Lenovoの最新ゲーミングタブレット、Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)を購入したのでレビューをしました。
ハイスペックなQualcomm Snapdragon 8 Gen 3を搭載し、メモリもストレージもディスプレイも無線も・・・、ほぼ全部ハイスペックでした。
原神も高画質でプレイできるし、CODは上限の144Hzでぬるぬる。しかも、8.8インチとコンパクトで350gと軽いので、ごろ寝しながらゲームしても手が疲れにくいんですよね。
これ買ってよかった~って思った機種ですが、ちょっと価格が高いので妻が怒ってました(笑)。
動画も作成したのでどうぞ。
追記)先日Xで「技適があるか?」と言うご質問を受けたので、記事にも追記しておきます。もちろんですが、日本で販売されているLenovo製品はすべて技適マークがあるはずです(こんな大きな会社なので、ちゃんと許可を取って販売しているはずです)。本機にもちゃんと技適マークはありました。
Contents
Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)のスペック
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 12GB |
ストレージ | UFS 4.0 256GB |
ディスプレイ(8.8型) | 2560 × 1600 |
WideVine | L1対応 |
OS | Android 14 |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 1300万画素+200万画素/800万画素 4K動画あり |
オーディオ | ドルビーアトモス スピーカー×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 208.5 × 129.5 × 7.8mm |
重さ | 350g |
バッテリー | 6650mAh 最大15時間 |
標準保証 | 1年間 |
保護 | IP52 |
OSアップデート | 3回 |
価格 | 79,860円~ |
<性能評価>
タブレットの頭脳であるSoCにはSnapdragon 8 Gen 3が搭載し、ハイスペックになります。オクタコアで快適に使え、ゲーミングタブレットなのでグラフィック性能もめちゃくちゃ高いです。
あとでいろんなベンチマークを紹介していますが、Antutuは200万オーバーの性能でした。
メモリはLPDDR5Xで大容量12GBを搭載し、ストレージはUFS 4.0でこちらも大容量の256GBになります。
ディスプレイは8.8インチとコンパクトで、LTPSになります。高速スイッチングが可能で応答速度も速いです。
解像度は2560×1600ドットと高精細で、ディスプレイが美しいLenovo Yogaに採用されるPureSightディスプレイで、DCI-P3 98%の色域、500ニトと明るい輝度に屋外などでは最大900ニトとかなり高くなります。
リフレッシュレートとタッチサンプリングレートはどちらも165Hzとぬるぬるで、高速操作がしやすいです。
ハイダイナミックレンジ(HDR)のDolby VisonとHDR10にも対応しており、くっきりシャープに、迫力のある描写ができます。
筐体もかっこよく、なんとなくですがThinkPhoneを思わせる外観です。
セキュリティレベルはWideVine L1なので、アマゾンプライムやNetflixなどの動画配信サービスで、高画質で見ることができます。
OSはAndroid 14で、3回のアップデートを保証しています。
無線は最新のWi-Fi 7で、通常2~4時間ほどダウンロードに時間がかかる原神が15分ほどで終わりました。顔認証にも対応し、カメラはフロント800万画素、リアは1300万画素+200万画素となかなか良いです。
オーディオはDolby Atmosを採用し2基のスピーカーを搭載。音は良い方ですが、小さな筐体なのでパワフルではありません。
8.8インチで350gと軽く、バッテリーは6650mAhもあり、動画再生時間は約15時間になります。
本機はどこででもがっつりゲームをしたい人に向いた機種です。
ハイエンドSoC搭載
Snapdragon 8 Gen 3 | |
プロセス | 4nm |
コア | Cortex-X4 ×1 Cortex-A720 ×5 Cortex-A520 ×2 |
最大クロック | 3.3GHz |
GPU | Adreno 750 |
NPU | Qualcomm Hexagon NPU |
Socはbig.Littleで、パフォーマンスの高いコアと、省電力のコアの2種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは省電力コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
また、AIエンジンが搭載しているので、今後ますますNPU対応アプリが増えていくので楽しみな性能です。
Antutuベンチマークは2,040,552とかなり高い性能で、今までのLenovoタブレットでぶっちぎりの最高性能です。また、GPU性能も858,429とめちゃくちゃ高いです。
MEMはメモリとストレージの読み書きの速度で392,206、UXはアプリ動作の速さのスコアで347,128と高いです。
→もっと詳しくAntutuベンチマークで計測したので、こちらも併せてどうぞ。
Snapdragon 8 Gen 3は、ハイエンドSoCの中でも最上位モデルの性能ですね。ぬるぬるできないゲームはないんじゃないかなと思います。
Geekbench 6はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。計測スコアはマルチコア6898、シングルコア2208と、ぶっちぎりで高いスコアでした。
Geekbench 6 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 | |
---|---|
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
Snapdragon 870 | |
Snapdragon 7s Gen 2 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 695 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 680 | |
Helio G88 | |
Helio G85 | |
Snapdragon 662 |
Geekbench 6 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 | |
---|---|
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
Snapdragon 870 | |
Snapdragon 7s Gen 2 | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 695 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 690 5G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680 | |
Helio G85 |
Geekbench AIでAI性能を測りました。Single Precision(単精度)は2895、Half Precision(半精度)は2918、Quantized(量子化スコア)は4676とめちゃくちゃ高い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 | |
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Snapdragon 8+ Gen 1.ThinkPhone | |
Snapdragon 7s Gen 2/POCP PAD | |
Helio G99/Tab Plus | |
Helio G80/Tab M9 | |
Helio G88/Tab M11 | |
Helio G85/Redmi Pad SE 8.7 |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 | |
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Snapdragon 8+ Gen 1 | |
Snapdragon 7s Gen 2 | |
Helio G99 | |
Helio G80/Tab M9 | |
Helio G88/Tab M11 | |
Helio G85/Redmi Pad SE 8.7 |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 | |
---|---|
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
Snapdragon 7s Gen 2 | |
Helio G99 | |
Helio G88/Tab M11 | |
Helio G80/Tab M9 | |
Helio G85/Redmi Pad SE 8.7 |
PCMark for Android
次はPCMark for Androidで、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測します。
計測スコアは25569とかなり高いスコアで、モニターにつなげて仕事もできるほどの性能です。
こんな感じでモニターやBluetoothキーボード、マウスなどをつなげOfficeを使ったり、ゲームをしたりもできます。
Work 3.0
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 | |
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ThinkPhone/Snapdragon 8+ Gen 1 | |
Tab P12 Pro/Snapdragon 870 | |
Tab P11 Pro Gen 2/MediaTek Kompanio 1300T | |
POCO PAD/Snapdragon 7s Gen 2 | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab P11 Pro/Snapdragon 730G | |
Redmi Pad SE 8.7/Helio G85 | |
Redmi Pad SE/Snapdragon 680 | |
Tab M10 Plus 3rd Gen/Snapdragon 680 | |
Tab M7 (3rd Gen)/MediaTek MT8166 |
3Dグラフィックス性能
Sling Shot(メインストリームのスマホやタブレットの性能を測る、OpenGL ES 3.0) | Maxed Out |
---|---|
Sling Shot Extreme(高性能スマホやタブレットの性能を測る、OpenGL ES 3.1とVulkan) | Maxed Out |
Wild life(モバイルデバイスの性能を測る) | Maxed Out |
Wild Life Extr.eme(高性能モバイルデバイスの性能を測る) | 5100 |
Steel Nomad Light(レイトレを使用しないゲームへの性能を測る) | 1682 |
Solar Bay(レイトレを使用したゲームへの性能を測る) | 8623 |
性能が高すぎて測れないものが多かったので、急遽Solar BayとSteel Nomad Lightも計測しました。今までのLenovoタブレットと比べると全然比較できないほど高い性能です。
Sling Shot
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 Legion 8.8 3rd Gen |
|
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Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
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Snapdragon 7s Gen 2 POCO PAD |
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MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Lenovo Tab P11 Pro |
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MediaTek Kompanio 520 | |
MediaTek Helio P90 X Game |
|
Snapdragon 680 XiaoXin Pad |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
|
Helio P60T IdeaPad Duet |
|
Helio G80 Tab M9 |
|
Helio G88 Tab M11 | |
MediaTek MT8166 Tab 7 3rd Gen |
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MediaTek MT8166B Lavie T8 2023 |
Sling Shot Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 Legion 8.8 3rd Gen |
|
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Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
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MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
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Snapdragon 7s Gen 2 POCO PAD |
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MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
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MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G80 Tab M9 |
|
Helio G88 Tab M11 | |
MediaTek Helio P90 X Game |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 Legion 8.8 3rd Gen |
|
---|---|
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
|
MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
|
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
Snapdragon 7s Gen 2 POCO PAD |
|
MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G88 Tab M11 | |
Helio G80 Tab M9 |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
Wild Life Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8 Gen 3 Legion 8.8 3rd Gen |
|
---|---|
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
|
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G80 Tab M9 |
原神はできる?
重ためのゲームである原神をやってみましたが、サクサクできました(後々動画を上げます)。
デフォルトの画面設定はこちらです。
画質 | カスタム(デフォルトで高、最高にすると負荷「非常に高い」) |
---|---|
レンダリング精度 | 高(最高にすると負荷「やや高い」) |
シャドウ品質 | 中(最高にすると負荷「やや高い」) |
視覚効果 | 高 |
SFX品質 | 高 |
シーン細部 | 高 |
フレームレート | 30fps(45や60にすると負荷「非常に高い」) |
モーションプラ― | 高 |
快適にプレイできますが、フレームレートが30なのでぬるぬると言うわけじゃありません。画質を「中」にしたら45fpsで「負荷やや高い」、画質「低」で60fpsは「負荷やや高い」になりました。
ぬるぬる行くなら画質を下げたら大丈夫です。
学マスベンチマーク
学マスの設定は、60fpsですべて最高設定でプレイできます。ちなみに、スマホだとフルHDくらいで描写しますが、タブレットは画面解像度そのまま描写するため、タブレットでプレイする場合はスマホ以上の性能が求められます。
— パソコンガイド (@pc_reviewer) January 24, 2025
排熱性能
大型化された ColdFront ベイパー チャンバーと 3D 放熱構造により、グリップから熱を遠ざけ、バランスのとれた温度を確保 するとのことです。ゲームをやってても何も気にならなかったので、排熱性能は良さそうです。
高級感ありありなボディ
これ、箱もめっちゃかっこ良いです。
開封のショート動画です。同梱物は説明書などとUSBケーブル、そして68Wのアダプターです。パソコン用のACアダプタが65Wなので、それよりも大きいですね。
エクリプスブラックと言うカラーで、フルメタルボディです。撮影ライトの関係上グレーっぽく見えますが、ThinkPadのような黒です。ちなみに、指紋は付きやすいです。撮影前にごしごし拭きました。
ユニボディを採用しており継ぎ接ぎがない造りです。これは上位モデルのみに見られる仕様で、耐久性もデザイン性も高くなります。
撮影ライトを使わないとこんな感じの色で、より実物に近い色です。
上下のベゼルがすごく細く、画面占有率は87.8%です。こんなに細くて持った時に誤作動しないかな?と一瞬思いましたが、横持ちなら左右のベゼルがちょっと大きくなっているので、全然大丈夫でした。
それにしても、かっこいいです。
原神をやっているときに、「なんかおかしい」って思ったんです。
これ、本当に8.8インチあるの?小さくない?って。
で、ちょうどよく8.7インチのRedmi Pad SE 8.7を持っていたので、大きさを比較しました。
左が本機8.8インチで、右は8.7インチです。Legion Tabの方が小さいですね(横幅はLegion Tabが若干大きいです)。しかも薄いし。
ディスプレイは(もちろん)8.8インチで、筐体が小さいので違和感を感じていたみたいです。
左側面にはスピーカーがあります。
下部分にはUSB 3.2 Type-Cがあり、映像出力機能(Displayport out)付きです。
右側面にはUSB 2.0 Type-Cとスピーカーです。USBが2つあるので、すっごく便利です。
例えばモニターに繋いで大画面でゲームをするとき、USB 2.0で充電しつつUSB 3.2の方で映像出力をできます。
ちなみに、バッテリーは6650mAhとこのサイズのタブレットでは大容量で、最大約15時間のバッテリー駆動時間があります。
2.5K解像度の高品質ディスプレイ
このディスプレイ、めちゃくちゃきれいなんですよね。
8.8インチで解像度は2560×1600ドットの2.5K、そして有機ELではないですがLTPSを採用しています。LTPSは高速スイッチングが可能で応答速度も速いので、ゲームに向いていますね。
すごいところが多いので、箇条書きしますね。
・2.5K解像度
・PureSightディスプレイ
・輝度500nit/屋外では最大900nit
・Dolby Vision・HDR10
・リフレッシュレート最大165Hz
・コントラスト比1500:1
・DCI-P3 98%
左が本機で、右は同じPureSightディスプレイを使用したノートパソコンのYoga Slim 7x Gen 9です。PCに比べ若干色が薄いですが、比較ディスプレイは最高峰のディスプレイなので、本機も悪くないと思います。
Dolby Visionと言うHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応しているし、HDR10にも対応しており、明暗差は10bit(1024段階)とより多くの階調で表現できます。
上の画像は黒の描写の比較で、右のディスプレイは同じく最高峰のディスプレイです。本機はしっかりと黒も描写できていると思います。
リフレッシュレートは最大165Hzとぬるぬるで、高速スクロールをしても滑らかです。Call of Dutyはウルトラハイ規格に適応し、最大144fpsなのでぬるぬる動きます。
先述しましたが、原神は画質を下げたら最大の90fpsでした。
コントラスト比は1500:1と高く、すっきりとしたシャープな描写になり、輝度は通常時で最大500ニトと明るく、屋外モードでは900ニトと高く、直射日光が画面に当たらなければ見やすかったです。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
Wi-Fi 7に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
上の画像はお昼ごろに計測した結果で、ダウンロード720Mbps、アップロード440Mbpsでした。契約回線や時間帯により速度は変動しますが、うちではダウンロード最大1Gbpsくらい、アップロード最大500~600Mbpsくらいになります。
ちなみに原神って重いゲームなのでデータ量が多く、通常ダウンロードするのに2~4時間ほどかかっていたのですが、今回は15分ほどで終わりました。(ちなみに最近光回線に変えたので、無線規格に関係なく速くなってます)
LTE
LTEや5Gはないので、外出先で無線につなぐときはスマホのテザリングや店舗のWi-Fiを使用することになります。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
大容量爆速メモリで仮想拡張も可能
本機はLPDDR5Xが搭載し、大容量12GBになります。
CPDTでメモリの処理速度を計測したら、21.62GB/秒と「壊れてるんじゃない?」ってくらい速い処理速度でした。
他のタブレットの比較です。
メモリ速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Legion 8.8 3rd Gen/12GB | |
---|---|
ThinkPhone/8GB | |
Tab P12 Pro/8GB | |
Tab P11 Pro Gen 2/6GB | |
Tab Plus/8GB | |
POCO PAD 8GB+4GB仮想メモリ | |
Tab P12/8GB | |
Tab P11 Pro/6GB | |
Redmi Pad SE 8.7 | |
XiaoXin Pad/6GB | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab M11 | |
Lenovo Tab M9 /4GB | |
Blackview Tab 90 Wifi/4GB |
メモリ拡張機能があるので最大の9GBで試しましたが、メモリ処理速度に変化はありませんでした。ただし、ストレージの読み込み速度が25%ほど上がりました。
最近よく見るメモリ拡張ですが、拡張してもメモリ性能が大きく上がったことはありません。
その他の特徴
オーディオ
オーディオはドルビーアトモスで、一般的なオーディオの様に平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。映画やゲームを見ているときは、他のオーディオとの差が顕著に出やすいです。
スピーカーは、聞いたことがないですが2712 superliner speakerと言うものが2基搭載しており、左右に1つずつあります。音質はなかなかよくクリアできれいな音と言う印象です。筐体が小さく、おそらくスピーカーも小さいので重低音はあまりありません。
カメラ
カメラはフロント800万画素、リアは1300万画素+200万画素となかなか良いです。
画像のオリジナルサイズは、リアが4160×3120、フロントは3264×2448になります。
普通に使える品質だと思います。
動画は最大で4Kも撮れるので、スマホじゃなくて本機を使っても良いと思います。
防水防塵機能付き・IP52
IP保護等級はIP52で、防塵機能は上から2番目に良い「5」、防水機能は下から3番目の「2」になり、防塵機能は高いですが、防水機能は「タブレットが15度以上傾いていれば落ちてくる水による影響を受けない」になっています。
<イメージ図>
私は保証しませんが、こんな感じみたいですよ。水に浸かっちゃダメですが、落ちてくる水はOKらしいです。まぁどっちにしても、濡らさないようにしたいですね。
WidevineはL1対応
WidevineはL1に対応しているので、安心して動画配信サービスも高画質で見れます。
Netflixやamazon Primeビデオで、高解像度で見ることができます。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、Webサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはUFS 4.0で、大容量256GBになります。また、一般的なタブレットの様にmicroSDカードで増設はできません。
シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み)は1.5GB/秒、ライト(書き込み)は1.06GB/秒とめちゃくちゃ速かったです。
使っていてもストレスなく表示できるので、体感でわかるくらい速度は速いです。
その他の機種との比較です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
POCO PAD | |
---|---|
Legion Tab 8.8 | |
Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
Tab P11 Pro | |
Tab Plus | |
XiaoXin Pad | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Lenovo Tab M9 | |
Redmi Pad SE | |
Redmi Pad SE 8.7 | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Tab M11 | |
Chromebook CM14 Flip |
シーケンシャルライト
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Legion Tab 8.8 | |
---|---|
Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
POCO PAD | |
Tab Plus | |
Tab M11 | |
Lavie T8 2023 | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
Lenovo Tab M9 | |
ALLDOCUBE X Game | |
Redmi Pad SE | |
IdeaPad Duet Chromebook | |
Redmi Pad SE 8.7 | |
Tab M7 (3rd Gen) |
サポート・保証
標準で1年間の「片道引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長2年まで延長できます。また、プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
デフォルトの保証は片道引き取り修理になります。
- 片道引き取り修理・・・自分でリペアセンターに郵送(有料)、修理後、郵送(無料)してくれる保証です。
また、ADPという保証がオプションで付けることができます。
ADP・・・火災、液体こぼし、落下、自然災害による破損など 予期しない事故による障害をカバーするサービスです。 なお、本サービスは契約期間中1回限りの提供を以て終了します。
筆者購入時の納期
2025年1月10日(金)に購入し目安納期(出荷予定)は1~2営業日で、土日を挟んだため到着は1月14日の4日後でした。
まとめ
ハイエンド中のハイエンドタブレットで、家でも外でも快適に重たいゲームを高画質でプレイしたい人におすすめ!
良い点
・SoCの性能が高い
・高級感があるボディ
・コンパクトなので長時間ゲームをしても疲れにくい
・メモリが大容量で高品質
・ストレージが速い
・ディスプレイが高品質
・Wi-Fi 7対応
・顔認証付き
・USBポートが2つある
・68Wのアダプター
・バッテリー駆動時間が長い
・オーディオが高品質
残念な点
・無しと言えば無しだが、あえて言えば「あと2万円出せば安いゲーミングPCが買える」。例えば、Lenovo LOQシリーズはセール時は10万円弱
総合評価
これ、2025年始まったばかりですが、今年の年末に「2025年に買ってよかったタブレットTop 3」に入っていると思います。
スペック高いし、高級感あるし、何よりも個人的に一番好きな点はこの小ささです。
職業柄たくさんのタブレットを持っていますが、家族の中で10インチ以上のタブレットを使う人がいないんですよね。みんな8インチか9インチを使うんです。家の中だけとはいえ、持ち運びやすいし大きさもちょうどいいからだと思います。
また、解像度も高いので見ていてきれいだし、Wi-Fi 7にも対応しているので重たいゲームもサクッとダウンロードをして使うことができます。
個人的に「これ文句の付け所がなくない?」って思います。
あえて言えば、上で言及した様にあと2万円出せばゲーミングノートPCが買えます。スペックは低めになりますが、時期によればRTX 3050搭載モデルなんかも10万円弱であるので、持ち運びしない人や、クリエイティブワークもしたい人はそっちがいいかもしれないです。