Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDの購入レビュー

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

2024年モデルでRyzen 7000シリーズ搭載ですが、ビジネス用途にも十分な性能があり、メモリとストレージの増設が可能なので、スペックが足りないと感じたら自分でスペックアップができるので、末永く使える機種です。

16インチで1.81㎏と重たい機種ではありますが、バッテリー駆動時間が最大約13.2時間もあるので、外出時に大きな画面で作業をしたいエンジニアなどに向いています。

レビュー機は当サイトの購入品で、スペックはRyzen 5 7535U、メモリ16GB(1枚)、SSD 512GBです。

本機で作成した紹介動画です。

 

Lenovoでは10/17までハロウィーンフェスティバル前夜祭 を開催中で、割引+ポイントが最大で10倍還元!

・土日は週末セール

 

※2024年9月28日追記)

使い始めて約1か月たったので、使い心地やメリットデメリットを書き足しました。

ThinkPad E16 Gen 2 AMDのスペック

CPU Ryzen 3 7335U
Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
Ryzen 5 7535HS
Ryzen 7 7735HS
メモリ DDR5-4800 最大32GB(最大容量64GB)
ストレージ SSD×2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS タッチあり
OS Windows 11 Home/Pro
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
WEBカメラ HD、FHD、FHD+IRカメラ
寸法(幅×奥行×高さ) 356.1 × 247.7 × 19.85mm~
重さ 1.81㎏~
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約7.8時間
標準保証 1年間
価格 9.3万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 7000シリーズで、ミドルクラスの7035シリーズです。省電力モデルのUシリーズと、ハイパフォーマンスモデルのHSシリーズがあります。

バッテリー重視ならUシリーズ、性能重視ならHSシリーズですね。

メモリはDDR5-4800が搭載で、公式サイトでは最大32GBにできますが、最大64GBに対応しています。後々スペックアップできるので、長く使えますね。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBと大容量です。こちらもM.2スロットがもう1つあるので増設も可能です。PCIe 4.0はデータ転送速度が爆速で、パソコン起動やアプリの立ち上げなどサクサクです。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)か、2.5K(2560×1600ドット)で、16インチですが17インチ並みの情報が表示されるので、作業効率もアップします。

また、2.5KはsRGB 100%と高色域で、画像編集をする様なクリエイターに合います。

その他のスペックは、Winodws 11 HomeかProが選べ、無線は高速安定通信ができるWi-Fi 6かWi-Fi 6E、そして有線接続も可能、Webカメラは最高で高画質FHD 1080pになります。

指紋センサーと顔認証はオプションで追加でき、サインインも一瞬で完了です。ハーマンカードン製でドルビーアトモスに対応したオーディオに2Wスピーカーが2つ搭載しており、そこそこ良いスピーカーです。

バッテリーは47Whrか57Whrがあり、バッテリー駆動時間は最大13.2時間となっています。使い方によっては、丸1日外出先で使用できそうです。

インターフェイスは16インチでは豊富じゃないですが、RJ45もあるしUSB Type-Cも2つあるので悪くないです。

 

 

公式サイト

 

2024年のトレンドと比較

2024年の‘ビジネスノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

Ryzen 8000 DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
×
Wi-Fi 6/6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ以上
USB4 生体認証 バッテリー10時間以上
×

バツと三角が多いですが、△はカスタマイズから上位スペックに変更できるので、悪くないと思います。

 

 

旧モデルとの比較

旧モデルのThinkPad E16 Gen 1 AMDとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

旧モデル 本機種
CPU Ryzen 3 7330U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
Ryzen 3 7335U
Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
Ryzen 5 7535HS
Ryzen 7 7735HS
メモリ DDR4-3200 32GB DDR5-4800 64GB
ストレージ SSD×2
ディスプレイ WUXGA/WQXGA IPS
無線 Wi-Fi 6/6E
バッテリー 20.7時間(JEITA 2.0) 11.8時間(JEITA 3.0)
重量 1.77㎏ 1.81㎏
寸法 356.1 × 247.7 × 19.9mm 356.1 × 247.7 × 19.85mm

主な変更点です。

・CPUが上位モデルの7035シリーズに
・メモリがDDR5になり、最大容量が倍に
・40g重くなった
・HD Webカメラが追加
・USB 3.2 Gen 2が追加
・Trackpoint Quick Menuが搭載

同じ筐体を使用しており、主な変更点はCPUとメモリを別のものに載せ替えただけです。

 

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Ryzen 7 7745HS  24243
Ryzen 7 7735U  21486
Ryzen 7 7730U  19287
Ryzen 5 7535HS  18452
Ryzen 5 7530U  16139
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 3 7335U  12410
Ryzen 3 7330U  11013

 

 

1か月使った感想

数か月使ったレビュー

 

2024年9月28日追記)

ちょっと長くなったので、越の記事にまとめました。1か月使った感想もどうぞ。

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2を1ヶ月使った感想

 

 

増設可能なメモリとストレージ

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2の取り外し・メモリとSSDの増設方法<E16 Gen 2 AMD増設方法>

注)自己増設や換装をすると保証が外れる可能性があるので、ご注意ください

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD メモリ

メモリはDDR5が搭載し、動作周波数は4800MHzです。公式サイトでは最大で16GB×2枚の32GBにできますが、最大容量は64GBと、ヘビーユーザーにも使えますね。

その時の状況に合わせてスペックアップできるので、末永く使えます。

メモリを32GBに増設して、デュアルチャンネルメモリでメモリ速度を計測しました。

ThinkPad E16 Gen 2 AMD Memory Mark計測結果

Memory Markの計測結果は2551とかなり低かったです。ただし、これだけスコアがあれば特に処理速度が遅いなどと感じることはないです。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  2967
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
本機種DDR5-4800  2551
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD SSD

ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、公式サイトでは最大1TBできますが、M.2スロットがもう一つあるのでストレージの増設も可能です。

スロットはType-2242と2280が1つずつで、PCIe 4.0×4スロット最大1TBとなっています。PCIe 4.0はデータ転送速度が速く、パソコンの起動も12秒前後と速く、アプリの立ち上げも高速です。

ちなみに搭載ストレージはType-2242で、自分で増設するにはType-2280になります。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD シーケンシャル速度計測結果

本機のシーケンシャル速度はリードが5016MB/秒、ライトが4642MB/秒とビジネス用途でもサクサク使えるほど早い速度でした。特に、ライトがすごく良いですね。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

画面比16:10のディスプレイ

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDのディスプレイ<レビュー機はWUXGA IPS NTSC 45% 300nit>

解像度 液晶/光沢 インチ 輝度
WUXGA
WQXGA
IPS/なし 16インチ 300nit
400nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
800:1
1500:1
NTSC 45%
sRGB 100%
170°
Eyesafe

ディスプレイは3種類あり、用途に合わせてスペックを選べます。

  1. WUXGA(1920×1200) IPS 300ニト NTSC 45%
  2. WUXGA IPS 300ニト NTSC 45% タッチパネル
  3. WQXGA(2560×1600) IPS 400ニト sRGB 100% EyeSafe

 

画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、16インチでも17インチ並みの情報量があり、小型モニターを使っているくらい見やすいです。

その他のインチと比較するとわかりやすいですが、一目で見て取れる情報量が多いです。スクロールアップ/ダウンの回数が減るので、作業効率もアップします。

 

液晶は視野角が広いIPS液晶で、本機は上下横各85°広いので画面の四隅が暗くなったりしません。色域は2種類あり、一般的なNTSC 45%か、Web用画像編集に向いているsRGB 100%になります。

左は本機・E16 Gen 2でNTSC 45%、右はsRGB 100%ですが、同じものを見ていても全然違ったものに見えますね。

輝度は300ニトか400ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

Copilotボタン搭載キーボード

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD copilotキー付きのキーボード

旧モデルからの変更点ですが、Prtscボタンがあった場所にCopilotボタンがついています。コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIで、Chat GPTのような使い方もできます。

本機はフルサイズの110キーで、テンキー付き、バックライトの有無と英語/日本語キーはカスタマイズから変更できます。ただし、バックライト無しのキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、バックライトありを強くお勧めします。

キーストロークは約1.5㎜と、ここ最近のThinkPadでは一般的で、キーピッチは縦横約19㎜とフルサイズ並みです。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD テンキー

テンキーはちょっと小さいですが一般的なサイズなので、タイピングがしやすいです。最近レビューをしたLenovoゲーミングPCのLOQはテンキーが小さくて、ちょっと使いにくかったですね。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD ズームしたキーボード

ThinkPadのキートップは若干湾曲しているので、ミスタイプしにくいです。これもタイピングがしやすい要因の一つです。ただし、バックライト無しのキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、バックライトありを強くお勧めします。

指紋センサーを選んだ場合は、電源に統合されているので、電源を入れたらサインインも完了です。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD クイックメニュー

また、トラックポイントをダブルタップすると、TrackPoint Quick Menuがポップアップし、カメラやマイク、ノイズ抑制などの設定ができるようになりました。

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD クイックメニュー

クイックメニューに何を表示させるかも選べるので、選択肢は多くないですが自分が良く使うものを設定できます。

次は、その他の特徴です。

 

 

その他の特徴

 

外観

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD 横から

べゼル幅は左右4.9㎜、上7.8㎜(最薄部)、下11.2㎜とすべてが狭額で、16インチですがスリムにまとまっています。画面占有率は91%なので、いかにベゼルが細いかわかりますね。

寸法は、

・幅 356.1㎜
・奥行 247.7㎜
・高さ 19.85㎜

で、ちょっとぶ厚いですが、15.6インチサイズの大きさです。重さは1.81㎏からと重たいですが、バッテリー駆動時間が13.2時間もあるので、外出時にも大画面で作業をしたい人に向いています。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD 背面

アルミニウム素材の筐体で、高級感もあり耐久性も高い機種です。

MIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD 天板

いつものThinkPadであればアルミニウム素材の天板は指紋が付きやすいのですが、本機は目立った指紋が付いていません。何か素材が変わったのかわかりませんが、以前のように頻繁に拭く必要もなさそうです。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD 底面カバー

排気口は底面の半分ほどあり、すごく幅広くなっています。がっつりフレッシュエアーを吸ってくれそうです。底面もアルミニウム素材を使用しており、手触りも良いです。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD 180度開くディスプレイ

ディスプレイは約180°開くことができるので、画面をシェアしたりするときに楽です。

 

 

Ryzen 7035シリーズ搭載

Ryzen 3 7335U Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U
製造プロセス 7nm
アーキテクチャ Zen 3+
コア/スレッド 4/8 6/12 8/16
L3キャッシュ 8MB 16MB
GPUコア 4 6 12
基本クロック 3.0GHz 2.9GHz 2.7GHz
ブーストクロック 4.3GHz 4.55GHz 4.75GHz
TDP 28W
Ryzen 5 7535HS Ryzen 7 7735HS
製造プロセス 6nm
アーキテクチャ Zen 3+
コア/スレッド 6/12 8/16
L3キャッシュ 16MB 16MB
GPUコア 6 12
ベースクロック 3.3GHz 3.2GHz
ブーストクロック 4.55GHz 4.75GHz
TDP 35-54W

アーキテクチャはZen 3+で、Zen 3と比べ、以下の点が変わっています。

・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能はRyzen 5000シリーズの最大2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

 

ちなみに、Ryzen 7000シリーズって5種類あり、それぞれ仕様や規格が全然違うんです。見分け方は下2桁の数字です。

20U 30U 35U 40U/HS 45HX
プロセス 6nm 7nm 7nm 4nm 5nm
アーキテクチャ Zen 2 Zen 3 Zen 3+ Zen 4 Zen 4
最大温度 95° 95° 100° 100°
メモリ DDR4 DDR4 DDR5 DDR5 DDR5
PCIe 4.0 PCIe 3.0 PCIe 3.0 対応 対応 対応
USB4 × × 内蔵 内蔵 ×

本機搭載モデルは下2桁が「35」で、ちょうど真ん中のモデルです。

HSシリーズは6nmプロセスを採用し、TDPとベースクロックが上がりましたが、最大クロックはUシリーズと同じです。

また、NPUコアは搭載していません。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD Ryzen 5 7535U CPU Markスコアの計測結果

こちらはCPU Markスコアで、CPUの性能を数値化したものです。本機(Ryzen 5 7535U)は15855でした。ちょっと伸び悩んだスコアですが、Core i7-1355Uとほぼ同じくらいでした。

本記事掲載のベンチマークはすべてシングルチャンネルメモリ16GBで計測しています。デュアルチャンネルメモリ32GBの性能は、「Ryzen 5 7535Uのベンチマーク」で紹介しています。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7745HS  24243
Core i7-1360P  21549
Core i5-1340P  20197
Ryzen 7 7735U  19706
Ryzen 5 7535HS  18452
Ryzen 7 5825U  18328
Core i7-1355U  16378
Core Ultra 7 155U 16140
Ryzen 5 7530U  16139
Core i7-1355U 15878
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 5625U  15108
Ryzen 3 7335U  12440

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD Ryzen 5 7535U Cinebench R23の計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコア7544、シングルコアは1478と、悪くないスコアでした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7840HS  16854
Ryzen 9 PRO 6950H  14670
Ryzen 7 6800H  14135
Ryzen 7 7735HS  13766
Ryzen 7 7735U  8013
Ryzen 5 7535U  7544
Ryzen 7 7730U  7170
Ryzen 5 7520U  4976

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7840HS  1815
Ryzen 9 PRO 6950H  1662
Ryzen 7 7735HS  1548
Ryzen 7 6800H  1498
Ryzen 7 7735U  1478
Ryzen 5 7535U  1447
Ryzen 7 7730U  1399
Ryzen 5 7520U  1150

 

こちらは上でベンチマークをとったCinebenchの最新版、Cinebench 2024です。

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD Ryzen 5 7535U Cinebench 2024の計測結果

Cinebench 2024は、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。本機はマルチコア405ポイント、シングルコア85ポイントと、標準的なスコアです。

 

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Apple M1  509
Core i7-1280P  433
Ryzen 3 8300GE  414
Ryzen 5 7535U  405

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  85
Core i7-1280P  74

 

PCMark10

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD PAMark10 計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

基本的に、ビジネス用途での使いやすさを測るときに使用するベンチマークです。

総合性能の目安は以下になります。

・9000以上・・・ハイスペック
・7500以上・・・ミドルハイ
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は5505→ミドルクラス性能
  • Essentialは9465→通常用途やビデオ会議などは使いやすい
  • Productivityは8176→高速に使える
  • Digital content creationは5851→Officeなどは普通に使え、簡単なリタッチなどの画像編集も可能

総合的に見て、当たり前ですがビジネス用途でもサクサク使える性能があります。また、今回のベンチマークはメモリ1枚のシングルチャンネルで計測したので、メモリ2枚を搭載するともっと高いスコアになります。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS 10622
Core Ultra 5 125H 9781
Core i7-1260P 9744
Core i5-1240P 9728
Ryzen 5 7535U 9465
Ryzen 3 8300GE 9255
Ryzen 5 5625U 9036
Ryzen 7 5700U 8951
Ryzen 3 5425U 8743
Ryzen 3 7335U 8318
Core i5-1235U 8197
Ryzen 5 PRO 6650U 8130
Ryzen 5 5500U 7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 3 8300GE 9435
Ryzen 5 8640HS 9349
Ryzen 5 5625U 9223
Ryzen 3 5425U 8193
Ryzen 5 7535U 8176
Ryzen 7 5700U 8065
Ryzen 5 PRO 6650U 8026
Core Ultra 5 125H 7892
Ryzen 3 7335U 7499
Ryzen 5 5500U 7209
Core i3-1215U 6570
Core i7-1260P 6187
Core i5-1240P 6167
Core i5-1235U 5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H 8250
Ryzen 5 8640HS 7777
Ryzen 7 7735U 7159
Core i7-1260P 6406
Core i5-1240P 5875
Ryzen 5 7535U 5851
Ryzen 5 PRO 6650U 5636
Ryzen 5 5625U 5372
Ryzen 7 5700U 5282
Ryzen 3 8300GE 5240
Ryzen 3 7335U 4872
Core i3-1215U 4796
Core i5-1235U 4716
Ryzen 5 5500U 4445
Core i3-12100 4289
Ryzen 3 5425U 4240

 

グラフィック性能はそこそこ使えるほどにある

ThinkPad E16 Gen 2 AMD 3D Graphics Mark計測結果

CPU内蔵の3Dグラフィック性能は、メモリが2枚のデュアルチャンネルメモリだと本当の性能を発揮できますが、本機は16GBメモリ1枚のシングルチャンネルメモリで計測しています。

これで2745もあるので、そこそこ高い性能です。

 

ThinkPad E16 Gen 2 AMD ドラゴンクエスト10 計測結果

ドラゴンクエスト10のベンチマークは、「快適」で6023でした。

 

ThinkPad E16 Gen 2 AMD ファイナルファンタジー14 黄金のレガシー計測結果

重ためのゲームのファイナルファンタジー14 黄金のレガシーは、3048で設定変更を推奨でした。グラフィック性能が足りていないです。

 

ちなみに、メモリを32GBにしてLightroomとPhotoshop、そしてDavinci Resolveでクリエイティブワークに使えるか検証もしました。

 

 

排熱性能

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 筐体内部

本機はファンが1つに、ヒートパイプも1つのみとなっており、排熱性能は高くないです。ヒートパイプやファン数は上位モデルの方が多く、そして高品質になります。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 底面カバーの取り外し方

ヒートシンクは1つだけですね。

 

ThinkPad E16 Gen 2 AMD Cinebenchを計測時にCPU温度を計測した結果<表記はケルビン>

こちらは、CinebenchというCPUをフルパワーで使うベンチマークを実行時に計測したCPU温度の推移です。

平均353°(摂氏83度)で最大357°(摂氏87°)と一定した温度の推移でした。これは排熱がうまくできており、CPUも熱くなりすぎてクロック数が落ちたりしていない証拠です。

筐体内部を見るとあまり良い排熱機構にはなっていませんが、筐体が大きいからか上手く排熱できているようです。

 

 

WEBカメラ周り

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDのWEBカメラ

ThinkPad E16 Gen 2 AMD 搭載可能Webカメラ

Webカメラは3種類あり高画質FHD 1080p、FHD 1080p+IRカメラ。HD 720pカメラになり、プライバシーシャッター付きになります。

IRカメラは顔認証用で、サインインも一瞬で完了です。

ズームするとわかりやすいですが、FHDの方が倍近い画質で、毛並みまできれいに見えます。Web会議などで相手に表示される自分の映像が高精細になり、印象がアップします。

マイクはデュアルアレイで2つ搭載、そしてドルビーアトモス対応2Wのスピーカーが2つあります。また、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。

 

 

セキュリティ

ThinkShield

ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。

AIを搭載したインテル スレット・ディテクション・テクノロジーは、ランサムウェアやクリプトジャッキングなどを検出します。

一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6/6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6、もしくは6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。そして1ギガビットイーサネットも搭載しており、無線でも有線でも快適に使えます。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMDとX1 Carbon gen 11のWi-Fi速度比較<左・2022年モデルのX1 Carbon Gen 11で計測/右・2024年モデルの本機で計測>

こちらは、本機(Wi-Fi 6E)と2022年モデルのX1 Carbon Gen 11(Wi-Fi 6E)で同時にWi-Fi速度を計測した結果です。3回計測して、すべて本機の方がX1 Carbon Gen 11よりも速度が速かったので、アンテナの感度も良くなっているのかなと思います。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは47Whrと57Whrがあり、最大バッテリー駆動時間は約13.2時間になります。使い方によっては1日持つので、重たいですが、大画面で作業をしたいという場合は持ち運んでもよいかもしれません。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは多くなくUSB4もないですが、3.2 Gen 2が2つあり、DP対応USB Type-Cが2つあるので悪くないです。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)、RJ45、そしてケーブルロックスロットになります。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD 左側面インターフェイス

左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが1つとGen 1が1つ(DisplayPort映像出力機能、PD 3.0)、USB 3.2 Gen 2、HDMI、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

 

 

ライバル機種

 

 ThinkPad E16 Gen 1 AMD
Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 AMDのレビュー7万円台とは思えないスペックのビジネスPC本機の旧モデルですが、今ならRyzen 3モデルが8.1万円、Ryzen 5モデルが8.7万円から販売中です。CPU以外はほぼ同じスペックなので、ぶっちゃけ言うと私だったらこっちの旧モデルを買います

CPU Ryzen 3 7330U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
メモリ 最大24GB
ストレージ SSD×2
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS タッチあり
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
WEBカメラ FHD、FHD+IRカメラ
重さ 1.77㎏~
バッテリー 最大約20.7時間
価格 8.1万円~

レビュー

 

 ThinkBook 16 Gen 6 AMD

Lenovo ThinkBook 16 Gen 6 (AMD)のレビューなんと最大メモリが64GBと大きく、ストレージも2枚搭載可能なThinkBookです。キートップがThinkPadの様に湾曲しており、タイピングがしやすくなっています。また、画面比が16:10と縦に長く、より多くの情報を表示できます。CPUスペックはハイエンドではありませんが、十分な性能となっています

CPU Ryzen 3 7330U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD 最大1TB(M.2スロットは2つあり)
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS 光沢なし
WQXGA IPS 光沢なし sRGB 100%
通信 Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー、顔認証
WEBカメラ FHD 1080p、IRカメラ
重さ 約1.71㎏
バッテリー 最大14.9時間
セキュリティ ThinkShield
価格 7.4万円~

レビュー

 

ThinkPad E16 Gen 2インテル

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 Intelのレビューインテル14世代CPU搭載でAI性能が高まった機種です。メモリとストレージの増設が可能で、かなり大容量にできます。画面比は16:10と縦に長く、17インチ並みの情報が表示され、2.5KディスプレイはsRGB 100%と高色域です。Thunderbolt 4対応USB4が1つ搭載しており、据え置き用としても使いやすい機種です。

CPU Core Ultra 5 125H/125U
Core Ultra 7 155H/155U
メモリ DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB)
ストレージ SSD×2
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS タッチあり
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
重さ 1.78㎏~
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約8.5時間
価格 12.0万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・16インチとしては比較的コンパクト
・画面アスペクト比が16:10と縦に長い
・2.5Kディスプレイや、sRGB 100%もあり
・メモリとストレージの増設が可能
・Wi-Fi 6/6Eに対応し、レビュー機は通信速度が速かった
・高画質FHD Webカメラ搭載可能
・16インチと大画面なので、見やすい

 

 

残念な点

・特になし

 

総合評価

画面アスペクト比が16:10と縦に長い16インチで、メモリは最大64GB、ストレージは最大2枚搭載可能と、デスクトップ並みのスペックにできますね。

デフォルトでは低スペックな部分もありますが、カスタマイズからスペックを上げることもできるし、もし必要ないものであれば、そのまま低スペックのものにしておけば安く購入することができます。

本機は何が良いかって、やっぱり16インチはでかい。すごく見やすいです。しかも、本機は画面アスペクト比が16:10なので17インチ並みの情報量だし、あとはコスパが高いですよね。増設もできるし、デフォルトスペックもしっかりしたThinkPadが9万円台からなので、買ってよかったな~って思います。

 

 

公式サイト

 

パソコンガイド運営者の写真