Core Ultra X7 358Hの実機ベンチマーク

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Core Ultra X7 358Hのベンチマークです。

16コア16スレッドの強力なマルチコア性能に加え、50 TOPSを叩き出すNPUと、12基ものXeコアを備えた内蔵グラフィックスを搭載している万能型CPUで、AI処理・マルチタスク・グラフィック処理のすべてを高いレベルでこなせるのが特徴です。

レビュー機はHPビジネスPCの「HP EliteBook X Flip G2i 14 AI PC」で、スペックはCore Ultra X7 358H、LPDDR5X 32GB、SSD PCIe 5.0 1TBになります。

 

Core Ultra X7 358Hの特徴

Core Ultra X7 358H CPU-Z内容

搭載CPUは最新のCore Ultra X7 358Hで、Core Ultraシリーズ3・Panther Lakeになります。

16コア16スレッドの強力なマルチコア性能に加え、50 TOPSを叩き出すNPUと、12基ものXeコアを備えた内蔵グラフィックスを搭載しています。

最新世代のアーキテクチャにより、従来の内蔵GPUとは一線を画す描画性能を発揮し、動画編集やRAW現像、AIを使った画像補正などのクリエイティブ用途でも余裕を感じられるスペックになっています。

さらに、NPUによるAIアクセラレーションが効くアプリでは、CPUやGPUに負荷をかけずに高速な推論処理が可能で、AIワークロードを多用する作業でも快適に扱えます。

TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。50 TOPSは50兆回/秒

 

ベンチマークの総評を先に言うと、Core Ultra X7 358H がモバイル向けCPUとして極めて高い総合性能を備えているという点に尽きます。CPU Mark 37150、Cinebench 2024 ではマルチ830・シングル124と、日常作業からクリエイティブ用途まで安定した処理能力を発揮します。

AI性能もGeekbench AIで高いスコアを記録し、NPUを活かしたAI処理に強みがあります。PCMark10では総合8668と上位クラスの快適さを示し、4K動画エンコードも平均2分12秒と非常に高速です。

さらにFire Strike 13763と内蔵GPUとは思えない描画性能を持ち、軽い3D作業やGPU依存アプリでも快適に使えるものが多いです。

 

 

CPU Mark計測結果

Core Ultra X7 358H CPU Mark計測結果37150

搭載CPUであるCore Ultra X7 358Hは、CPU Markにおいて37,150という非常に高いスコアを記録しました。これは、Core Ultra 9 285HやRyzen AI 9 HX 370といったフラッグシップモデルに迫る性能です。

これほどのパワーがあれば、4K動画のレンダリングや大規模なデータコンパイルといった高負荷な作業もストレスなく完遂できます。モバイル環境においてもデスクトップ級のパフォーマンスを求めるユーザーにも合う性能です。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他

Core Ultra 9 285H  38228
Ryzen AI 9 HX 370  38025
Core Ultra X7 358H  37150
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen AI 7 350  27206
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 355  22051
Core Ultra 7 258V  21026
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 226V  20148
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  13797

 

 

Cinebench 2024計測結果

Core Ultra X7 358H Cinebench 2024計測結果マルチコア830、シングルコア124

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftをベースに、CPUとGPUの能力を計測します。

今回の結果は、マルチコア830でミドルハイクラス相当、シングルコア124と良好なスコアでした。マルチコア性能はRedshiftのような高負荷なレンダリングエンジンにおいても安定しており、高負荷なクリエイティブ作業や3D処理も十分対応できます。

動画の書き出しも速く、ワークステーション的な用途でもストレスなく運用できるスコアです。特にCPU・GPU双方を使うハイブリッド処理では効率よくパフォーマンスを引き出せるため、制作作業の待ち時間を大きく短縮できます。本機はiGPU構成ではあるものの、Cinebench 2024のスコアが示す通り、軽めの3D処理や、Redshiftを使ったプレビュー用途であれば十分実用的に動作します。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Core Ultra 9 285H  1034
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Ryzen AI 7 350  843
Core Ultra X7 358H  830
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Core Ultra 7 355  599
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  559
Ryzen 5 8640U  548
Core Ultra 5 226V  548
Core i5-13420H  543
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Ryzen 5 7535HS  446
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 9 285H  129
Core Ultra X7 358H  124
Core Ultra 7 258V  121
Core Ultra 7 355  120
Ryzen AI 9 HX 370  117
Ryzen AI 7 350  114
Core Ultra 5 226V  113
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H  105
Core i5-13420H  103
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  83
Core i7-1280P  74

 

Geekbench AI計測結果

Core Ultra X7 358H Geekbench AI計測結果・単精度4642、半精度1777、量子化スコア8619

Geekbench AIのONNXテストでCPUのAI性能を計測しました。ONNX(Open Neural Network eXchange)は、ディープラーニングや機械学習モデルといったAIワークロードの処理能力を測る指標で、AI推論の実力を確認できます。

結果は、Single Precision(単精度)が4642、Half Precision(半精度)が1777、Quantized(量子化)が8619と非常に良好なスコアでした。AI処理を多用するアプリや画像生成、ノイズ除去などのタスクでも、CPU単体で十分に高速な処理が期待できる性能です。

特に量子化(Quantized)で高いスコアを記録しているため、軽量AIモデルを使った画像補正やリアルタイム処理では、iGPU構成でも快適に動作する余裕があります。AIを活用した写真編集や音声処理など、日常的なクリエイティブ用途でもストレスを感じにくいスペックです。

 

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  5025
Core Ultra X7 358H  4642
Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen AI 7 350  3609
Core Ultra 7 355  3431
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 7 258V  2595
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 5 226V  2240
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2079
Ryzen 5 7535U  1647

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Core Ultra 9 285H  2018
Ryzen AI 7 350  1784
Core Ultra X7 358H  1777
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 355  3431
Core Ultra 7 258V  1335
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 5 125H  1208
Core Ultra 5 226V  1182
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535HS  976
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra X7 358H  8619
Core Ultra 9 285H  8141
Ryzen AI 7 350  7470
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core Ultra 7 355  6820
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4943
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 226V  4374
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3379
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

 

PCMark10計測結果

Core Ultra X7 358H PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

 

総合性能は8668と、一般的なノートPCの中でも上位クラスの処理能力を備えています。

Essentialでは9991と非常に高い数値を記録しており、起動・ブラウジング・アプリの立ち上げといった日常動作はどれも快適です。

Productivityは13250と非常に高く、Office作業や資料作成、複数アプリを並行して使うワークフローでも処理落ちしにくいのが特徴。

Digital Content Creationも13351と非常に優秀で、写真編集や動画編集など、クリエイティブ用途でも十分に対応できるパフォーマンスを発揮します。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 7 350  10969
Ryzen AI 9 HX 370  10915
Core Ultra 9 285H  10860
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Core Ultra 5 226V  10491
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra X7 358H  9991
Core Ultra 7 258V  9973
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9594
Ryzen 5 7535U  9465
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra X7 358H  13250
Core Ultra 7 355  10866
Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen AI 7 350  10264
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 9 285H  8879
Core Ultra 5 226V  8840
Core Ultra 7 258V  8454
Ryzen 5 7535HS  8317
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra X7 358H  13351
Core Ultra 9 285H  12362
Ryzen AI 9 HX 370  11536
Ryzen AI 7 350  9688
Core Ultra 7 258V  9417
Core Ultra 5 226V  9230
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Ryzen 5 7535HS  6423
Core Ultra 7 355  6329
Core i5-13420H  6051
Ryzen 5 7535U  5851

 

 

4K動画エンコード時間計測結果

Core Ultra X7 358H 4K動画エンコード時間平均2分12秒

5分の風景を撮影した4K動画を、DaVinci Resolveでレンダリング(エンコード)した際の処理時間を計測しました。当然ながら、時間が短いほど高性能です。

結果は、1回目が1分51秒、2回目が2分12秒、3回目が2分34秒で、3回平均は2分12秒と非常に速いタイムでした。

ですが、高負荷のエンコード処理を連続で3回行っているため、回を重ねるごとにエンコード時間伸びています。これは、CPU温度の上昇に伴ってクロックがわずかに抑制される「サーマルスロットリング」が発生するためで、薄型ノートでこれは時々起こる挙動です。

それでも3回平均が2分12秒というタイムは非常に優秀で、iGPU構成のノートPCとしてはトップクラスの処理速度です。短時間の作業はもちろん、複数回の連続エンコードでも大きく性能が落ち込まないため、日常的な動画編集やYouTube向けのクリップ制作であれば、十分に実用的なパフォーマンスを発揮すると思います。

 

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分10秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core Ultra 5 226V  3分45秒
Core i5-13420H  3分47秒
Core Ultra 7 258V  3分29秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 7 355  3分8秒
Core Ultra 9 285H  3分5秒
Ryzen AI 7 350  2分49秒
Core Ultra X7 358H  2分12秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

3D Graphics Mark計測結果

Core Ultra X7 358H 3D graphics mark計測結果9696

グラフィック性能が高いと、Officeを使った資料作成や複数ウィンドウを並べた作業がスムーズになるほか、画像編集や動画編集といったクリエイティブ用途でも快適に扱えます。

本機の3Dグラフィックス性能を測る 3D Graphics Mark のスコアは 9696 と非常に高く、iGPU構成としてはトップクラスの数値です。

軽めの動画編集や写真加工はもちろん、複数画面での作業やGPUを使うアプリでも動作が重くなりにくく、日常用途からクリエイティブ作業まで幅広く対応できるパフォーマンスを備えています。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra X7 358H  9696
Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Core Ultra 9 285H  7333
Ryzen 5 8640HS  6065
Ryzen AI 7 350  5599
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5174
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 7 355  4786
Core Ultra 5 226V  4600
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535HS  3668
Core Ultra 7 155U  3646
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-13420H  2535

 

 

Fire StrikeはRTX 3050並の性能

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

Core Ultra X7 358H Fire strike計測結果13764

Fire Strike のスコアは13763と非常に、非常に高い数値で、iGPUとしては異例のRTX 3050クラスを上回る性能を記録しました。このクラスのスコアになると、軽めの3DゲームやGPUを使うクリエイティブ処理でも、従来の内蔵GPUとは明らかに一線を画す快適さが得られます。

特に最新世代のアーキテクチャによる効率の良さが際立っており、薄型ノートでもここまでのグラフィック性能を発揮できるのは大きな強みです。動画編集や写真のRAW現像、AI処理を含むクリエイティブ用途でも、iGPU構成とは思えない余裕のある動作が期待できます。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3060  17969
Core Ultra X7 358H  13763
RTX 3050  11135
Core Ultra 9 285H  10106
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8891
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 226V  7960
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Ryzen AI 7 350  6838
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Core Ultra 7 355  6324
Ryzen 5 7535HS  4588

 

次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は18901で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは10690で「快適」でした。(画質はFHD)

 

 

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