Lenovo IdeaPad Slim 560i Chromebookのレビュー

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

ハイエンドモデルのChromebookで、CPU性能も高くメモリも大きめです。

Chromebookと言えば低スペックで低価格、でも動作が快適と言う特徴がありますが、本機種はいつものChromebookとは一味違います。

いつもなら学生や普段使いの人におすすめするChromebookですが、今回は、あわせてビジネスパーソンでも特殊なソフトやアプリを使わない人にも合います。

また、本機種は量販店モデルなので、街の電気屋さんや楽天などのECサイトで販売しています。

Lenovoでは11/28までブラックフライデーセール を開催中で、割引+ポイントが最大で10倍還元+小型アダプタ110円!

IdeaPad Slim 560i Chromebookのスペックレビュー

IdeaPad Slim 560i Chromebook 左斜め前から

CPU Pentium Gold 7505
Core i5-1135G7
メモリ 4GB/8GB
ストレージ SSD 最大256GB
グラフィックス UHD、Iris Xe
ディスプレイ(14型) FHD IPS マルチタッチ 光沢なし
OS Chrome OS
無線 WiFi6、Bluetooth 5.1
寸法(幅x奥行きx高さ) 324 x 221.3 x 16.6㎜
重さ 1.49㎏
バッテリー 最大約10時間
保証 1年間
自動更新ポリシー 2029年6月
価格 6万円台~

パソコンの頭脳であるCPUは、Windows PCでも快適に動くPentium Gold 7505か、ハイエンドモデルのCore i5-1135G7になります。Windows PCでも快適に動く=ChromeBookだとそれ以上にサクサク動きます。

Chrome OSは性能が低くてもサクサク動作するように設計されているので、通常、Windows PCの様に高いスペックは必要ないんですね。でも本機種は、ミドルハイ~ハイエンドクラスの性能になっています。

Pentiumモデルは標準的な容量のメモリ4GB、Coreモデルは8GBもあります!Chromebookでこんなに大きなメモリを搭載している機種は、あまり見たことがないですね。8GBはかなり大きいです。

ストレージは最大256GBと標準的ですが、データ転送速度が速いM.2 SSDが搭載なので、データ移動もパソコンの起動も素早いです。

ディスプレイもFHD IPS液晶と高品質で、マルチタッチもあります。状況によっては指やペンで操作したい時もあると思うので、助かりますね。

無線は次世代通信規格のWiFi6、Bluetoothも比較的新しい規格・5.1です。細部まで手を抜いていないスペックです。バッテリーも最大10時間と、1日持ち運んでも大丈夫なほどです。多くの人は、充電アダプターなどの持ち運びは必要ないと思います。

HDMIはありませんが、2つあるUSB-Cどちらも映像出力機能付きなので、Display Port対応モニターやモバイルモニターに接続して、複数画面で作業もできます。

筐体はコンパクトな方ですが、14型と言えば1.4㎏前後が目安なので、+90gですが重たい方です。

総合的に見て、HDMIがないという以外は、特に欠点らしき欠点が無いパソコンだと思います。

 

楽天

公式サイト

旧モデルとの比較

本機種はIdeaPad Slim 5シリーズ初のChromebookで、旧モデルはありません。

 

Chromebookとは?

Chromebookのセキュリティ

Chrome Windows
OS Chrome OS Windows
ブラウザ 基本的にGoogle Chrome Edge(好きなものを選択可能)
保存 基本的にGoogle Drive 基本的に内蔵ストレージ
ダウンロード Google Play Microsoft Store
各Webサイト
Office
セキュリティ 完全自動 自分でも対処した方が良し

Chromebookって何?って思う人も多いと思いますが、簡単に言うと「普通のノートパソコン」です。普通に使えます。

ただし、OSがChrome OSなので、Androidスマホのパソコン版と言った感じです。Windowsパソコンとの大きな違いは、好きなものをダウンロードできるかどうかですね。

Win PCは各Webサイトから好きなものをダウンロードできますが、ChromebookはGoogle Playからのみダウンロードができます。なので、「特殊なアプリやソフトをダウンロードしない」人は、特に気にならないと思います。

また、Chromebookはストレージが小さいので、パソコン本体にデータを保存せずに(保存してもOK)、クラウドにデータを保存するような仕様です。これは、いつでもどこでも、どのデバイスでも情報をシームレスに共有できるようにするためですね。

セキュリティはGoogleが対処しており、基本的に自分で何かをすると言う必要はありません。検証済みのブートプロセスにより、起動するたびにシステムに悪意のある変更がされていないかを自動的に検出し、必要に応じてより安全なバージョンに戻します。

万が一変なサイトに飛んでしまっても、システムと切り離されているので、そのページを閉じればOKです。パソコンがウイルス感染したりすることはほぼ無いそうです。

 

IdeaPad Slim 560i Chromebookの特徴

IdeaPad Slim 560i Chromebook 正面

Chromebookは基本的に低価格な機種がメインですが、本機は6万円台からと「普通」の価格なので、ベゼル(画面の黒い枠)も細く洗練された外観です。

ベゼルが細い=筐体がコンパクトになり、本機もそこそこ小さいですね(もしくは、大きくないと言った方がいいかもしれません)。

寸法は

幅324㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
奥行221.3㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
高さ16.6㎜(≒一円玉の直径/20㎜)

となっており、A4用紙(297㎜×210㎜)より一回り大きい程度のサイズです。普段使っているカバンにも入りやすいと思います。

重さは1.49㎏となっており、悪くないですが軽いわけでもありません。1.5㎏以下なので、持ち運びもそこそこしやすい重量です。

 

IdeaPad Slim 560i Chromebook 右斜め前から

この緑のラインが、若干ゲーミングPCを思わせるのは筆者だけでしょうか?カラーはストームグレーで、ゲーミングPCによく使われるカラーです。

 

IdeaPad Slim 560i Chromebook 背面

天板はアルミニウム素材を使用しているので、耐久性も高く高級感があります。その他の部分は樹脂素材です。

Chromebookは低価格モデルが多いので樹脂素材が多い中、本機は一番衝撃を受けやすい、そして擦り傷などが付きやすい天板にアルミを使っているので安心ですね。

 

IdeaPad Slim 560i Chromebook 180度開いた状態

ディスプレイは約180度開きます。

 

IdeaPad Slim 560i Chromebook 左斜め前から

指紋センサーや顔認証は付いていませんが、プライバシーシャッターを搭載しているので、Webカメラを使っていないときはシャッターを閉じておくとプライバシーが守られます。

 

IdeaPad Slim 560i Chromebookのキーボード

キーボードは78キーのJIS配列で、バックライトもあります。暗がりで作業をする事がある人は、使いやすいです。

 

CPU

Pentium Gold 7505 Core i5-1135G7
製造プロセス 10nm
SuperFin
10nm
SuperFin
コア/スレッド 2/4 4/8
キャッシュ 4MB 8MB
グラフィックス UHDグラフィックス Iris Xe
基本クロック 2.0GHz 2.4GHz
ブーストクロック 3.5GHz 4.2GHz
最大TDP 15W 28W

プロセッサーは省電力モデルのPentiumか、ハイエンドモデルのCore i5-1135G7になります。

Pentiumは省電力モデルとは言え高い性能で、第10世代Core i3よりも30%ほど高い性能になっています。しかも、Chromebookなので数値以上の使いやすさですね。

Core i5はWindows PCでもハイエンドモデルで、Chromebookとしては最上位クラスの性能です。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。ChromebookではWindows PCと同じ計測ができないので、全てWin PCでのスコアになります。

スコアの目安

  • 1000~・ネットサーフィンなど低負荷な作業なら余裕
  • 2500~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 5000~・がっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546
Core i5-10210U  6482
Pentium Gold 7505  5382
Core i3-10110U  4052
MediaTek MT8183  1671

 

Pentiumは前世代のCore i3よりも高い性能で、スコアも5000オーバーと高いです。Core i5はかなりの高性能で、ここまで高い性能が必要?とも思いますが、とにかく快適に使いたい人向けです。

ちなみに、一番下のMediaTekは先日筆者が購入した本機の下位モデル「IdeaPad Slim 360 Chromebook」に搭載しているプロセッサーで、1671と低いスコアですが「かなり普通」に使えています。

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。(Pentiumは未計測)

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
MX250  2582
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 5 5600U  2101
Ryzen 3 4300U  1607

 

ディスプレイ

Chromebookのディスプレイ

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD あり IPS 300nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
800:1 NTSC 45% 170° マルチタッチ
FHD フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250nitが標準

ディスプレイは高画質のFHD解像度で、視野角が広くコントラスト比の高いIPS液晶です。輝度も300ニトあるので、明るくて見やすい液晶ですね。

色域はNTSC 45%と言う一般的なもので、本格的な画像編集などをしない限り問題ありません。

この価格のノートパソコンとしては、良い方だと思います。

 

楽天

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

PentiumモデルはLPDDR4x-3733MHzで4GB、CoreモデルはLPDDR4x-4266MHzと現行で最高の動作周波数になり、8GB搭載です。周波数(MHz)が高いと処理速度が速くなり、表示速度も速くなります。

 

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD
最大データ転送速度 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはM.2 PCIe NVMe SSDで、PCIe 3.0×4と高速のものです。データ転送速度はかなり速いので、パソコンの起動などもサクサクです。

 

WiFi6

次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

バッテリー駆動時間

4セル・51Whのバッテリーが搭載で、最大バッテリー駆動時間は約10時間になります。標準的な長さなので、一般的な使用であれば丸一日持つと思います。

また、電源は45Wです。

 

インターフェイス

IdeaPad Slim 560i Chromebook 右側面

右側面インターフェースはUSB-C 3.0が1つだけです。すごくすっきりしていますね。

IdeaPad Slim 560i Chromebook 左側面

右側面はUSB-C 3.0、USB-A 3.0、ヘッドフォン/マイクジャック、そしてMicroSDカードリーダーです。

HDMIはありませんが、USB-Cが2つとも映像出力機能付きなので、対応モニターを持っていたら複数画面での作業もできます。

Lenovo ThinkVision M14 パワーパススルー機能

モバイルモニターなら、筆者も使っているThinkVision M14が持ち運びもしやすく、おすすめですよ。

 

サポート・保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

本機は量販店モデルなので、追加の保証などは購入時にお問い合わせください。

 

ライバル機種

IdeaPad Slim 560i Chromebookと比較機種の筐体<左から・Flex 560i Chromebook・Flex360i Chromebook・本機種>

 

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

Flex 560i Chromebook Flex360i Chromebook 本機種
CPU Celeron 6305
Core i5-1135G7
Celeron N4500 Pentium Gold 7505
Core i5-1135G7
メモリ 8GB 4GB 8GB
ストレージ 64GB
256GB
32GB 256GB
ディスプレイ 13.3型 FHD IPS
タッチ
11.6型 HD IPS
タッチ
14型 FHD IPS
タッチ
無線 WiFi6 WiFi5 WiFi6
バッテリー 10時間 10時間 10時間
重量 1.38㎏ 1.25㎏ 1.49㎏
2 in 1 PC ×
価格 約6.8万円~ 5.5万円~ 6.4万円~

本機種以外は2 in 1 PCと言って、ディスプレイを360°回転させることができます。その分、スペックの割には若干価格が上がっており、本機は2 in 1 PCでないので比較的安く高いスペックです。

 

各機種の特徴です。

・本機種・・・14型で画面もほどほどに大きく作業がしやすい。また、1.5㎏以下なので持ち運びも比較的容易。スペックは高めです。

・Flex 560i・・・2 in 1 PCで使い勝手が高いが、Celeronは性能が低い。ただし、Core i5はかなり高い性能。

・Flex360i・・・11.6型と小型で、大きめのタブレットサイズ。性能は低いが、持ち運びがしやすい

こちらは各CPUの性能です。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i5-1135G7  10098
Pentium Gold 7505  5382
Celeron 6305  2259
Celeron N4500  1885

 

まとめ

良い点

・比較的安く、高性能
・WiFi6対応
・映像出力機能付きUSBあり
・ストレージやメモリも高品質
・アルミニウム素材使用

 

残念な点

・HDMIがない
・指紋センサーや顔認証が無い

 

総合評価

総合的に見てもバランスの取れた機種で、HDMIが無いという以外は欠点らしき欠点が無いと思います。でもこの価格なので、指紋センサーくらいあったら嬉しかったですね。

外観も安っぽくないし、スペックも高め。使われているパーツも新しいもので、しっかりした作りだと思います。

Chromebookは学生に人気がありますが、こういったハイスペックな機種はビジネス用途でも使いやすいので、学生以外にもお勧めです。

 

楽天

公式サイト

パソコンガイド運営者の写真