Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)のレビュー

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おしゃれなビジネスノートの、ThinkBook 15 Gen 5 AMDのレビューです。

大画面で仕事がしやすいので人気が高く、人気ランキングの上位に位置することが多いシリーズです。

最新のRyzen 7000シリーズ搭載で、メモリとストレージは増設が可能、イーサネットにWi-Fi 6Eもあります。アルミニウムを使用したボディで高級感もあり、このスペックで7万円台からと格安です。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック [usr 4.0]
コスパ [usr 4.5]
総合評価 [usr 4.3]

 

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Lenovo ThinkBook 15 Gen 5(AMD)のスペック

CPU Ryzen 3 7330U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
メモリ 最大32GB
ストレージ 最大SSD×2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(15.6型) FHD IPS液晶
タッチディスプレイあり
OS Windows 11 Home/Pro
通信 Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット
オーディオ ドルビーオーディオ対応
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ HD 720p / FHD 1080p
寸法(幅×奥行×高さ) 357 × 235 × 18.9㎜
重さ 1,7kg
バッテリー 最大約13.0時間
標準保証 1年間
価格 7.7万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるプロセッサーは、最新のRyzen 7000シリーズになり、旧モデル搭載のRyzen 5000シリーズよりも若干性能が上がっています。ただし、Ryzen 7000は最新とは言え、ローエンド~ミドルクラスのPCに搭載されるCPUで、ハイエンドPCにはRyzen 6000シリーズが搭載されます。

今までの様に、この4桁の数値が大きいからと言って、旧モデルよりも高い性能と言うわけではありません。

メモリはオンボード+スロットで、標準でDDR4-3200MHz 8GBか16GBの搭載です。メモリスロットが1つあるので、増設も可能です。

SSDは最大1TBが搭載で、M.2スロットが1つあるので、こちらも増設可能です。搭載SSDは最新のPCIe 4.0ですが、CPUとメモリスロットがPCIe 3.0までしか対応していないので、4.0の速度は出ません。それでも、十分速いと思いますが。

ディスプレイは一般的なFHD IPS液晶で、輝度300ニト、色域はNTSC 45%になります。広色域のsRGB 100%や、マルチタッチ対応パネルもあるとのことですが、執筆時現在、未確認です。

その他のスペックは、Windows 11 HomeかProがあり、Wi-Fi 6Eに10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tイーサネット、FHDカメラ(HDカメラにダウングレードも可能)、そして電源に統合された指紋センサーになります。

15.6インチで1.7㎏と平均的な重さで、最大バッテリー駆動時間は約13時間と長く、外出先でも大画面で作業をしたい人や、社内移動用、もしくは据え置き用として使うノートパソコンに合います。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

<左/本機種・右/Gen 4 AMD>

旧モデルのThinkBook 15 Gen4 AMDとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

 

本機種 Gen 4
CPU Ryzen 3 7330U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
Ryzen 3 5425U
Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
メモリ 32GB 40GB
ストレージ SSD ×2
ディスプレイ FHD IPS
通信 Wi-Fi 6E、1Gbe
バッテリー 13時間 8時間
重量 1.7㎏
寸法 357 × 235 × 18.9㎜

変更点です。

・プロセッサーがRyzen 7000シリーズに
・WEBカメラがFHD 1080pにグレードアップ
・バッテリー駆動時間が伸びた

メモリ容量が違う数値になっていますが、Gen 4の時は最大値の記載があり、本機はLenovoで販売している最大値が記載されていました。Gen 5も最大40GBだとは思いますが、当サイトでは未確認です。

また、上の比較表を見てわかるように、プロセッサーが変わっただけの同じ筐体になります。インターフェイスなども、全く同じです。

 

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7730U  19034
Ryzen 7 5825U  18328
Ryzen 5 7530U  17704
Ryzen 5 5625U  14407
Ryzen 3 7330U  11816
Ryzen 3 5425U  10946

Ryzen 5は大幅に性能が上がり、その他は微増です。

 

ThinkBook 15 Gen 5(AMD)の特徴

 

ThinkBook 15 Gen 4(AMD)

ベゼル(画面の黒い枠)は上部10.7㎜、左右約6㎜(公式サイトによると5㎜だそうです)、下部約14㎜となっており、細いと思います。

ベゼルが細いと、全体がすっきり見えますね。ボディはアルミニウム素材を使用しており、7万円台とは思えないほど高級感があります。ただし、底面カバーはプラスチックです。

 

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMD 真横から

寸法は、

・幅 357㎜
・奥行 235㎜
・高さ 18.9㎜

で、小さくも大きくもない、一般的な15.6インチのサイズだと思います。

 

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMD 天板

ThinkPadと言えば黒の筐体、ThinkBookと言えばシルバーのデュアルトーン、そして、IdeaPadと言えばシルバー(ほかの色もあり)と、住み分けができていますね。

筆者は長らくThinkbookをメイン機種として使ってきており、特に、外出するときはThinkBookを選ぶことが多いです。と言うのも、見た目がかっこいいからです。

 

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMD 筐体エッジ

ラウンドエッジの筐体で、隅々までこだわって作られているのがわかります。

 

 

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMD 底面カバー

底面カバーはプラスチックです。Thinkbookの15インチモデルは、14や13インチと比べ、ちょっとしたところでコストを削減している機種なんです。14と13インチは、オールアルミニウムです。

おそらくですが、持ち運ぶ人が少ないので、底面カバーを見られることが少ないから、こうしたのかなと思います。

 

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMD スピーカー

スピーカーは2Wが2つ搭載とちょっと大きめなので、音質は悪くないです。

 

カメラ周り&キーボード

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMDのカメラ周り

Webカメラは、ようやくFHD 1080p高解像度カメラが標準搭載になりました。必要ない人のため、カスタマイズからHD 720pにダウングレードできます。

FHDカメラは一目でわかるほど解像度が高くなっており、Webで通話している相手に、より良い映像が送られます。

こちらは例ですが、HDとFHD Webカメラで撮影した画像です。

 

また、マイクはAIベースのノイズキャンセリング機能付きで、デュアルアレイマイクになります。

 

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMD 右斜め前から

キーボードはフルサイズで105キー、バックライトとテンキー付きになります。タッチパッドは105㎜×70㎜と、ちょっと小さめです。おそらくマウスを使うことを意識した、設計ですね。

Gen 4のキーストローク(キーを押し込む距離)は約1.35㎜、キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横18.7㎜×18.5㎜でした。おそらくここには、何も改良されないと思います。

 

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMDの指紋センサー統合電源ボタン

指紋センサーは電源ボタンに統合されているので。電源を入れたら、すぐにサインも完了です。

 

 

MILスペック

本機はMIL規格(MIL-STD-810H)と言う米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。

 

 

CPU

Ryzen 7 7730U Ryzen 5 7530U Ryzen 3 7330U
製造プロセス 7nm
アーキテクチャ Zen 3
コア/スレッド 8/16 6/12 4/8
L3キャッシュ 16MB 8MB
ベースクロック 2.0Hz 2.3GHz
ブーストクロック 4.5GHz 4.3GHz
GPUコア 8 7 6
TDP 15W

アーキテクチャはRyzen 5000シリーズと同じZen 3になり、TDPは省電力の15Wです。プロセッサーの最大発熱温度が95°と低いので、安定して高負荷なこともしやすいと思います。

 

こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1280P  22897
Core i7-1270P  19915
Ryzen 7 7730U  19034
Core i7-1260P  18691
Ryzen 5 7530U  17704
Core i5-1240P  17664
Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5500U  13579
Core i7-1255U  13251
Ryzen 3 7330U  11816
Core i7-1165G7  10620

 

ディスプレイ

Lenovo ThinkBook15 Gen4 AMDのディスプレイ<Gen 4のディスプレイ/FHD IPS NTSC 45%>

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD なし IPS 300nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
800:1
1200:1
NTSC 45%
sRGB 100%
170° タッチあり

ディスプレイは平均的なFHD IPS液晶で、光沢なしです。輝度は300ニトと屋内で使うには十分な明るさで、視野角も広いです。

未確認ですが、sRGB 100%のディスプレイもあるとのことなので、より色域が広いディスプレイが必要な方は、そちらを選ぶと良いと思います。

こちらはディスプレイの例で、左がNTSC 45%、右がsRGB 100%の色域です。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-3200MHzで、オンボードに8GB、スロットに8GBが搭載できます。旧モデルと同じく、スロット側に32GBメモリも搭載できると思うので、最大40GBにできます。

メモリの換装・増設ができると、数年後にメモリ容量が足りなくなっても増やせるので、長く使うことができますね。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCI Express 4.0ですが、PCのスロットはPCIe 3.0×4にしか対応していないし、プロセッサーも対応していないので、PCI Express 4.0の速度は出ません。

旧モデルは、シーケンシャルリード(読み込み速度)は3344MB/秒、ライト(書き込み速度)は1960MB/秒と、それなりに速い速度でした。

 

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0  3000~7000MB/秒
 2000~5000MB/秒
PCIe 3.0  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6Eとイーサネットに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

また、RJ45(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)もあるので、有線接続も可能です。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは45Whrで、Ryzen 7は最大約11.9時間、Ryzen 5は11.7時間、そしてRyzen 3は13時間となっています。

そこそこ長い駆動時間なので、持ち運ぶ人にも使いやすいと思います。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは必要十分にあり、問題ないと思います。USB-Aのデータ転送速度が5Gbpsと普通なのがちょっと気になりますが、USB Type-Cの方は2つとも10Gbpsと速いです。

 

Thinkbook 15 Gen 5 インターフェイス

 

1 4-in-1メディアカードリーダー
2 USB 3.2 Gen1
3 イーサネット・コネクター(RJ-45)
4 セキュリティキーホール
5 USB 3.2 Gen2 Type-C
6 USB 3.2 Gen2 Type-C
7 HDMI
8 USB 3.2 Gen1 (Powered USB)
9 マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

USB Type-Cはどちらも充電に使用可能で、映像出力機能(DisplayPort)付きです。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

 

 

ライバル機種

 

ThinkPad E15 Gen 4(AMD)

ThinkPad E15 Gen 4(AMD)旧モデルのRyzen 5000シリーズのが搭載ですが、Ryzen 7000シリーズとそこまで大きな性能差はありません。メモリは最大40GBと大きく、特に大きなメモリが必要だという人に合います。生体認証もあり、FHD Webカメラも搭載可能です

CPU Ryzen 3 5425U
Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
メモリ 最大40GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(15.6型) FHD IPS液晶 マルチタッチあり、sRGB 100%あり
FHD TN液晶
無線 Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
有線 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
その他 指紋センサー、IRカメラあり、1080p Webカメラ搭載可能
重さ 1.78㎏~
バッテリー 最大16.7時間
価格 8.1万円~

レビュー

 

ThinkBook 13s Gen 4(AMD)

ThinkBook 13s Gen 4(AMD)上位モデルであるRyzen 6000シリーズ搭載で、メモリはLPDDR5-6400と最高処理速度で、Wi-Fi 6E対応、高画質のFHD Webカメラなど、最新スペックが満載。画面アスペクト比は16:10と縦に長く、13.3インチでも、14インチ並みの情報が表示されます。1.23㎏と軽いし、作業もしやし機種です

CPU Ryzen 5 6600U
Ryzen 7 6800U
メモリ LPDDR5 最大16GB
ストレージ SSD 最大512GB
グラフィックス Radeon 660M
Radeon 680M
ディスプレイ(13.3型) WUXGA/WQXGA IPS液晶 光沢なし 300nit sRGB 100%
無線 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
生体認証 指紋センサー
Webカメラ 1080p FHD
重さ 1.23㎏
バッテリー 14.1時間
価格 9.9万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・コスパが高い
・メモリやストレージの増設が可能なので、長期間使える
・Wi-Fi 6E対応
・電源ボタンに指紋センサーが統合
・FHD 1080pカメラ搭載
・一部にアルミニウムを使用

 

残念な点

・旧モデルから、進化があまりない

 

総合評価

一言で言うと、「悪くない」機種です。最新スペックが満載と言うわけではないですが、7万円台からと低価格なのに、アルミニウムを使用し、メモリやストレージの増設も可能なので、長く使えるノートパソコンです。

Wi-Fi 6Eに対応なので、無線でも高速通信が可能だし、RJ45もあるので有線接続も可能です。会社や自宅で使う機種として、十分に活躍してくれると思います。

ビジネスノートで、この価格はすごいです。

 

 

公式サイト

 

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