Lenovo ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9のレビューです。
14インチの2 in 1 PCで1.35㎏からと軽く、持ち運びがしやすくどこででも使いやすい機種です。
旧モデルから多くの点が変わっており、2024年、2025年の先取りスペックといった感じで、さすがThinkPad X1シリーズといった機種です。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.7] |
---|---|
コスパ | [usr 4.2] |
総合評価 | [usr 4.7] |
Contents
ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9のスペック
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチパネルあり 2.8K OLED |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD 4K(8MP)+MIPI |
オーディオ | ドルビーアトモス |
寸法(幅×奥行×高さ) | 312.8 × 217.65 × 15.49mm |
重さ | 1.35㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約13.2時間 |
標準保証 | 1年間 |
付属 | Lenovoスリムペン |
価格 | 25.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第14世代Core Ultraが搭載で、vPro対応モデルも含め4種類販売中です。省電力モデルのUシリーズが搭載で、バッテリー駆動時間も長く、外出先でも長時間作業がしやすいです。
また、14世代CPUはNPUコアが搭載しAI関連の性能が上がっています。ここ最近何かと使うことが多いので、より快適になりますね。
メモリはLPDDR5X-7500MHzと周波数が高く、オンボード最大64GBになります。ヘビーユーザーにも対応できる容量です。
ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、最大2TBと大容量です。PCIe 4.0はデータ転送速度が爆速で、アプリの立ち上げもパソコンの起動もサクサクです。
グラフィックスはインテルグラフィックスが搭載で、これは13世代にと同じIris-Xeですが名称が変わっています。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。解像度はWUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶か、2.8K(2880×1800ドット) OLEDディスプレイの2種類があり、OLEDディスプレイはリフレッシュレートが120Hzと高く、高色域のDCI-P3 100%になっています。映像編集をする人にも使えるスペックです。
その他のスペックはOSはWindows 11 HomeかProが選べ、WEBカメラとマイクはコミュニケーションバーに集約され、高画質FHDか超高画質4K(800万画素)があり、4Kは人感検知機能付きです。
無線はWi-Fi 6EにLTE、そして5G Sub6も搭載可能で、最軽量モデルは1.35㎏、最大約13.2時間(動画再生時)のバッテリー駆動時間があります。
Lenovoスリムペンという鉛筆をイメージしたペンが付属で、メモ取りやイラストなどもできます。
大きな変更点として、いつもの3ボタンクリックパッドに加え、感圧式クリックパッドが選べるようになりました。今までの3ボタンを使っていた人は慣れが必要ですが、操作性が上がっています。
2024年のトレンドと比較
2024年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー10時間以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
X1シリーズなので当然ですね。全部〇です。
旧モデルとの比較
旧モデルのX1 Yoga Gen 8との比較です。以前は2 in 1 PCの場合はYogaとなっていましたが、2024年から2 in 1と変更になりました(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U |
Core i5-1335U/1345U Core i7-1355U/1365U Core i7-1370P |
メモリ | LPDDR5X-7500 64GB | LPDDR5-6400 64GB |
ストレージ | SSD 2TB | SSD 2TB |
ディスプレイ | WUXGA IPS 2.8K OLED |
WUXGA/2.2K IPS 2.8K OLED |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5G | Wi-Fi 6E、LTE/5G |
バッテリー | 13.2時間(JEITA 3.0) | 27.7時間(JEITA 2.0) |
重量 | 1.35㎏ | 1.38㎏ |
寸法 | 312.8 × 217.65 × 15.49mm | 314.4 × 222.3 × 15.5mm |
主な変更点です。
・CPUが14世代に
・メモリの動作周波数が上がった
・コミュニケーションバーが搭載
・4K Webカメラが追加
・感圧式クリックパッドが追加
・トラックポイントクイックメニューが追加
・スピーカーが4つから2つになった(が、スピーカーが大きくなったため音質は同等かそれ以上とのこと)
・FnとCtrlボタンの位置が一般的なPCと同じになった
・電源ボタンに統合された指紋センサーが、なぜだかキーボード内に配置
・底面排気口が2つになった
変更点を上げたらきりがないくらい変化しており、性能はすごく上がっていますね。ThinkPad Zシリーズに採用されている機能がいくつも追加されていますが、長年ThinkPadを使ってきた人には戸惑う変更点もあります。
今までFn、Ctrlという並びだったキーが、一般的なPCと同じCtrl、Fnに変わりました。
また、今までは指紋センサー統合の電源ボタンでしたが、指紋センサーはキーボード内に配置されています。これ、二度手間だから嫌なんですよね。電源押して、もう一度指紋センサーを触ってってサインインするのですが、以前は電源付けたらサインインも完了していました。
付け加えると、今まではツイーター2つとウーファー2つがありましたが、スピーカーは2つになっています。
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i7-1370P | |
---|---|
Core i5-1340P | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-1345U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core i7-1365U | |
Core i7-1355U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1335U |
Passmarkスコアだけを見たら旧モデルの方が高い性能ですが、14世代CPUからAI専用のNPUコアが搭載しているので、AI関連の性能が高くなっています。
それでは、特徴をご紹介します。
Intel Evo Editionプラットフォームに準拠
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- Intel Arc、もしくはdGPU搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証/近接デバイス認証対応
- 30分の充電で4時間以上駆動
- 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
2 in 1 PCでどこででも使いやすい
2 in 1 PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様にも使用したりできるタイプのPCになります。
<タブレットモード>
移動中の車内やカフェで使うときは、タブレットモードだと場所を取らないので使いやすいです。縦置きでも横置きでも使えます。
<スタンドモード>
タブレットモードだと光が反射して見にくい時や、ディスプレイをもっと近づけたいときに有効なスタンドモード。
<テントモード>
ベッドやソファに寝転がって使うとき、テントモードだと底面にある吸気口を塞がないので、本体が熱くなりにくいです。
鉛筆をイメージした太めのLenovo Slimペンが付属し、側面にくっつけることができるので、紛失することも少ないと思います。ディスプレイ側に取り付けた時にディスプレイを閉じると、より大きな磁石がある側面に移動します。
インテル第14世代CPU搭載
Core Ultra 7 155U/165U | Core Ultra 5 125U/135U |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 2/8/2 | 2/8/2 |
スレッド | 14 | 14 |
キャッシュ | 12MB | 12MB |
Pコア最大クロック | 4.8/4.9GHz | 4.3/4.4GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 4 | 4 |
ベースパワー | 15W | |
マックスパワー | 57W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Graphicsになっています。
ここ最近いろんなことでAIを使うことが増えており、こういった作業をNPUがやるので全体的なパフォーマンスが上がりますね。
Core Ultra 7 165UとCore Ultra 7 135UはvPro対応モデルで、企業で多くのPCを一括管理をする場合に便利です。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。スコアは公開されているものや、当サイトで計測したものになります。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1340P | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 165U | |
Core i7-1355U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1335U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・14世代 青・・・13世代
Core i9-13900H | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core i5-1335U | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135U |
2.8K OLEDディスプレイ搭載可能
ディスプレイはいくつか種類があります。
- 2.8K OLED 、ブルーライト軽減
- WUXGA IPS液晶、Privacy Guard、光沢なし
- WUXGA IPS液晶、省電力、ブルーライト軽減、反射防止
- WUXGA IPS液晶、省電力、光沢なし
全モデルタッチパネルで、現在販売されているディスプレイはすべて400ニトになります。OLEDディスプレイのみリフレッシュレートが120Hzとぬるぬるで、ゲームもしやすいです。
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。
今まで以上に一目で見て取れる情報量が増え、作業効率もアップします。WUXGA(1920×1200ドット)はIPS液晶、2.8K(2880×1800ドット)はOLEDディスプレイを採用し、87.8%の画面占有率になります。
WUXGAはWeb用画像編集に合うsRGB 100%の色域で、2.8Kは映像編集向けのDCI-P3 100%と高色域です。
右から2.8K OLED DCI-P3 100%、WUXGA IPS sRGB 100%、そして一般的なPCに搭載されるFHD IPS NTSC 45%になります。クリエイティブワークをする人だけじゃなく、動画配信を見る人や画面をシェアすることがある人にも合います。
また、OLEDディスプレイは完全な黒を描写でき、コントラスト比は10万対1、そしてHDR True Black 400対応とメリハリのある描写が可能です。
輝度は400ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
超高画質800万画素WEBカメラ搭載可能
WEBカメラは高画質のFHD(約200万画素)か、超高画質の4K(約800万画素)があります。800万画素って、外付けWebカメラのスペックですね・・・。FHDでも十分きれいですが、4Kとなると配信用にも使えますね。ちなみに4Kを選んでも、そんなに解像度が必要ないときはFHDに画質を落とすことができます。
4KにはMIPI人感検知機能付きで、「ゼロタッチログイン」と呼んでいるタッチレスログインや、オートロック機能があります。
また、今までL字型のマイクだったものがI字型になり、収音性能も上がったとのことです。
AIベースのノイズキャンセリング機能付きの360°マイクが2つ、そして周囲の騒音があるときや複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。
Windows Studioエフェクトによるオートフレーム機能や背景ぼかし機能、カメラ目線に補正するアイコンタクト機能などもあります。また、Lenovo ViewはAIベースのカメラアプリでビデオ画質を向上させ、他にもいろいろな機能があります。
筐体上部に乗っている長丸のバー・コミュニケーションバーに、カメラはマイクが搭載しています。
オーディオはドルビーアトモス対応の2Wスピーカーが2つで、Gen 8はスピーカーが4つあったのですが、本機のスピーカーは大きくなったので、音質は同等以上かそれ以上ということです。
Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できるので、動画・音楽視聴にも合います。
スピーカーの音が出る穴はありません。本機はキーボードの隙間から音が出てきます。
感圧クリックパッド選択可能キーボード
キーボードは今までと同じ3ボタンクリックパッドと、ThinkPad Zシリーズで採用されている感圧式クリックパッドを選択できます。
感圧式クリックパッドとは、クリックパッド(タッチパッド)を押したとき実際には押し込んでいないのに押し込んだような感触があるタッチパッドです。
これ、不思議なんですよね~。しかも、タッチ解像度も通常の4倍になっているらしく、クリックパッドを広く使えるというメリットがあるんです。
3ボタンクリックパッドは120×56㎜、感圧クリックパッドは120×70.9㎜となっています。
<3ボタンクリックパッド>
<感圧クリックパッドと3ボタンクリックパッド>
感圧クリックパッドは、上の3つボタンがないので慣れが必要ですが、ThinkPad Z13で初めて感圧クリックパッドを使ったときは使いにくかったです。
キーボードはもちろんUSキーか日本語キーが選べ、スペースキー右側にあったPrtScキーがなくなり、なぜだか指紋センサーが搭載しています。今までは電源ボタンに統合されていたので電源を入れたらサインインも完了していましたが、今回からは二度手間ですね。
また、ついにと言っていいかわかりませんが、Ctrボタンがついに左端に移動し、Fnキーが中に入りました。Ctrl⇔Fnボタンの変更はできますが、長年のThinkPadユーザーから悲鳴が聞こえてきそうな変更です。
また、アクセシビリティ向上のため、エンターキーやFnキー、F2とF3キーに突起が付きました。
また、トラックポイントをダブルタップすると、TrackPoint Quick Menuがポップアップし、カメラやマイク、ノイズ抑制などの設定ができるようになりました。これも、ThinkPad Zシリーズで採用されていますね。
その他の特徴
外観
画面占有率は87.8%と、ベゼルがすごく細くいですね。ディスプレイが一面に広がっている感じです。
本機は幅312.8㎜、奥行き217.65㎜、高さ15.49㎜とコンパクトで、感心するサイズです。
小さいだけじゃなく、本機はMIL-STD 810Hと言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
アルミニウム筐体で、高級感も耐久性もあります。
以前は小さな排気口が1つだけでしたが、本機は2つになっています。
USB-AやHDMIが搭載して、約15.5㎜の厚さです。薄いですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR5X-7500MHzで、最大64GBと大容量です。CPU性能がすごく上がり、メモリもここまで大容量にできるので、困ることはないともいます。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、データ転送速度が爆速です。パソコンの起動やアプリの立ち上げもサクサクです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
仕様書によるとWi-Fi 7にも対応しているようですが、今は選べません。ただし、Wi-Fi 7は2024年から使える予定で(日本ではWi-Fi 7の規格は解禁済みなのですでに利用可能)、Wi-Fi 7のルーターも少しですが販売されているので、早ければ2024年中に選べるのかもしれないですね。
LTE/5G 対応
LTEは、Quectel EM160R-GL 4G LTE CAT16で、回線速度は下り最大1Gbps、上り最大150Mbpsと速いです。
5GはQuectel RM520N-GL 5G Sub6で、下り最大2.4Gbps、上り最大900Mbpsとかなり速いです。
本機はeSIMにも対応しているので、ネットでeSIMを注文したらすぐに使い始めることができますね。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは57Whrで、JEITA 3.0測定で動画再生時最大13.2時間のバッテリー駆動時間になっています。作業内容や輝度によっては、十分丸一日持ちそうですね。
インターフェイス
インターフェイスは豊富ではないですが、SDカードリーダーがない点を除けば、十分だと思います。Thunderbolt 4が2つあるので、ドックやハブがあれば外出時に多くのケーブルを抜き差ししなくて済みます。
Lenovoではいくつかのドックやハブが販売されているので、Lenovoドックのレビューも併せてどうぞ。
右側面には電源ボタン、マイク/ヘッドフォンジャック、USB 3.2 Gen 1、HDMI、そしてセキュリティキーホールです。
左側面にはUSB 3.2 Gen 1、Thunderbolt 4が2つ、そしてNanoSIMスロットがあり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
ライバル機種
ThinkPad X1 Carbon Gen 12
基本的に本機ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9とほぼ同じスペックですが、上位モデルのHシリーズCPUを搭載できます。2 in 1 PCでない分軽量で、1.09㎏からとなります。本機も持ち運びがしやすいですが、X1 Carbon Gen 12はより軽く持ち運びに便利です
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | Intel Graphics Intel Arc Graphics |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチパネルあり 2.8K OLED |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD 4K(8MP)+MIPI |
重さ | 1.09㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.8時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 22.1万円~ |
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい2 in 1 PC
・アルミニウム素材で高級感があり傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・NPUコアが搭載し、AI関連の性能が上がった
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ並みの情報が表示される
・2.8K OLED DCI-P3 100%が搭載可能!
・新しい機能が多く搭載
・Webカメラが最高800万画素!
・ようやくCtrlとFnキーの位置が入れ替わった(愛好家にとっては残念な変更点ですね)
・eSIM対応
残念な点
・指紋センサーが独立したのでサインインが二度手間
総合評価
インテル14世代CPU搭載で、なんといってもAI関連の性能が上がった点がうれしいですね。今後、というか今もそうですが、AIを使った機能がどんどん増えており、知らずのうちにAIベースの〇〇を使っている人も多いと思います。
また、コミュニケーションバーが搭載したので、マイクやカメラ性能もアップし、Web会議やミーティング、もしくはオンラインでの配信やレッスンの講師をやっているような人にも合い、超高画質の映像を相手に届けることができます。
個人的にCtrlとFnキーの位置が変わったことはすごくうれしく、複数のパソコンを使う人にとってはミスが減りますね。
指紋センサーが独立したのは不可解ですが、顔認証もあるので、影響は限定的だと思います。