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 2/8/2 | 2/8/2 |
スレッド | 14 | 14 |
キャッシュ | 12MB | 12MB |
Pコア最大クロック | 4.8/4.9GHz | 4.3/4.4GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 4 | 4 |
ベースパワー | 15W | |
マックスパワー | 57W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Arcベース(Hシリーズ)かIntel Graphics(Uシリーズ)になっています。
ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業をNPUがやるので全体的なパフォーマンスが上がりますね。また、Hシリーズのグラフィック性能は大きく上がったので、グラボなしでも作業がしやすくなりました。
Core Ultra 7 165UとCore Ultra 7 135UはvPro対応モデルで、企業で多くのPCを一括管理をする場合に便利です。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。スコアは公開されているものや、当サイトで計測したものになります。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
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Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 165U | |
Core i7-1355U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1335U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・14世代 青・・・13世代
Core i9-13900H | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core i5-1335U | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135U |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
高性能内蔵グラフィックスIntel Arcグラフィックスあり
グラフィクスはCore Ultra 5 125U/135UとCore Ultra 7 155U/165Uはインテルグラフィックスで、13世代のIris-Xeと同じですが名称が変わっています。
Core Ultra 5 125HとCore Ultra 7 155HはインテルArcグラフィックスで、14世代CPUの目玉の1つです。Arcはかなり高い性能で、計測したベンチマークではグラフィックボードのGTX 1650 Max-Qよりも高い性能です。
画像・動画編集をするならHシリーズが、画像編集なし、もしくは簡単な画像編集をするような人であればUシリーズでよいと思います。
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4060 | |
---|---|
Radeon RX 6600M | |
RTX 4050 | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
GTX 1660 Ti | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M |
Night RaidはCPU内蔵グラフィックス向けのDirectX 12のベンチマークです。
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q |
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q |
画面比16:10のディスプレイ
- WUXGA IPS 300ニト
- WUXGA IPS 300ニト マルチタッチ
- WUXGA IPS 400ニト 省電力
ディスプレイは3種類あり、全モデル光沢なし、リフレッシュレートは60Hz、そしてsRGB 100%になります。
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチでも14インチ以上の情報が表示されます。
今まで以上に一目で見て取れる情報量が増えたので、13.3インチじゃ画面が小さいと敬遠していた人にも合うと思います。
色域はWeb用画像編集に合うsRGB 100%の色域です。クリエイティブワークをする人だけじゃなく、動画配信を見る人や画面をシェアすることがある人にも合います。
コントラスト比が1000対1(300ニトモデル)か1200対1(400ニトモデル)と高く、くっきりとシャープな描写です。
輝度は2モデルが300ニトで、1モデルが400ニトになり、こちらは輝度の目安です。屋外で使用する人は、400ニトがおすすめです。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
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250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
超高画質500万画素WEBカメラ搭載可能
WEBカメラは超高画質の500万画素になります。2.8K並みの解像度で、Web会議はもちろん、オンラインの講師など高い解像度が必要な人に合います。
また、プライバシーシャッターも搭載し、カメラを使わないときや離席中など閉じておくと安心です。顔認証のIRカメラ搭載モデルは、MIPI人感検知機能付きで「ゼロタッチログイン」と呼んでいるタッチレスログインや、オートロック機能があります。
そして、2Wスピーカーが2つ、360°全方位遠距離マイクが2つ搭載し、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。
また、Windows Studioエフェクトによるオートフレーム機能や背景ぼかし機能、カメラ目線に補正するアイコンタクト機能などもあります。
筐体上部に乗っている長丸のバー・コミュニケーションバーもあり、ここにマイクやカメラが搭載しています。
その他の特徴
外観
ベゼルも細く、スタイリッシュな外観です。
寸法は幅301.7㎜、奥行き214.8㎜、高さ15.95㎜で、重量は1.12㎏からとなり、持ち運びが楽にできます。
小さいだけじゃなく、本機はMIL-STD 810Hと言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
トップにはハイブリットカーボンファイバーを、底面にはアルミニウムを使用し、ちょっと小さめのコミュニケーションバーが搭載しています。カーボンファイバーの天板もあるようで、そちらの方が耐久性も高く、軽量です。
アルミニウムの底面カバーで、小さめの排気口が1つあります。
背面の排気口です。
ディスプレイは180度開くことができ、画面を共有するときや、床に座って作業をする人にも使いやすいです。
キーボード
ThinkPadのキーボードはタイピングがしやすいことで有名で、打鍵感が良く、トラックポイントと合わせて使えば、ホームポジションから離れずに作業が可能です。
本機はフルサイズの88キーで、JISキーかUSキーが選べ、バックライトの有無もカスタマイズから変更できます。ただし、バックライト無しのキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、バックライトありを強くお勧めします。
トラックパッド(タッチパッド)は61㎜×115㎜と大きく、操作性も高いです。
トラックポイントをダブルタップするとTrackPoint Quick Menuがポップアップし、カメラやマイク、ノイズ抑制などの設定ができるようになりました。便利な機能です。
ちなみに、指紋センサーありのモデルは電源ボタンと統合されているので、電源を入れたらサインインも完了です。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR5X-7500MHzで、最大64GBと大容量です。CPU性能がすごく上がり、メモリもここまで大容量にできるので、困ることはないともいます。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、データ転送速度が爆速です。パソコンの起動やアプリの立ち上げもサクサクです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
仕様書によるとWi-Fi 7にも対応しているようですが、今は選べません。ただし、Wi-Fi 7は2024年から使える予定で(日本ではWi-Fi 7の規格は解禁済みなのですでに利用可能)、Wi-Fi 7のルーターも少しですが販売されているので、早ければ2024年中に選べるのかもしれないですね。
LTE/5G 対応
LTEはQuectel EM061K-GL 4Gで、回線速度は下り最大300Mbps、上り最大50Mbpsと十分な速さです。
5GはFibocom FM350-GL 5G Sub6で、下り最大4.67Gbps、上り最大1.25Gbpsとかなり速いです。
eSIMにも対応しているので、ネットでeSIMを注文したらすぐに使い始めることができますね。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは標準で41Whrが搭載で、+2200円で大容量54.7Whrにできます。57WhrはJEITA 3.0測定で動画再生時最大12.4時間のバッテリー駆動時間と、作業内容や輝度によっては丸一日持ちそうですね。
ACアダプタも2種類あり、ちょっと軽くて小さいスリムアダプターもあります。ACアダプタを持ち運ぶことが多い人は、スリムがおすすめです。
インターフェイス
インターフェイスは13.3インチとしては十分な数があり、Thunderbolt 4も2つあるので、据え置き用としても使いやすいです。
Lenovoではいくつかのドックやハブが販売されているので、Lenovoドックのレビューも併せてどうぞ。
右側面はnanoSIMスロット(WWANモデルのみ)、USB 3.2 Gen 1、HDMI、そしてセキュリティキーホールになります。
左側面は、USB4(Thunderbolt 4対応)が2つ、USB 3.2 Gen 1、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてスマートカードリーダー(オプション)になり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
ライバル機種
ThinkPad X1 Carbon Gen 12
旧モデルから大きく変化したGen 12です。第14世代CPU搭載で、メモリやストレージなども最新スペック満載です。キーボードには感圧クリックパッドを選べたり、コミュニケーションバーが搭載したりと、中も外も大きな変化があります。必要な機能は何でもあるんじゃ?というくらい最先端で快適に使えるPCです。また、Evo Editionプラットフォーム認証にも準拠しています
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | Intel Graphics Intel Arc Graphics |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチパネルあり 2.8K OLED |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD 4K(8MP)+MIPI |
重さ | 1.09㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.8時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 22.1万円~ |
ThinkBook 13x Gen 4
第14世代搭載のクリエイターPCで、最大でCore Ultra 9+メモリ32GBとハイスペックです。2.8K解像度にsRGB 100%の高色域、顔認証や指紋センサーと快適に使えるスペックです。エッジ トゥ エッジデザインでキーボードが筐体の端から端まで広がっているので、コンパクトな筐体ですが十分なキーピッチがありタイピングがしやすいです。1.17㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大約12.1時間と丸一日使えます
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 9 185H |
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メモリ | LPDDR5X 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(13.5型) | 2.8K(2880×1920) IPS液晶 タッチあり |
無線 | Wi-Fi 6E |
その他 | FHD+IRカメラ、指紋センサー、顔認証、Dolby Atmos |
寸法(幅×奥行×高さ) | 292.9 × 205 × 12.9㎜ |
重さ | 1.17㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.1時間 |
価格 | 15.9万円~ |
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・ハイブリットカーボンとカーボン素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、13.3インチでも14インチ並みの情報が表示される
・Webカメラが最高500万画素!
・Thunderbolt 4が2つある
・指紋センサーや顔認証の搭載が可能
残念な点
・若干ですが重たくなった
総合評価
画面比が16:10と縦に長い13.3インチで、14インチ並みの情報が表示されるので、こんなにコンパクトな機種でも生産性が高いです。
また、14世代CPUが搭載でAI関連の性能が上がり、Hシリーズではグラフィック性能が大幅にアップしているので、使い勝手が高くなっています。
軽量コンパクトな機種で性能も高く、表示量が多いディスプレイと、生産性が高い機種です。