Lenovoでは珍しい画面アスペクト比が16:9と旧型ですが、その他のスペックは一般的なゲーミングPCで悪くないです。
筆者は本機を購入したのですが、購入のポイントは「筐体側面に排気口がない」、「この価格で、デフォルトでsRGB 100%」です。ディスプレイはなかなかきれいです。
購入時の懸念は「ディスプレイが16:9のFHD(今使っているすべての機種は16:10と縦に長い)」でしたが、基本的にモニターにつないでいるので特に影響なしでした。
また、Wi-Fi 6にしか対応していませんが、動画編集などのクリエイティブワークには影響なしで、ゲームの時は有線接続をしたら快適です。
クリエイターPCとして使いやすいかどうかの検証を行ったので、「Lenovo LOQは動画編集に向いているか検証」もあわせてどうぞ。
本機の特徴として、結構コストカットをしているが普通にサクサク使える機種です。
レビュー機は購入品で、スペックはRyzen 7 8845HS、メモリ16GB(1枚)、SSD 512GB、RTX 4050になります。
サクッと概要を知りたい方は、こちらの動画をどうぞ。
※2024年9月28日追記)
使い始めて約2か月たったので、使い心地やメリットデメリットを書き足しました。
Contents
LOQ 15AHP9のスペック
CPU | Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS |
---|---|
メモリ | 16GB(最大32GB) |
ストレージ | SSD 最大1TB(最大SSD×2) |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 4050 RTX 4060 |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 144Hz WQHD IPS 165Hz |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
生体認証 | ― |
WEBカメラ | HD/FHD |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.86 × 258.7 × 21.9~23.9mm |
重さ | 約2.38㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約6時間 170W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 12.6万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはAMD Ryzen 8000シリーズで、Ryzen 7は約3万ほどのCPU Markスコアがあります。TDPは最大54Wと低いですがこれだけ高い性能なので、安心して長時間プレイできますね。
メモリはDDR5-5600MHzが搭載で、公式サイトでは16GBが選択できますが、メモリスロットがもう1つあり最大32GBにできます。ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、公式サイトでは最大1TBにできますが、同じくM.2スロットがもう一つあるので増設も可能です。
ディスプレイはLenovoでは珍しく、画面アスペクト比が16:9と旧型の比率です。解像度はFHD(1920×1080ドット)か2.5K(2560×1440ドット)が選べ、IPS液晶になります。どちらも高色域のsRGB 100%なので、ゲームだけじゃなく動画視聴にも画像編集にも合います。また、リフレッシュレートは144Hz(FHD)と165Hz(2.5K)になります。
グラフィックボードはローエンドのRTX 3050、ミドルクラスのRTX 4050,そしてミドルハイエンドのRTX 4060が搭載可能です。予算ややりたいゲームに合わせてカスタマイズできます。
OSはWindows 11 HomeかProが選べ、LANはWi-Fi 6とギガビットイーサネットを搭載し、WEBカメラは高画質FHDかHDが選択可能です。
オーディオはゲームサウンドに定評があるNahimicオーディオで、2Wスピーカーが2つ搭載しています。ちょっととげのある音で、高音の響きが良くないです。
電源は170Wで、最大バッテリー駆動時間は約6時間となっています。少しの時間であれば、宅内移動で気晴らしにリビングなど別の場所でもプレイできますね。
必要最低限のスペックといったインターフェイスで、USB 3.2 Gen 2 Type-Cが1つ搭載し、3つのUSB 3.2 Gen 1、そしてHDMIにRJ45などが搭載です。
旧モデルとの比較
AMD搭載のLOQは16インチでRyzen 7000シリーズ搭載のLOQ 16APH8がありますが、15.6インチは日本では初になります(兄弟モデルでIntelモデル(インテル13/14世代搭載はあり)。
2か月使った感想
2024年9月28日追記)
購入後にメモリ(16GB×2枚)とストレージの増設をしたのでゲームもしやすくなり、動画編集をしているときもDavinci resolveを開けたままPhotoshopやLightroomを使えるので、性能的にはすごく満足しています。
<タブ(23タブ)やアプリ(Lightroom、Photoshop、Davinci Resolve、Paint、エクスプローラーなど)を開いても余裕がある>
ファンの音も以前と変わらずで、排熱性能が落ちた感じもしません。
ただし、筆者は本機をクリエイティブワーク用に購入したので、ちょっと輝度が物足りません。メインモニターの輝度は450ニトと十分ですが、本機は300ニトで、日中に仕事をしているとちょっと暗いと思う時があります。
USBのデータ転送速度は最大でも10Gbpsしかないですが、性能的に特に不満はないです。
が、唯一のUSB Type-Cの場所が悪いんです。しかも、これが唯一のGen 2(速度10Gbps)で他のポートは速度5Gbpsです。
右側面にしかUSB Type-Cがないと不便だな・・・ pic.twitter.com/kzcrrBbt1b
— パソコンガイド (@pc_reviewer) August 7, 2024
これ、USB Type-C使ってるとマウスが当たるんですよ。正直言うと、めちゃくちゃうざいです。
満足度を数値で表したら、10段階で7くらいです。低価格なのに性能が高い点は評価できますが、USB Type-Cが使いにくいので、減点3点です。
LOQ 15AHP9の特徴
ちょっと下ベゼルが32.3㎜とめちゃくちゃ太いですが、左右上は約6㎜と細くすっきりとした外観です。
本機はゲーミングPCとしては珍しく、筐体側面に排気口がありません。どちらかというと、クリエイターPCのような外観ですね。
筆者は、というか皆さんゲームをするときはマウスを使いますが、側面に排気口があると温風が手に合たって嫌だという人は多いと思いますが、本機なら大丈夫ですね。
寸法は幅359.86㎜、奥行き258.7㎜、そして高さは21.9~23.9㎜(実測24.8㎜)と大きいですね。
質量は公称値2.38㎏(実測2338g)と標準的ですが、持ち運びは大変です。
Lenovo LA1 AIチップを搭載した革命的なLenovo AI Engine+で、パワフルなゲーミングパフォーマンスを実現します。センサーを利用したスマートできめ細かいチューニングを施したシステムを実現し、ゲーム体験を向上させることができます。
とのことです。
インターフェイスは背面と右側面にあり、高品質じゃないですがゲーム用途にはほぼ十分な数があります。背面にはUSB 3.2 Gen 1が2つ、HDMI、RJ45、そして電源コネクタです。
右側面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-C、プライバシーシャッターボタン、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてUSB 3.2 Gen 1です。
低価格モデルなのでしょうがないですが、USB Type-Cは1つだけです。
おしゃれなデザインの底面通気口ですが、どうせなら真ん中部分も空気が通る様にしてくれたらよかったです。底面カバーはプラスチック感が強く、触ると安っぽいです。
ルナグレーの筐体で、おしゃれなデザインです。樹脂素材なので触ると安っぽいですが、見るだけなら高級感があります。
ただし、米軍の物資調達規格であるMIL-STD 810Hの耐久性も備えており、安心して使えます。
排熱性能をチェック
冷却機構は「ColdFront Hyper」を採用し、底面左右から取り入れたフレッシュエアーを背面ヒートシンクと内部中央に吐き出すファンにし、シーリング材で密閉した中央にCPUやGPUなどの発熱部品が集中しており、ヒートパイプも張り巡らされているのでこれらを冷やすようになっています。
この「ColdFront Hyper」により、薄さと重量を維持しつつ、供給できる電力を増やし、表面温度は2℃低下、ノイズは2dB低減できたそうです。
左右の排気口がなくなりましたが、排熱性能は高くなっています。
ファンが2つにヒートパイプ2本、そしてヒートシンクがいくつもありました。下の排熱性能チェックを見ても、十分に排熱できているのがわかります。
CPU性能をフルパワーで使うCinebench R23と言うベンチマークを回してCPU温度の推移をチェックしました。最大でも353度(摂氏80°)にいかないくらいで推移していますが、結構小刻みに上下していました。
急激にクロック数が落ちるわけでもなく、問題なく使えます。
騒音値をチェック
Fire Strikeをやっているときに計測した騒音値です。50dB台と言えば静かな事務室レベルですが、結構うるさいです。ほかのゲーミングPCも大体このくらいなので、普通かなとは思います。
メモリとストレージの増設が可能
本機はM.2スロットと、モデルによってはメモリスロットが1つずつ開いており、増設ができます。ただし、保証が外れるので、やる場合は自己責任でお願いします。
もともと搭載しているメモリはDDR5-5600でしたが、手元にDDR5-5200しかなかったのでそれを使いましたが、ちゃんと認識されました。もちろんSSDも認識されています。
詳しい方法はこちらをどうぞ。
NPU搭載Ryzen 8000HSシリーズ搭載
Ryzen 5 8645HS | Ryzen 7 8845HS | |
製造プロセス | 4nm | |
アーキテクチャ | Zen 4 | |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
L3キャッシュ | 16MB | |
ベースクロック | 4.3Hz | 3.8GHz |
ブーストクロック | 5.0GHz | 5.1GHz |
GPUコア | 8 | 12 |
TDP | 45W(35W~54W) |
アーキテクチャはZen 4になり、主な特徴はこちらです。
・Zen 3の改良版
・L2キャッシュ増量
・ディープラーニング性能の向上
・Zen 3に比べIPCが約14%アップ
Zen 4はレイテンシの短縮とスルートップの向上を目的に作られており、順当に開発されていますね。
また、Ryzen 8000シリーズはRyzen AIというNPUコアがあり、4nmプロセスルールで電力効率が高まっています。最大TDPは54Wと低いですが、高性能です。
レビュー機はRyzen 7 8845HSが搭載で、メモリ16GB時は28680、メモリを32GBに増設したら31386とかなり高いスコアになりました。
CPU Markを運営するPassmark社公開のRyzen 7 8845HSは28632だったので、本機の32GBモデルはかなり高いですね。
こちらはCPU Markの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900HX | |
---|---|
Core i7-14700HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i7-13650HX | |
Ryzen 7 8845HS/32GB | |
Core i7-13700H | |
Ryzen 7 8845HS/16GB | |
Core i7-13620H | |
Core i5-13450HX | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1365U |
Geekbench 6の計測スコア
<シングルチャンネルメモリ><デュアルチャンネルメモリ>
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
本機はメモリ16GB時はマルチコア9931、シングルコア2458、32GB時は特にマルチコアの伸びがすごく、シングルコア2510、マルチコア12873でした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-14700HX | |
---|---|
Core i7-13650HX | |
Ryzen 7 8845HS/32GB | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-13450HX | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 8845HS/16GB | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1365U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-14700HX | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core i7-1370P | |
Core i7-13650HX | |
Ryzen 7 8845HS/32GB | |
Ryzen 7 8845HS/16GB | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-13450HX | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1350P | |
Core i7-1365U |
Cinebenchの計測スコア
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。
16GB時はマルチコア867、シングルコア100、32GB時はマルチコアが少し伸び905、シングルコアは同じスコアでした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 8845HS/32GB | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS/16GB | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Apple M1 | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 3 8300GE |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Apple M1 Max | |
---|---|
Apple M1 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
16GB時はマルチコアが15732、シングルコアが1720、32GB時はマルチコア15960と微増、シングルコア1664と微減でした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 PRO 7940HS | |
---|---|
Ryzen 7 7840HS | |
Ryzen 7 8845HS/16GB | |
Ryzen 7 PRO 7840U | |
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 7 PRO 8840U | |
Ryzen 7 7840U | |
Ryzen 5 PRO 7640HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 3 7335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7840U | |
---|---|
Ryzen 9 PRO 7940HS | |
Ryzen 7 PRO 8840U | |
Ryzen 7 PRO 7840U | |
Ryzen 7 7840HS | |
Ryzen 7 8845HS/16GB | |
Ryzen 5 PRO 7640HS | |
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
NPUっていつ使うの?
ここ最近、AI、AIと言われていますが、AIコアであるNPUっていつ使うの?っていう疑問ありますよね。
今現在NPUコアを使ってできるものはWindows Studioエフェクトや、一部のアプリ(Photoshopなど)がNPU対応の機能を実装しています。
しかし、本機採用のAPUにはAIコアがあるのですが、Windows スタジオエフェクトは使えませんでした。
何でだろ?わかりません。
<Ryzen 7 8845HSのAIスペック>
ちなみに、コパイロットを使ってもローカルのNPUは使用しないので、これはNPUがあってもなくても使えます。
3種類のグラボが選べる
RTX 4060 Laptop | RTX 4050 Laptop | RTX 3050 Laptop | |
コードネーム | Ada Lovelace | Ampere | |
CUDAコア | 3072基 | 2560基 | 2048基 |
RTコア | 24基 | 20基 | 16基 |
Tensorコア | 96基 | 80基 | 64基 |
ブーストクロック | 2370MHz | 2370MHz | 1732MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ容量 | 8GB | 6GB | 4GB |
メモリバス幅 | 128ビット | 96ビット | 128ビット |
メモリ帯域幅 | 256GB/s | 192GB/s | 192GB/s |
TGP | 115W | 95W | 95W |
RTX 40シリーズは最新のモデルで、RTX 3050は前世代になります。どのGPUもレイトレ対応で、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。
<レイトレーシングOFF> | <レイトレーシングON> |
<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>
以下のベンチマークは、RTX 4050はレビュー機で、RTX 3050とRTX 4060は別機種で計測したので参考値としてみてください。
<メモリ16GB>
<メモリ32GB>
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。
本機の16GB時の計測結果はFire Strike 19598、Fire Strike Extreme 9511、Fire Strike Ultra 4465と順当な結果でした。32GBのデュアルチャンネルでも、スコアに変動はありません。おかしいな。。。
レビュー機はFHDですがQHDも選べ、その場合のBattlefield Vのfpsは65+~75+となりました。RTX 4050なのでFHD解像度が良いですね。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 4070 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 4050 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 |
Fire Strike Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 Ti |
Fire Strike Ultra
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 Ti |
<16GB時>
<32GB>
Time SpyはゲーミングPC向けDirectX 12のベンチマークです。本機はTime Spyが8647、Time Spy Extremeは4034となり、QHDでのfpsは80+でした。
メモリ32GBのデュアルチャンネルでも、スコアの変動はほぼありません。
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 4050 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 Max-Q | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 |
Time Spy Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 Ti |
Steel Nomad DX12は、DirectX 12 Ultimateの性能をテストするベンチマークです。レイトレーシングを使用しない比較的重めのゲームを想定したベンチマークです。
本機は1756で、グラフィックテストでは17fpsと伸び悩んでいますね。32GBじも1725と変わらないスコアでした。
Steel Nomad
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 |
重ためのゲームの、FFXIV 黄金のレガシーのベンチマークです。標準品質で15175(16GB)、17153(32GB)となかなか良いスコアでした。
<16GB時>
<32GB時>
ゲームのベンチマーク
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。基本的にどのグラボでもFHDでのプレイになり、RTX 4060であれば最高画質でのプレイができるものも多くなります。
RTX 3050 ベンチマークスコア参考値
オレンジ色・・・1080p 青・・・標準 赤・・・1440p
Fortnite | |
---|---|
Red Dead Redeption 2 | |
GTA V | |
Battlefield V | |
Apex Lengends |
RTX 4060 ゲームベンチマーク参考値
青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
Fotnite |
RTX 4050 ゲームベンチマーク
青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
Fotnite |
その他の特徴
WEBカメラ周り
WEBカメラは高画質FHD 1080pかHD 720pが選べ、ビデオ通話なども快適にできます。
レビュー機はFHD解像度で、HDと比べると色合いも違うし、全然画質が違いますね。
FHDカメラはHDの2倍以上の解像度があるので、配信などに利用してもそこそこ良い画質です。ただし、本格的な配信なら4K外付けカメラがいいと思いますが。
また電子式プライバシーシャッターも搭載しており、カメラを使わないときや、配信中に映したくないものが映った時などに便利です。
オーディオは、多くのゲーミングPCに採用されているNahimicオーディオです。バーチャルサラウンド機能で、臨場感や迫力のある音になります。ヘッドフォンを使うのが一番ですが、この2Wスピーカーが2つも悪くないです。
感覚的に言うと、IdeaPad以上Yoga未満の音ですね。
ここ最近、LenovoのTab Plusと言うJBLのスピーカーが8つ搭載したタブレットで音楽を聴いているので、それと比べると格差があります。ちなみにコレ、Bluetooth接続でスピーカー代わりになるので、チェックしてみてください。
マイクは、デュアルマイクが搭載で、普通です。
キーボード
キーボードはテンキー付きでホワイトバックライト、そしてCopilotボタンもあります。コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIです。
100%アンチゴーストなので、複数のキーを同時に押しても反応します。
キーストロークは約1.5㎜と標準的ですが、悪くない打鍵感です。キーピッチは縦横19㎜×18.5㎜とフルサイズ並みで、窮屈じゃありません。
テンキーは小さいですが、ゲームで使うことはあまりないと思うので問題ないかなと思います。もし仕事で使う場合は、ちょっと小さいとはいえテンキーがあるので、数値入力が多い人でもあまり問題ないかと思います。
タッチパッドは120㎜×75㎜と大きめで、ゲーム以外のことでは十分に使えます。
WQHDディスプレイ搭載可能
<レビュー機はFHD IPS sRGB 100% 144Hz>
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
FHD WQHD |
なし | IPS | 300nit 350nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | リフレッシュレート |
1000:1 | sRGB 100% | 170° | 144Hz 165Hz |
解像度はFHD(1920×1080ドット)か2.5K(2560×1440ドット)で、視野角が170°と広いIPS液晶を採用、そして輝度は最大350ニト、コントラスト比も高くリフレッシュレートは最大165Hzとぬるぬるです。
もちろん2.5Kの方が高精細で見やすいですが、リフレッシュレートは144Hz(FHD)か165Hzと微妙な差でどちらもぬるぬるプレイできるので、どちらを選んでもよいかと思います。
NVIDIA G-Syncにも対応しており、ティアリング(画面のずれ)やスタッタリング(カクツキ)を軽減します。
ディスプレイは16:9で、ここ最近の流行である16:10ではないですが、意外にあまり気にならずに使えています。まぁ、基本的に外付けモニターを使っているので、影響なしです。
色域はsRGB 100%と高く、ゲームだけじゃなく画像編集にも合います。低価格モデルのゲーミングPCのディスプレイは色域が狭いことが多いですが、本機はクリエイターにも使えるsRGB 100%になっています。筆者が本機を購入した理由の1つですね。
一般的なNTSC 45%(画像右)の色域と比べると、全然色彩が違いますね。すごくきれいな色彩のディスプレイだと思います。
次に、残像を調べるためUFO Testを行いました。シャッタースピードは1/2000です。3~4コマ前の残像が見えるので、fpsガチゲーマーには向きませんが、ホビーユーザーには気にならないと思います。また、この価格のゲーミングPCでは普通クラスだと思います。
輝度は300ニトか350ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
最後に視野角のチェックです。正面、横、そして上から見ても暗くなって見にくいことはありませんでした。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR5-5600MHzが搭載で、公式サイトでは16GBになります。スロットは2つあるので、自分で増設もできます。
レビュー機は16GBメモリが1枚のみ搭載しており、シングルチャンネルメモリで動作しています。このため、グラフィック性能やメモリ性能や、CPU内蔵グラフィックスの性能が下がっています。
すぐにもう1枚メモリを足して、比較をしてみます。→増設しました。
メモリの性能を測るMemory Markの計測結果は、メモリ1枚16GB時は2654、メモリ2枚32GB時は3219とかなり良いスコアでした。シングルチャンネルメモリでも、使っていても遅さなどは一切感じませんでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
本機種・メモリ2枚 | |
---|---|
LPDDR5X平均 | |
DDR5-平均 | |
LPDDR5平均 | |
本機種・メモリ1枚 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、M.2スロットがもう一つあるので、増設も可能です。PCIe 4.0はデータ転送速度がかなり速く、ゲームのロード時間も、パソコンの起動時間も爆速です。
シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は4309MB/秒、ライト(書き込み速度)は1820MB/秒とPCIe 4.0にしては遅いですが、ロード時間なども早いので問題ないです。
こちらはシーケンシャル速度の目安です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6に対応し、1ギガビットイーサネット搭載
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
無線はWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
ただし、今の主流はWi-Fi 6Eなので、コストカットのためと、ゲームならほぼ優先しか使わないのでWi-Fi 6を搭載していると思います。
有線は1ギガビットイーサネットが搭載です。
モニター
モニターの購入をお考えの人は、こちらも併せてどうぞ。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
ライバル機種
ライバル機種は本機よりも安く、画面アスペクト比が16:10と縦に長い機種です。
Legion 5i Gen 9 16 インテル
全体的にハイスペック構成で、ホビー勢から結構ガチにやっている人向けです。13・14世代CPUが搭載し、グラボはRTX 40シリーズ。ディスプレイは高精細なWQXGAでsRGB 100%の色域、そして最大240Hzのリフレッシュレートです。生体認証がない点を除けば、文句なしの価格とスペックです
CPU | Core i5-13450HX Core i7-14650HX Core i7-14700HX Core i9-14900HX |
---|---|
メモリ | 16GB搭載(最大32GB) |
ストレージ | SSD 最大1TB(M.2スロット空き1つあり) |
グラフィックス | RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 165Hz/240Hz |
通信 | Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット |
WEBカメラ | FHD |
重さ | 約2.3㎏ |
カラー | ルナグレー |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約5.1時間 230W |
価格 | 15.3万円~ |
LOQ 16IRH8
エントリー向けのゲーミングPCですが、意外に性能が高く、Legionとそこまでそん色がありません。意外に性能が高いRTX 3050やRTX 40シリーズも搭載できるので、予算ややりたいゲームに合わせてスペックを変えることができます
CPU | Core i5-13420H Core i7-13620H Core i5-13500H Core i7-13700H |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB(最大SSD×2) |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 4050 RTX 4060 |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS 光沢なし 144Hz |
通信 | 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
WEBカメラ | FHD 1080p |
重さ | 約2.6㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約8時間 170W |
価格 | 12.4万円~ |
まとめ
良い点
・側面に排気口がないので、温風が手に当たらない
・Ryzen 8000シリーズ搭載
・ColdFront Hyper冷却機構で排熱性能がアップ
・メモリとストレージの増設が可能
・リフレッシュレートが最大165Hzとぬるぬる
・sRGB 100%でクリエイティブワークにも向いている
・高画質WEBカメラが選べる
・安いけど高性能
・インターフェイスは高品質じゃないが、困らない程度の数がある
残念な点
・ディスプレイの画面アスペクト比が16:9
・筐体がプラスチックで、底面カバーが安っぽい手触り
・Wi-Fi 6Eじゃなく6が搭載
・下ベゼルが太い
・インターフェイスの品質が低価格モデル
総合評価
本機はコストカットをしていますが、ゲームには影響のないようにうまくバランスの取れたスペックだと思います。
一番重要なCPUやGPUの性能は良く、メモリもSSDも最速じゃないですが普通に何でもできるほどのスペックで、コストカットをしつつもストレスなくプレイできます。
また、私は画像編集や動画編集、AI画像生成もするので、ディスプレイの色域が高いのもうれしいですね、
あとは、筐体左右側面に排気口がないので手が熱くならない!好きなモデルです。