Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD)のレビュー

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13.3インチで、軽量コンパクトモデルのX13 Gen 3 AMDのレビューです。

XシリーズはX1シリーズ同様ハイエンドモデルで、X1では標準搭載のパーツを、本機ではカスタマイズから選択してスペックを上げることができます。

CPUやメモリなどは最新モデルを搭載しているので、サクサク快適に使えること間違いなしです。

まずはレビューのまとめをどうぞ。

良い点

・小型軽量で持ち運びがしやすい
・カーボン素材も選択可能
・Ryzen PRO 6000シリーズ搭載でセキュリティが高い
・CPUやメモリ、SSDが最新で高性能
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・FHD画質のWEBカメラ選択可能
・LTE搭載可能
・Wi-Fi 6E対応
・USB4搭載

 

残念な点

残念な点はないかなと思うのですが、あえて言えば、モデルによってはスペックを上げないと低価格モデルと同じものが搭載しているので(例・天板が樹脂、WEBカメラがHD画質など)、カスタマイズが必要。

逆を言えば、必要ない部分を削ったり、安いものにできるので、価格を抑えることができる

 

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ThinkPad X13 Gen 3(AMD)のスペックレビュー

CPU Ryzen 5 PRO 6650U
Ryzen 7 PRO 6850U
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大2TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(13.3型) WUXGA、WQXGA IPS 16:10
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E、LTEあり、Bluetooth 5.2
オーディオ ドルビーオーディオ
生体認証 顔認証(オプション)、指紋センサー
Webカメラ 720p、1080p
セキュリティ パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホールなど
寸法(幅×奥行×高さ) 305.8 × 217.89 × 18.25㎜
重さ 1.19㎏~
バッテリー
電源
41Whr・16.2時間
54.7Whr・?
45W、65W
保証 1年間
価格 14.5万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 6000シリーズが搭載で、Ryzen 5はPassmarkスコアが約1.8万、Ryzen 7は約2.4万とモンスタークラスの性能です。また、どちらも多コアなので、マルチタスクも得意です。

また、プロセッサーはビジネスモデルのPRO版で、よりセキュリティが強化されまモデルになっています。

メモリは最新のLPDDR5で、動作周波数は6400MHzと最高速度です。この動作周波数(MHz)が高いと処理速度が速く、大きなデータも素早く処理できます。ちなみにインテルモデルは最高で5200MHzなので、Ryzenの方がより高性能メモリが搭載できます。

ストレージもPCIe 4.0と最新モデルで、旧モデルから帯域幅が倍になり転送速度がかなり速くなっています。

ディスプレイはアスペクト比が16:10と縦に長いので、より多くの情報を一目で見て取れます。13.3インチですが、14インチ以上の情報が表示されるので、作業効率も上がっています。

解像度はFHD相当のWUXGAと、2.5KのWQXGAが選べ、色域はNTSC 72%かsRGB 100%になります。広い色域なので、鮮やかな色が描写されます。

CPUやメモリなどのパソコンのコア性能は高く、ディスプレイもそこそこ良い性能です。

その他のスペックはWindow 11 HomeかProが選べ、Wi-Fi 6EにLTEモデルあり、Webカメラは高画質の1080pを選択可能です。最軽量モデルは1.19㎏と軽量ですが、バッテリー駆動時間は最大16.2時間と長めです。

バッテリーも2種類選べ、電源も45Wか65Wが選べます。

全体的に平均以上のスペックで、14万円台からと低価格なので人気が出そうですね。

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。

ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。

Ryzen 6000シリーズ USB4 LPDDR5 PCIe 4.0
アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Wi-Fi 6E 素材 Dolby Atmos 全方位360°マイクが4つ
×
生体認証 重量1.2㎏前後 18時間以上バッテリー
指紋/顔

全方位マイク4つ搭載はビジネスモデルのThinkPadのハイエンドモデルに搭載していますが、本機は全方位360°マイクを2つ搭載しています。

バッテリーは最大16.2時間と、少し及ばずです。また、素材は、底面はアルミニウムですが、天板は樹脂かファイバーが選択可能です。ファイバーを選択した場合は「〇」ですが、オプションなので「△」にしています。

オーディオはドルビーアトモスじゃなく、一般的なドルビーオーディオになり、周囲の騒音や複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceに対応しています。

CPUなどのノートパソコンのコア性能はハイエンドですが、その他のスペックが若干ハイエンドには届かないです。ただし、カスタマイズから変更すると、ほとんどがハイエンドモデル並みになります。。

 

旧モデルとの比較

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3 AMDとGen 2の筐体<左/本機種・右/ThinkPad X13 Gen 2 AMD>

旧モデルのThinkPad X13 gen 2との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 ThinkPad X13 gen 2
CPU Ryzen 5 PRO 6650U
Ryzen 7 PRO 6850U
Ryzen 3 Pro 5450U
Ryzen 5 Pro 5650U
Ryzen 7 Pro 5850U
メモリ 32GB(6400MHz) 32GB(4266MHz)
ストレージ SSD PCIe 4.0 SSD PCIe 3.0
ディスプレイ WUXGA、WQXGA
16:10
WUXGA、WQXGA
16:10
無線 Wi-Fi 6E、4G LTE Wi-Fi 6、4G/5G LTE
バッテリー 16.2時間 15.4時間
寸法 305.8 × 217.89 × 18.25㎜ 305.8 x 217.06 x 18.19㎜
重量 1.19㎏ 1.27㎏
価格 14.5万円~ 10.6万円~

変更点です。

・CPUがRyzen 5000シリーズから最新の6000シリーズに
・メモリがLPDDR4XからLPDDR5に
・SSDがPCIe 3.0から4.0に
・Wi-Fi 6がWi-Fi 6Eに
・WEBカメラにFHD画質が追加
・カーボン素材も選べる
・筐体が若干大きくなったが、80g軽くなった
・1つのUSB Type-CがUSB4に

全体的な性能が上がり、欠点が減った感じです。

こちらは、プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。快適にビジネス用途で使うには、7000以上のスコアが目安になります。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 Pro 6850U  24322
Ryzen 7 Pro 5850U  19604
Ryzen 5 Pro 6650U  18482
Ryzen 5 Pro 5650U  16850
Ryzen 3 PRO 5450U  11453

 

ThinkPad X13 Gen 3(AMD)の特徴

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 左斜め前から

XシリーズはハイエンドのX1シリーズに比べ、若干ベゼル(画面の黒い枠)が大きいですが、その分低価格ですね。

ベゼルが「X1に比べ大きい」と言っても、寸法は比較的コンパクトで、

・幅 305.8㎜
・奥行き 217.89㎜
・厚さ 18.25㎜

と、A4サイズ(210㎜×297㎜)よりほんの少し大きいサイズです。お使いのビジネスバッグにも、すっぽり入ると思います。

 

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 右側面

厚さは18.25㎜と若干大きめですが、インターフェイスも多く排気口もあるので許容範囲だと思います。

重量は1.19㎏~からと軽量で、Wi-Fi 6EにLTE(オプション)もあるので、機動性は高いです。

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 180°開いた状態

ディスプレイは約180°開くので、地面にパソコンを置いて作業をする人も、ミーティングでチームに情報共有するときにも使いやすいです。

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 天板

天板はPPS(樹脂素材)が標準になっていますが、カーボン素材も選べます。

 

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 底面カバー

底面カバーはアルミニウム素材で、通気口は小さめです。カバーを取り外すネジが少なく、変わったところに付いていますね。

 

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 正面

WebカメラはモデルによってはHD画質720pが搭載なので、必要であれば「カスタマイズ」から1080pと書かれたモデルを選択します。

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) Webカメラのオプション

Web会議が多い人は、自分の映りが良くなるので、変更した方が良いと思います。

また、プライバシーシャッターがあるので、カメラを使わないときは閉じておくと、セキュリティ的に安心です。

 

指紋センサー

Lenovo ThinkPad X13 Gn 3 AMDの指紋センサー

電源統合型指紋センサーが搭載で、電源を入れたらサインインも同時に完了するので、サッと使い始めることができます。また、ストレージはSSD PCIe 4.0と高速モデルなので、起動も素早いです。

 

顔認証(IRカメラ)はオプション

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) Webカメラのオプション

顔認証用のIRカメラはオプションになります。あったらあったで使うこともありますが、本機の場合は指紋センサーがあるのでなくてもいいかなと思います。

 

キーボード

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) キーボード

キーボードは88キー・バックライト付きで、バックライト無しのモデルもあります。トラックパッドは115㎜×61㎜と13.3インチにしては大きく、14インチのX1 carbon gen 10よりも大きいです。操作性が高く、使いやすいと思います。

また、赤ポチ(トラックポイント)があるので、どちらにしても使いやすいですね。

キーボード上部には2Wスピーカーが2つあり、オーディオはドルビーオーディオになります。普通です。

 

MILスペック

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 背面

本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。

 

超高性能Ryzen 6000シリーズプロセッサー

Ryzen 6000シリーズの特徴

Ryzen 5 PRO 6650U Ryzen 7 PRO 6850U
アーキテクチャ Zen 3+ Zen 3+
製造プロセス 6nm
コア/スレッド 6/12 8/16
キャッシュ 16MB
基本クロック 2.9GHz 2.7GHz
ブーストクロック 4.5GHz 4.7GHz
GPUコア 6 12
TDP 15-28W

旧シリーズのRyzen 5000は上位モデルのみZen 3で、通常モデルはZen 2でしたが、今現在発表されているRyzen 6000シリーズは、すべてがZen 3+になっています。また、CPUはPROモデルになり、セキュリティが強化されているビジネスモデルです。

Zen 3+の主な特徴です。

・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能は最大約2倍に
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

Ryzen 6000シリーズからようやくUSB4に対応したので、使いやすくなりましたね。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

 

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  29773
Core i7-12700H  27754
Ryzen 7 Pro 6850U  24322
Core i5-12500H  23156
Core i7-1280P  22897
Core i7-1270P  19915
Core i7-1260P  18771
Ryzen 5 Pro 6650U  18482
Core i5-1240P  17664
Core i7-1265U  12334
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098

 

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは8000以上で高性能、1万以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。

マルチコアシングルコア

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-12700H  16745
Ryzen 7 PRO 6850U  14228
Ryzen 9 5900HX  13875
Ryzen 7 5800H  12969
Core i9-11950H  12836
Core i9-11900H  12345
Core i7-11800H  12180
Ryzen 7 5800U  11203
Ryzen 5 5600H  9974
Ryzen 7 5700U  9555
Core i5-1240P  8392
Ryzen 5 PRO 6650U  8018
Ryzen 5 5500U  7783
Ryzen 7 4700U  6874
Core i7-1165G7  6070
Core i5-1135G7  5913
Core i7-1065G7  4475
Core i5-1035G1  3672

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  1917
Core i7-12700H  1806
Ryzen 7 PRO 6850U  1617
Core i9-11900H  1540
Core i7-11850H  1517
Core i7-1165G7  1504
Core i7-11800H  1492
Core i5-1240P  1488
Ryzen 9 5900HX  1478
Ryzen 7 5800U  1478
Ryzen 7 5800H  1445
Ryzen 5 PRO 6650U  1425
Ryzen 5 5600U  1372
Core i5-1135G7  1343
Core i3-1115G4  1319
Ryzen 5 5700U  1274
Ryzen 5 5500U  1180
Core i7-1065G7  1153

Ryzen 5 PRO 6650Uの詳しい性能は、こちらをどうぞ。

Ryzen 5 PRO 6650Uのベンチマーク

 

グラフィックス

グラフィックは内蔵グラフィックスで、Ryzen 5 6600UがRadeon 660M、Ryzen 7 6800UがRadeon 680Mになります。

発売されたばかりのプロセッサーでデータがないので、入手次第情報をアップデートします。

 

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 正面

解像度 光沢/液晶 アスペクト比 輝度
WUXGA なし/IPS 16:10 300nit
300nit
500nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
1000:1 NTSC 72% 170°
タッチ
Privacy Guard
解像度 光沢/液晶 アスペクト比 輝度
WQXGA なし/IPS 16:10 400nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
1200:1 sRGB 100% 170° Dolby Vision
ブルーライトカット
WQXGA 解像度は2560×1600ドット
WUXGA フル・ハイディフィニション相当で、画質は解像度は1920×1200ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準
Dolby Vision Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる

ディスプレイは平均以上の品質で、コントラスト比がちょっと高いですね。平均的なディスプレイのコントラスト比は700~800:1なので、より力強い描写が可能です。

アスペクト比は縦に長い16:10となっており、13.3インチでも14インチ以上の情報が描写可能なので、作業効率も上がります。

縦横比16対9の14型ディスプレイと縦横比16対10の13型ディスプレイの表示情報量比較<左・16:10の13.3インチ/右・16:9の14インチ>

輝度はどのモデルも高めで、400ニトや500ニトを選べば日の当たる屋外でも使いやすい明るさです。

1つのモデルは2.5Kと解像度が高く、色域もsRGB 100%なので、クリエイティブワークにも合う品質ですね。

WUXGAモデルはNTSC 72%で、sRGB 100%相当の色域がありますが、若干R(Red)が弱いです。

NTSC 45%、NTSC 72%、sRGB 100%のディスプレイ<左からNTSC 45%、sRGB 100%、NTSC 72%>

また、2.5KディスプレイのみDolby Visionに対応しており、よりメリハリのある映像が映し出されます。

HDR ONとOFFの比較<左・HDRなし/右・HDRオン>

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボードになります。6400MHzって・・・すごいですね。この動作周波数(MHz)が高いと、より速くデータ処理ができるので、よりビジネス用途に向いています。

 

ストレージ

SSD(PCIe 4.0×4) SSD(PCIe 3.0×4) HDD
最大データ転送速度 最大64Gbps 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機は最新のPCIe 4.0だが搭載で、最大データ転送速度が旧モデルの倍・64Gbpsになっています!

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  7000MB/秒
 5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

  • パワーオンパスワード・・・電源を入れた時のログインパスワード
  • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでストレージにパスワードを設定
  • スーパーバイザーパスワード・・・BIOSなどの設定を見たり変更する時のパスワード
  • Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
  • セキュリティキーホール・・・ワイヤーを設置できる箇所

などがあり、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られています。

ThinkShield

詳しくは、公式サイトをどうぞ。

また、Secured Core Level 3が施されており、詳細は公表されていませんが、Windows OSのハードウェアやセキュリティ関連の設定条件が一番厳しい基準になっているとのことです。ちなみにこれはLenovoの設定・基準じゃなく、Windowsによるものです。

Secured Core Level 3

 

この様に一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

Wi-Fi 6Eに対応

周波数 通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 300Mbps
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

ただし、Wi-Fi 6Eの国内利用はまだ始まっていないので、最大で5GHz接続になります。

 

LTE

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD)のLTE

執筆時現在、4GのFibocom L860-GLしか選択できませんが、仕様書には5G Sub6のFibocom FM350-GLも記載されており、しかも旧モデルも5G回線があったので、こちらも追加されると思います。

通信速度は、

・Fibocom L860-GL・・・ダウンロード最大1Gbps、アップロード最大75Mbps
・Fibocom FM350-GL・・・ダウンロード最大4.7Gbps、アップロード最大1.25Gbps

4G回線でもかなり速いですが、5GのFM350-GLは超高速ですね。

LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめです。

 

バッテリー駆動時間

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD)のバッテリー

バッテリーは3セル41Whrか4セル54.7Whrが選べ、41Whr搭載モデルは最大16.2時間のバッテリー駆動時間になります。長いですね。

4セルの駆動時間は未確認ですが、3セルよりも長くなると思われます。

また、電源も45Wか65Wが選べます。

 

公式サイト

 

インターフェイス

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 右側面

右側面は左からスマートカードリーダー(オプション)、USB 3.2 Gen 1、セキュリティキーホールになります。

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 左臆面

左側面インターフェイスはUSB4、USB Type-C 3.2 Gen 2(映像出力機能付き)、HDMI、USB 3.2 Gen 1、マイク/ヘッドフォンジャックになります。

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) 後ろ側面

LTEモデルはnanoSIMカードスロットが、背面部分にあります。

USB 3.2 Gen 1の最大データ転送速度は5Gbpsで、Gen 2は10Gbps、そしてUSB4は20Gbpsになります。

USB4には、以下の様な機能があります。

・最大データ転送速度が40Gbps
・DisplayPort Alt Modeでの映像出力機能(接続1台)
・最大100Wの供給が可能(ただし最大値であって、すべてのUSB4ができるわけじゃない)
・最大伝送距離0.8m(USB4 20Gbpsケーブル使用時は2m)

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

ライバル機種

Lenovo ThinkPad X13 Gen 3(AMD) と比較機種<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon Gen 10・ThinkBook 13s Gen 4 AMD>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad X1 Carbon Gen 10 ThinkBook 13s Gen 4
CPU Ryzen 5 PRO 6650U
Ryzen 7 PRO 6850U
Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
Ryzen 5 6600U
Ryzen 7 6800U
メモリ LPDDR5 32GB LPDDR5 16GB
SSD SSD PCIe 4.0
ディスプレイ WUXGA、WQXGA
13.3型 画面比16:10
WUXGA、WQUXGA
14型 画面比16:10
WUXGA、WQXGA
13.3型 画面比16:10
無線 Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6E
バッテリー 16.2時間 24.9時間 14.1時間
重量 1.19㎏ 1.12㎏ 1.23㎏
価格 14.5万円~ 22.5万円~ 11.9万円~

全機種最新CPU、メモリ、SSDが搭載で、コンパクト軽量モデルです。

各機種の特徴です。2022年になりハイエンドモデルはスペックが似てきたので選ぶのが難しいですが、ベゼル(画面の黒い枠)幅やスピーカーのワット数、マイクなど細かなところで違いがあります。

 

本機種・・・スペックは高めですが一番低価格。ThinkBook 13s Gen 4 AMDと似たようなスペックですが、本機はモデルによっては高品質パーツを選ばないと一般的なパーツが搭載

X1 Carbon Gen 10・・・ThinkPadのフラッグシップモデルで、コンパクト軽量モデル。マイクやスピーカーなどの細かなパーツも高品質。唯一Evoプラットフォーム認証を得た機種

ThinkBook 13s Gen 4・・・おしゃれな筐体で、性能・品質も高い。ThinkPadはMIL規格に準拠しているが、Thinkbookはなし。

 

まとめ

良い点

・小型軽量で持ち運びがしやすい
・カーボン素材も選択可能
・Ryzen PRO 6000シリーズ搭載でセキュリティが高い
・CPUやメモリ、SSDが最新で高性能
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・FHD画質のWEBカメラ選択可能
・LTE搭載可能
・Wi-Fi 6E対応
・USB4搭載

 

残念な点

残念な点はないかなと思うのですが、あえて言えば、モデルによってはスペックを上げないと低価格モデルと同じものが搭載しているので(例・天板が樹脂、WEBカメラがHD画質など)、カスタマイズが必要。

逆を言えば、必要ない部分を削ったり、安いものにできるので、価格を抑えることができる

 

総合評価

PCのコアスペックであるCPUなどは高性能で、サクサク快適に使えます。ディスプレイは2.5Kを選べばsRGB 100%があるので、クリエイティブワークをする人にも合うし、WUXGAはNTSC 72%なので、そこそこ鮮やかな色彩です。

軽量モデルでWi-Fi 6Eに対応し、LTEも搭載できるので、機動性は抜群です。持ち運びが多い人には、特に使いやすいと思います。

カスタマイズから低いスペックも選べるので、こだわりがない人は価格を抑えて高性能機種を買うことができますね。

ただし、こだわり派は購入機種のスペックをよく確認して、必要であればカスタマイズから上位スペックにしないといけません。

 

公式サイト

 

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