Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9の購入レビュー

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Snapdragon X Plusプラットフォームを搭載し、Copilot+ PCに対応した最新のAI PCです。

最新規格のWi-Fi 7と有機ELディスプレイを搭載し、自宅でのエンターテイメントはもちろん、長時間バッテリーにより出先での作業も安心です。ただし、ARM版Windowsなので注意点もありますが、筆者が使うアプリでは大きな影響はありませんでした。

レビュー機は当サイト購入機種で、スペックはSnapdragon X Plus X1P-42-100、メモリ16GB、SSD512GBになります。

動画にもまとめたので、こちらもどうぞ。

IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9のスペック

CPU Snapdragon X Plus X1P-42-100
メモリ LPDDR5X-8448MHz 16 GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) WUXGA OLED 光沢あり タッチあり HDR500
OS Arm版 Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 7
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ FHD
寸法(幅×奥行×高さ) 313x227x17.5mm
重さ 約 1.5kg (実測1484g)
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約14.1時間
標準保証 1年間
価格 11.9万円~

最大45 TOPSのNPUパフォーマンスを持つSnapdragon X Plus X1P-42-100を搭載しており、Cinebench 2024のマルチコアスコアはApple M1 Maxに近いスコアで、なかなかの性能です。NPU搭載なのでローカルでもAI機能が使え、飛行機などWi-Fiがない時でもAIを使って作業ができます。

メモリはLPDDR5X-8448MHzのオンボード16GBで、ストレージはSSD PCIe 4.0で1TBと大容量です。メモリやストレージの増設はできませんが、悪くない容量です。

ディスプレイは14インチの画面比が16:10で、15インチ並みの表示量があります。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)でOLED液晶を採用。デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%の色域に、10bit・10.74億色の発色が可能でHDR500にも対応したタッチパネルです。輝度は400ニトとそこそこ明るく、全体的に業務用クラスのスペックですね。

その他のスペックはOSはArm版Windows 11 Homeで、高画質FHD Webカメラに指紋センサーも搭載、無線は最新のWi-Fi 7に対応です。

すごくコンパクトな筐体ですが、14インチで約1.48㎏とちょっと重め。それでもバッテリー駆動時間は最大14.1時間と、執筆時現在の2024年モデルで、LenovoでTOP 10に入るくらいの長さです。

2 in 1 PCでどこでも使いやすく、Lenovoデジタルペンも付属しているので軽いメモやお絵かきも可能です。

インターフェースはUSB Type-C (USB3.2 Gen2) と A (USB3.2 Gen1) が2つずつ、HDMIとマイク/ヘッドホンジャック、MicroSDカードリーダーになります。

 

 

公式サイト

 

2024年のトレンドと比較

2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

14世代CPU NPU Copilotボタン DDR5
SSD PCIe 4.0 アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 Wi-Fi 6E以上
輝度300nit以上 1080P Webカメラ 生体認証 バッテリー14時間以上

 

 

 

旧モデルとの比較

旧モデルはありませんが、同時期に多くのCopilot+PCが出ているので、こちらもどうぞ。

 

 

Copilot+PCとは?

Copilot+PC

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。

主な特徴です。

・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス

すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。

 

Copilot+PCでできること

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 コクリエイター<コクリエイターで絵を描いた画像>

ここ最近、AI、AIと言われていますが、AIコアであるNPUっていつ使うの?っていう疑問ありますよね。

今使っているAI関連の機能って、その会社のサーバーでAI処理をしていて、自分のPCのNPUを使うことってほとんどないんですよね。今後いろいろなアプリが対応していくので、使えるケースも増えると思います。

で、本機はただのAI PCじゃなくCopilot+PCになります。最大45TOPSの演算処理能力を持っており、現時点ではNPUを使い以下のことができます。

・コクリエイター
・イメージクリエイター
・Windows Studio Effect
・ライブキャプション
・リコール(近日利用可能)

 

こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。

Copilot+PCでできることを全部紹介

 

SoCはSnapdragon X Plus X1P-42-100

Snapdragon X Plusシリーズ

Snapdragon X Plus X1P-42-100
プロセス 4nm
NPU 最大45 TOPS
コア 8
トータルキャッシュ 30MB
ブーストクロック 3.4GHz(シングルコア)
マックスクロック 3.2GHz(マルチコア)

*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。45TOPSは45兆回/秒

SoCの最大の特徴は、45 TOPSの性能を持つNPUを搭載している点ですね。ほぼすべての人はこれがあるから本機を購入すると思います。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 CPU Markスコアの計測結果

まずはCPU Markのスコアで、 19377となりました。Ryzen 5 8640UやCore Ultra 5 125Hくらいのスコアです。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  33266
Core Ultra 7 165H  28719
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Ryzen 5 8640HS  21222
Core Ultra 5 125H  20071
Ryzen 5 8640U  19592
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Ryzen 5 8540U  19303
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Core i7-1355U  15878

 

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 Cinebench 2024の計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア702、シングルコア107と高性能です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Apple M1  509
Core i7-1280P  433
Ryzen 3 8300GE  414

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 PCMark10の計測結果

次はPCMark10ですが、エミュレーターで動いてるのでスコアが伸びませんでしたし、総合スコアも表示されませんでした。あまり参考にせずに見てください。

Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなりますが、これらのベンチマークはエミュレーターで動いているので低めの性能でした。

どちらにしてもゲーム向けのSoCじゃないので、ゲーム関係では使わないと思います。

Steel Noamd LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 4902
GTX 1650 Max-Q 2819
Core Ultra 5 125H 2472
Ryzen 7 7735U 1437
Snapdragon X Plus X1P-42-100 1139
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti 29016
GTX 1650 Ti 23752
Core Ultra 5 125H 23037
GTX 1650 Max-Q 16974
Ryzen 7 8845HS 16368
Ryzen 5 8640HS 13987
Snapdragon X Plus X1P-42-100 11404
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 10718
GTX 1650 8033
Core Ultra 5 125H 7904
GTX 1650 Max-Q 6861
Arc A350M 6770
Ryzen 5 8640HS 6614
Ryzen 7 7735U 4645
Snapdragon X Plus X1P-42-100 3599
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050 43397
RTX 3050 39341
RTX 3050 Ti 34440
GTX 1650 Ti 27333
Core Ultra 5 125H 26261
GTX 1650 Max-Q 20322
Ryzen 7 7735U 17539
Snapdragon X Plus X1P-42-100 16232

 

 

Copilotボタン搭載キーボード

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 コパイロットキー

コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIで、Chat GPTのような使い方もできます。

このボタン1つでいろいろなことができるので、最近はChatGPTじゃなくコパイロットを使うことが多くなりました。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7 × 18.4㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と浅すぎず深すぎずで、打鍵感は普通です。

タッチパッドは約120㎜×75㎜で、でそこそこのサイズがあり操作性は悪くないです。

 

 

 

Arm版Windows 11でできること、できないこと

Arm版のOSって、通常のWindowsと違いできないこともあります。

以前ARM版Windows 10で使えないものとして、Google日本語入力やプリンター用ドライバーが有名でしたが、Windows 11では対応ソフトが増えました。

今回はいくつか一般的なソフトやデバイスと筆者が頻繁に使うソフトを検証しました。

 

Microsoft Office
Google日本語入力
Canon製プリンターのドライバー ×
Bambu Studio (3Dプリンタソフト)
Bluetoothアクセサリ
(キーボード、マウス、イヤホン)
Xbox △ 一部対応
Photoshop
Lightroom

依然としてプリンターなどのドライバーには非対応なようで、Canonのプリンターは使えませんでしたが、メーカーがARM版ドライバーを出していれば使うことができます。

ソフト全般についてはARM版Windows 11からx64エミュレーションをサポートしているため、ARMにネイティブで対応しているソフトよりは効率が落ちますが動作可能です。

Xboxについては、クラウドゲーミングのみ表示され、他のデバイスで購入済みのゲームなどは表示されませんでした。ただし、MinecraftなどMicrosoft Storeからダウンロードできる一部のゲームはARM上でもプレイ可能です。

 

 

その他の特徴

 

2 in 1 PCなのでどこででも使いやすい

2 in 1 PCとはヒンジが360度回転し、形状を変えることができるパソコンになります。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 テントモード

テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 スタンドモード

キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 タブレットモード

タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 タブレットモード 書き心地

4096段階の傾き検知があるペンが付属しており、書き心地は悪くありません。

 

 

外観

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 正面

ベゼル幅は左右約5mm、上約6.5mm、下約14.5mmになっています。コンパクトにまとまっていて、スタイリッシュです。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 右斜め前から

寸法は横313mm、縦227mm、厚さ17.5mmとコンパクトですが、14インチにしては重量が約1.5kgと少し重たいです。ただし、バッテリー駆動時間が14.1時間と長いので、出先でも使いやすいです。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 後ろから

天板の中央にはLenovoのロゴがあります。シンプルでかっこいいですね。以前は天板の端にタグのようなロゴがあったのですが、よりシンプルな見た目になっています。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 底面カバー

背面には幅広い通気口があります。

 

 

排熱性能

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 筐体内部

筐体内部にはファンと2本のヒートパイプがあり、排熱性能は クリエイターPC並みになっています。キーボード面が熱くなることもなく、冷却が十分にできているように思えます。

PCMark10を計測時に、熱くなりがちなキーボードの上辺りの表面温度を測ったところ35.5度でした。

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 キーボード面 表面温度

 

こちらはCinebenchというCPUをフルパワーで使うベンチマークを実行時に計測したCPU温度の推移で,最大で358度 (摂氏約85度) 程度で小刻みに変動した後は340度(摂氏67度)前後で推移しています。

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 Cinebench実行時に計測したCPU温度の推移
うまく排熱できていないのか、急にクロックが落ちたりしました。この空冷機構で、SoCはスナドラということを考えるとこんなにCPU温度がブレることはないと思っていたのですが。。。原因究明してみます。

 

 

騒音値

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 PCMark10実行時の騒音値

PCMark10というベンチマーク中の騒音を、スマホアプリを使って計測しました。最大46dB、平均38dBと結構静かで、執筆当時まだ暑い時期で、扇風機やエアコンの音の方が大きい音でした。

 

 

Webカメラ周り

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 Webカメラ

高画質FHD Webカメラが搭載で、プライバシーシャッターも搭載しています。上の画像はカメラが傷つかないように張られているシール貼ったままですね。

 

FHDと一般的なPCに採用されるHDじゃ全然見た目が変わり、より明るく、そして高精細、Web会議などでも印象アップです。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 キーボード

キーボード左右に2Wスピーカーが配置されており、悪くない音質です。

 

 

業務用スペックのディスプレイ

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9のディスプレイ

解像度 光沢 ディスプレイ 輝度
14型 WUXGA あり OLED 400nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
100,000:1 DCI-P3 100% 170° 10bit、HDR500

解像度ははWUXGA(1920×1200ドット)とFHDよりも縦に120ドット長い、画面アスペクト比が16:10になります。

OLEDディスプレイはコントラスト比も高く、Dolby VisionにHDR True Black500に対応し、完全な黒が描写できるのでメリハリのある引き締まった色彩が描写できます。

本機のDCI-P3 100%はデジタルシネマ規格で動画編集に合い、sRGB 100%は画像編集向け、そしてNTSCは一般的なIdeaPadに採用されるものになります。

色彩も明るさも全然違いますよね。まぁ、本機のディスプレイは業務用レベルのディスプレイで、他とは全然違いますね。

 

また、16:10と縦に長いので、15.6インチには及びませんが、一般的な14インチよりも情報量が多いので、スクロール回数も減り生産性がアップします。

計測輝度は400ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

メモリ

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

最新のLPDDR5X-8448MHz搭載で、オンボード16GBになります。Memory Markで計測したら、3815とかなり良いスコアでした。ベンチマーク結果の中で上位95%という結果が出ました!一応普段使いPCのIdeaPadにこんな高性能なメモリを搭載するなんて、すごいですね、Lenovo。

 

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機種  3815
LPDDR5X平均  3249
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0で、512GBか1TBになります。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 シーケンシャル速度計測結果

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6140MB/秒、ライト(書き込み速度)は4719MB/秒とかなり速いです。ビジネスPCのThinkPadでもここまで速度が速いものは、あまりありません。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測しました。起動も爆速ですね。

1回目 9秒
2回目 12秒
3回目 12秒
4回目 11秒
5回目 12秒
平均 11.2秒

 

 

セキュリティ

Lenovo セキュリティ

Windowsには標準でWindows Defenderというセキュリティがあり、なかなか有能なセキュリティです。

ただしより強固なセキュリティをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 7に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。

6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。

家ではWi-Fiが遅いので、Wi-Fi 7の性能を生かし切れていませんでした。後日またネット回線の充実した環境で再計測を行います。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは3セル・57Whrで、最大バッテリー駆動時間(動画再生時)は約14.1時間とかなり長いです。2024年発売のLenovo PCでTOP 5に入る長さです。

バッテリー容量が特別大きいわけではありませんが、ARMプロセッサが高効率なので同じ容量において、Intel/AMDのプロセッサよりもバッテリーの駆動時間が長くなったのだと考えられます。

また、急速充電に対応しており、約2時間で満充電です。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは多くもなく少なくもない普通の数ですが、データ転送速度が10Gbpsと速い3.2 Gen 2が2つあるので便利です。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 左側面インターフェイス

左側面にはHDMI,USB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つ、そしてマイク・ヘッドフォンジャックです。

 

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 右側面インターフェイス

右側面は電源ボタン、microSDカードリーダー、そしてUSB 3.2 Gen 1が2つになります。

 

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

ライバル機種

こちらにCopilot+PCをまとめているので、あわせてどうぞ。

Lenovo AI搭載PC(Copilot+PC)全機種の特徴とレビュー

 

 

 

筆者購入時の納期

9月11日に購入し目安納期(出荷予定)は1~2週間で、到着は9月21日でした。速い!!

 

 

まとめ

良い点

・Copilot+ PC対応で最新のAI体験が可能
・NPU (AIエンジン) 搭載
・高級感のあるデザイン
・発熱が比較的小さく、ファン音も静か
・ディスプレイが高品質
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ並みの情報が表示される
・2 in 1 PCでどこでも使いやすい
・高画質FHD Webカメラ
・ストレージが高速
・バッテリー駆動時間が長い
・付属のタッチペンの書き心地が良い
・最新規格Wi-Fi 7に対応

 

残念な点

・Windows 11になってある程度は改善したものの、ARM版であることは依然としてデメリットになっている
・約1.5kgと重量が少し大きい

 

総合評価

Copilot+ PC対応のAI PCで、最新のAI機能が使えるのが魅力的でした。これからNPU対応アプリがどんどん出てくるはずなのでより色々なAI体験ができるようになります。

SoCは日常作業に十分以上の性能で、処理以外でもWi-Fi 7やOLEDディスプレイ、長持ちするバッテリーなど充実したスペックです。

残念な点は、やはりARM版Windowsであることです。Windows 11で対応ソフトが増えたといってもプリンターなど非対応のものもまだあります。

本機はArm版でも必要なアプリが使えるかを確認し、問題ないという方にはすごくお勧めです。

筆者個人的には「触っていて楽しいし、どんな機能があるかもっと試したい」と思いました。使っててワクワクするPCです。

 

 

公式サイト

 

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