Lenovo LOQ Tower 17IAX10(Intel)のレビューです。
モバイル版CPUを採用したゲーミングデスクトップで、ところどころにコストカットの跡が見えます。ただし、性能は十分に出ており、「すべて最新スペックじゃないとだめだ」と言う人以外は満足いくのではないかと思います。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 255HX、メモリ16GB(16GB×1)、RTX 3050、SSD PCIe 4.0 512GBになり、電源は500Wです。
メモリなどのPCパーツの価格が急上昇しており、PC価格も影響を受けています。また納期が延びているモデルもあるため、購入を検討されている方は早めのチェックをおすすめします
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Contents
Lenovo LOQ Tower 17IAX10(Intel)のスペックと特徴
| CPU | Core Ultra 7 255HX Core Ultra 9 275HX |
|---|---|
| メモリ | DDR5-5600 最大32GB |
| ストレージ | SSD×2+HDD |
| グラフィックス | RTX 3050 RTX 5050 RTX 5060 RTX 5060 Ti (8GB) |
| OS | Windows 11 Home/Pro |
| LAN | Wi-Fi 6、1ギガビットイーサネット |
| 冷却 | 空冷 |
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 170 × 279.7 × 376ミリ |
| 重さ | 6.7kg |
| 電源 | 500W 80PLUS Plutinum |
| 標準保証 | 1年間(Legion Ultimate Support) |
| 価格 | 16.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはモバイル版ながら現行最高峰性能を誇り、24コア24スレッドのCore Ultra 9 275HXか20コア20スレッドのCore Ultra 7 255HXが搭載されています。Core Ultra 7のCPU Markは4.6万と非常に高い性能でした。
また、13 TOPSのNPU性能を備えており、AI機能を活用できます。
メモリはDDR5-5600でメモリスロットは2つあり最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大2枚搭載可能、そしてレビュー機にはHDDブラケットも付属しており、3.5インチHDDを搭載できます。
グラフィックボードはエントリークラスでコスパの良いRTX 3050か、最新のRTX 5050、5060、そして5060 Tiが選べます。RTX 50シリーズはミドルクラス~ミドルハイの性能で、画質調整をしたらちょっと重ためのゲームもプレイできます。
LANはWi-Fi 6と1ギガビットイーサネットを搭載で、無線でも有線でも高速安定通信が可能です。
電源は80 PLUS Platinum認証の500Wで、容量自体はそれほど大きくありませんが、本機はミニタワーよりも少し小さい筐体だし、搭載GPUは最大でもRTX 5060 Tiクラスのため、実用上は十分な構成です。
ファンはフロントとリアにそれぞれ1台ずつ搭載され、CPUクーラーも備わっています。
インターフェイスは必要十分で、USB-Aは6つ(うち2つはUSB 2.0)、USB 3.2 Gen 2×2 Type-Cが1つ、オーディオポートにHDMI、そしてグラボについているHDMIとDisplayPort 3つになります。
モバイル版のハイエンドCPUを採用し、価格を抑えつつ、それでいて十分な性能を引き出せるスペックになっています。
筐体をチェック
真ん中から2つに分かれたようなデザインで、正面からも吸気しています。珍しいデザインですね。
寸法は、幅170ミリ、奥行き279.7ミリ、高さ376ミリと一般的なミニタワーよりも少し小さなサイズです。
前面ベゼルの側面や下部からも十分にフレッシュエアーを吸い込みます。
ライティングをオンにすると、前面中央から発光が確認できます。RGBではありませんが、クリエイティブ用途で使用する人にとっては、落ち着いた印象のこちらの方が好ましいかもしれません。
右側面は通気口など何もないシンプルなつくりです。
左側面は通気口があります。
裏配線じゃないのでケーブルが見えますが、数も少ないし、しっかりとまとめられていますね。
天面には通気口のないフラットな設計です。
底面にはゴム足があり、しっかりと筐体を固定してくれます。
電源は500W 80PLUS Plutinum(変換効率92%)と、高品質なユニットです。
背面です。インターフェイスは、
・オーディオポート
・HDMI
・USB 2.0×2
・USB 3.2 Gen 1×2
・RJ45
で、グラボにHDMIとDisplayPortが3つあります。
前面のインターフェイスは品質が高く、オーディオ/マイクコンボ、USB 3.2 Gen 2×2 Type-C(20Gbps)が1つにUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)が2つです。
高い排熱性能と静音性
レビュー機には、冷却用として以下のファンが搭載されています
・CPUクーラー
・リアファン
・フロントファン
PCの設定をパフォーマンスモードにし、Fire Strikeを計測時にPCの温度と騒音値を計測しました。
GPU真後ろから温度を計測すると29.5度か冷え冷え、騒音値は平均45dBと扇風機の中以下ほどの音でした。ファンの音は実際は結構静かなのですが、内部で音が反響して増幅した感じでした。
排熱性能は高く、静音性はゲーミングPCでは良い方です。
少しの拡張性あり
搭載メモリはDDR5-5600MHzで、メモリスロットが2つあり最大32GBまで増設できます。メモリもモバイル用でSodimmになります。
ストレージはSSD PCIe 4.0を1枚増設でき、3.5インチHDDを1基搭載可能です。
ベンチマーク検証
CPUは20コア20スレッドのCore Ultra 7 255HXが搭載で、13 TOPSのNPU性能があり、グラフィックボードはエントリーモデルのRTX 3050になります。
ベンチマークの結果を先に言うと、モバイル版のCPUだということを忘れるくらい、全体的に高い性能で、苦手な分野がないといった印象を受けました。
GPUはRTX 3050でしたが、ちょっと重たいゲームも中画質で快適にプレイでき、4K動画の書き出しも予想以上に速かったです。
CPU Mark検計測結果
CPU性能を測るCPU Markスコアは、46588と高いスコアでした。
下の比較表にあるCPUはデスクトップ版のスコアになり、本機はモバイル版ですがかなり高い性能です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra 7 265K/OMEN | |
|---|---|
| Core Ultra 7 255HX | |
| Core i7-14700 | |
| Core i7-14700F | |
| Core i7-14700T | |
| Core i5-14600 | |
| Core i5-14500 | |
| Ryzen 7 8745HX | |
| Core i5-14400 | |
| Core i5-14400F | |
| Ryzen 5 8500G | |
| Core i3-14100 | |
| Core i3-14100 | |
| Ryzen 3 8300GE | |
| Core i3-14100T |
Cinebench 2024計測結果
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。
マルチコアは1352、シングルコアは131とかなり高いスコアです。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra 7 265K | |
|---|---|
| Core Ultra 7 255HX | |
| Core i7-14700 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 7 8745HX | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Apple M1 Max | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Ryzen 5 8500G | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Apple M1 | |
| Core i7-1260P | |
| Ryzen 3 8300GE | |
| Ryzen 5 7535U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra 7 265K | |
|---|---|
| Core i7-14700 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 7 255HX | |
| Apple M1 Max | |
| Apple M1 | |
| Ryzen 7 8745HX | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Ryzen 5 8500G | |
| Ryzen 3 8300GE | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core i7-1260P |
Geekbench AI計測結果
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は5208、Half Precision(半精度)は2068、Quantized(量子化スコア)は8966と高いスコアでした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen 9 9955HX3D | |
|---|---|
| Core Ultra 7 255HX | |
| Core Ultra 9 275HX | |
| Ryzen AI MAX+ 395 | |
| Core Ultra 7 255HX | |
| Ryzen 7 8745HX | |
| Core i7-14700HX | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 9 HX 375 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core i7-1260P | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
|---|---|
| Ryzen 9 9955HX3D | |
| Core Ultra 7 255HX | |
| Core Ultra 9 275HX | |
| Ryzen AI MAX+ 395 | |
| Core Ultra 7 255HX | |
| Ryzen 7 8745HX | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core i7-14700HX | |
| Ryzen AI 9 HX 375 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core i7-1260P | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen 9 9955HX3D | |
|---|---|
| Ryzen AI MAX+ 395 | |
| Core Ultra 7 255HX | |
| Core Ultra 9 275HX | |
| Core Ultra 7 255HX | |
| Ryzen 7 8745HX | |
| Core i7-14700HX | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 9 HX 375 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i7-1260P | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
Fire Strikeスコア
NVIDIA GeForce RTXシリーズはリアルタイム レイトレーシングが可能で、3Dの描写が現実世界のように見えます。
「レイトレーシング」とは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リアルタイム」でシミュレートし描写する技術なんです。また、fpsを落とさずに画質を上げることが出来るDLSSにも対応しているので、より鮮明な映像が楽しめます。
ベンチマークは、Legion Spaceでバランスモードにして計測しました。
DirectX 11で動作するFire Strikeをバランスモードで計測すると11616で、3DMark公式サイトで紹介されている平均値よりも約18%低い性能でした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・平均値 赤・・・同じグラボの平均
| RTX 5060 Ti | |
|---|---|
| RTX 5060 | |
| RTX 4060 Ti | |
| RTX 4060 | |
| RTX 3050平均 | |
| 本機RTX 3050 | |
| Core Ultra 9 285H |
少し重ための2DゲームのFFXIV黄金のレガシーは、FHD標準品質で13620でとてもに快適でした。
4K動画エンコード時間計測
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は1分50秒でした。Ryzen 7 8745HX+RTX 5060よりも早く、驚きの速さでした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core i7-1260P | |
|---|---|
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 8500G+RTX 4060 Ti | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen 7 8745HX+RTX 5060 | |
| Core i7-14700+RTX 4060 | |
| Core Ultra 7 255HX+RTX 3050 | |
| Core Ultra 7 265K+RTX 4060 | |
| Core Ultra 7 265K+RTX 4070 Ti Super |
ゼンレスゾーンゼロのFPSと使い心地を検証
ゼンレスゾーンゼロをFHD・中画質でプレイをしたら、戦闘シーンでfpsは時々60fps蔵まで落ちますが、概ね70~80前後と快適でした。
散策では概ね70fps前後で、こちらも問題なくプレイできました。
ゼンレスゾーンゼロってちょっと重たいゲームですが、ホビーユーザーであれば中画質で十分快適にプレイができます。もっとfpsが欲しいという場合は画質やほかの設定を下げるとよいです。
本機は、中量級ゲームを中画質でプレイ可能、FPSの場合は画質設定を下げてfpsを上げるとよいです。
メモリ性能を計測

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzの16GB1枚で、先述したように最大32GBに増設できます。
Memory Markの計測結果は3041と、メモリ1枚にしては良いスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| LPDDR5X平均 | |
|---|---|
| 本機種DDR5 | |
| DDR5平均 | |
| LPDDR5平均 | |
| LPDDR4X-4266MHz平均 | |
| DDR4-3200MHz平均 |
シーケンシャル速度とPC起動時間

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 512GBになり、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6943MB/秒、ライト(書き込み速度)は5956MB/秒と非常に速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
| PCIe 5.0 | |
|---|---|
| PCIe 4.0 | |
| PCIe 3.0 | |
| HDD |
起動時間を5回計測した平均は18秒とゲーミングPCとしては速く、一般的なPCと比べても遜色のない速さです。
| 1回目 | 19秒 |
|---|---|
| 2回目 | 18秒 |
| 3回目 | 18秒 |
| 4回目 | 17秒 |
| 5回目 | 18秒 |
| 平均 | 18秒 |
Wi-Fi 6に対応+1ギガイーサネット搭載
| 対応周波数 | 速度 | |
| IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
無線規格は少し前の世代のWi-Fi 6ですが十分に使え、1ギガビットイーサネットもあるので有線で高速安定通信も可能です。
サポート・保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
まとめ
良い点
・高い排熱性能
・若干の拡張性あり
・高品質の電源ユニット
・コストカットのためモバイル版CPUを採用しているが、かなり高い性能
・控えめなライティングだがクリエイターなどにはおすすめのライティング
・PC起動時間はなかなか速い
・Legion Ultimate Support付き
残念な点
・デスクトップにしてはメモリ最大32GBと小さい
・Fire StrikeによるGPU性能は平均よりも約18%低い
・無線は旧モデルのWi-Fi 6
総合評価
コストカットのためモバイル版CPUを採用しているが、デスクトップ版と比べてもそん色なく、高い性能で十分に使えました。ベンチマークを見ていても、途中からモバイル版CPUだということをすっかり忘れるほどのスコアでした。
また、若干とは言え、メモリとストレージの増設ができる点は魅力的ですね。
今回のレビュー機にはRTX 3050が搭載していましたが、最大でRTX 5060 Tiまで選べるので、予算とやりたいゲームでGPUを選べるのも良い特徴だと思います。
ガチでやる人には向きませんが、ホビーユーザーやゲームもクリエイティブワークもするという人には良い選択肢だと思います。


