AMD Ryzen 3 7335Uのベンチマーク

Ryzen 3 7335Uのレビューです。

2024年に発売されているPCに搭載していますが、AIコアが非搭載なので人を選ぶAPUだと思いますが、筆者は60％ほどの業務は執筆中心なのでAIコアがないRyzen 3を購入しました。

執筆時現在、AIコアに対応したアプリや機能は少ないのでそれほど影響はないですが、今後対応アプリも増えていくとAIコア搭載CPUを買えばよかった・・・となるかもしれません。

お使いの用途を吟味して、自分に合うなら購入を考えてもよいと思います。

レビュー機は、Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 AMDで、Ryzen 3 7335U、メモリ8GB（シングルチャンネルメモリ）、ストレージ256GBになります。ベンチマークはメモリ増設後の24GBデュアルチャンネルメモリでも計測しています。

 

 

Ryzen 3 7335Uのスペック

	Ryzen 3 7335U	Ryzen 5 7535U	Ryzen 7 7735U
製造プロセス	7nm
アーキテクチャ	Zen 3+
コア/スレッド	4/8	6/12	8/16
L3キャッシュ	8MB	16MB
GPUコア	4	6	12
基本クロック	3.0GHz	2.9GHz	2.7GHz
ブーストクロック	4.3GHz	4.55GHz	4.75GHz
TDP	28W

アーキテクチャはZen 3+で、Zen 3と比べ、以下の点が変わっています。

・前世代と比較して最大30％高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2（レイトレーシング対応）
・統合型グラフィック性能はRyzen 5000シリーズの最大2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

 

ちなみに、Ryzen 7000シリーズって5種類あり、それぞれ仕様や規格が全然違うんです。見分け方は下2桁の数字です。

	20U	30U	35U	40U/HS	45HX
プロセス	6nm	7nm	7nm	4nm	5nm
アーキテクチャ	Zen 2	Zen 3	Zen 3+	Zen 4	Zen 4
最大温度	？	95°	95°	100°	100°
メモリ	DDR4	DDR4	DDR5	DDR5	DDR5
PCIe 4.0	PCIe 3.0	PCIe 3.0	対応	対応	対応
USB4	×	×	内蔵	内蔵	×

本機搭載モデルは下2桁が「35」で、ちょうど真ん中のモデルです。

 

CPU Markスコア

左から「メモリ8GB/バランスモード」は12180、「メモリ24GB/バランスモード」は11648、「メモリ24GB/パフォーマンスモード」は13300でした。

メモリ容量上がったのに、24GBバランスモードではスコアが下がってますね。

スコアの目安

• 7000～・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
• 10000～・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
• 14000～・ハイエンドPCに搭載される
• 15000～ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

 

Cinebench R23

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

左から「メモリ8GB/バランスモード」は5454/1314、「メモリ24GB/バランスモード」は5658/1383、「メモリ24GB/パフォーマンスモード」は6073/1395でした。

ちなみにCinebench 2024は計測不可でした。

 

Geekbench 6

8GBバランス

 

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

上から「メモリ8GB/バランスモード」は5391/1799、「メモリ24GB/バランスモード」は5982/1839、「メモリ24GB/パフォーマンスモード」は6027/1847でした。

 

PCMark10

8GBバランス

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途（Web検索やビデオ会議、アプリの起動など）の性能」、Productivityは「Microsoft Office（事務系のアプリ）使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成（画像・動画編集など）のしやすさ」を表しています。

ビジネス用途の使いやすさの指標になりますが、意外に高性能でした。普通に重たい作業もできるほどのスコアです。

上から「メモリ8GB/バランスモード」は4820、「メモリ24GB/バランスモード」は4949、「メモリ24GB/パフォーマンスモード」は5317でした。

総合性能の目安は以下になります。

・9000以上・・・ハイスペック
・7500以上・・・ミドルハイ
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

 

グラフィック性能

3D Graphics Markです。左から「メモリ8GB/バランスモード」は2025、「メモリ24GB/バランスモード」は2609、「メモリ24GB/パフォーマンスモード」は2690でした。悪く無いスコアで、普通です。

 

ゲームのベンチマーク

グラフィック性能が低いので、ゲームは2Dであれば何とかプレイできます。ただし、重ためのファイナルファンタジーは、きついです。

 

Ryzen 3 7335U搭載機種

・ThinkPad E14 Gen 6 AMD

・ThinkPad E16 Gen 2 AMD

・Lavie Direct N16（R）

 

 

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