Snapdragon X Plus X1P-42-100のベンチマーク

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Snapdragon X Plus X1P-42-100のベンチマークです。

Copilot+PCに搭載されているSoCで、最大45 TOPSのNPUパフォーマンスを持つAI PCに特化したスペックです。

ただし、Copilot+PCに搭載される割に価格も安いようで、今回のレビュー機は11.9万円でした。

レビュー機はLenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9で、Snapdragon X Plus X1P-42-100、メモリ16GB、SSD512GBになります。

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9の購入レビュー

 

Snapdragon X Plus X1P-42-100のスペック

Snapdragon X Plusシリーズ

Snapdragon X Plus X1P-42-100 CPU-Z

Snapdragon X Plus X1P-42-100
プロセス 4nm
NPU 最大45 TOPS
GPU Adreno X1-45
コア 8
トータルキャッシュ 30MB
ブーストクロック 3.4GHz(シングルコア)
マックスクロック 3.2GHz(マルチコア)

*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。45TOPSは45兆回/秒

SoCの最大の特徴は、45 TOPSの性能を持つNPUを搭載している点ですね。

スペックにQualcom Oryon Gen 1 r 2p 1と1p1が採用されていますが、big.LITTLEではないようです。どちらも同じくらいのクロック数ですしね。

 

ベンチマーク

以下にてベンチマークをご紹介しますが、OSがArm版なので動作しない、もしくはエミュレーターで動作したものが多く、ネイティブで動作したのはCPU MarkとCinebench 2024のみでした。

また、Windowsの設定からバランスモード(中間の性能)と最適なパフォーマンス(最高性能)で計測しましたが、どちらもほぼ同じスコア、もしくは最適なパフォーマンスモードのほうが低くなる傾向があったので、今回はバランスモードのみ紹介しています。

 

CPU Markスコアのベンチマーク

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 CPU Markスコアの計測結果

まずはCPU Markのスコアで、 19377となりました。Ryzen 5 8640UやCore Ultra 5 125Hくらいのスコアです。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  33266
Core Ultra 7 165H  28719
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Ryzen 5 8640HS  21222
Core Ultra 5 125H  20071
Ryzen 5 8640U  19592
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Ryzen 5 8540U  19303
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Core i7-1355U  15878

 

Cinebench 2024のベンチマーク

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 Cinebench 2024の計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア702、シングルコア107と高性能です。

マルチコアはApple M1 Maxより10%ほど低く、シングルコアは5%ほど低いくらいと、かなり良いスコアです

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Apple M1  509
Core i7-1280P  433
Ryzen 3 8300GE  414

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

エミュレーターで動いたベンチマーク

以下に紹介するのはエミュレーターで動いたものなので、スコアが伸びませんでした。スコアは参考にせずに、「エミュレーターだとこんなに性能が下がるんだ」という確認程度に見てください。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 PCMark10の計測結果

PCMark10は、エミュレーターで動いてるので総合スコアも表示されませんでした。あまり参考にせずに見てください。

Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

  • Essential・・・7615(Ryzen 5 5500Uと同等スコア)
  • Productivity・・・4641(Core i5-1035G7と同等スコア)
  • Digital Content Creation・・・4251(Ryzen 3 5425Uと同等スコア)

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなりますが、これらのベンチマークはエミュレーターで動いているので低めの性能でした。

どちらにしてもゲーム向けのSoCじゃないので、ゲーム関係では使わないと思います。

Steel Noamd LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  4902
GTX 1650 Max-Q  2819
Core Ultra 5 125H  2472
Ryzen 7 7735U  1437
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1139
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  29016
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 7 8845HS  16368
Ryzen 5 8640HS  13987
Snapdragon X Plus X1P-42-100  11404
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735U  4645
Snapdragon X Plus X1P-42-100  3599
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
GTX 1650 Max-Q  20322
Ryzen 7 7735U  17539
Snapdragon X Plus X1P-42-100  16232

 

ファイナルファンタジー黄金のレガシーは、ノートPC標準品質で4794、ドラゴンクエスト10は5157でした。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Ryzen 7 7735U  7291
Core i7-1260P  6272
Core i7-1355U  6213
Core i5-1240P  6204
Snapdragon X Plus X1P-42-100  5157
Core i5-1335U  5150
Core i5-1235U  5135
Ryzen 3 7335U  5071

FFXIV 標準品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  7547
Ryzen 5 8640HS  5470
Ryzen 7 8845HS  5345
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4794
Ryzen 7 7735U  4398
Ryzen 3 7335U  2051

 

NPUを使い、Pythonで超解像度処理

128×128ピクセルの画像を512×512pxに処理しました。

 

Copilot+PCのNPUを使って、超解像度処理をしてみた

 

Snapdragon X Plus X1P-42-100搭載機種

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9(レビュー機)

Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9

ASUS ProArt PZ13

 

 

関連リンク

Snapdragon X Elite X1E-78-100のベンチマーク

Lenovo AI PC全機種

その他のCPUベンチマーク

 

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