インテル第14世代CPUが搭載の、Yoga 7i 2 in 1 Gen 9です。
今までは「2 in 1」という名称がなくYoga 7i Gen 8という記載でしたが、おそらく2 in 1 PCというのをわかりやすくするために入れたんだろうと思います。
Gen 8も高いスペックだったのでCPU以外はほとんど変化はありませんが、そのCPUの変化が大きく、今回のメインアップデートです。
グラフィック性能がかなり高くなっており、グラボなしでもより快適にクリエイティブワークができるようになりました。
レビュー機は当サイトの購入品で、Core Ultra 5 125H、メモリ16GB、SSD 512GBになります。
Contents
Yoga 7i 2-in-1 Gen 9 14型のスペック
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | インテルArcグラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA OLED 2.8K OLED |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | IR+1080p FHD |
オーディオ | ドルビーアトモス、2Wスピーカー×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 317.72 × 222.13 × 16.64mm |
重さ | 約1.49㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) JEITA 2.0 |
最大約11.6時間(動画再生時) 最大約28.4時間 |
標準保証 | 1年間 |
付属 | Lenovo デジタルペン |
価格 | 14.3万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第14世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。14世代CPUはAI関連の性能とグラフィック性能が上がっており、より高度な作業がグラボなしでしやすくなっています。
グラフィック性能はかなり高く、Core Ultra 5 125HはGTX 1650 Tiに近いベンチマークなので、PhotoshopやLightroomでの編集がしやすくなりますね。
メモリはLPDDR5X-7467MHzとかなり高い周波数で、オンボード16GBになります。動作周波数が高いと処理速度が速いので、サクサク使えます。
ストレージはSSD PCIe 4.0で、512GBか1TBになります。最新のストレージでデータ転送速度が速く、パソコンの起動も爆速です。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。14インチでも大画面に感じるので、どこででも作業がしやすいです。
解像度はWUXGA(1920×1200ドット)か2.8K(2880×1800ドット)があり、どちらもOLEDディスプレイを採用し、光沢あり、タッチパネル、HDR500、DCI-P3 100%と似たようなスペックで超ハイエンドです。
WUXGAは10bit(10.74億色表示)で(2.8Kは未確認)、業務用スペックですね。
その他のスペックは、OSはWindows 11 HomeかProが選べ、最新のWi-Fi 6Eに対応、Webカメラは高画質FHDで顔認証用のIRカメラもあります。ドルビーアトモスに対応した2Wスピーカーが2つあり、デュアルマイクも搭載です。
Evoプラットフォーム認証に準拠した2 in 1 PCと使い勝手が高く、Lenovoデジタルペンも付属しています。コンパクトで最大バッテリー駆動時間は約11.6時間と長いので、外出先でもがっつりと作業ができますが、14インチで1.49㎏と上位モデルのPCとしては若干重ためです。
2024年のトレンドと比較
2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー10時間以上 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
重量以外は、すべて〇ですね。
旧モデルとの比較
旧モデルのYoga 7i Gen 8との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
Core i5-1340P Core i7-1360P |
メモリ | LPDDR5X-7467 16GB | LPDDR5‐5200 16GB |
ストレージ | SSD 1TB | |
ディスプレイ | WUXGA/2.8K OLED DCI-P3 100% | |
無線 | Wi-Fi 6E | |
バッテリー(JEITA 2.0) | 28.4時間 | 17.5時間 |
重量 | 1.49㎏ | |
寸法 | 317.72 × 222.13 × 16.64mm | 317.87 × 222.5 × 16.49mm |
変更点です。
・CPUが14世代に
・メモリがLPDDR5Xに
・バッテリー駆動時間が約11時間伸びた
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。Core Ultra 5 125Hはあまりスコアが伸びなかったので、パワフルなパフォーマンスモードでも計測しました。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core Ultra 5 125H/パフォーマンス | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core Ultra 5 125H/適応パワーモード |
それでは、本機の特徴をご紹介します。
インテル第14世代CPU搭載
Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 |
スレッド | 22 | 18 |
キャッシュ | 24MB | 18 |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.5GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 7 |
ベースパワー | 28W | |
マックスパワー | 64/115W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUが搭載し、グラフィックスはIntel Arcベースになっています。
ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業をNPUがやるので全体的なパフォーマンスが上がりますね。また、グラフィック性能も大きく上がったので、グラボなしでも作業がしやすくなりました。
以下のすべてのベンチマークは、Core Ultra 5 125Hはレビュー機のスコアで、Core Ultra 7 155Hは公開されているスコアです。
CPUの性能を測るCPU Markを試したら予想外に低いスコアだったので、電源モードを適応パワーモード(標準)とパフォーマンスでも計測しました。
デフォルトの適応パワーモードでは16878、パフォーマンスモードでは24138と大きくスコアが変わりました。適応パワーモードは最大28Wで、パフォーマンスモードはおそらく最大TDPの115Wまで出るのかなと思います。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125H/パフォーマンス | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 5 125H/適応 | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
Geekbench 6
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
計測結果はシングルコア2139、マルチコア9897とまずまずの性能でした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・14世代 青・・・13世代
Core i9-13900H | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core i5-1335U | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125H |
Cinebench R23
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core i7-13700H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
Cinebench 2024
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Apple M1 Max | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Apple M1 | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Apple M1 Max | |
---|---|
Apple M1 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
高性能内蔵グラフィックス
グラフィック性能は高く、すべてのベンチマークでGTX 1650 Max-Qよりも高いスコアです。これだけグラフィック性能が高いとPhotoshopやLightroomもサクサク使えます。
3D Graphics Markのスコアは、5056と高めのスコアでした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 8640HS | |
---|---|
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U |
次はDirectX 11で動作するFire Strike、CPU内蔵グラフィックス向けのDirectX 12のNight Raid、そしてWild Lifeのスコアです。
Fire Strikeは7894、Night Raidは26161、そしてWild Lifeは23277と、どれも内蔵グラフィックスにしてはよいスコアでした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3060 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS |
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
GTX 1650 Max-Q |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 5 8640HS |
業務用品質のディスプレイ
<レビュー機はWUXGA OLED>
本機のディスプレイは特徴が多いので、まずは箇条書きでご紹介します。
- WUXGA(1920×1200ドット)と高精細2.8K(2880×1800)ディスプレイあり
- 画面アスペクト比が16:10と縦に長い
- OLEDディスプレイ
- 10bit
- マルチタッチパネル
- 輝度は400ニトと明るい
- コントラスト比は10万対1と高い
- 高色域DCI-P3 100%
- 2.8Kディスプレイはリフレッシュレート120Hz(WUXGAは60Hz)
- 視野角170°
- Dolby Vision、HDR True Black500、ブルーライト軽減
ディスプレイはWUXGA(1920×1200ドット)か、高精細2.8K(2880×1800ドット)でどちらともOLEDディスプレイになります。OLEDは完全な黒を描写でき、10万対1とコントラスト比も高く引き締まった描写になります。
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示され、今まで以上に一目でより多くの情報を見て取れます。
また、色域はどちらもDCI-P3 100%と高く10bit対応(10.74億色表示)で映像編集にも合います。
左はDCI-P3 100%で、右は一般的なPCに搭載されるNTSC 45%です。全然色が違いますね。Dolby VisionやHDR True Black500に対応しており、白潰れや黒飛びしにくく、より自然でリアルな描写が可能です。
2.8Kディスプレイはリフレッシュレートが120Hzと高いので、ゲームにも向いていますね。
<屋外で撮影>
輝度はどちらも400ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
2 in 1 PC
2 in 1 PCとはヒンジが360度回転し、形状を変えることができるパソコンになります。
<テントモード>
テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。
<スタンドモード>
キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。
<タブレットモード>
タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。重さが1.49㎏なので、片手で持ってペンを使うのはきついです。付属のペンはLenovoデジタルペンで、4096段階の筆圧検知があります。
滑りにくい表面でグリップ感もあり、力強く書くこともできるし、流れるように書くこともできます。
Intel Evo Editionプラットフォームに準拠
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- Intel Arc、もしくはdGPU搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証付き
- 30分の充電で4時間駆動
- ~15㎜(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
高画質FHD Webカメラ+IRカメラ搭載
上位モデルのPCでは一般的になったFHD Webカメラが搭載で、プライバシーシャッターやIRカメラも搭載しています。
FHDと一般的なPCに採用されるHDじゃ、全然見た目が違いますね。より明るく、そして高精細、Web会議などでも印象アップです。
ドルビーアトモスに対応した2Wスピーカーが2つ搭載しており、一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。ノイズキャンセリング機能があるデュアルマイクも搭載で、周囲がちょっとくらいうるさくても安心です。
Evoの要件であるようにWindowsスタジオエフェクトに対応しており、背景ぼかしなどの機能もあり、ビデオ通話やオンライン会議もよりしやすくなっています。
先日までなかったクリエイティブフィルターが追加されていましたが、これはCopilot+PCでないと今は使えないようです。Lenovoでは、Yoga Slim 7x Gen 9がCopilot+PCです。
また、プライバシーシャッターもあるので、離席中やカメラを使わないときは閉じておくと安心です。
その他の特徴
外観
ベゼルがすごく細く、ほぼ画面のみですね。
スリムな筐体で、ユニボディのアルミニウムを使用しています。高級感があり、手触りもよい素材です。ユニボディはつなぎ目のないボディで、1つのパーツから構成しており、耐久性や剛性も高く作るコストもかかります。上位モデルのみに見られる仕様です。
スリムボディではありますが、重量は1.49㎏と14インチでは軽いわけじゃありません。
Yogaはボディラインが美しく、特徴的です。他のどのPCとも違ったデザインですね。薄い筐体のラウンドエッジで、すごくおしゃれです。
筐体はアルミニウム素材で、目立ちませんが指紋が付きやすい印象を受けました。底面の通気口は幅広く、背面には排気口があります。
<背面の排気口>
キーボードは84キーで、バックライト付きになります。主要キーは同じ大きさで、キーピッチは約19㎜×18.5㎜、キーストロークは1.5㎜となっていますが、打鍵感も若干あり悪くないと思います。
タッチパッドは120×75㎜と大きく操作性も高く、滑るようにつるつると使いやすいです。
また、本機にはCopilotキーが搭載しています。
コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIで、Chat GPTのような使い方もできます。
例えばCopilotで「Lenovoパソコンを購入するのに、おすすめのパソコンレビューサイトは?」と質問したら、当サイトも紹介されました。信頼性が高いAIです(笑)。
冗談はさておき、このボタン1つでいろいろなことができるので、最近はChatGPTじゃなくコパイロットを使うことが多くなりました。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
最新のLPDDR5X-7467MHzが搭載で、オンボード16GBになります。動作周波数がかなり高く、サクサク使えます。
Memory Markの計測結果は2465と、思ったよりも低いスコアでした。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5-4800MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
本機種 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
SSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBと大容量です。データ転送速度が速く、パソコンの起動もサクサクです。
シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6136MB/秒、ライト(書き込み速度)は4752MB/秒とかなり速いです。大きなデータも扱いやすいです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
セキュリティはWindows Defenderに守られていますが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
バッテリー駆動時間
4セル71Whrが搭載で、JEITA 3.0測定で最大11.6時間(動画再生時)と長いです。2023年まで使用されていたJEITA 2.0測定だと、最大約28.4時間となっています。
丸1日持つ人が多いと思います。
インターフェイス
インターフェイスはThuderbolt 4が2つありますが、薄さの代償で数が少ないです。また、いつものことですが、クリエイターPCなのにSDカードリーダーがないのはそろそろ変更してほしいですね。
屋内で使うときは、Thunderbolt 4対応ドックを使用すると、便利になります。
右側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)、microSDカードリーダー、そして電源ボタンです。
左側面インターフェイスはHDMI、Thunderbolt 4が2つ、そしてマイク/ヘッドフォンジャックで、Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
良い点
・アルミニウム素材のユニボディでおしゃれ
・Evoプラットフォームで性能が高い
・インテル14世代CPU搭載で性能が高い
・グラフィック性能が高い
・ディスプレイは業務用レベル
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ並みの情報が表示される
・2 in 1 PCでどこででも使いやすい
・高画質FHD Webカメラ
・メモリが高品質
・バッテリー駆動時間が長い
・ペン付属
残念な点
・SDカードリーダーがない
・上位モデルの14インチPCで1.49㎏はちょっと重い
総合評価
やはり今回の目玉は「インテル第14世代CPU」を搭載したことですね。グラフィック性能が高く、グラボなしの機種とは言え画像編集もサクサクできるし、動画編集だってできます。
それに加えてディスプレイのスペックが高く、OLEDディスプレイを採用し、10bitでDCI-P3 100%と業務用レベルの品質なので、本格的な作業ができます。
また、バッテリー駆動時間も長く外出先での作業も長時間可能で、おしゃれな筐体で高級感もあるので、持ち運びたくなる機種です。