Yogaシリーズの新シリーズで、プロ向けハイエンドモデルのYoga Slim 770i ProXのレビューです。
CPUやメモリ、SSDの性能が高いのは当たりまえですが、ディスプレイが他にはないくらい高品質になっており、新技術のLenovo PureSight Displayになっています。
今までYogaで販売されていたクリエイターPCも高品質でしたが、より一層踏み込んだスペックで、こだわり派のプロでも納得いくスペックだと思います。
まずは、レビューのまとめをどうぞ。
良い点
・インテル12世代Hシリーズ搭載で高性能
・メモリやSSDも最新スペック
・プレミアムアルミニウム合金で高級感・耐久性・デザイン性が高い
・画面比が16:10で、14.5型でも15.6型以上の情報が表示される
・ディスプレイが高品質で、PureSight Display、ΔE<1、3K解像度、120Hz
・ディスプレイの輝度が高く、屋外の明るい場所でも使いやすい
・Thunderbolt 4が2つある
・オーディオはDolby Atmosでハーマン製スピーカー搭載
・Wi-Fi 6E対応
・WEBカメラが高画質FHD 1080p
・電源がかなり大きい100W
残念な点
・1.45㎏と重いわけじゃないが軽くない
・(ぜいたくを言えば・・・)ΔE<1なら、DCI-P3 100%だったらよかった
Contents
Yoga Slim 770i ProX 14.5型のスペックレビュー
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
---|---|
メモリ | LPDDR5 最大16GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 最大1TB |
グラフィックス | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14.5型) | 3K IPS 光沢なし sRGB 100%、120Hz |
画面アスペクト比 | 16:10 |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E |
オーディオ | Dolby Atmos、Harmanスピーカー |
生体認証 | 顔認証あり |
Webカメラ | FHD 1080p |
電源 | 100W |
寸法(幅×奥行×高さ) | 328.2 × 221.4 × 15.9㎜ |
重さ | 1.45㎏ |
バッテリー | 約18時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 18.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル12世代CPUで、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。通常モデルのPでもかなり高性能ですが、Hシリーズはかなり性能が高いです。
メモリも最新のLPDDR5 5200MHzで、周波数がかなり高いですね。この周波数が高いと処理速度が速いのですが、オンボードメモリなので5200MHzと最高速度です。
ストレージも最新のPCIe 4.0で、最大データ転送速度はPCIe 3.0の倍です!データ移動もパソコンの起動もサクサク高速です。
ディスプレイは珍しい大きさで、14.5インチとなっています。今までは14インチか15.6インチだったのです、珍しい寸法になりましたね。
この0.5インチ増えた分を縦横の㎝にすると、横+10.8㎜、縦+6.7㎜となります。おそらくですが、バッテリーが70Whrと大きく、電源も100Wなので、コンパクトにまとめつつ、バッテリーも大きめのものを搭載し、熱がこもりにくくしたので、こんな中途半端なインチになったのかなと思います。
持ち運びがしやすいといえば14インチくらいまでなので、大きくしたくなかったのかなと思います(予想です)。
ディスプレイはPureSight Displayで品質は高く、画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、より多くの情報を一目で見て取れます。また、3K解像度のIPS液晶、クリエイターにも嬉しいsRGB 100%、そしてリフレッシュレートが120Hzとなっています。
リフレッシュレート高いので、スポーツ用カメラで撮った映像の編集などがしやすいと思います。
その他のスペックはWindows 11 Home、最新のWi-Fi 6E、Webカメラは高画質FHD 1080p、オーディオはDolby Atmos、そしてバッテリー駆動時間は最大18時間となっています。
電源は100Wと大きく、グラフィックボードがない機種でここまで大きい電源を搭載しているのは珍しいです。電源が大きいとより高いパフォーマンスを発揮しやすいので、よりパワフルなこともしやすくなっています。
顔認証カメラが搭載で、サインインは一瞬ですが、画面から離れると自動でロックされるIntelligent Senseという機能もあります。
グラフィックボードはないですが、最先端のハイエンドクリエイターPCだと思います。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。
ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。
12世代CPU | Evo | DDR5 | PCIe 4.0 |
〇 | × | 〇 | 〇 |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | 素材 | Dolby Atmos | 全方位360°マイクが4つ |
〇 | プレミアムアルミニウム合金 | 〇 | × |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 18時間以上バッテリー | |
〇 | 顔認証 | 〇 |
Evoプラットフォーム認証は、100機種以上販売しているLenovoでも数機種しかないほどのものになります。全方位マイク4つ搭載はビジネスモデルのThinkPadのハイエンドモデルに搭載していますが、YogaやIdeaPadには見当たらないですね。
全体的に見て、ハイエンドスペックですね。
旧モデルとの比較
Yoga Slim ProXシリーズは本機が初めてなので、旧モデルはありません。
Yoga Slim 770i ProX 14.5型の特徴
YogaやIdeaPadにはより高性能になっているProモデルがありますが、本機はProXとなっています。
これはProモデルにLenovo X Powerが組み込まれたから、この名前になったのかなと思います。Lenovo X powerは、この様な特徴があります。
・チューニングされたCPUによりパフォーマンスの向上
・ターボマトリックスで駆動時、情報への最短・最速のパスを実現し、レスポンスとパフォーマンスの向上
・ソフトウェアの最適化&スマートチューニングで負荷時の消費電力を削減して生産性を向上
ベゼル(画面の黒い枠)が細いので、寸法は一般的な14インチよりもちょっと大きいくらいで、奥行きは14インチノートとほぼ変わらずです。
・幅 328.2㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行 221.4㎜(≒千円札1.5枚分/250㎜)
・高さ 15.9㎜(一円玉の4分の3/15㎜)
本機は14.5インチなので、14インチのディスプレイよりも横+10.8㎜、縦+6.7㎜となりますが、それでも平均的な14型ノートパソコンとあまり変わらないサイズですね。
特に厚さ(高さ)は、15.9㎜とすごく薄いです。
ボディのエッジは丸まっており、近未来的な外観です。ThinkPadはビジネス要素の新しいことを取り入れるのが速いですが、Yogaは最先端ツールやおしゃれな変化を取り入れるのが速いですね。
筐体はプレミアムアルミニウム合金を使用しており、デザイン性が高く、耐久性も高い、そして熱やたわみにも強いです。
どこからみてもおしゃれです。ちょっと見にくいですが、背面のヒンジの下に排気口があります。
底面には大きな通気口があり、エアフローも良さそうです。
CPUが熱くならないように、熱を分散するヒートパイプもあり、ファンは2つあります。バッテリーが大きいですね。70Whrです。
天板はいつものシンプルなデザインです。
FHD 1080p WEBカメラ
本機には高画質FHD 1080pのWebカメラが搭載で、今までのHD 720pよりも全然高画質になっています。Web会議が多い人は、相手に映し出される自分の映像がより高画質なので、より良い印象を与えやすくなります。
また、IRカメラ搭載で、顔認証でサインインができます。
プライバシーシャッター(電子シャッター)があるので、使わないときはカメラをOFFにできます。
Dolby Atmos+Harman製スピーカー
オーディオは高品質な、Dolby Atmos採用しています。Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。
また、ハーマンカードンのスピーカーは、BMWやベンツなどの高級車に搭載されているハイエンドブランドで、音に定評があります。2.0Wスピーカーがキーボードの左右に配置されています。
キーボードは84キーで、バックライト付きです。タッチパッドは80 x 135 ㎜と大きいので操作もしやすいと思います。
CPU
Core i5-12500H | Core i7-12700H | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 4 | 6 |
Eコア | 8 | 8 |
スレッド | 16 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア最大周波数 | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア基本周波数 | 2.5GHz | 2.3GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz | 3.5GHz |
GPU実行ユニット | 80 | 96 |
ベースパワー | 45W | 45W |
Maxパワー | 95W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
また、本機搭載のCPUは、末尾がH「ハイパフォーマンスモデル」になっているので、通常モデル・Pシリーズよりも高性能です。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i7-12800H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7-11800H | |
Core i7-1270P | |
Core i7-1260P | |
Core i9-10855H | |
Core i7-1165G7 |
Core i5-12500HでもRyzen 5000シリーズ最高峰のRyzen 9 5900HX並みの性能で、Core i7に至っては20%ほど高い性能になっています。かなり高い性能です。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは8000を、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-11850H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Core i7-1165G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-11850H | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11500H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
14.5型 3K | なし | IPS | 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1500:1 | sRGB 100% | 178° | PureSightディスプレイ Dolby Vision ΔE<1 |
3K | 解像度は3072×1920ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準 |
Dolby Vision | Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
ディスプレイは14.5インチと変わったサイズで、3K解像度とこれもあまり見ない解像度です。ただし、クリエイティブワークには14インチはちょっと小さいと思う人も多いと思うし、4K解像度のディスプレイは価格も高くバッテリーの持ちも悪いので、ちょうどよいといえばよいと思います。
また、画面アスペクト比が通常の16:9じゃなく、縦に長い16:10なので、14.5インチと言っても、15.6インチ並みの情報が表示されます。
液晶はコントラスト比が高く、視野角も広いIPS液晶です。コントラスト比は1500:1とかなり高いので、力強い色が描写されます。
Lenovoの新しい特徴で、PureSight Displayと言うディスプレイが搭載しており、これはよりシャープな映像がより速く、そしてより現実のものの様に描写できるとのことです。
色域はsRGB 100%とWeb用画像編集に合う広い色域ですが、ΔE(デルタ イー)<1です。
上の図はわかりやすいように誇張していますが、ΔEの値が小さければ小さいほど現実の物との色差がなくなります。一般的にΔEが2未満だと、人間の目には現実のものと違いが分かりずらいようです。
<左・HDRオフ/右・HDRオン>
また、Dolby VisionというHDR(ハイ ダイナミックレンジ)にも対応しており、より濃ゆい色彩です。
ディスプレイはかなり品質が高いですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機には最新のLPDDR5-5200MHzが搭載で、処理速度がかなり速いメモリです。現行最高速ですね。メモリの処理速度が速いので、重たいデータも今まで以上にサクサク表示できるし、編集作業もサクサクです。
ちなみにメモリはオンボードなので、増設はできません。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージも最新のPCIe 4.0×4が搭載で、旧モデルのPCIe 3.0より帯域幅が倍になり、データ転送速度の最大値も倍になっています。
データ転送速度が速いとパソコンの起動も速く、Webサイトの表示などいろいろな速度が速くなります。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。が、すぐに対応すると思います。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル・70Whrと大きく、JEITA 2.0の測定では約18時間のバッテリー駆動時間があります。
ただし、実際の使用状況でここまでもつことはないのですが、知っている限りほぼすべての会社でJEITA測定値を公開しています。
FHDビデオを150ニトの輝度で再生したら最大13.1時間の再生時間になるので、こちらの方が実際の使用状況に近いと思います。
電源
電源は、ゲーミングPC?と思うくらい大きく(実際のゲーミングPCは200~300Wくらいです)、100Wになります。
一般的なノートパソコンは45Wか65Wなので、100W電源はかなり大きいですね。それだけパワフルなことがしやすい仕様になっています。
インターフェイス
右側面インターフェイスは、左からプライバシーシャッターのスイッチ、マイク/ヘッドフォンジャック、USB 3.2 Gen 1、電源ボタンになります。
左側面はHDMI、Thunderbolt 4(Powerdelivery対応、DisplayPort映像出力機能付き)が2つになります。
Yogaは薄い機種が多いのでインターフェイスは必要最低限と言った感じですが、Thunderbolt 4が2つもあるので、自宅や会社で使う時はかなり使いやすいです。
これは「ThinkPad ユニバーサル Thunderbolt 4 ドック」ですが、こういったドックを使えばより据え置き用として使いやすくなります。
Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon Gen 10・ThinkBook 13s Gen 4>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | ThinkBook 13s Gen 4 | |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
Core i5-1240P/1250P Core i7-1260P/1270P /1280P |
Core i5-1240P Core i7-1260P |
メモリ | LPDDR5 16GB | LPDDR5 32GB | DDR5 32GB |
ストレージ | SSD×1 | SSD×1 | SSD×1 |
グラフィックス | Iris Xe | Iris Xe | Iris Xe |
ディスプレイ | 3K(PureSight Display) 画面比16:10 |
WUXGA,WQUXGA 画面比16:10 |
WUXGA,WQUXGA 画面比16:10 |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E、LTE | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 18時間 | 24.9時間 | 17.8時間 |
電源 | 100W | 45/65W | 65W |
重量 | 1.45㎏ | 1.12㎏ | 1.23㎏ |
価格 | 18.4万円~ | 22.5万円~ | 11.9万円~ |
本機種は14.5インチ、ThinkPad X1は14インチ、そしてThinkBookは13.3インチになり、それぞれインテル12世代CPU・最新のメモリ、そして最新のSSDを搭載しています。
どれもハイエンドモデルで、全体的な性能はかなり高いです。
各機種の特徴です。
本機種・・・唯一のハイパフォーマンスモデルCPU搭載で、高性能です。ほかのモデルの様に4K解像度(3840×2400)はないですが、3K解像度にPureSight Display搭載、そしてΔE<1と高品質です。また、唯一の100W電源で、ほかのモデルよりもより高いパフォーマンスを発揮しやすいです。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10・・・14インチで画面比16:10とディスプレイが大きいのに、重量は1.12㎏からとかなり軽量です。4K相当のWQUXGAもあり、LTEも搭載可能、そしてバッテリー駆動時間がかなり長いので、外出先でも屋内でもがっつり作業をしたい人向けです
ThinkBook 13s Gen 4・・・13.3インチでより持ち運びに適したコンパクトサイズです。X1に比べちょっと重たく、バッテリー駆動時間もちょっと下がるので、ハイエンドPCに比べると割安感があります
まとめ
良い点
・インテル12世代Hシリーズ搭載で高性能
・メモリやSSDも最新スペック
・プレミアムアルミニウム合金で高級感・耐久性・デザイン性が高い
・画面比が16:10で、14.5型でも15.6型以上の情報が表示される
・ディスプレイが高品質で、PureSight Display、ΔE<1、3K解像度、120Hz
・ディスプレイの輝度が高く、屋外の明るい場所でも使いやすい
・Thunderbolt 4が2つある
・オーディオはDolby Atmosでハーマン製スピーカー搭載
・Wi-Fi 6E対応
・WEBカメラが高画質FHD 1080p
・電源がかなり大きい100W
残念な点
・1.45㎏と重いわけじゃないが軽くない
・(ぜいたくを言えば・・・)ΔE<1なら、DCI-P3 100%だったらよかった
総合評価
全体的に高品質で、言う事ないんじゃないかな?と思うくらい良い機種です。
特にディスプレイはかなり高品質で、さすがクリエイターPCだなと言うくらい、至れり尽くせりだと思います。3K解像度にsRGB 100%、ΔE<1、Dolby Vision、PureSightディスプレイ、そして輝度は400ニトと高輝度です
残念な点としてより色域が高いDCI-P3を言及しましたが、基本的に本機は画像編集用に使いやすく、グラボがないため、動画編集は簡単なものならというスペックなので、sRGB 100%になったのかなと思います。(DCI-P3 100%はデジタルシネマ規格で映像編集者向けの色域)
それでもここまで高性能なディスプレイはお目にかかる機会も少ないので、十分だと思います。