Lenovo Yoga 770i(14型 第12世代インテル)の実機レビュー Evo認証のハイエンドクリエイターPC

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

何百種類も販売されているノートパソコンですが、Evo認証のPCは数えるほどしかなく、厳格な規格が定められています。

本機はそのEvoプラットフォーム認証を得た機種で、極上の使い心地があり、ディスプレイの品質がかなり高く、2.8K OLED液晶で10.74億色に対応しています!本格プロ向けのディスプレイです。

購入機種はCore i5-1240P、メモリ16GB、SSD 512GBです。

まずはレビューのまとめをどうぞ。

良い点

・アルミニウム素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・2 in 1 PCで場所を選ばずに使える
・メタルユニボディでおしゃれ。耐久性も高い
・画面比が16:10で、14型でも15型並みの情報が表示される
・ディスプレイが2.8K OLED DCI-P3 100% 10bitと最高峰
・顔認証が標準搭載・指紋センサー搭載可能
・CPUやメモリ、SSDが最新モデル
・WEBカメラが高画質FHD
・デジタルペンが付属
・Wi-Fi 6E対応
・オーディオが最高クラス

 

残念な点

・インターフェイスがミニマム
・見た目ほど軽くない
・カメラの性能が予想より低かった

 

Lenovoでは10/31までハロウィーンフェスティバル を開催中で、amazonギフト券5000円分+割引+ポイントが最大で10倍還元!

・タブレットならハロウィンフェスティバルおすすめタブレット

・モニターはThinkVision 30%OFFクーポン

Yoga 770iのスペックレビュー

CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
Core i5-1240P
Core i7-1260P
メモリ 最大16GB
ストレージ 最大 1TB SSD
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.2K IPS
2.8K OLED 10bit(最大10.74億色)
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E
オーディオ ドルビーアトモス対応、スピーカー×4
生体認証 顔認証、指紋センサー
WEBカメラ FHD 1080p
付属 Lenovoデジタルペン
寸法(幅×奥行×高さ) 316.66 × 220.25 × 17.35㎜
重さ 1.42㎏
バッテリー 約12時間
保証 1年間
価格 14.3万円~

<性能評価>

 

本機種は特別性能が高く、快適に使えるノートパソコンにのみ与えられるEvoプラットフォーム認証を得ており、全体的な性能が高いモデルです。

パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第12世代で、かなり性能が高くなっており、シングルコアもマルチコアも高性能です。クリエイティブワークにはもってこいの性能です。

メモリは最大16GBで、最新のLPDDR5-4800MHzが搭載です。動作周波数がかなり高いので、処理速度も速くなっています。ストレージも同じく最新のPCIe 4.0で、大容量1TBです。

ノートパソコンの基本性能であるCPU、メモリ、SSDは最新モデルで高性能ですね。

ディスプレイはLenovo史上過去最高クラスのディスプレイで、2.8K OLED 10bit、DCI-P3 100%(実測DCI-P3比 114%)です。OLEDはコントラストが高く、完全な「黒」が表示可能で、より引き締まった色彩になっています。

10bitは最大10.74億色表現でき、他のノートパソコンは通常8bit 1677万色なので、全然違いますね。昔、Quadro搭載のノートパソコンでもディスプレイが10bitに対応していなくて、「モニターに繋がないと性能を発揮できなかった」なんてありましたが、本機はすごいですね。

10bit対応ディスプレイを搭載したノートパソコンなんて、おそらく数えるほどしかないと思います。少なくとも筆者は、過去に2台くらいしか見たことないです。

また、オーディオもドルビーアトモスと高品質で、2Wスピーカーが4つも搭載です。ハイエンドタブレット並みの仕様ですね。

その他のスペックは、Windows 11 Home、無線LANは最新Wi-Fi 6E、高画質のFHD 1080p WEBカメラ、Lenovoデジタルペンも付属と、至れり尽くせりです。

唯一の欠点は、「軽くない」ことです。14インチの平均的な重量は1.4㎏で、本機は1.42㎏です。平均値なので問題ないですが、ここ最近、14インチでも1.2㎏前後の機種もあるので、本機ももうちょっと軽かったら嬉しかったですね。

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

Lenovo Yoga Slim 770iと旧モデル<左/本機種・右/Yoga 750i>

旧モデルのYoga 750iとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 Yoga 750i
CPU Core i5-1235U
Core i7-1255U
Core i5-1240P
Core i7-1260P
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 16GB(4800MHz) 16GB(3200MHz)
ストレージ SSD PCIe 4.0 SSD PCIe 3.0
ディスプレイ 2.2K IPS
2.8K OLED
FHD IPS
無線 Wi-Fi 6E Wi-Fi 6
バッテリー 12時間 14.7時間
寸法 316.66 × 220.25 × 17.35㎜ 320.4 × 214.6 × 15.7㎜
重量 1.42㎏ 1.43㎏
価格 14.3万円~ 8.7万円~

どちらもハイエンドモデルのEvoプラットフォーム認証を受けており、高性能です。本機種は排熱効率を上げるため、少し厚くなっています。

変更点は以下になります。

・CPUが11世代から12世代に
・メモリがDDR4からDDR5に
・SSDがPCIe 3.0から4.0に
・画面アスペクト比が16:9から16:10に
・ディスプレイがFHD IPSから2.8K OLEDになり、10bitになった
・Wi-Fiが6から6Eに
・筐体の幅は小さくなったが、ディスプレイが大きくなったので奥行きは約+6㎜、厚さは約+1.5㎜になった
・USBの転送速度が上がり、microSDカードリーダーとHDMIが追加

全体的な性能が上がっており、特にディスプレイは2.8K OLEDで10bitです!発色がかなり良いですね。

個人的にうれしいのは、HDMIです。クリエイティブワークをするならDisplayport接続が多いので、HDMIは気にしない人もいると思いますが、筆者の様に8K編集なんてしないし、画像編集だけだし、HDMIケーブル持ってるからっていう人も多いと思います。

今までの欠点が、大分改善しましたね。

こちらは、プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i5-1240P  19861
Core i7-1260P  18771
Core i7-1255U  13251
Core i5-1235U  13039
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。

ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。

12世代CPU Evo LPDDR5 PCIe 4.0
アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Wi-Fi 6E 素材 Dolby Atmos 全方位360°マイクが4つ
アルミニウム ×
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.2㎏前後 18時間以上バッテリー
指紋センサー × ×

Evoプラットフォーム認証は、100機種以上販売しているLenovoでも数機種しかないほどのものになり、特別な機種になります。

全方位マイク4つ搭載は、ビジネスモデルのThinkPadのハイエンドモデルに搭載していますが、YogaやIdeaPadには見当たらないですね。

2.8K OLED液晶なのでバッテリー駆動時間はあまり長くなく(と言っても最大約12時間)、重量は14インチの平均である1.4㎏ほどなので、重たくないですがハイエンドモデルの様に「軽いっ!」と言うわけでもありません。

 

Evoプラットフォーム認証

Lenovo Yoga 770i Evo認証のシール

第12世代CPUのEvoプラットフォームは、Project Athenaから数えて第3世代のEvoになります。

12世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

  • Iris Xeグラフィックス搭載の第12世代CPU搭載機種
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • AI推論も高速で使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • 9時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1秒以内でスリープから復帰
  • 30分の充電で4時間駆動
  • Wi-Fi 6E実装
  • Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
  • フルHD以上のWebカメラを搭載
  • 音声ノイズ抑制機能搭載
  • Thunderbolt 4搭載
  • ノートパソコンであること
  • (必須じゃないが)Intel VSC(Visual Sensing Controller)搭載

12世代CPU搭載モデルは増えてきましたが、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかありません。 そのくらい特別な機種なんです。

 

Yoga 770i インテルの特徴

Lenovo Yoga 770i 正面

上下左右のベゼル(画面の黒い枠)がすっごく細いですね。限界じゃないかな?と言うくらい細いです。

ベゼル幅は実測で、上6.81㎜、下10.1㎜、そして左右は3㎜です!3㎜ってありえないくらい細いですね。

上ベゼルはノッチになっているので、カメラ部分のみ大きくなり他の部分が細くなっています。ここ最近のハイエンドモデルは、この仕様になっていますね。

また、ディスプレイを開くときに指に引っ掛かりができるので、簡単に開けることができます。

 

Lenovo Yoga 770i 横から

ベゼルが細いので筐体の寸法も当然小さく、

・幅 316.66㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行 220.25㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ17.35㎜(≒一円玉の直径/20㎜)

になり、A4サイズ(210㎜ × 297㎜)よりもほんの少し大きいサイズです。重さは先述した様に1.42㎏と、14インチの平均的な重さになります。

 

Lenovo Yoga 770i 側面

厚さは実測で、一番薄い部分が13.1㎜、一番厚い部分が17.1㎜でした。下部分は、本当に薄いですね。

 

Lenovo Yoga 770i 筐体のラウンドエッジ

ラウンドエッジと言って、筐体の角が丸く、すごくおしゃれだと思います。アルミニウムを使用したユニボディなのでデザイン性が高く、耐久性も高いボディです。(ユニボディとはボディを1つのパーツで構成し、つなぎ目がない仕様です。)

それにしても、ボディラインがきれいですね。今までで、一番力を入れて作ったんじゃないかな?と思うくらい、匠の一品に仕上がっていますね。

 

Lenovo Yoga 770i ヒンジ部分

ベゼルも排気口も、細かなつくりにこだわっているのが分かります。さすがYogaと言った出来栄えです。

 

Lenovo Yoga 770i 底面

底面カバーもアルミニウムです。通気口の幅が大きいので、フレッシュエアーもたくさん取り込めます。

 

Lenovo Yoga 770i 排気口

排気口はかなり大きく、ちょっと未来っぽいデザインです。CPUをフルパワーで使うベンチマークを取っていた時、たくさんの風が排出されていたので、エアフローはすごく良いと思います。

CPUをフルパワーで使うと排気口部分は熱くなりましたが、キーボードは一部が暖かくなるくらいで、パームレストは特に変わりませんでした。排熱処理がうまくできているようです。

 

Lenovo Yoga 770i 天板

天板も手触りが良く高級感がありますが、夏場で汗をかいているときは、指紋がちょっとつきます。

 

キーボードは打鍵感が良い

Lenovo Yoga 770i キーボード

キーボードはバックライト付き84キーで、タッチパッドはガラス製で120㎜×75㎜と大きいので、操作しやすいです。

キーストローク(キーを押し込む距離)は1.55㎜とこの薄さにしては深く、意外に打鍵感もあるので、タイピングしやすいキーボードです。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は横18.9㎜、縦17.8㎜と十分な大きさです。手が大きめの人でも窮屈じゃないと思います。

 

傾斜が付くキーボード

ディスプレイが360度回転するので、ディスプレイを倒したときにちょっと傾斜が付きます。

Lenovo Yoga 770i キーボードの傾斜

こんな感じですね。ディスプレイ下部が下の方に行くので、筐体がちょっと浮くんです。膝の上にパソコンを置いて使う人は、ちょっと違いを感じると思います。

Lenovo Yoga 770i ディスプレイを支えるゴム

ちなみに、ディスプレイ下にゴムの様なサポートが付いており、ディスプレイを倒しても傷つかないようになっています。

 

 

2 in 1 PC

2 in 1 PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様に使用したりできるタイプのPCになります。

Lenovo Yoga 770i タブレットモード<タブレットモード>

移動中の車内やカフェで使うときは、タブレットモードだと場所を取らないので使いやすいです。また、4096段階の筆圧を感知するLenovoデジタルペン(Lenovo Eカラーペンも選択可能)も付属しており、簡単な絵を描いたりメモを取ったりもできます。

約1.4㎏なので片手で持つと疲れますが、短時間であれば片手で持ってメモ取りなどもできます。

 

Lenovo Yoga 770i テントモード

<テントモード>

ベッドやソファに寝転がって使うとき、テントモードだと底面にある吸気口を塞がないので、本体が熱くなりにくいです。通常のLenovo2 in 1 PCは、スピーカーがキーボード面にあるので、テントモードで使うときは、音が反対方向に向いて行きますが、本機はキーボード面にも底面にもスピーカーがあるので、テントモードで聞いても良い音でした。

 

Lenovo Yoga 770i スタンドモード<スタンドモード>

タブレットモードだと光が反射して見にくい時や、ディスプレイをもっと近づけたいときに有効なスタンドモードです。

 

ペンの使い心地

Lenovo Yoga 770i 付属のペン

ペンはLenovo デジタルペンか、Lenovo E-カラーペンが選べ、私はデジタルペンを選びました。

絵心がないので息子と一緒に落書きをしてみたのですが、すっごく書きやすいんです。

Yoga 770iにイラスト

ペン自体は4096段階の筆圧を検知し、一般的なペンだと思います。ただし、以前の様にツルツル滑らずに、キュッキュッと音がするくらい摩擦があり、「書いている」感じがすごくします。

左下の黒で書いた部分ですが、ペンを速く動かすと時々反応しませんでした。

 

カメラ回り

Lenovo Yoga 770i Webカメラ

Webカメラは高画質FHD 1080pで、Web会議などで自分の映像がより高画質に相手に映し出されます。今までは仕事用に外付け高解像度カメラを使っていた人も多いと思いますが、もう、そういったものは必要ないかもしれません。

 

左の写真は本機・FHD WEBカメラで撮影し、右はHD WEBカメラで撮影したのですが、もちろん左の方が高精細ですが、右のHDの方が発色が良い感じです。

思ったほど良い品質じゃなかったのですが、これはWebカメラと顔認証用のIRカメラがハイブリットになっているので(通常は分かれており、カメラが2個ある)、こうなったのかなと思います。

 

Lenovo Yoga 770i カメラ品質テスト結果

カメラの品質テストをしたら、138とFHD Webカメラにしては低い数値でした。

 

実は、ノートパソコンってカメラがあるところにマイクもあるんですね。本機はノイズキャンセリング機能付きデュアルアレイマイクが搭載で、同じく品質テストをしました。

 

Lenovo Yoga 770i マイク品質テスト結果

一般的なマイクなので普通くらいの性能かなと思いましたが、1909とかなり高かったです。

マイクは平均以上の高品質です。

その他の機種との比較です。

カメラ性能マイク性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

FHD 1080p平均  400前後
Yoga 770i  138
IdeaPad 1080p  113
HD 720p平均  100前後

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Yoga 770i  1909
IdeaPad Flex 570  1875
Thinkbook 13s Gen 2  1727
Thinkbook 14 Gen 2  1554
ThinkPad E15 Gen 4  1297
ThinkPad E14 Gen 4  1197
IdeaPad Slim 550i  716

 

オーディオはドルビーアトモス対応で、一般的なオーディオの様な平面的な音じゃなく、立体的な音を体感できます。

また、2Wスピーカーが4つもあり、そのうち2つは重低音用のウーファーになります。

今まで多くのノートパソコンをレビューしてきましたが、ノートパソコンでここまで本格的な音が楽しめるのは初めてだと思います。この音質には、ちょっと感激しました。

 

CPU

Core i7-1260P Core i5-1240P
Pコア 4
Eコア 8
スレッド 16 16
キャッシュ 18MB 12MB
Pコア最大周波数 4.7GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 2.1GHz 1.7GHz
Eコア最大周波数 3.4GHz 3.3GHz
GPU実行ユニット 96 80
ベースパワー 28W
最大パワー 64W
Core i7-1255U Core i5-1235U
Pコア 2
Eコア 8
スレッド 12
キャッシュ 12MB
Pコア最大周波数 4.7GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 1.7GHz 1.3GHz
Eコア最大周波数 3.5GHz 3.3GHz
GPU実行ユニット 96 80
ベースパワー 15W
最大パワー 55W

全てのCPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理し、Intel Thread Directorというハードコアが命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

また、11世代までは4コア8スレッドでしたが、本機搭載モデルはPシリーズが12コア16スレッド、Uシリーズが10コア12スレッドとかなり多いので、マルチタスクもサクサクできます。

Pシリーズは通常版のパワフルなモデルで、Uシリーズは省電力モデルです。より高い性能が欲しい人はPシリーズを、バッテリー駆動時間重視の人はUシリーズがおすすめです。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

Lenovo Yoga 770i CPU Passmarkスコア計測結果<Core i5-1240Pのスコア>

Passmarkスコアはなんと19861も出ました!!こんなに高い性能必要な人、あまりいないと思いますが、まぁ、低いより高い方が良いですね。

そりゃ、サクサク何でもできるわけですよね。すごいスコアです。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 17000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1280P  22897
Core i5-1240P 本機種  19861
Core i7-1260P  17154
Core i5-1240P 平均  17664
Core i7-1265U  13126
Core i7-1255U  13251
Core i5-1245U  13023
Core i5-1235U  13039
Core i3-1215U  10907
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546

 

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

Lenovo Yoga 770i Cinebench R23 計測結果

本機種Core i5-1240Pはマルチコア9770、シングルコア1645と、これもかなり高い数値になりました。本格的なクリエイターPCですね。

 

スコアの目安は、マルチコアは6000ほどで高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。

マルチコアシングルコア

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  16555
Ryzen 7 PRO 6850H  13145
Core i7-1260P  10571
Ryzen 7 Pro 6850U  10058
Core i5-1240P  9770
Core i5-1235U  6834
Core i7-1165G7  6070
Core i5-1135G7  5913
Core i3-1215U  5532
Core i3-1115G4  3343

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-12700H  1806
Core i7-1260P  1773
Core i5-1240P  1645
Core i5-12500H  1628
Ryzen 7 6800U  1617
Core i3-1215U  1574
Core i5-1235U  1567
Core i7-1165G7  1504
Core i5-1135G7  1343
Core i3-1115G4  1319

 

グラフィック性能

Lenovo Yoga 770i 3D graphics mark 計測結果

グラフィック性能が高いと画像・動画編集や、Officeワークがしやすくなります。

本機のスコアは2332と、予想外に低めの数値でした。低めと言っても平均くらいですが、11世代よりも低い数値です。

2022年に入り多くの12世代CPU搭載PCをレビューしましたが、今のところ全てで11世代よりも低いグラフィック性能です。

それでも、2300もあればPhotoshopなどの編集アプリも使えます。

その他のCPUとの比較です。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 PRO 6850U  5663
MX550  5089
MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
Ryzen 7 5800U  2416
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i3-1215U  2258
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 5 5600U  2101
Ryzen 7 4700U  2066
Ryzen 3 5425U  1859
Ryzen 3 5400U  1734
Ryzen 3 5300U  1606

 

ディスプレイ

Lenovo Yoga 770i ディスプレイ

解像度 光沢/液晶 アスペクト比 輝度
2.2K
2.8K
あり/IPS
あり/OLED
16:10 300nit
400nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
1500:1
100000:1
sRGB 100%
DCI-P3 100%
170° Dolby Vision
Dolby Vision,HDR500 TB
90Hz, 10bit
2.2K 解像度は2240 × 1400ドット
2.8K 解像度は2880×1800ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能
IPS 一般的な液晶で高品質
OLED コントラスト比が高く、完全な黒を描写可能。
nit 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準
Dolby Vision Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる

本機種搭載の2.8Kディスプレイは、近年他では見ない品質で、最高峰のディスプレイだと思います。

2.8Kと解像度が高く、一般的なIPS液晶じゃなく、OLEDです。OLEDはメリハリがある色を描写でき、黒がまっ黒!また、Dolby VisionやHDR500 True Blackに対応で、より引き締まった色が描写できます。

 

 

コントラスト比は10万対1とかなり高いのでシャープな描写ができ、視野角も170°と広いです。ちなみにリフレッシュレートも90Hzと高めなので、ちょっとしたゲームもしやすいです。

アスペクト比は縦に長い16:10で、14インチですが15インチ並みの情報を表示できます。16:10になり、1つ下のインチを購入しても見やすさが劣らないので、使いやすくなりましたね。

 

i1 Display Proで色域と輝度を計測しました。

・Adobe RGBカバー率は97.2%、Adobe RGB比は114.6%
・DCI-P3カバー率は100%、DCI-P3比は114%
・輝度は358ニット

なんか色がきれいだな~って思っていたら、Adobe比は114.6%もあったんですね。

ちなみに、色域は

・Adobe RGB・・・製版・製本・印刷向け
・DCI-P3・・・デジタルシネマ規格で映像編集向け
・sRGB・・・Web用画像編集向け

となっています。輝度は公称値より低かったですが、358ニトもあるとかなり明るいので、晴れた日の屋外でも使いやすいです。

本機では、本格的な業務ができるほどのディスプレイです。

 

また、CPUにUシリーズを選ぶと、2.2K IPS sRGB 100%のディスプレイが搭載です。もちろん、これもかなり高性能で色域が広いのできれいです。

一般的なノートパソコンにはNTSC 45%ですが、sRGB 100%だと全然色彩が違いますね。

sRGB 100%とDCI-P3 100%を比べると、これもまた全然違いますね。

色が鮮やかだと映画を見るにしても、何をするにしてもより没頭しやすいです。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

本機には最新のLPDDR5-4800MHzが搭載で、動作周波数(MHz)も高く処理速度も速いです。

また、オンボードメモリなので増設などはできません。

Memory Markで計測した結果は、2774と高めのスコアでした。使っていても処理が遅いと思うことはなく、普通にサクサク使えています。

Lenovo Yoga 770i Memory mark 計測結果

その他の機種との比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Thinkbook 13s Gen 2 16GB  2921
Yoga 770i 16GB  2774
ThinkPad E14 Gen 4 24GB  2739
Ideapad Flex 550i 14型 8GB  2700
ThinkPad X12 Detachable 16GB  2549
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 16GB  2539
Yoga 660 16GB  2417
ThinkPad E15 Gen 4 24GB  2385
Ideapad Slim 550i 8GB  2385
Thinkbook 15 Gen 2 8GB  2227
ThinkPad T14 Gen 3 AMD 32GB  2204
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 8GB  2205
IdeaPad Slim 360(17) 8GB  2195
Ideapad Flex 550i 15型 8GB  2175
ThinkPad E14 Gen 4 8GB  2127
ThinkPad E15 Gen 4 8GB  1880
Ideapad s145 AMD 8GB  1682

 

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージも最新のPCIe 4.0×4が搭載で、旧モデルのPCIe 3.0より帯域幅が倍になり、データ転送速度の最大値も倍になっています。今までもかなり速かったですが、それ以上の速度です。

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み)が3615MB/秒、ライト(書き込み)が2450MB/秒と、かなり速い速度でした。

Lenovo Yoga 770i シーケンシャル速度 計測結果

ここまで速いと、困ることはないと思います。

他の機種との比較です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Yoga 770i Intel 512GB  3615MB/秒
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 256GB  3402MB/秒
Ideapad Flex 570 14型 256GB  3362MB/秒
Ideapad Flex 550i 14型 512GB  3333MB/秒
ThinkPad T14 Gen 3 AMD 256GB  3251MB/秒
ThinkPad E15 Gen 4 PCIe 4.0  3187MB/秒
Thinkbook 14 Gen 2 256GB  2986MB/秒
ThinkPad E14 Gen 4 Intel 256GB  2868MB/秒
Ideapad Flex 550i 15型 512GB  2621MB/秒
Yoga 660 512GB  2410MB/秒
ThinkPad X12 Detachable  2395MB/秒
Thinkbook 13s Gen 2 512GB  2302MB/秒
Thinkbook 15 Gen 2 256GB  2240MB/秒
Thinkbook 14 Gen 3 8GB  1868MB/秒

 

 

公式サイト

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する

などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

Wi-Fi 6Eに対応

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。

 

ルーターから直線距離で5m程/壁1枚隔てた自室で、本機種(Wi-Fi 6E)とThinkBook 13s Gen 2(Wi-Fi 6)でWi-Fi速度を計測しました。

Lenovo Yoga 770i Wi-Fi 6EとWi-Fi 6の速度比較

Wi-Fi 6のThinkBookは120Mbpsでしたが、Wi-Fi 6Eの本機種は280Mbpsと超高速通信でした。

Wi-Fi 6Eの6GHzがないので同じ5GHz帯での接続ですが、ここまで差が出るんですね。

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは大きめの4セル・71Whrで、バッテリー駆動時間は約12時間となっています。実際の使用時には輝度も上がるし、アプリを使うと思うので、ここまで長時間持ちません。

長時間外出の際は、充電アダプタも持ち運んだ方が良いと思います。

また、急速充電にも対応しており、約2時間で満充電になります。

 

インターフェイス

Lenovo Yoga 770i 側面

左側面インターフェイスはHDMI、Thunderbolt 4が2つ、そしてmicroSDカードリーダーです。

Lenovo Yoga 770i 右側面

右側面インターフェイスはマイク/ヘッドフォンジャック、USB 3.2 Gen 1、そして電源ボタンです。

ミニマムなインターフェイスで、一眼カメラで使うSDカードリーダーなどがあればより使いやすかったですね。

 

外出用ならLenovo USB Type-C 7-in-1 ハブが、自宅で使うときはユニバーサル Thunderbolt 4ドックを使えば、使いやすいと思います。

 

ちなみにThunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

ライバル機種

Lenovo yoga 770iと比較機種<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon Gen 10・Yoga Slim 770i ProX>

本機種と似たような最新機種との比較で、CPUやメモリ、SSDはすべて2022年最新スペックです。(バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad X1 Carbon Gen 10 Yoga Slim 770i ProX
CPU Core i5-1240P
Core i7-1260P
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
Core i5-12500H
Core i7-12700H
メモリ 16GB 32GB 16GB
ストレージ SSD 1TB SSD 2TB SSD 1TB
ディスプレイ 2.8K OLED 10bit
14型 画面比16:10
WUXGA、WQUXGA OLEDあり
14型 画面比16:10
3K IPS
14.5型 画面比16:10
無線 Wi-Fi 6E Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6E
電源 65W 65W 100W
バッテリー 12時間 24.9時間 18時間
重量 1.42㎏ 1.12㎏ 1.45㎏
その他 Evo
2 in 1 PC
Evo PureSight Display
価格 14.8万円~ 22.5万円~ 18.4万円~

これら3機種はどれもディスプレイの品質がすごく高いモデルで、グラフィックボードがないPCでは、クリエイターPCとして上位モデルになります。

各機種の特徴です。

本機種・・・特徴がありすぎて簡単にまとめられませんが、この品質でこの価格はすごいと思います。

X1 Carbon Gen 10・・・4Kディスプレイや2.8K OLEDディスプレイも選択可能で、同じく超高品質ディスプレイ。メモリ容量が大きくバッテリー駆動時間も長い、そして1.12㎏と超軽量

Yoga Slim 770i ProX・・・唯一ハイパフォーマンスモデルのCPU搭載で、電源は100Wとパワフル。性能はこの中で一番高いです。ディスプレイはIPSですがPureSight Displayというディスプレイが搭載しており、これはよりシャープな映像がより速く、そしてより現実のものの様に描写できるとのことです。色域はΔE<1とのことで、こちらも高品質

 

納期

7月15日に購入して、目安納期は2~3週間、到着は2週間半後の8月2日でした。

予定通りだったので、大満足の納期です。

 

まとめ

良い点

・アルミニウム素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・2 in 1 PCで場所を選ばずに使える
・メタルユニボディでおしゃれ。耐久性も高い
・画面比が16:10で、14型でも15型並みの情報が表示される
・ディスプレイが2.8K OLED DCI-P3 100% 10bitと最高峰
・顔認証が標準搭載・指紋センサー搭載可能
・CPUやメモリ、SSDが最新モデル
・WEBカメラが高画質FHD
・デジタルペンが付属
・Wi-Fi 6E対応
・オーディオが最高クラス

 

残念な点

・インターフェイスがミニマム
・軽くない
・カメラの性能が予想より低かった

 

総合評価

総合的に見て、完成された機種と言うスペックで、ほぼ欠点もないと思います。厳しい目で見たら、14インチで1.42㎏と平均的なので、もっと軽かったら嬉しかったです。また、SDカードリーダーがあった方がクリエイターには使いやすいと思います。

Evoプラットフォーム認証を得ており、極上クラスの機種です。100機種以上のノートパソコンを販売しているLenovoでも、Evo認証のPCは数えるほどしかありません。

やはり、最大の特徴はディスプレイですね。2.8K OLEDでコントラスト比がかなり高く、Dolby VisionやHDR500対応、10.74億色も表示可能で、業務用のスペックです。

あとは、オーディオがすごく良いです。イヤフォン無しで音楽を聴いても、全然問題ないくらいです。

より一歩先を行く快適さが欲しいクリエイターや、スマートなPCが欲しい人におすすめしたい機種です。

 

公式サイト

パソコンガイド運営者の写真