ThinkCentre M Smallシリーズは70、80、90と3種類あり、基本的に数字が大きな方がより高い性能になります。
Smallの特徴は、名前からも分かるようにコンパクトなのですが、それなりの拡張性もありカスタマイザーにも嬉しい仕様です。
また、筐体は縦置き横置きどちらでも大丈夫で、電源ボタンを押さずとも起動できるので、置き場所に困りません。
まずは本機種のレビューのまとめです。
良い点
・省スペースで場所を取らない
・縦置きも横置きもできる
・超高性能インテル12世代CPU搭載
・メモリも最新のDDR5
・ストレージも最新のPCIe 4.0×4
・拡張性がある
・インターフェイスも豊富でデータ転送速度が速い
・保証とサポートも抜群
残念な点
・メモリが3種類あるが、一番性能が高いDDR5-4800MHzがない
・PCI Express ×16が2つあるが、電源が小さいため搭載できるグラフィックカードが限られる
Contents
ThinkCentre M80s Small Gen 3のスペック
CPU | Core i5-12500 Core i7-12700 |
---|---|
メモリ | DDR5 最大128GB |
ストレージ | SSD×2+HDD×2 |
グラフィックス | インテルUHD |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6/6E、Bluetooth 5.2選択可能 |
オーディオ | 内蔵スピーカー |
光学ドライブ | ウルトラスリムDVD-ROM ウルトラスリムDVDスーパーマルチドライブ |
セキュリティ | パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、アドミニストレーター パスワード、セキュリティ キーホール、筐体内部ロック、シャーシ イントルージョン スウィッチなど |
寸法(幅×奥行×高さ) | 92.5 × 297.7 × 339.5㎜ |
重さ | 最大5.3㎏ |
電源 | 260/310/380W |
保証 | 1年間 |
価格 | 10.2万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル12世代CPUが搭載で、執筆時現在、Core i5-12500とCore i7-12700が搭載可能です。もしかすると、後々別のCPUが追加されるかもしれません。
インテル12世代CPUはかなり高性能で、Core i7はPコアとEコアと言う2つのコアを持っており、高負荷なことはPコアで処理し、低負荷なことはEコアで処理します。こうすることにより省電力性を高め、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっているんです。
メモリは最新のDDR5で、4スロット・最大128GB搭載可能です。ストレージは最大でSSD2つ、HDD2基の計4基搭載可能です。SSDは最新のPCIe 4.0もあるので、現行最高のデータ転送速度があります。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、Wi-Fi 6や6Eも搭載可能、電源も260Wから380Wまで選べます。
インターフェイスは標準でも豊富ですが、オプティカルドライブやメディアカードリーダー、シリアルポートなどのインターフェイスもカスタマイズから増やせるので、必要な人は「カスタマイズ」から確認してみてください。
スピーカーは標準搭載ですがマイクはないので、Web会議などをする人は別途マイクの購入が必要です。
旧モデルとの比較
<写真は旧モデルのThinkCentre M80s Small。本機Gen 3はほぼ同じ筐体を使用>
旧モデルのThinkCentre M80s Smallとの比較です。(メモリ・SSDは最大値)
本機種 | M80s Small | |
CPU | 第12世代 | 第10世代 |
メモリ | DDR5 128GB | DDR4 128GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0+HDD | SSD PCIe 3.0+HDD |
通信 | ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6/6E・Bluetooth | ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6・Bluetooth選択可 |
電源 | 260~380W | 180~380W |
重量 | 5.3㎏ | |
価格 | 10.2万円~ | 10.2万円~ |
変更点はこちらになります。
・10世代→12世代CPU
・メモリがDDR4→DDR5
・SSD PCIe 3.0→4.0が追加
・最小電源が180W→260W
・背面のインターフェイスの位置が変わり、USBの転送速度が速くなった
筐体自体は同じものを使用している様で、外観・素材は同じです。
CPUが12世代になったので、かなり高い性能になりました。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i7-12700 | |
---|---|
Core i5-12500 | |
Core i7-10700 | |
Core i5-10400 | |
Core i3-10100 |
兄弟モデルとの比較
<ThinkCentre Mシリーズ3種類の筐体>
ThinkCentre M80s Small Gen 3には70sと90sの兄弟モデルがあり(旧モデルはM75sというAMDモデルもあり)、違いはこちらになります。
M90s Small Gen 3 | M80s Small Gen 3(本機) | M70s Small Gen 3 | |
CPU | Core i3、i5 i7、i9 |
Core i5、i7 | Core i5、i7 i9 |
メモリ | DDR5 128GB | DDR5 128GB | DDR4 128GB |
ストレージ | SSD ×2+HDD ×2 | SSD+HDD ×2 | |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス | ||
PCI Express ×16 | 2つ | 2つ | 1つ |
LAN | Wi-Fi 6/6E ギガビットイーサネット |
Wi-Fi 6、ギガビットイーサネット | |
電源 | 260/310/380W | ||
重量 | 5.3㎏ | ||
vPro | 対応 | 対応 | 非対応 |
価格 | 9.9万円~ (Core i3) |
10.2万円~ (Core i5) |
12.2万円 (Core i5) |
※価格はセールによって変動します
本機種M80s Small Gen 3のみCore i7までの搭載で、兄弟モデルはCore i9も搭載できます。ただし、M70sはストレージが少し小さく、メモリは旧モデルのDDR4、そしてWi-Fi 6に対応です。
また、全機種でPCI Express ×16がありますが、電源が小さいのでハイエンドグラフィックボードの搭載は難しく、NVIDIA GeForce MXシリーズなどのカードなら増設可能です。
各機種の特徴
・本機・・・Core i9、4つのストレージ、そしてvProが必要な人はこれ一択。
・M80s・・・4つのストレージとvProが必要だけど、Core i7以下で十分な人向け
・M70s・・・vProは必要なく、ストレージも3つで十分でCore i9が必要な人向け
ほどほどのスペックで良いという人は、本機80s Small Gen 3が一番コスパが高いです。
ThinkCentre M80s Small Gen 3の特徴
先述した様に本機は旧モデルと同じ筐体を使っており外観は同じなので、旧モデルの外観写真も紹介します。
ThinkCentre Mシリーズは、スリムな筐体だけど拡張性もあり、スペックも高いという特徴があります。
寸法は
幅92.5 ㎜(≒名刺の長辺/91㎜)
奥行き297.7㎜(≒千円札2枚分/300㎜)
高さ339.5㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
で、スリム筐体です。縦置きでも横置きでもいいし、モニターを筐体の上に置くことも可能なので、場所を取らないですね。
通気口は、左側の上・中央・下の3か所にあります。
背面には2つの排気口があり、エアフローは良さそうです。筐体内部にアクセスするときは、背面にあるネジを2つ外してカバーをずらします。
4つかたまってあるUSBの右下のものにキーボードを接続すると、「Alt+P」でパソコンを起動できるようになるので、わざわざ電源ボタンを押さなくても起動できます。
筐体左側面です。
筐体右側面です。左右どちらにも通気口はありません。
小型筐体ですがそこそこの拡張性があり、以下のスロットがあります。
- PCI Express x16が2つ(Low Profile)
- PCI Express x1が1つ(Low Profile)
- Wi-Fi用M.2 2230が1つ(Wi-Fiで使用)
- SSDのM.2 2280が2つ
- 3.5と2.5インチベイ
先述した様に、PCI Express x16にグラボを搭載でき、PCI Express x1にサウンドカードやRAIDカード、デジタルチューナーやキャプチャボードなどが接続可能です。
ただし、本機の電源ユニットが小さいため、PCI Express x16にハイエンドグラフィックボードの搭載はできません。
本機は米軍の物資調達規格であるMIL規格テストをクリアしており、信頼性の高い機種でもあります。
キーボード・マウス
<付属のマウスとキーボード>
公式サイトではキーボードとマウスは付属可能(カスタマイズによる選択)と記載されていますが、ThinkCentreではほとんどのモデルでマウスとキーボードは標準搭載になっています。
必要ない人は、「カスタマイズ」からなしを選択できます。
キーボードは以下のものが選べ、私は青文字のリンクをつけたものを購入したことがありますが、はっきりいっておすすめしません。機会があれば、別のものもレビューのためにオーダーしてみようと思います、
・USB フルサイズキーボード 英語/日本語
・USB フルサイズキスリムーボード 日本語/英語
・ワイヤレス キーボード&マウス 日本語/英語
・USB Calliopeマウスブラック(USBエッセンシャルマウス)
・PS2 オプティカルマウス
・USB 指紋認証マウス
マウスやキーボードの購入をお考えなら、「周辺機器」を読んでみてください。
超高性能インテル12世代CPU搭載
執筆時現在、Core i5-12500とCore i7-12700のみ選択できますが、兄弟モデルの様にほかのCPUも搭載できるかもしれないので、一緒に記載しておきます。執筆時現在、本機に搭載できるCPUは赤文字です。
Core i3-12100 | Core i3-12300 | Core i5-12400 | |
開発コード | Alder Lake | ||
---|---|---|---|
製造プロセス | Intel 7 | ||
Pコア | 4 | 4 | 6 |
Eコア | 0 | 0 | 0 |
スレッド | 8 | 8 | 12 |
キャッシュ | 12MB | 12MB | 18MB |
GPU実行ユニット | 24 | 24 | 24/32 |
ターボブースト | 4.3GHz | 4.4GHz | 4.4GHz |
Pコア最大周波数 | 4.3GHz | 4.4GHz | 4.4GHz |
Pコア基本周波数 | 3.3GHz | 3.5GHz | 2.5GHz |
ベースパワー | 60W | 60W | 65W |
最大パワー | 89W | 89W | 117W |
こちらはvPro対応のCPUです。
Core i5-12500/12600 | Core i7-12700 | Core i9-12900 | |
開発コード | Alder Lake | ||
---|---|---|---|
製造プロセス | intel 7 | ||
Pコア | 6 | 8 | 8 |
Eコア | 0 | 4 | 8 |
スレッド | 12 | 20 | 24 |
キャッシュ | 18MB | 25MB | 30MB |
GPU実行ユニット | 24/32 | 32 | 32 |
ターボブースト | 4.6/4.8 GHz | 4.9GHz | 5.1GHz |
Pコア最大周波数 | 4.6/4.8 GHz | 4.8GHz | 5.0GHz |
Pコア基本周波数 | 3.0/3.3 GHz | 2.1GHz | 2.4GHz |
Eコア最大周波数 | – | 3.6GHz | 3.8GHz |
Eコア基本周波数 | – | 1.6GHz | 1.8GHz |
ベースパワー | 65W | 65W | 65W |
最大パワー | 117W | 180W | 202W |
CPUは最新のインテル第12世代が搭載で、Core i9は高性能のPコアと省電力のEコアと言う2つのコアを搭載しています。これは負荷が低いものは省電力のEコアで処理をし、高負荷な事はPコアを使うというように分けており、省電力性とハイパフォーマンスを兼ね揃えた仕様になっています。
Core i5-12500以上はvPro対応になります。vProとは企業の情報システム部門など、システム管理に携わる人向けの機能になり、詳しくは「Intel vProプラットフォーム」を参考にどうぞ。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 17000~ゲーミングPCやクリエイターPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900 | |
---|---|
Core i7-12700 | |
Core i9-11900 | |
Core i5-12600 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-12500 | |
Core i5-12400 | |
Core i5-11500 | |
Core i5-11400 | |
Core i3-12300 | |
Core i3-12100 | |
Core i3-10305 | |
Pentium Gold G7400 |
消費電力が高いので性能もかなり高いですね。Core i5-12500は約2万、Core i7-12700は3.2万とクリエイティブワークをする人が使うほどの高性能です。本機でできることだと、何も問題ないと思います。
こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
感覚的にですがシングルコアは1500以上でかなり優秀、マルチコアは1万で優秀、1万5000以上はハイエンドクラスのスペックです。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900 | |
---|---|
Core i7-12700 | |
Ryzen 9 5900 | |
Core i5-12600 | |
Ryzen 9 3900 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-12500 | |
Ryzen 7 Pro 4750G | |
Core i5-12400 | |
Core i7-10700 | |
Core i5-11400 | |
Ryzen 5 Pro 4650G | |
Core i3-12300 | |
Core i3-12100 | |
Core i5-10400 | |
Core i3-10100 |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900 | |
---|---|
Core i7-12700 | |
Core i5-12600 | |
Core i5-12500 | |
Core i3-12300 | |
Core i3-12100 | |
Core i9-11900 | |
Ryzen 9 5900 | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 | |
Ryzen 7 Pro 4750G | |
Ryzen 5 Pro 4650G | |
Core i7-10700 | |
Ryzen 3 Pro 4350G | |
Core i5-10400 |
Core i7-12500でも、Ryzen 9 5900より高いマルチコアのスコアになっていますね。
メモリは最新DDR5
<搭載メモリの一例>
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリは最新のDDR5ですが、なぜだか3種類あります。動作周波数(MHz)が高い方が処理速度が速くなるので、大きな数字のものを選んだ方が良いです。
またスロットは4つあり、最大128GBも搭載できるので、大きな/多くのデータを処理しやすくなっています。
ストレージ
搭載SSDは、128GBモデルのみ旧モデルのPCIe 3.0で、ほかの容量は最新のPCIe 4.0になるので、必ず256GB以上を選んだ方がいいです。
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 20秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
PCIe 4.0は最大データ転送速度が、3.0の倍になっているので、パソコンの起動もデータ移動も今まで以上にサクサクです。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
- OPAL・・・自己暗号化ドライブ。データが流出した時など、暗号化されているので解読されにくい
- シャーシ イントルージョン スイッチ・・・筐体へのアクセスを記録できる(誰かが勝手に開けて内部を触っても分かる)
- 筐体内部ロック・・・内部から筐体カバーをロックできる
さすがビジネスモデルなのでセキュリティは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は、「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのセキュリティソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
通信環境
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax201 (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax211 (Wi-Fi 6E) |
2.4/5.0/6.0GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi6かWi-Fi 6Eを選べ、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
標準ではWi-Fiなしなので、必要な場合はカスタマイズから追加した方が良いです。Wi-FiなしのままだとBluetoothもないので、Bluetooth接続をする機器をお持ちの場合はすっごく困ります(経験談です(笑))。
また、有線はギガビットイーサネット(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)が標準搭載で、Wake on LANに対応しています。
Wake on LANとは、例えばシステム管理者が会社にある他のPCを手元のPCからネットワーク経由で起動させることができ、メンテナンスやアプリのインストールなどをすることができます。
企業向けのテクノロジーですね。
電源
電源は260Wが標準搭載で、310W、380Wも選択可能です。
電源が大きい方がより高いパフォーマンスを発揮できるので、余裕があれば大きめの電源を搭載していた方が良いです。
電力変換効率はこのようになり、当然ですが変換効率が高い方が電気代も浮くし、故障確率も減ります。
・260W・・・90%
・310W・・・92%
・380W・・・92%
電源は主に以下の6種類があり、本機搭載の電源はGOLDかPlatinum相当の変換効率です。
・80PLUS Standard・・・80%
・80PLUS Bronze・・・82%~85%
・80PLUS Silver・・・85~88%
・80PLUS GOLD・・・87%~90%
・80PLUS Platinum・・・90~92%
・80PLUS Titanium・・・92~94%
インターフェイスは豊富
正面インターフェイスは、オプティカルドライブ(カスタマイズから追加)、電源、SDカードリーダー(カスタマイズから追加)、マイク入力、マイク/ヘッドフォンジャック、USB Type-C 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 1が2つ、USB 3.2 Gen 2が2つになります。
背面にはライン出力、DisplayPortが2つ、HDMI、RJ45、USB 3.2 Gen 1が4つになります。
USBはGen 2が最大10Gbpsのデータ転送速度、Gen 1が5Gbpsになります。
カスタマイズからUSBやシリアルポート、パラレルポートなどいろいろ追加できるので、必要な方は確認してみてください。
モニター
モニターの購入をお考えの場合は、こちらも併せてどうぞ。
サポート・保証
標準で1年間の「オンサイト修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証はオンサイト修理と、翌営業日オンサイト修理の2種類があります。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
本機種ThinkCentre M80s Small Gen 3には兄弟シリーズがあり、以下のようなモデルがあります。
CPU・メモリ | 拡張性 | 最大ストレージ | 価格 | |
Tiny | 省電力/通常版 最大64GB |
△ | SSD×1(機種により2つ)+HDD×1 | 4万円台~ |
Neo(Small、Towerあり) | 通常版 最大64GB |
△ | SSD×1+HDD×1 | 7万円台~ |
Small | 通常版 最大128GB |
△ | SSD×1(機種により2つ)+HDD×2 | 4万円台~ |
Mini-Tower | 通常版 最大128GB |
〇 | SSD×2+HDD×3 | 5万円台~ |
基本的に筐体が大きい方が拡張性も高く、より多くのスペックも搭載可能、そしてエアフローも良くなります。
ハイスペックが必要な人はMini-Tower、そこそこハイスペックの場合はSmall、メモリやSSD以外のカスタマイズをせずに、高負荷な作業を長時間しない場合はTinyがおすすめです。
まとめ
良い点
・省スペースで場所を取らない
・縦置きも横置きもできる
・超高性能インテル12世代CPU搭載
・メモリも最新のDDR5
・ストレージも最新のPCIe 4.0×4
・拡張性がある
・インターフェイスも豊富でデータ転送速度が速い
・保証とサポートも抜群
残念な点
・メモリが3種類あるが、一番性能が高いDDR5-4800MHzがない
・PCI Express ×16が2つあるが、電源が小さいため搭載できるグラフィックカードが限られる
総合評価
最新のインテル12世代CPUに、こちらも最新のDDR5とSSD PCIe 4.0が搭載と、文句なしのハイエンド性能ですね。
このスリム筐体でもある程度の拡張性があるので、自分でスペックアップもできるし(ただし保証が外れます)、カスタマイズからも追加できます。
本機はスリムで省スペース、それでいて性能が高いので、企業はもちろん、ビジネスパーソンの自宅用のメイン機種として大活躍できると思います。