Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4(第11世代インテル)のレビュー Core i9にRTX 3080も搭載可能な最上位モデル

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Lenovo ThinkPadの最上位モデルX1シリーズで、現行最高性能があるExtreme Gen 4です。旧モデルはグラフィック性能が低くてあまり人気が無かったと思いますが、本機種は最高でRTX 3080も搭載できるハイエンドモデルになります。

Wi-Fi6Eや5G LTEも搭載可能で、外出が多い人でも安心してどこででもがっつりと作業ができ、ディスプレイも16型と大きく作業効率もアップします。

移動が多いクリエイターに向いた機種です。

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ThinkPad X1 Extreme Gen 4のスペックレビュー

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4 左斜め前から

CPU Intel core i7-11800H/11850H
Intel core i9-11950H
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD x2
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Max-Q
NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop
NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop
NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop
ディスプレイ(16型) WQXGA(2.5K) IPS
WQUXGA IPS(4K) タッチあり
OS Windows 10 Home、Pro
無線 WiFi6E、Bluetooth、5G LTE
オーディオ Dolby Atmos
生体認証 IRカメラ、指紋センサー
Webカメラ FHD 1080p
セキュリティ TPM、パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、セキュリティ キーホール、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード
寸法(幅x奥行きx高さ) 359.5 x 253.8 x 17.7㎜
重さ 1.81㎏~1.86㎏
バッテリー 最大12.8時間
価格 27.1万円~

パソコンの頭脳であるCPUは最新の第11世代Hシリーズ・ハイパフォーマンスモデルが搭載で、性能が高いThinkPad X1シリーズの中でも特に高い性能になっています。シングルコアもマルチコア性能も高く、クリエイティブワークもしやすいCPUです。

メモリはスロットが2つあり、最大32GBになります。搭載メモリはDDR4-3200MHzと最高の周波数があるので、処理速度は激速です!

ストレージは最新のM.2 PCI Express 4.0×4が搭載で、今までの最高モデルであったPCIe Express 3.0×4よりも帯域幅が倍になったので、爆速の転送速度です。(仕様書によるとRTX 3050 Tiを選択時は、PCIe Express 3.0×4もあるそうです)

グラフィックスは最新のRTX 30シリーズで、このシリーズでは性能が低めのRTX 3050 Tiでも旧モデルのRTX 2060に近い性能があり、現行最高のRTX 3080も搭載できます。ゲームも快適にできますが、ディスプレイのリフレッシュレートは未記載のためおそらく60Hzになります。外付けモニターを使用したら、快適に高リフレッシュレートで遊べますね。

また、性能的にCADや映像編集、画像編集も快適にできるほどで、ディスプレイの色域はsRGB 100%かAdobe RGB 100%と広色域です!ディスプレイは通常の縦横比16:9じゃなく縦が長い16:10なので、ただでさえ大きなディスプレイですが、より多くの情報が表示されます。

1つ特徴的なものは、Webカメラが通常どのPCでもHD解像度の720pですが、本機種はFHD解像度の1080pになります。FHD解像度の外付けWebカメラを使用する人は多いと思いますが、この機種ならそれも必要なくなりますね。

他にも、Wi-Fi6は最新規格のWiFi6Eに対応(国内利用はまだ始まっていません)、5G LTEにも対応しており、無線環境は抜群です!ただし、RJ45が無いので、有線接続をするにはドッキングステーションを使ったりRJ45変換ポートが必要になります。

16型で1.8㎏台と15型並みの重さで、バッテリー駆動時間はこのスペックにしては長い最大12.8時間なので、外出が多い人でも安心して使えると思います。

15型じゃちょっと小さい、デスクトップは嫌だから高性能の大画面ノートが欲しい、外出先でもがっつり作業をしたいというクリエイターにおすすめの機種です。

公式サイト

旧モデルとの比較

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4と旧モデルの筐体<左/本機種・右/X1 Extreme Gen 3>

旧モデルのThinkPad X1 Extreme Gen 3との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 X1 Extreme Gen 3
CPU Core i7-11800H/11850H
Core i9-11950H
Core i5-10400H
Core i7-10750H/10850H
Core i9-10885H
メモリ 64GB 64GB
ストレージ SSD x2 SSD x2
GPU RTX 3050 Ti~3080 GTX 1650 Ti Max-Q
ディスプレイ WQXGA/WQUXGA IPS
縦横比16:10
FHD、UHD
縦横比16:9
無線 WiFi6E、4G LTE WiFi6、4G LTE
バッテリー 12.8時間 16.7時間
重量 1.81㎏ 1.7㎏
その他 Thunderbolt 4 Thunderbolt 3
価格 27.1万円~ 20.7万円~

新しい筐体になり、性能が全然変わっていますね。大きな変更点は、

  • CPUが10世代から11世代に
  • GPUがGTX 10からRTX 30シリーズに
  • 画面縦横比が16:9から16:10に
  • WiFi6がWiFi6Eに
  • Thunderbolt 3が4に
  • 110g増量

です。

それでは、プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。スコア7000ほどあると、ビジネス用途でも快適に使えるほどです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧機種

Core i9-11950H 24248
Core i7-11800H 21652
Core i7-11850H 20239
Core i9-10885H 16375
Core i7-10850H 13021
Core i7-10750H 12903
Core i5-10400H 8939

 

こちらはグラフィックス性能を表す、Fire Strike Graphicsのベンチマークです。

Fire Strike Graphics

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

RTX 3080 Laptop  28487
RTX 3070 Laptop  26637
RTX 3060 Laptop  20381
RTX 3050 Ti Max-Q  ??
GTX 1650 Ti Max-Q   8053

全然違うレベルになりましたね。デスクトップ並みです。

ライバル機種

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4と比較機種の筐体<左から本機種・ThinkPad T15g Gen 2・ThinkPad P15 Gen 2>

本機種と似たような最新機種との比較で、本機種のみ16型で他は15.6型になります(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 T15g Gen 2 P15 Gen 2
CPU Core i7-11800H/11850H
Core i9-11950H
Core i5-11500H
Core i7-11800H
Core i9-11950H
Xeon W-11855M/11955M
Core i5-11500H
Core i7-11800H/11850H
Core i9-11950H
Xeon W-11855M/11955M
メモリ 64GB 128GB 128GB
ストレージ SSD x2 SSD x3 SSD x3
グラフィックス RTX 3050 Ti~3080 RTX 3070 Max-Q
RTX 3080 Max-Q
T1200
RTX A2000~A5000
ディスプレイ WQXGA/WQUXGA sRGB,Adobe FHD、UHD
sRGB,Adobe,DCI
FHD、UHD
sRGB,Adobe,DCI
無線 WiFi6E、5G LTE WiFi6E、4G LTE WiFi6E 4G LTE
バッテリー 12.8時間 11時間 11.5時間
重量 1.81㎏ 2.87㎏ 2.87㎏
価格 27.1万円~ 25.7万円~ 22.2万円~

各機種の特徴です。

  • 本機種・・・一番性能が高いがメモリが64GBまでと他機種に比べ半減。ただし、重さは約1㎏軽く、外出先でも本格的な作業がしやすい
  • T15g Gen 2・・・省電力モデルのMax-Qグラフィックボード搭載で、Xeonも搭載できるのでゲームもする本格的なクリエイター向け
  • P15 Gen 2・・・Xeon搭載可能で、業務用のグラフィックボードが搭載。本格的なクリエイター向けワークステーション

CPUのPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Xeon W-11955M 24807
Core i9-11950H 24248
Core i7-11800H 21652
Core i7-11850H 20239
Xeon W-11855M 19321
Core i5-11500H 17655
Core i9-10980HK  17257
Xeon W-10885M 17213

次はグラフィック性能のFire Strike Graphicsのベンチマークです。

Fire Strike Graphics

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

RTX 3080 Laptop  28487
RTX 3070 Laptop  26637
RTX 3080 Max-Q  ?
RTX 3070 Max-Q  
RTX 3060 Laptop  20381
RTX 3050 Ti Max-Q  ??

メリット・デメリット

良い点

・16型のこのスペックで、約1.8㎏と軽い
・デスクトップ並みの性能
・画面縦横比が16:10と縦に長いのでより作業がしやすい
・WiFi6EにThunderbolt 4、LTEなど高機能・高性能

残念な点

・RJ45がないので有線接続する場合は、変換ポートが必要

ThinkPad X1 Extreme Gen 4の特徴

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4 正面

MILスペック準拠で耐久性が高い機種ですが、ベゼル(画面の黒い枠)も細くおしゃれですね。先ほどワークステーションと比較しましたが、1㎏も軽く筐体も16型にしてはコンパクトです。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4 開いた状態の左側面

寸法を先ほどの比較機種と比較してみます。

奥行き 高さ 重さ
本機種 359.5㎜ 253.8㎜ 17.7㎜ 1.81㎏
P15 Gen 2 375.4㎜ 252.3㎜ 24.5㎜ 2.87㎏

16型の本機種はほぼすべてにおいて、コンパクトで軽量になっています。奥行きは本機種は画面比が16:10と縦に長いので大きくなって当然ですが、その差は1.5㎜です。重さも約1㎏も軽いので、持ち運びもしやすいですね。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4の右側面

高さは17.7㎜ですが、最高部は18.2㎜となっています。一円玉の直径が20㎜なので、それより若干小さいくらいです。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4 右斜め前から

2021年に入り、ハイエンドモデルは画面比が16:10と縦に長いものが販売されており、より作業がしやすくなりましたね。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4の筐体内部

筐体内部はきれいにまとめられており、ベイパーチャンバーと言って「放熱性を上げる金属」が使用されており、筐体の内部に熱がこもりにくい仕様になっています。ちょっと詳しく言うと、PCで発熱が高い部分はCPUとGPUで、そこにベイパーチャンバーを張り巡らせることにより、熱が一部に留まらずに全体に拡散され放熱される仕組みです。

これだけ性能が高いので、この仕様は助かりますね。

生体認証

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4の指紋センサー

生体認証は電源ボタンに統合された指紋センサーと、オプションでIRカメラ(顔認証)が搭載できます。一瞬でサインインもできるし、パスワードを忘れることもないので楽です。

素材

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4 背面から

天板の素材はカーボンファイバーで、底面はアルミニウム素材になっています。さすがハイエンドモデルなので素材にもこだわっていますね。

カーボンファイバーはマグネシウム合金の約2倍の比弾性率があり、マグネシウムやアルミニウムよりも剛性が高いという特徴があります。また、アルミニウムは軽量で耐久性も高いです。

MILスペック

米軍の物資調達規格のMIL-SPECに準拠しており、MIL規格とは、簡単に言うと紛争地など普通の状況じゃない場所に持って行っても大丈夫なくらい頑丈なもの、ってことですね。

実際、国際宇宙ステーションとミール宇宙ステーションにThinkPadを持って行っているくらいなので、その耐久性・堅牢性は確かですね。

キーボード

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4のキーボード

キーボードは16型にしては珍しくテンキーが無く、フルサイズ89キーになります。また、JISキーかUSキーを選択でき、バックライト付きのキーボードもあります。

クリエイター向けの機種なので、Excelなどの数字入力が多い人を想定していない仕様になっていると思います。

CPU

Core i7-11800H Core i7-11850H Core i9-11950H
開発コード Tiger Lake
製造プロセス 10nm SuperFin
コア/スレッド 8/16
基本クロック 2.3GHz 2.5GHz 2.6GHz
ブーストクロック 4.6GHz 4.8GHz 5.0GHz
キャッシュ 24MB
TDP 45W

最新の第11世代Hシリーズが搭載で、はっきり言ってデスクトップ並みの性能です。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900K  25645
Core i9-11950H  24248
Core i7-11800H  21652
Xeon W-11855M  19321
Core i5-11500H  17655
Core i9-10980HK  17257
Xeon W-10885M  17213
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546

一番上のCore i9-11900Kは同じく最新11世代CPUで、デスクトップ用のハイエンドKシリーズになりますが、本機種のCore i9も負けじと高い性能になっていますね。また、一番下のCore i3-1115G4は、ビジネス用途でも快適に使えるほどの性能で、グラフの見た目の様な低い性能ではありません。

こちらはCinebench R23のスコアで、マルチコア性能はパソコンの総合性能で、シングルコア性能が高いとゲームや編集などのクリエイティブワークをする時に使いやすいです。

Cinebench R23

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900K  16211
1663
Core i9-11950H  12836
1574
Core i7-11850H  12345
 1517
Core i7-11800H  12180
 1492
Core i5-11500H  9532
1492
Core i7-1165G7 6070
1504
Core i5-1135G7 5913
1343

さすがにデスクトップ用のCore i9には及びませんが、マルチコアもシングルコア性能も高いです。クリエイティブワークがすごくしやすい性能です。

グラフィックス

グラフィックボードは最新のRTX 30シリーズで、現行最強のRTX 3080も搭載可能です。

RTX 3080 RTX 3070 RTX 3060 RTX 3050 Ti Max-Q
アーキテクチャ Ampere
プロセス 8nm
CUDAコア 6144基 5120基 3840基 2560基
RTコア 48基 40基 30基 20基
Tensorコア 192基 160基 120基 80基
ブースト周波数 1245-1720MHz 1290-1620MHz 1283-1703MHz 1035-1695MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ帯域 384Gbps 320Gbps 336Gbps 192Gbps
メモリバス幅 256bit 256bit 192bit 128bit
メモリ容量 16GB 8GB 6GB 4GB
TDP 80-150+W 80-125W 60-115W 35-80W

グラフィック性能が高いと画像・動画編集やゲームがしやすく、上位モデルになればゲーム制作やVR・ARなどの高負荷な事もしやすくなります。

Fire Strike Graphics

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3080 Laptop GPU  28487
RTX 3070 Laptop GPU  26637
RTX 2080 Mobile  25436
RTX 2070 mobile  20392
RTX 3060 Laptop GPU  20381
RTX 2060 Mobile  16331
RTX 3050 Ti Max-Q  ??
GTX 1660 Ti Max-Q  13355
GTX 1650 Mobile   9315

以前、中途半端な性能だったので不人気だったRTX 2060ですが、RTX 3060になり大きく性能が上がっているので使いやすくなりましたね。

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4のディスプレイ

右にスライドできます↓

解像度 光沢/液晶 コントラスト比 輝度 色域 特徴
WQXGA
2560×1440
なし/IPS 1200:1 400nit sRGB 100% ブルーライト軽減
WQUXGA
3840×2400
あり/IPS 1500:1 600nit Adobe RGB 100% ブルーライト軽減
HDR400
WQUXGA
3840×2400
反射防止/IPS 1500:1 600nit Adobe RGB 100% ブルーライト軽減
HDR400
タッチ

 

WQXGA 2.5K解像度
WQUXGA 4K解像度
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
コントラスト比 最小輝度と最大輝度の差。差が大きいとより力強い描写が可能
色域 色空間の名称
ブルーライト 目に悪いと言われるブルーライトを軽減
HDR400 Dolby社のハイダイナミックレンジの規格

ディスプレイは2.5Kか4K解像度とクリエイティブワークがしやすい高解像度で、品質の高いIPS液晶が搭載です。WQXGAやWQUXGAと言う聞きなれない名前になっているのは、画面の縦横比が16:10と縦に長いので名称が変わっています。

色域もsRGB 100%かAdobe RGB 100%と広いので、用途によって選びやすいと思います。

  • sRGB 100%・・・Web用画像編集向きの色域
  • Adobe RGB 100%・・・製版・印刷向けの色域

色域図

こちらは色域図で、ピンクが一般的なパソコンに搭載されるNTSC 45%、黒がsRGB 100%、紫がDCI-P3 100%、そして一番大きな黒三角がAdobe RGB 100%になります。色域が広いとより正確な色が描写されるので、思い通りの色を表現しやすいです。

納品用の作業をするのであればAdobe RGB 100%を選んだ方がいいですが、個人で使用する場合でそこまで正確な色を求めていない場合は、sRGB 100%のWQXGAでもいいと思います。

また、WQUXGAを選んだ場合は、ファクトリーカラーキャリブレーションに対応なので、今後キャリブレーションに時間を取られることも無くなりますね。

カラーキャリブレーション<ディスプレイの色を調整するキャリブレーション>

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはDDR4-3200MHzで、現行最高の動作周波数なのでメモリの処理速度もかなり速いです。また、メモリスロットが2つあるので、増設も可能です。

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD
最大データ転送速度 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機種には最新のPCIe Express 4.0×4が搭載なので、データの移動も爆速です!しかもThunderbolt 4もあるので、現行最速ですね。大きなデータも扱いやすいです。

Lenovo thinkpad x1 extremeのSSDの種類

SSDは2種類あり、Gen 4と記載されたものは4.0×4で、無記載は3.0×4と思われます。

最大2つのSSDを搭載でき、その場合はRAID 0か1が設定できます。

RAID 0は例えば100のデータを1つのストレージに入れるのではなく、2つのストレージに50・50で保存する仕組みです。メリットは高速書き込みですが、1つのストレージに異常が発生すると全てのデータにアクセスできなくなります。

RAID 1は複数のストレージに「同じデータ」を書き込むので、万が一、一方のストレージに不具合があってももう一方のストレージからデータを使って作業が出来ます。保険的な意味合いですね。ただし、同じものを2つ保存するので、書き込み速度が遅くなります。

公式サイト

Webカメラ

ノートパソコンのWebカメラは通常HD解像度の720pが搭載ですが、本機種はFHD 1080pと高解像度になっています。ビデオ会議などで相手に表示される自分が、より解像度が高くきれいに映るので、もう仕事用にこういった↓FHDカメラを買う必要もないですね。

Lenovo 500 Full HD Windows Hello対応 Webカメラ

セキュリティ

  • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
  • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
  • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでパスワードを設定できるので、パソコン内部のデータが盗み見られる可能性がかなり減ります
  • プライバシーシャッター・・・前面カメラの物理カバー
  • セキュリティキーホール・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所

WiFi6E

次世代通信規格のWi-Fi 6かWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHz、そして6GHzと3バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

ただし、Wi-Fi 6Eの国内利用はまだ始まっていません。

 

LTE

LTEは、nanoSIMを使って常時インターネットに接続できる機能で、5GのQualcomm Snapdragon X55 5Gになり、回線速度はこのようになります。

  • 下り最大7.5Gbps/上り3Gbps

今までの4G回線は何百Mbpsと言うレベルだったので、10倍近く速度が速くなっています!

携帯大手3社(ドコモ・KDDI・Softbank)の重要バンドである77/78(3.7GHz)、79(4.5GHz・ドコモのみ)に対応しているので、安心して使えます。

LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。

バッテリー

バッテリーは4セル・90Whと大きなバッテリーで、最大約12.8時間のバッテリー駆動時間になります。グラフィックボード付きなのでかなり大きなバッテリーですが、本機種は約1.8㎏と比較的軽いですね。また、1時間の充電で約80%の充電が可能です。

電源は170Wか230Wと大きいので、パフォーマンスも上がりますね。

インターフェイス

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4の右側面インターフェース

右側面インターフェースは、4 in 1 SDカードリーダー、USB-A 3.2 Gen 1(最大データ転送速度5Gbps)が2つ、セキュリティーキーホールがあります。

Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 4の左側面インターフェース

 

左側面には電源、USB 4(Thunderbolt 4)が2つ、HDMI、マイク/ヘッドフォンジャックがあります。

有線接続のRJ45が無いので、有線接続をする人は変換ポートが必要です。もしくはThunderbolt 4経由でドッキングステーションを使うとかですね。この点以外は、豊富なインターフェースだと思います。

新規格のThunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

サポート・保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

まとめ

さすがのX1 Extremeなので、超ハイスペックですね。欠点らしき欠点がない機種で、何でもできると言っても過言じゃない機種です。

16型と大画面で、画面の縦横比が16:10と縦に長いので作業がよりしやすく、2.5K、もしくは4K解像度なので、詳細までばっちりと確認できますね。

このインチにこのスペックの割には比較的小型軽量なので、持ち運びがしやすいわけじゃないですが、比較的移動もしやすく外出先でも作業がしやすいですね。

どこででもしっかりとした作業をしたい人に向いています。

公式サイト

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