Ryzen 5 7535U搭載ThinkPad E16 Gen 2 AMDでクリエイティブワーク(動画画像編集)ができるか検証

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先日ゲーミングPCのLOQ 15 AHP9を動画編集用に購入したのですが、約2.4kgもあるので持ち運びには重たいですね。

基本的にグラボ付きのPCは最後のレンダリング時に最も必要で、編集時はCPU内蔵グラフィックスでも結構作業ができるんですよね。

ということで、持ち運び用として16インチと大画面で外出時にも見やすいThinkPad E16 Gen 2 AMDを購入しました。スペックはRyzen 5 7535U、メモリ32GB(16GB×2)、SSD PCIe 4.0になります。

まぁ、結論から言うとこれで全然動画/画像編集ができるんですよね。レンダリングはグラボありの機種よりも3~5倍の時間がかかりますが、10分くらいの動画であれば待てる範囲のレンダリング時間です。

今回の記事の動画は5分ほどで、レンダリング時間は1分39秒とかなり早かったです。

 

Ryzen 5 7535U仕様

Ryzen 3 7335U Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U
製造プロセス 7nm
アーキテクチャ Zen 3+
コア/スレッド 4/8 6/12 8/16
L3キャッシュ 8MB 16MB 16MB
GPUコア 4 6 12
基本クロック 3.0GHz 2.9GHz 2.7GHz
ブーストクロック 4.3GHz 4.55GHz 4.75GHz
TDP 28W

アーキテクチャはZen 3+で、Zen 3と比べ、以下の点が変わっています。

・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能はRyzen 5000シリーズの最大2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

ちなみに、Ryzen 7000シリーズって5種類あり、それぞれ仕様や規格が全然違うんです。見分け方は下2桁の数字です。

20U 30U 35U 40U/HS 45HX
プロセス 6nm 7nm 7nm 4nm 5nm
アーキテクチャ Zen 2 Zen 3 Zen 3+ Zen 4 Zen 4
最大温度 95° 95° 100° 100°
メモリ DDR4 DDR4 DDR5 DDR5 DDR5
PCIe 4.0 PCIe 3.0 PCIe 3.0 対応 対応 対応
USB4 × × 内蔵 内蔵 ×

本機搭載モデルは下2桁が「35」で、ちょうど真ん中のモデルです。また、NPUコアは搭載していません。

 

詳しいベンチマークは「Ryzen 5 7535Uのベンチマーク」で紹介しているので、詳しく知りたい方はそちらをどうぞ。

CPU性能はそこそこあり、内蔵グラフィックスとしては良い性能で2Dゲームはできますが、3Dゲームをするには力不足の性能です。

それでは以下にて、画像編集、動画編集ができるかどうかの検証をしていきます。

 

 

画像・動画編集ができるか検証

画像編集にはAdobeのLightroomとPhotoshopを使用し、Davinci Resolveを使って動画編集をしました。今回の作業はこちらです。

Photoshop

  1. AI生成を使用し、オブジェクトの作成
  2. 生成したオブジェクトの変形
  3. オブジェクトのみの明るさ変更

Lightroom

  1. 一部の影を濃くする
  2. メインオブジェクト以外の背景を明るくする
  3. 不必要なオブジェクトを削除
  4. ゆがみなどの変形
  5. 切り抜き
  6. ぼかし(レンズ)

Davinci Resolve

  1. 動画を作成

結果としては、Lightroomのぼかしを使用時に、深度を計測する以外で操作がもたつくことはありませんでした。

詳細は動画を見た方が早いですが、画像編集では画像左がオリジナルで、これが右のようになりました。

動画編集はカクつくこともなく作業ができ、約5分の動画でレンダリング時間は 1分39秒と予想よりもかなり早かったです。レビュー機はiGPUで、グラボは搭載していません。

 

 

Ryzen 5 7535U搭載ノートパソコン

ThinkPad E16 Gen 2 AMD(今回のレビュー機)

ThinkPad E14 Gen 6 AMD

Lavie N16(R)

 

 

最後に

Ryzen 5 7535Uはそこそこ性能が高いとは知っていましたが、そこそこ以上に使いやすいんですよね。

今までは2022年購入の30万円程するThinkPad X1 Carbon Gen 10をメインに使用していましたが、たった10万円ほどで購入した本機がメイン機種になってしまいました(笑)

Ryzen 5 7535Uは当然ですが、いろいろな会社、いろいろな機種、サイズに搭載されており、ブランドによってはTDPをいじったりしているかもしれないので完全に同じ性能が出るとは言えませんが、それでも普通にビジネス用途でガッツリ使えるし、クリエイティブワークにも使えているので、コスパが高いと思います。

ほかにもこういった記事を書いているので、こちらも目を通してみてください。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 AMD(今回使用したレビュー機)のレビュー

Ryzen 5 7535Uのベンチマーク

CPUベンチマーク

 

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