本機は全体的に平均的なスペックですが、最新のインテル12世代CPUが搭載で高い性能になっています。
15.6インチにしては比較的軽い1.63㎏となっており、バッテリー駆動時間は短いですが持ち運びがしやすい機種です。
当サイトの評価は、この様になりました。
スペック | [usr 3.8] |
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コスパ | [usr 3.6] |
総合評価 | [usr 3.7] |
Contents
IdeaPad Slim 370i 15.6型のスペックレビュー
CPU | Core i3-1215U |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(15.6型) | FHD TN液晶 光沢なし |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
生体認証 | 指紋センサー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.2 × 236.5 × 19.9㎜ |
重さ | 1.63㎏ |
バッテリー | 最大約7時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 10.4万円(Office付) |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第12世代が搭載で、Core i3-1215Uが搭載です。CPUマークスコアが1万オーバーと性能が高く、普段使い用途であれば十分以上です。
メモリは標準的な8GBで、ストレージはSSD 256GBです。
ディスプレイはフルHDですがTN液晶になっており、あまり良い品質ではありませんが、ヘビーユーザーでなければ問題はないと思います。毎日長時間使う人は、高品質なIPS液晶搭載機種を選んだ方が良いともいます。こちらで他のIdeaPadを紹介しているので、参考までにどうぞ。
その他のスペックは最新のWi-Fi 6に対応し、指紋センサー搭載、15.6インチで1.63㎏と軽めです。
バッテリー駆動時間は長くないので、持ち運びをするときはACアダプタが必須です。
本機は量販店モデルでLenovo公式サイトでは販売されておらず、楽天や家電量販店で販売されています。
ちなみに楽天ではMicrosoft Office Home&Business 2021が搭載で、10万4280円で販売されていました。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Slim 360>
旧モデルのSlim 360 15.6型 AMDとの比較です。旧モデルの15.6型はAMD CPU搭載モデルのみでインテルモデルはありませんでした。また、どちらも量販店モデルで、Lenovo公式サイトでは販売されていません(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Slim 360 | |
CPU | Core i3-1215U | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
メモリ | 8GB | |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 512GB |
ディスプレイ | FHD TN液晶 | |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 7時間 | 10時間 |
寸法 | 359.2 × 236.5 × 19.9㎜ | |
重量 | 1.63㎏ | 1.65㎏ |
変更点です。
・SSDが256GBに
・Wi-Fi 6に対応
・バッテリー駆動時間が7時間に
・20g軽くなった
IdeaPad Slim 370i 15.6型の特徴
IdeaPadでは珍しいアビスブルーという濃い青で、シックな外観ですね。ベゼル(画面の黒い枠)も太くなく、上部分はノッチという仕様でカメラ部分が飛び出しており、ディスプレイを開けやすくなっています。
寸法は
・幅 359.2㎜
・奥行 236.5㎜
・高さ 19.9㎜
で、一般的な縦横のサイズです。
ただし、厚さは19.9㎜と厚く、大きく感じます。
大画面15.6インチなので小さくはないですが、1.63㎏と軽めなので、持ち運びもしやすいと思います。
筐体は樹脂素材ですが、筆者が購入した兄弟モデルのIdeaPad Slim 370i 14インチと17インチは、しっかりとした造りでした。
<左・Slim 370i 14インチ/右・Slim 370i 17インチ>
ちなみに購入した機種はIPS液晶なので、本機よりも断然見やすいです。
カメラ周り
先述しましたがカメラ部分はノッチになっており、カメラなどがない部分を細くできるのスリムに見える効果があり、また、パソコンを開くときに指が引っかかりやすいので開けやすいです。
Webカメラは一般的なHD解像度 720pで、デュアルマイク搭載、1.5W スピーカーが2つになります。プライバシーシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと、万が一の際でも安心です。
カメラ周りは高性能ではないですが、一般的な仕様で、オンライン授業やミーティングなどに使えます。
キーボード
キーボードは日本語キーの84キーで、バックライト付き、タッチパッドは104㎜×69㎜となっています。17.3インチのSlim 370i 17と同じサイズのタッチパッドで、そこそこ使いやすいと思います。
CPU
執筆時現在の販売モデルはCore i3-1215Uのみですが、仕様書に他のCPUも記載されているので、一緒に紹介します。
Core i7-1255U | Core i5-1235U | Core i3-1215U | |
Pコア | 2 | ||
Eコア | 8 | 4 | |
スレッド | 12 | 8 | |
キャッシュ | 12MB | 10MB | |
Pコア最大周波数 | 4.7GHz | 4.4GHz | 4.4GHz |
Pコア基本周波数 | 1.7GHz | 1.3GHz | 1.2GHz |
Eコア最大周波数 | 3.5GHz | 3.3GHz | 3.3GHz |
GPU実行ユニット | 96 | 80 | 64 |
ベースパワー | 15W | ||
最大パワー | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1245U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 |
Core i3でも第11世代のCore i7-1165G7より高い性能なので、使い勝手はかなり高いです。
グラフィックス
内蔵グラフィックスで、Core i3はUHDグラフィックで動作します。
グラフィック性能が高いとOfficeが使いやすくなったり、画像・動画編集がしやすくなります。
その他のCPUとの比較です。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1165G7 | |
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Core i5-1135G7 | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 7 4700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 4500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 5300U |
グラフィック性能は普通クラスです。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
FHD | なし | TN液晶 | 250nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
500:1 | NTSC 45% | 90° | – |
解像度はFHD(1920 × 1080ドット)と一般的な画質ですが、TN液晶を搭載しているため、コントラスト比や視野角が低いです。
輝度も低めなので、屋外では暗くて見にくい時があると思います。
外で使うことが多い人は、Lenovo公式サイトで販売されている兄弟モデルのSlim 370i 14インチ(輝度300ニト・IPS液晶)が良いと思います。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR4-3200MHzで、8GBが搭載です。旧モデルと同じで、一般的なスペックです。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD M.2で、256GBが搭載です。高速データ転送速度があるSSDで、パソコンの起動も10秒ほどと速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 3.0×4 | |
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HDD |
セキュリティ
Winodws DefenderやTPM 2.0が搭載しており、一般的なノートパソコンのセキュリティですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
IdeaPadはWi-Fi 6を搭載しているモデルが少ないのですが、本機は安心して高速回線で使えますね。
バッテリー駆動時間
バッテリーは2セル・38Whrで、最大約7時間のバッテリー駆動時間になります。また、急速充電には対応しておらず、約3.5時間で満充電です。
インターフェイス
右側面には、SDカードなどが読み込める4-in-1 メディアカードリーダー、USB 2.0になります。
左側面は電源コネクタ、USB 3.2 Gen 1、HDMI、USB Type-C 3.2 Gen 1(Powerdelivery対応、Display Port映像出力機能)、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。
ちなみにUSB 2.0(速度480Mbps)はマウスやキーボードをつなげるポートで、データ移動をするときは他のUSB(5Gbps)を使った方が速いです。
また、USB Type-C 3.2 Gen 1はDisplay Port映像出力機能なので、モバイルモニターも使えます。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
ライバル機種は公式サイトで販売されているので、セール中はかなり安くなっています。
IdeaPad Slim 370i 14 Intel
CPUは最新のインテル第12世代が搭載で高性能ですが、その他はいたって「普通」です。普通に使えたら十分と言う人に向いています。
CPU | Core i3-1215U Core i5-1235U |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 5 |
重さ | 1.43㎏ |
バッテリー | 最大約7.9時間 |
価格 | 8.0万円~(Core i5) |
IdeaPad Slim 570(14型 AMD)
上位モデルのRyzen 5000シリーズが搭載でかなり性能が高く、普段使い用としては十二分の性能があります。1.39㎏と軽く、Wi-Fi 6にも対応し、バッテリー駆動時間も長めと、持ち運びがしやすい機種です
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
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メモリ | DDR4 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS 光沢なし 300ニト |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
Webカメラ | HD 720p、FHD 1080p |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー | 最大15.1時間 |
価格 | 6.8万円~(Ryzen 5モデル) |
IdeaPad Flex 570(14型 AMD)
普段使いモデルのIdeaPadですが、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、より効率よく作業ができます。Ryzen 5000シリーズのCPUで性能も高く、ペンも付属しているので、メモ取りやイラストもできます
CPU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
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メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) 画面比 |
WUXGA IPS 300nit 光沢あり 16:10 |
無線 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1 |
その他 | 指紋センサー、デジタルペン同梱 |
重さ | 1.55㎏ |
バッテリー | 約13時間 |
価格 | 8.0万円~(Ryzen 5モデル) |
まとめ
良い点
・量販店モデルなので、店頭にあれば実際に触ってみることができる
・高性能インテル12世代CPU搭載
・15.6インチにしては比較的軽い
・Wi-Fi 6対応
・指紋センサー搭載
残念な点
・TN液晶なので若干色味が違う
総合評価
最新のインテル12世代CPUが搭載で、Core i3でもかなり高い性能があるので、普段使い用途であれば(と言うか、ビジネス用途でも)十分に使えると思います。
指紋センサーもあり、Wi-Fi 6にも対応と使いやすい機種で、ストレスを感じることもないと思います。ただし、液晶がTN液晶であまり品質が高くないので、毎日パソコンを長時間使う人は、他のIdeaPadを検討した方が良いかもしれません。
本機は量販店モデルでLenovo公式サイトでは販売されておらず、楽天や家電量販店で販売されているので、量販店にあれば実際に触って試すことができます。