Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型(AMD)のレビュー

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2022年に入り、スペックが上がって来たIdeaPad Slim 3シリーズの最新モデル、IdeaPad Slim 370 15.6型のレビューです。

低価格モデルに見えない外観で、CPU性能も高く、普段使い用に合う機種です。また、15.6インチにしては比較的軽いので、持ち運びが多い学生に合うと思います。

当サイトの評価は、この様になりました。

スペック [usr 3.7]
コスパ [usr 4.7]
総合評価 [usr 4.5]

このスペックで6万円台からと、コスパが高いです。

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IdeaPad Slim 370 15.6型(AMD)のスペックレビュー

CPU Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
メモリ 8GB
ストレージ SSD 512GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(15.6型) FHD TN液晶 光沢なし
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ HD 720p
カラー アークティックグレー、アビスブルー
寸法(幅×奥行×高さ) 359.2 × 236.5 × 19.9㎜
重さ 1.63㎏
バッテリー 最大約9時間
保証 1年間
価格 6万円台~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは、Zen 3アーキテクチャのRyzen 5000シリーズで、旧モデルよりも最大発熱が10度下がり、性能が上がっています。筐体が熱くなりにくいので、より長時間高負荷な作業がしやすくなっています。

メモリはDDR4・8GBが搭載で、SSDはデータ転送速度が速いM.2 PCIe NVMeが搭載です。

ディスプレイは一般的なFHD解像度ですが、TN液晶が搭載です。

Slim 3シリーズでは珍しく指紋センサーが搭載し、Wi-Fi 6に対応、OSはWindows 11 Homeになっています。

15.6インチでは若干軽めの1.63㎏で、最大約9時間のバッテリー駆動時間があるので、外出先でも大画面で作業をしたい人や、据え置き用としても合います。

本機種は量販店モデルで、Lenovo公式サイトでは販売されていません。楽天や家電量販店で、販売されています。

 

公式サイト

旧モデルとの比較

IdeaPAdSlim 370 15.6 AMDとSlim 360<左/本機種・右/Slim 360>

旧モデルのSlim 360 15.6型との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 Slim 360
CPU Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 7 5700U
メモリ 8GB
ストレージ SSD 512GB
ディスプレイ FHD TN液晶
無線 Wi-Fi 6 Wi-Fi 5
バッテリー 9時間 10時間
寸法 359.2 x 236.5 x 19.9㎜
重量 1.63㎏ 1.65㎏

変更点です。

・CPUが上位モデルに変更
・Wi-Fi 6に対応
・バッテリー駆動時間が1時間下がった
・20g軽くなった

本機は、CPUと無線カードのみを入れ替えた機種のようですね。メモリなどその他は全く一緒です。

プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Ryzen 7 5825U  17572
Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5625U  15108
Ryzen 5 5500U  13579
Ryzen 3 5300U  10092

 

 

IdeaPad Slim 370 15.6型の特徴

珍しく2種類のカラーがあり、左はアビスブルーという濃い青で、もう一つはアークティックグレーになります。

グレーはいつものIdeaPadといった感じですが、アビスブルーはビジネス用途に合いそうな色です。

 

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 横から

寸法は

・幅 359.2㎜
・奥行 236.5㎜
・高さ 19.9㎜

で、一般的なサイズです。

 

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 左斜め前から

重量は1.63㎏と15.6インチにしては軽い方で、持ち運びもギリギリ苦痛じゃないと思います。特に、外出先でも大画面で作業をしたい学生などは、使いやすいと思います。

 

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 閉じた状態の天板

樹脂素材を使用していますが、触ってもチープっぽさはありません。

ちなみに筆者は兄弟モデルのIdeaPad Slim 370i 14インチと17インチを購入しましたが、しっかりとした造りでした。

 

<左・Slim 370i 14インチ/右・Slim 370i 17インチ

 

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 底面

底面カバーには広めの通気孔があり、エアフローも良さそうです。

 

カメラ周り

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 カメラ

ベゼル(画面の黒い枠)上部のカメラ部分は、ノッチという仕様になっており、ちょっとだけ飛び出したようになっています。これは、カメラなどがない部分を細くできるのスリムに見える効果があり、また、パソコンを開くときに指が引っかかりやすいので開けやすいです。

Webカメラは一般的なHD解像度 720pで、もちろんマイクも搭載、1.5W スピーカーが2つになります。プライバシーシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと、万が一の際でも安心です。

カメラ周りは高性能ではないですが、一般的な仕様で、ふつうにオンライン授業やミーティングなどに使えます。

 

キーボード

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 キーボード

キーボードは日本語キーの84キーで、バックライト付き、タッチパッドは104㎜×69㎜となっています。17.3インチのSlim 370i 17と同じサイズのタッチパッドで、そこそこ使いやすいと思います。

 

CPU

Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U
製造プロセス 7nm
アーキテクチャ Zen 3
コア/スレッド 4/8 6/12 8/16
L3キャッシュ 8MB 16MB
GPUコア 6 7 8
基本クロック 2.7GHz 2.3GHz 2.0GHz
ブーストクロック 4.1GHz 4.3GHz 4.5GHz
TDP 15W

※)仕様書にRyzen 3 5425Uも記載されていたので紹介していますが、Ryzen 3モデルは未確認です

アーキテクチャは最新のZen 3になっており、旧モデルのZen 2に比べ以下の様な特徴があります。

  • コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
  • IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
  • シングルスレッドの性能が最大23%UP
  • マルチスレッドの性能が最大108%UP
  • バッテリー効率が上がった

このCPUの最大の特徴は、最大発熱が10度も下がったのに性能が上がったことです。この結果、より高いパフォーマンスをより長く継続できます。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5800H  21767
Ryzen 7 5800U  19960
Ryzen 7 Pro 5850U  19604
Ryzen 7 5825U  18323
Ryzen 5 Pro 5650U  16850
Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5600U  15944
Ryzen 5 5625U  15108
Ryzen 5 5500U  13579
Ryzen 3 5400U  12110
Ryzen 3 5425U  10946
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Ryzen 3 5300U  10092
Core i3-1115G4  6546

 

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i5-1135G7  2898
MX250  2582
Ryzen 7 5800U  2416
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196
Ryzen 5 5600U  2101
Ryzen 5 5625U  2021
Ryzen 3 5425U  1859
Ryzen 3 5400U  1734
Ryzen 3 5300U  1606

グラフィック性能は普通クラスです。

 

ディスプレイ

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 正面

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD なし TN液晶 250nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
500:1 NTSC 45% 90°

解像度はFHD(1920 × 1080ドット)と一般的な画質ですが、TN液晶を搭載しているため、コントラスト比や視野角が低いです。

また、輝度は250ニトなので、室内で使う分には問題ないですが、屋外の明るい場所だと暗くて見にくいことがあるかもしれません。

外で使うことが多い人は、Lenovo公式サイトで販売されている兄弟モデルのSlim 370i 14インチ(輝度300ニト・IPS液晶)が良いと思います。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはDDR4-3200MHzで、8GBが搭載です。旧モデルと同じで、一般的なスペックです。

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD M.2 PCIe 3.0で、512GBが搭載です。高速データ転送速度があるSSDで、パソコンの起動も10秒ほどと速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 3.0×4  1800~3000MB/秒
 1200~2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

Winodws DefenderやTPM 2.0が搭載しており、一般的なノートパソコンのセキュリティですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

IdeaPadってなぜだかWi-Fi 6を搭載しているモデルが少ないのですが、本機は安心して高速回線で使えますね。

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは2セル・38Whrで、最大約9時間のバッテリー駆動時間になります。また、急速充電にも対応しており、約2時間で満充電です。

 

 

インターフェイス

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 右側面インターフェイス

右側面には、SDカードなどが読み込める4-in-1 メディアカードリーダー、USB 2.0になります。

 

Lenovo IdeaPad Slim 370 15.6型 左側面インターフェイス

左側面は電源コネクタ、USB 3.2 Gen 1、HDMI、USB Type-C 3.2 Gen 1(Powerdelivery対応、Display Port映像出力機能)、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。

ちなみにUSB 2.0(速度480Mbps)はマウスやキーボードをつなげるポートで、データ移動をするときは他のUSB(5Gbps)を使った方が速いです。

また、USB Type-C 3.2 Gen 1はDisplay Port映像出力機能なので、モバイルモニターなども使えます。

Lenovo ThinkVision M14のレビュー・598gの超軽量・高色域のモバイルモニター

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

ライバル機種

ライバル機種は、上位モデルのSlim 5シリーズで、公式サイトで販売されているので、セール中はかなり安くなっています。

IdeaPad Slim 570(14型 AMD)

Lenovo IdeaPad Slim 570(14型 AMD)上位モデルのRyzen 5000シリーズが搭載でかなり性能が高く、普段使い用としては十二分の性能があります。1.39㎏と軽く、Wi-Fi 6にも対応し、バッテリー駆動時間も長めと、持ち運びがしやすい機種です

CPU Ryzen 3 5425U
Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
メモリ DDR4 最大16GB
ストレージ SSD 最大512GB
ディスプレイ(14型) FHD IPS 光沢なし 300ニト
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6
生体認証 指紋センサー
Webカメラ HD 720p、FHD 1080p
重さ 1.39㎏
バッテリー 最大15.1時間
価格 6.8万円~(Ryzen 5モデル)

レビュー

 

IdeaPad Flex 570(14型 AMD)

IdeaPad Flex 570(14型 AMD)普段使いモデルのIdeaPadですが、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、より効率よく作業ができます。Ryzen 5000シリーズのCPUで性能も高く、ペンも付属しているので、メモ取りやイラストもできます

CPU Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 7 5700U
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(14型)
画面比
WUXGA IPS 300nit 光沢あり
16:10
無線 Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1
その他 指紋センサー、デジタルペン同梱
重さ 1.55㎏
バッテリー 約13時間
価格 8.0万円~(Ryzen 5モデル)

レビュー

まとめ

良い点

・量販店モデルなので、店頭にあれば実際に触ってみることができる
・CPUの発熱が低くなったので、より長時間高負荷な作業がしやすい
・ストレージが大容量 512GB
・15.6インチにしては比較的軽い
・Wi-Fi 6対応
・指紋センサー搭載

 

残念な点

・TN液晶なので若干色味が違う

 

総合評価

スペック的には標準以上の性能で、Wi-Fi 6に対応しているのでカフェや学内など多くの人で共有するWi-Fiでも比較的高速回線で使えます。

TN液晶という点がちょっと引っ掛かりますが、6万円台でこのスペックはすごいと思います。

量販店モデルなので公式サイトで販売されていませんが、家電量販店や楽天で販売されています。

 

公式サイト

 

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