最新のIntel第14世代CPUが搭載し、RTX 3050、2K OLEDディスプレイ搭載のクリエイターPCです。
IdeaPad最高峰のスペックで、ThinkPadの上位モデル並みです。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.5] |
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コスパ | [usr 3.9] |
総合評価 | [usr 4.2] |
Contents
IdeaPad Pro 5i Gen 9 16型Intelのスペック
CPU | Core Ultra 7 155H |
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メモリ | LPDDR5X-7467 16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
グラフィックス | RTX 3050 |
ディスプレイ(16型) | 2K OLED 光沢あり |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD 1080p+IRカメラ |
スピーカー | 2W×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 356 × 251 × 17.5㎜ |
アダプタ | 170W |
重さ | 1.94㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.1時間(動画再生時) |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 約21万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第14世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。14世代CPUはAI関連の性能とグラフィック性能が上がっています。
メモリはLPDDR5X-7467MHz・オンボード16GBと大容量、ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、512GBになります。M.2スロットがもう1つあるので、増設が可能です。
ディスプレイも高品質で、2K解像度(2048×1280ドット)にOLEDディスプレイ、最大10.74億色10bit表示。そしてデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%の色域です。、DisplayHDR 500 True Blackにも対応し、リフレッシュレートは120Hzと高いです。
また、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報量があります
グラフィックスはNVIDIA RTX 3050が搭載し、動画編集や画像編集もサクサクできます。
その他のスペックはOSはWindows 11 Homeで、Wi-Fi 6Eに対応、生体認証は顔認証が搭載し、Webカメラは高画質FHD 1080pになります。
ドルビーアトモス対応のちょっと大きめの2Wスピーカーが2つ搭載し、Thunderbolt 4とUSB Type-C 3.2 Gen 2が1つずつ搭載して、SDカードリーダーもあるので一眼カメラを使う人でも、データ移動が楽です。
筐体は16インチですがコンパクトで1.94㎏と重ため、そしてバッテリー駆動時間は最大約12.1時間のバッテリー駆動時間があります。
IdeaPadって普段使い用PCなのですが、Proと名がついているだけあってプロ(ビジネス用途)向けのスペックです。
執筆時現在公式サイトではなく、楽天などのECサイトや家電量販店で販売されています。
2024年のトレンドと比較
最近のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | バッテリー10時間以上 | |
〇 | 〇 | 〇 |
さすがProモデル、全部丸です。普段使い用PCで全部満たしているのは、珍しいです。↑これはビジネスPCのトレンドなので。
旧モデルとの比較
筆者の見落としがなければ、旧モデルのIdeaPad Pro 5i 16インチは2022年のインテル12世代モデルまでさかのぼります。2023年は新モデルが出ずに、2024年モデルの本機になります。
いつもであれば1年ごとに更新されるので旧モデルとの比較をしますが、2年前のモデルと比べても性能差は歴然なのでここでは割愛します。
もし、旧モデルも確認したい場合は、こちらのレビューをどうぞ。
超高性能インテル第14世代CPU搭載
仕様書にはCore Ultra 5 125Hもありますが、現在確認できたモデルはすべてCore Ultra 7 155Hが搭載していました。
Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 |
スレッド | 22 | 18 |
キャッシュ | 24MB | 18 |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.5GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 7 |
ベースパワー | 28W | 28W |
マックスパワー | 64/115W | 64/115W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUが搭載し、グラフィックスはIntel Arcベースになっています。
今後ますますAI関連の機能が増えてくるので、本機を購入していたらより使いやすくなると思います。
本機はグラボ搭載なので使う機会も少ないと思いますが、内蔵グラフィックスはArcグラフィックスで、GTX 1650並みの性能になります。
それでは、こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13620H | |
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Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1340P | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1365U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
Core Ultra 5でも2万オーバーのスコアです。高い性能ですね。ただし、CPU MarkスコアではNPUの性能は測れないので、NPU専用のベンチマークが出るまで性能はお預けですね。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
やはりどちらも高い性能で、ビジネスでもクリエイティブワークにも合いますね。ACアダプタは100Wと大きく、よりパワフルになります。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
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Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
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Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
Intel Arcグラフィックス+RTX 3050
第14世代のHシリーズのグラフィックスはArcベースになっており、13世代までのIris Xeに比べ最大2倍効率的になったとのことです。
先述しましたが、AI専用のプロセッサーであるNPUが搭載しているので、今後ますます使いやすくなります。
NVIDIARTX 3050はGDDR6 6GBで、エントリークラスのグラフィックボードですが、もちろん内蔵グラフィックスに比べかなり高い性能です。
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。グラフィックボードのGTX 1650 Max-Qよりも高いスコアです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4060 | |
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Radeon RX 6600M | |
RTX 4050 | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
GTX 1660 Ti | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M |
Night RaidはCPU内蔵グラフィックス向けのDirectX 12のベンチマークです。
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
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RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q |
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
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RTX 3050 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q |
ディスプレイが高品質
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10の16インチで、2K解像度(2048×1280ドット)と一般的なFHDやWUXGAよりも若干高精細、そしてOLEDディスプレイが搭載です。
その他の特徴です。
ディスプレイ | OLEDディスプレイ |
発色 | 10.74億色 |
光沢 | あり |
色域 | DCI-P3 100% |
輝度 | 400ニト |
リフレッシュレート | 120Hz |
HDR | HDR500 |
コントラスト比 | 10万:1 |
視野角 | 170° |
Eysafe | 〇 |
画面アスペクト比は16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。
OLEDディスプレイはHDR500(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、白飛びや黒潰れがしにくく、完全な黒を表現できます。業務用レベルの品質なので、仕事で使う人に合いますね。10bitの発色で10.74億色と、一般的なディスプレイの8bit・1677万色よりもかなり多いです。
色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%で、映像編集をするようなクリエイターに合います。
左から一般的なIdeaPad(もしくは普段使い用PC)に搭載されるNTSC 45%、右はOLED DCI-P3 100%になります。
全然色彩が違いますね。
リフレッシュレートはゲームもしやすい120Hzで、一般的な60Hzの倍になります。
輝度は400ニトと明るく、屋外でも比較的見やすいです。こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
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250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
高画質FHD WEBカメラ&IRカメラ搭載
Webカメラは高画質のFHD解像度で、顔認証のIRカメラとプライバシーシャッターが搭載です。
解像度のFHDはビジネスPCに搭載されることが多く、普段使い用PCではあまりないです。
ズームして見るとわかりいやすく、
FHDでは毛並みも見えますがHDではぼやけて見えますね。Web会議が多い人や、オンラインレッスンの講師にも使える品質です。
ToFセンサーも搭載しており、早くて正確なズームを行えます。ですので、仮にWEBカメラ使用中に動いてもピントがずれにくく、ずれても早く修正されます。
また、プライバシーシャッターも搭載しているので、カメラを使わないときや離席中は閉じておくと安心です。
MILスペックに準拠
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
通常、すべてのThinkPadはMILスペックに準拠していますが、IdeaPadでは珍しいですね。
その他の特徴
外観
ベゼルが上下左右すべて細く、高級感がある外観です。IdeaPadでは珍しく20万円以上するので、力が入っていますね。
寸法は幅356 × 奥行き251 × 高さ17.5㎜とかなりコンパクトで、グラボ付きのPCでは薄い17.5㎜です。
底面カバーには大きな通気口があり、エアフローもよさそうです。また、50%のリサイクルアルミニウムを使用し、環境にも配慮した機種です。
底面も天板もアルミニウム素材で、高級感もあります。
<出荷されるのは日本語キーです>
キーボードは84キーで、バックライト付きです。タッチパッドは80×135㎜と大きく、操作性も高いです。
また、Copilotボタンも搭載しており、使い勝手が上がりました。
コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIで、Chat GPTのような使い方もできます。
例えばCopilotで「Lenovoパソコンを購入するのに、おすすめのパソコンレビューサイトは?」と質問したら、当サイトも紹介されました。信頼性が高いAIです(笑)。
冗談はさておき、このボタン1つでいろいろなことができるので、最近はChatGPTじゃなくコパイロットを使うことが多くなりました。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR5X-7467MHzで、オンボード・最大16GBになります。動作周波数もすごく高く、最新のメモリなのでサクサク快適です。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0で、データ移動もパソコンの起動もサクサク快適にできます。標準搭載で512GBと大きく、M.2スロットがもう1つあるので増設もできます。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量4セル・84Whrで、最大バッテリー駆動時間はJEITA 3.0(動画再生時)で最大約12.1時間と長く、使い方によっては丸一日外出先でも使えます。
OLEDディスプレイでここまで持つのはすごいです。2023年までメインに採用されていたJEITA 2.0方式では、20.1時間となっています。
インターフェイス
インターフェイスは必要十分にあり、Thunderbolt 4もあるのでドックを繋げばPCを持ち運びするにも楽にケーブルの取り外しができます。
右側面には4 in 1メディアカードリーダー、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてUSB 3.2 Gen 1(データ転送速度は5Gbps)が2つあります。
左側面には電源コネクタ、HDMI、USB 3.2 Gen 2×2(同20Gbps)、そしてThunderbolt 4があり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、通常最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードが通常でき、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
ただし、本機は量販店で販売されているので、購入時にお店にお尋ねください。
修理保証は引き取り修理になります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
良い点
・最新スペック満載
・インテル第14世代CPU搭載でAI機能も強化された
・グラボ搭載のクリエイターPC
・画面比が16:10で、16インチでも17インチ並みの情報が表示される
・生体認証付き
・ディスプレイが高品質ハイスペック
・高画質FHD WEBカメラ搭載
・Wi-Fi 6Eに対応
・アルミニウムボディで高級感がある
・MILスペックに準拠した堅牢性の高い機種
残念な点
・量販店モデルなので若干価格が高い
総合評価
IdeaPadでは最上位モデルになり価格もそれなりにしますが、さすがProと名がついたモデルでハイスペックです。
16インチと大画面で見やすく、外出先でもがっつり作業をしたい人にも合うし、据え置き用として使っても使いやすいです。
全体的にハイスペック高品質で、クリエイターに合う機種です。