レノボのThinkPad X1 Extremeは、すごい性能を持ってますね。このスペックでこの値段(約20万円~)は、あり得ないくら良いですね。
本格的なスペックのパソコンなので、仕事で使う人や、趣味でハイスペックな機能が必要な人におすすめです。
Contents
ThinkPad X1 Extreme(15.6型)のレビュー
まずはスペックを見ていきましょう。
CPU | Intel core i5-9300H Intel core i5-9400H(vPro対応) Intel core i7-9750H |
---|---|
GHz | 2.4GHz、2.5GHz、2.6GHz |
コア/スレッド | 4/8、6/12 |
メモリ | 8、16、32、64GB |
ストレージ1(SSD) | 256GB~2TB |
ストレージ2(SSD) | 256GB~2TB |
OS | Windows 10 Home、Windows 10 Pro |
セキュリティー | Windows Defender、パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、セキュリティ キーホール、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、TPM、ThinkShutter |
ディスプレイ | FHD、UHD、UHDタッチパネル |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX1650 Max-Q |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WiFI6 | 対応 |
バッテリー | 最大15.6時間 |
Office | 有り・無し |
サイズ | 361.8×245.7×18.4 |
重量 | 1.7㎏~ |
保証 | 1年間引き取り修理 |
金額 | 約20万円~ |
現在、後継機種のThinkPad Extreme Gen 3が同じ価格帯で販売されています!
Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 3のレビューもどうぞ!
金額は安いもので約20万円、高くて30万円ほど、カスタマイズをして最高装備にしたら約100万円(今は割引中なので約60万)ほどになる天井知らずの機種ですね。
ハイパフォーマンスモデルの第9世代Intel製CPU搭載に、メモリ最高64GB、SSDは4TB以上の搭載が可能と、ノートパソコンのスペックじゃないような性能になっていますね。
ビジネス用途でも安心できる多くのセキュリティが入っているし、グラフィックスもNVIDIA GeForceが付いているので3Dグラフィックスが必要な動画編集者にも対応しています。
何と言ってもWiFI6に対応しているので、今後普及がもっと進めば超高速回線でパソコンが楽しめますね。
ThinknPad X1 Extremeの特徴
ディスプレイ周りの黒い枠(ベゼル)が細いので、画面が目の前に広がる感じですね。IPS液晶なので、横から見ても画面はきれいに見えます。
4K画質のUHD(ウルトラ・ハイディフィニション)ディスプレイが選べるので、画質は最高のものが手に入ります。
サイズは1.6型で361.8×245.7×18.4なので、小さくもなく大きくもなくと言ったサイズです。重さも1.7㎏と軽いわけじゃないので、持ち運びが多い人はちょっときついかもしれないですね。
横から見ると、そこまで厚く見えるわけじゃないですね。インターフェイスもThunderbolt3に対応しているし、イーサネット拡張コネクターも付いていますね。有線LANを繋ぐときは、ここに専用のコネクタを買って接続しないといけないです。
WiFI6対応
WiFi6は、5Gと共に始まっている次世代通信規格になります。
デバイスがこの新規格に対応していないと5G電波が飛んでても4Gしか使えないし、WiFi6が飛んでいてもWiFi5しか使えないんですよね。
WiFI5と6の大きな違いは、通信速度が約40%上がり(6.9Gbps→9.6Gbps)、同時に接続できる機器の数が倍の8台になりました。
今後もっと普及が進めば、高速回線の恩恵を受けることが出来ますね。ちなみに、ルーターもWiFI6対応のものじゃないと使えません。
CPU
CPUはパソコンの頭脳に当たる部分ですね。単純に、この性能が良ければサクサク作業ができるし、性能が悪ければ処理が遅くイライラすることもあります。
X1 Extremeは第9世代HモデルのIntel core i5とi7なので、まず問題ないです。Hモデルはハイパフォーマンスと言う意味です。
- Intel core i5-9300H
- Intel core i5-9400H(vPro対応)
- Intel core i7-9750H
上記3モデルが搭載でき、性能のベンチマークスコアは以下になります。(クリックすると数値が見れます)
[visualizer id=”9055″]i5-9300Uと9400Uは、最新第10世代のハイスペックモデルのi7-10610Uより性能が高いですね。
また、クロック数は2.4GHz(core i5-9300H),2.5Ghz(core i5-9400H),2.6GHz(core i7-9750H)となっています。
単純にこの数字が大きければ大きいほど、同一時間内に処理できるデータ量が大きくなるのでパソコンがサクサク動きます。
標準の周波数は1.6GHzくらいなので、かなり良い方ですね。
コア数は、i5が4コア(8スレッド)でi7が6コア(12スレッド)です。6コア12スレッドなんて、ノートパソコンじゃあまりお目にかかれない高性能ですね。
ちなみにvProとは、インテル vProテクノロジーは、CPU、チップセット、ネットワークインターフェースカード上にセキュリティー機能および運用管理機能を実装したテクノロジーの総称です。
メモリ
メモリ(RAM)は、作業テーブルのイメージです。
メモリが大きい=作業するテーブルが大きい=作業がしやすい=サクサク動くというイメージですね。
一般的に8GBあれば大抵のことでは快適に動くと言われていますが、Extremeを使う人だったらおそらく16GBか32GBくらいにカスタマイズすると思います。
ストレージ
このクラスのノートパソコンを調べている人に解説は不要だと思いますが、一応ストレージの事を紹介します。
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)とHDD(ハード・ディスク・ドライブ)は、比較するとこう言った特徴があります。
- HDD・・・うるさい・熱くなりやすい・壊れやすい・データ移動が遅い
- SSD・・・静か・熱くなりにくい・寿命が長い・データ移動が速い
この2つのストレージは、仕組みが全然違うんですね。
HDDは磁気を帯びたディスクを高速で回転させ、磁気の性質を変えてデータを保存していたのですが、SSDはデータ保存をする空間に0と1の数字を書き込みデータ保存をします。
なので、SSDはデータ移動の性能がかなり上がっているんです。
しかもストレージは2つ付けれるので、ストレージ1に最大2TB、ストレージ2に最大2TBで、最大4TBになります。(でも値段が高いです・・・)
ストレージは256GB,512GB,1TB,2TBと4種類ありますが、どれもOPAL対応で、M.2 PCIe-NVMeになっています。
オパールとは自己暗号化ドライブの事で、ストレージに保存されるデータを暗号化するものです。盗難・紛失・ウイルスなどによってデータが盗まれても暗号化されているので、流出する可能性が下がりますね。
PCIe-NVMeとはSSDの種類で、SATAと共に良く使われるM.2のストレージです。
- PCIe-NVMe・・・データ転送速度の理論値が40Gbps
- SATA・・・データ転送速度の理論値が6Gbps
SATAも十分速いのですが、PCIe-NVMeはめちゃくちゃ速いです。
OS
OSはWindows 10 HomeとProから選べます。
ProとHomeの一番の違いと言えば、ビジネスに必要な機能があるかどうかですね。
- Bitlocker(ストレージのデータを暗号化)
- Hyper-V(仮想マシンとして複数のOSを使える機能)
- グループポリシー管理(Windowsのカスタマイズをするなら必要)
など10個ほどの機能があります。
Homeを選んだとしても、後からMicrosoft storeでProにアップデートできるのでご心配なく。
また、Windows 10にはWindows Defenderというセキュリティが付いています。マルウェアやフィッシングなどのウイルス対策に有効で、どんどん性能が上がってきていますね。
セキュリティ
セキュリティはいくつも入っているので、主なものを紹介します。
- TPM・・・TPMはTrusted Platform Moduleの略で、OSや他のハードウェアから独立して機能するセキュリティチップ
- パワーオンパスワード・・・電源を入れてログインするときのパスワード
- ハードディスクパスワード・・・ストレージにハードウェアレベルでパスワードを設定できる
- スーパーバイザーパスワード・・・BIOSなどのハードウェア側の設定情報を見たり、変更したりできる
- セキュリティキーホール・・・ワイヤーなどを繋いで物理的に盗難出来ないようにするもの
これに付け加えてSSDのOPALに、Windows Defender、ThinkShutterという前面カメラのカバーもあります。
ディスプレイ
ディスプレイは4種類あります。
- FHD(300nit)IPS液晶 光沢なし
- FHD(500nit)IPS液晶 光沢なし
- UHD(500nit)IPS液晶 光沢なし
- UHD(400nit)反射防止/汚れ防止 マルチタッチ OLED
FHD | フル・ハイディフィニション、1920x1080の解像度 |
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UHD | ウルトラ・ハイディフィニション、3840x2160の解像度 |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250~300が標準です。4Kテレビは300nit~800nitほどです |
IPS液晶 | 視野角が広いので画面の角度を変えてもきれいに見える |
光沢なし | 画面に映り込みが軽減された液晶 |
マルチタッチ | タッチパネル |
OLED | 有機EL液晶、省電力で画質もキレイ |
UHDを選ぶと+4.6万円ほどになりますので、デザイナーやクリエイターなど詳細画面を確認しながら作業をする人に向いています。
その他の人であれば、FHDでも十分きれいなので問題ないかと思います。
また、UHD画面はタッチパネル式のものも有るのですが、タッチパネル対応のものは若干重くなるし、2 in 1 PCじゃないと使い勝手があまり良くない気がしますが、どうでしょう?
グラフィックス
NVIDIA Geforce GTX1650 Max-Qタイプが標準搭載です。
Max-Qタイプは、
- 軽量
- 高温になりにくい
- 省エネ
- 静か(な方)
と、結構いいことだらけに見えますが、Max-Qタイプじゃないものと比べると性能が劣ります。
下のグラフは、その他のNVIDIAのグラフィックスカードとの比較性能です。
[visualizer id=”9059″]Max-QタイプはGTX 1650と比べ、15%くらい性能が落ちていますね。
下のグラフはゲームのベンチマークスコアですが、重量級のFF15は厳しいスコアになりましたが、中量級のFF14 紅漣のリベレーターは高画質でも大丈夫でした。
[visualizer id=”9063″]オーディオ
オーディオはさすがハイエンドモデルなので、Dolby Atmosです。最近は映画館でも導入されてきているようですね。
今までのオーディオとの違いは、9.1chサラウンディングです。今までは5.1chサラウンディングが主流だったのですが、チャンネル数が大きく増えましたね。
簡単に違いを言うと、5方向(5チャンネル)から出ていた音が9方向(9チャンネル)から出るようになったというもので、臨場感あふれる音になりました。
バッテリー
バッテリーが最大15.6時間持ちます。
こんなに電量を消費しそうなスペックのノートパソコンで、15時間以上使えるのはすごいですね。
これだけ持つと、一日出先で使ってもバッテリーが余る感じですね。
キーボード
Thinkpadシリーズの特徴的なトラックポイント。ページをスクロールしたり、部分的に拡大表示にしたりできるので、指がホームポジションから離れないのでタイピングがかなり早くなります。
昔からThinkPadを使っている人は、これがあるから使っている人も多いですよね。
キーボードは日本語か英語が選べるので、プログラマーなどのUSキーの方が仕事がしやすい人にも向いていますね。
生体認証
指紋センサーは標準搭載で、顔認証はカスタマイズから選ぶことが出来ます。
顔認証は、内蔵カメラの項目に「IR」と書かれていたら顔認証が出来ます。
付いていない場合は、「カスタマイズ」から選択できます。
インターフェイス
- 電源ジャック
- USB3.1 Type-C(Thunderbolt 3)
- HDMI
- イーサネット拡張コネクター
- マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
- スマートカードリーダー(一部構成で選べます)
- 4-in-1メディアカードリーダー
- USB3.1 Gen 1
- USB3.1 Gen 1(Powered USB)
- セキュリティー・キーホール
最後に
ThinkPad X1 Extreme(2019)は米軍調達基準に準拠し、落下テストや気温、気圧の変化テストもやっているほど、品質に自信がある機種なんです。
北極の原野、砂漠、無重力の状態にも耐えられるような設計がされています。
どれだけ過酷なテストをしてるんだってくらい、色々やっているんですね。
最初にも言ったように今はセール期間中なので、この機会をお見逃しなく。