Lenovoの低価格ビジネスモデルの、V14 Gen 4です。
Lenovoのビジネスモデルと言えばThinkPadやThinkBookが有名ですが、 Lenovoシリーズは大きくコストカットをしたシリーズになります。
例えば樹脂素材だったり、USBの速度が5Gbps、生体認証がない、キーボードのバックライトがない・・・など多くのコストカットをしていますが、多少の重い作業もできるほどの性能で、実測1347gと軽かったので購入しようかと考えています。
と言うのも、筆者はカーボン粉、鉄粉、木くずが舞うような作業場や、ゴミが舞う滑走路などで作業をすることがあり、こういった所につい先日買ったThinkPad T14 Gen 6 AMDを持っていきたくないんですよね。
しかも、本機は2023年からずーっと売れ続けているようで、最初のモデルは2023年2月に発売され、2年後の2025年でもスペックを変えて販売されてます。
こんなにロングヒットしている機種はThinkCentre Tinyか本機くらいじゃないでしょうか?これだけ長く売れているということは、それだけ信頼できる機種なんだと思います。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen 5 7430U、メモリ16GB、SSD PCIe 3.0 512GBになります。
まずは本機の良い点、残念な点です。
良い点 | 残念な点 |
メモリとHDDの増設が可能 | バッテリー駆動時間は短い |
低価格 | 生体認証がない |
この価格ではしっかりしたスペック | USBはすべて5Gbps |
– | バックライトがない |
– | WebカメラはHD解像度 |
– | 樹脂素材を使用 |
– | 電源コネクタがUSB Type-Cじゃない |
・新着セール情報
Contents
Lenovo V14 Gen 4 AMDのスペック
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7430U |
---|---|
メモリ | 8GB(最大16GB) |
ストレージ | SSD 512GB(+HDD) |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS 300nit 光沢なし |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6、ギガビットイーサネット |
生体認証 | ― |
WEBカメラ | 720p |
寸法(幅×奥行×高さ) | 324.2 × 215.2 × 19.9㎜ |
重さ | 1.43㎏ |
バッテリー(JEITA 2.0) | 最大約12.1時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 5.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 7000シリーズで、アーキテクチャはZen 3でRyzen 3は4コア8スレッド、Ryzen 5は6コア12スレッドになります。
高い性能じゃないですが、普通に使う分には十分なものになっています。
メモリはDDR4-3200MHzで8GBがオンボードに搭載しており、メモリスロットが1つ開いているので8GBを増設できます(最大容量16B)。
ストレージはSSD PCIe 3.0×4で512GBと大容量、そして2.5インチHDDの増設も可能です。
ディスプレイは標準性能でFHD IPS液晶、輝度は300ニトと室内では十分な明るさです。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProがあり、Wi-Fi 6と有線接続も可能、生体認証はなく、WebカメラはHD 720pになります。
14インチで実測1347gと(公称値1.43㎏)軽く、バッテリー駆動時間は最大約12.1時間となっています。ちょっとした外出や社内移動であれば、十分ですね。
インターフェイスは豊富じゃないですが必要十分と言った感じで、USB Type-C(映像出力機能付き)が1つ、USB-Aが2つ、そしてHDMIにRJ45、3.5ミリジャックもあります。データ転送速度は5Gbpsなので、データ移動が多い人はThinkPadの方が良いかもしれません。
また、電源コネクタは丸いタイプのもので、一般的に採用されているUSB Type-Cじゃありません。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月は納期がずれることがあるようです。 |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います。 |
画像・動画編集に使えますか? | Windows標準搭載のMicrsoft Clipchampで簡単なことはできますが、クリエイティブワーク向きじゃありません |
ファンはうるさいですか? | CPU性能をフルで使うベンチマーク実行時は平均50dBと高い騒音値でした |
PD充電できますか? | USBType-CがPowerDeliveryに対応していないのでできません |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | できません |
オンラインレッスン/会議に合いますか? | カメラがあるのでできますが、主催者側であればもっと解像度が高いカメラを使った方が良いかもしれません |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | メモリ8GBモデルを選んだ場合はもう1枚8GBを増設可能。、ストレージはHDDが増設可能 |
持ち運びに向いていますか? | 14インチにしては軽い方なので、持ち運びしやすいです |
ディスプレイは明るいですか? | 300ニトで室内用途であれば十分、屋外だと見にくいときもあるかも |
Officeの使い心地は? | Ryzen 3でもRyzen 5でも一般的な作業はできますが、メモリが8GBの場合は動きがもたつくかもしれません |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はNTSC 45%になります |
バッテリー駆動時間は長いですか? | JEITA 2.0測定で12.1時間とそんなに長くないです。 |
リフレッシュレートはいくつですか? | 60Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
この価格でしっかりとした造り
エントリークラスですが、やはりビジネスPCなのでしっかりとした外観だと思います。
ベゼルは左右7ミリ、上11ミリ、下13.5ミリと細くもないですが太くもないです。
筐体はラウンドエッジで、樹脂素材で表面にはザラザラした模様が入っています。教育用PCなどで見るようなPCで、質感は価格相応と言った感じです。
寸法は、
・幅 324.2㎜
・奥行 215.2㎜
・高さ 19.9㎜
で、標準的な大きさです。
厚さは19.9㎜とギリギリ20㎜以下になっていますが、掴んだ時に大きいなと思います。
ディスプレイは180度開くので、床に座って作業をするようなエンジニアにも使いやすいです。ちなみに、指一本で開いたらうれしいなと思って試しましたが、無理でした。
重さは実測1347グラムと、公称値の1430グラムよりも100グラムほど軽かったです。14インチでこの軽さなら、持ち運びも楽です。
カメラはHD 720pで、プライバシーシャッター(画像左)も搭載です。Web会議の離席中など、自分を映したくないときや、カメラを使っていないときは、シャッターを閉じておくと安心です。
ここ最近のビジネスPCはFHD Webカメラが主流で、本機は比べてみると解像度の低さがわかりますが、問題なく使えます。
マイクは2つ搭載で、スピーカーは1.5Wが2つになり、音質は悪くないです。会議や動画視聴など、普通に使えます。(音雄は動画で紹介します)
メモリとHDDの増設ができる
本機はメモリはオンボードに8GB、そしてスロットに8GBの合計16GBになります。もし、8GBモデルを購入したら、メモリを8GB増設できます。
レビュー機は16GBメモリなので、すでにメモリスロットにメモリが入っていました。
ここには2.5インチSATA HDDを増設できます。その際はHDDだけなくSATAケーブルも必要です。
キーボード
キーボードはフルサイズ・84キーで、バックライト無しになります。
ほぼすべての主要キーは同じ大きさなので、ミスタイプしにくいです。また、左右のカーソルキーも大きいので使いやすいです。ただし、右のShiftキーはちょっと短いです。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測19.0×17.9㎜と大きく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.0㎜と浅く軽い打鍵感なので、軽めのタイピングが合います。
タッチパッドは105.6㎜×65㎜と大きくないですが、使い心地は普通です。
パームレストなどの表面も「テクスチャ」という加工がしてあり、つるつるじゃなくざらっとした手触りです。
予想外に高いCPU性能
Ryzen 3 7330U | Ryzen 5 7430U | |
アーキテクチャ | Zen 3 | |
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 |
L3キャッシュ | 8MB | 16MB |
ベースクロック | 2.3GHz | 2.3Hz |
ブーストクロック | 4.3GHz | 4.3GHz |
GPUコア | 6 | 7 |
TDP | 15W |
CPUはRyzen 7000シリーズで、先述したように、そこまで高い性能ではありません。それでも、ビジネス用途でもそこそこ使える程の性能にはなっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Ryzen 5 7430Uの計測結果は15949と悪くないスコアでした。下の表にRyzen 3 7330Uのスコアも記載していますが、こちらはPass Mark社が公開しているスコアです。
肌感覚ですが、2025年のCPU Markスコアの平均はだいたい1.7万~2.4万くらいで、本機は1.5万と低いですが、十分な性能があると思います。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・普段使い用ならストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
- 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
- 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 5 135U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core 5 120U | |
Core 7 150U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7430U | |
Ryzen 3 7330U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア448、シングルコア82と悪くないスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155U | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7430U | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7430U | |
Core i7-1280P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。おかしなくらい高い性能でした。
- 総合性能は5755→ミドルクラス
- Essentialは10029→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは9114→すごく快適に使える
- Digital content creationは5660→普通の性能(画像編集などできるが向いているわけじゃない)
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7430U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7430U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7430U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は5分2秒と速くないですが、当サイトで計測したCore Ultra 7 155Uよりも2秒速かったです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7430U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
標準的なグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは2375と低いです。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 7430U |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Strikeのスコアは3072と、そんなに悪いスコアではありませんでした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 5 7430U |
次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は9017で「とても快適」、FFXIV黄金のレガシーは3445で「設定変更を推奨」でした。
以上の結果から見ると、Officeを使った簡単な作業などはできるし、SNS用に写真をリサイズするなど簡単なことはできますが、データが大きくなると動きが遅くなると思います。
排熱性能
通気口は幅広く、中身も見えていますね。
筐体内部にはファンが一つと、ヒートパイプが一つだけでした。最低限の排熱機構で、そこまで排熱性能は高くなかったです。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PCの表面温度と騒音値を測りました。
PC表面温度は41.5度とちょっと高いですが、足の上に置いてPCを使っても全然大丈夫でした。平均騒音値は50dBと大きな音がします。
ちなみに、CPUを100%使うことってほぼないので、ここまでの騒音や熱を感じる機会はないかもしれません。
その他の特徴
標準スペックの14インチディスプレイ
ディスプレイは14インチのFHD解像度で、IPS液晶になります。以前はTN液晶だったので、IPS液晶になったのはうれしいですね。
色域はNTSC 45%で、色が薄いです。画像編集や動画編集には向かないディスプレイです。
次は視野角のチェックです。どこから見ても四隅が暗くなったりせずにしっかりと見えます。
輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。明るい屋外では見にくいときがあると思います。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、メモリ性能を測るMemory Markは2343と同じメモリの平均より10%速かったです。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
本機DDR4 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 3.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は3723MB/秒、ライト(書き込み速度)は3178MB/秒とどちらも悪くない速度でした。
起動時間を5回計測したら、平均は11.8秒とかなり速いかったです。(10秒→速い、15秒→普通、20秒以上→遅い)
1回目 | 12秒 |
---|---|
2回目 | 12秒 |
3回目 | 12秒 |
4回目 | 11秒 |
5回目 | 12秒 |
平均 | 11.8秒 |
Wi-Fi 6+ギガビットイーサネット搭載
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
無線はWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi 5より約40%最大通信速度が上がっています。
また、14インチでギガビットイーサネットを搭載しているので、無線でも有線でも接続できます。
バッテリー駆動時間
バッテリーは2セル・38Whrで、JEITA 2.0測定で約12.1時間の動画再生時間になります。持ち運び用の14インチビジネスPCとしては短いです。
インターフェイス
インターフェイスはミニマムですが、USB-Aが2つ、USB Type-C(映像出力機能付き)が1つあり、RJ45もあります。データ転送速度は、すべて5Gbpsになります。
右側面にはUSB 3.2 Gen 1、RJ45、セキュリティキーホールです。
左側面には電源コネクタ、USB 3.2 Gen 1、HDMI、USB 3.2 Gen 1 Type-C、そして、マイク/ヘッドフォンジャックになります。
USB Type-Cはビデオ出力に対応しているので、モニターを接続して使うこともできます。
また、電源はここ最近見ることが少なくなった通常の丸いタイプで、一般的に採用されているUSB Type-Cではありません。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plusと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
良い点
・安い!
・メモリとHDDの増設ができる
・Ryzen 5は意外に高性能だった
残念な点
・生体認証がない
・USBのデータ転送速度が5Gbps
・バッテリー駆動時間が短い
・排熱性能はそこまで高くない
・ちょっと安っぽい
・キーボードにバックライトがない
・WebカメラがHD画質
・筐体は樹脂素材
・電源コネクタがUSB Type-Cじゃない
総合評価
本機は2023年からずーっと売れ続けているようで、最初のモデルは2023年2月に発売され、2年後の2025年でもスペックを変えて販売されてます。
まぁ、これだけ安くてある程度使えるスペックなのでロングヒットもうなずけますね。
ここ最近のノートパソコンはスペックがどんどん高くなり、そんなに必要ないだろ?って思うことが多々あるのも事実です。
本機はテキストワーク中心の人や、Excelやパワポを使ってちょっと大きなデータを扱う人であっても十分に使える性能なので、そういった人は検討の価値があります。また、筆者の様にゴミが舞うような場所で使うことがある人は、2nd PCとしても良いと思います。