Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD)の購入レビュー 削るとこは削るがしっかりとした性能

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Lenovoでは珍しい画面アスペクト比が16:9と旧型ですが、その他のスペックは一般的なゲーミングPCで悪くないです。

筆者は本機を購入したのですが、購入のポイントは「筐体側面に排気口がない」、「この価格で、デフォルトでsRGB 100%」です。ディスプレイはなかなかきれいです。

購入時の懸念は「ディスプレイが16:9のFHD(今使っているすべての機種は16:10と縦に長い)」でしたが、基本的にモニターにつないでいるので特に影響なしでした。

また、Wi-Fi 6にしか対応していませんが、動画編集などのクリエイティブワークには影響なしで、ゲームの時は有線接続をしたら快適です。

クリエイターPCとして使いやすいかどうかの検証を行ったので、「Lenovo LOQは動画編集に向いているか検証」もあわせてどうぞ。

本機の特徴として、結構コストカットをしているが普通にサクサク使える機種です。

レビュー機は購入品で、スペックはRyzen 7 8845HS、メモリ16GB(1枚)、SSD 512GB、RTX 4050になります。

サクッと概要を知りたい方は、こちらの動画をどうぞ。

※2024年9月28日追記)

使い始めて約2か月たったので、使い心地やメリットデメリットを書き足しました。

 

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LOQ 15AHP9のスペック

CPU Ryzen 5 8645HS
Ryzen 7 8845HS
メモリ 16GB(最大32GB)
ストレージ SSD 最大1TB(最大SSD×2)
グラフィックス RTX 3050
RTX 4050
RTX 4060
ディスプレイ(15.6型) FHD IPS 144Hz
WQHD IPS 165Hz
OS Windows 11 Home/Pro
通信 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6
生体認証
WEBカメラ HD/FHD
オーディオ Nahimicオーディオ
寸法(幅×奥行×高さ) 359.86 × 258.7 × 21.9~23.9mm
重さ 約2.38㎏
バッテリー(JEITA 3.0)
電源
最大約6時間
170W
標準保証 1年間
価格 12.6万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはAMD Ryzen 8000シリーズで、Ryzen 7は約3万ほどのCPU Markスコアがあります。TDPは最大54Wと低いですがこれだけ高い性能なので、安心して長時間プレイできますね。

メモリはDDR5-5600MHzが搭載で、公式サイトでは16GBが選択できますが、メモリスロットがもう1つあり最大32GBにできます。ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、公式サイトでは最大1TBにできますが、同じくM.2スロットがもう一つあるので増設も可能です。

ディスプレイはLenovoでは珍しく、画面アスペクト比が16:9と旧型の比率です。解像度はFHD(1920×1080ドット)か2.5K(2560×1440ドット)が選べ、IPS液晶になります。どちらも高色域のsRGB 100%なので、ゲームだけじゃなく動画視聴にも画像編集にも合います。また、リフレッシュレートは144Hz(FHD)と165Hz(2.5K)になります。

グラフィックボードはローエンドのRTX 3050、ミドルクラスのRTX 4050,そしてミドルハイエンドのRTX 4060が搭載可能です。予算ややりたいゲームに合わせてカスタマイズできます。

OSはWindows 11 HomeかProが選べ、LANはWi-Fi 6とギガビットイーサネットを搭載し、WEBカメラは高画質FHDかHDが選択可能です。

オーディオはゲームサウンドに定評があるNahimicオーディオで、2Wスピーカーが2つ搭載しています。ちょっととげのある音で、高音の響きが良くないです。

電源は170Wで、最大バッテリー駆動時間は約6時間となっています。少しの時間であれば、宅内移動で気晴らしにリビングなど別の場所でもプレイできますね。

必要最低限のスペックといったインターフェイスで、USB 3.2 Gen 2 Type-Cが1つ搭載し、3つのUSB 3.2 Gen 1、そしてHDMIにRJ45などが搭載です。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

AMD搭載のLOQは16インチでRyzen 7000シリーズ搭載のLOQ 16APH8がありますが、15.6インチは日本では初になります(兄弟モデルでIntelモデル(インテル13/14世代搭載はあり)。

 

 

2か月使った感想

数か月使ったレビュー

 

2024年9月28日追記)

購入後にメモリ(16GB×2枚)とストレージの増設をしたのでゲームもしやすくなり、動画編集をしているときもDavinci resolveを開けたままPhotoshopやLightroomを使えるので、性能的にはすごく満足しています。

 

<タブ(23タブ)やアプリ(Lightroom、Photoshop、Davinci Resolve、Paint、エクスプローラーなど)を開いても余裕がある>

 

ファンの音も以前と変わらずで、排熱性能が落ちた感じもしません。

ただし、筆者は本機をクリエイティブワーク用に購入したので、ちょっと輝度が物足りません。メインモニターの輝度は450ニトと十分ですが、本機は300ニトで、日中に仕事をしているとちょっと暗いと思う時があります。

USBのデータ転送速度は最大でも10Gbpsしかないですが、性能的に特に不満はないです。

が、唯一のUSB Type-Cの場所が悪いんです。しかも、これが唯一のGen 2(速度10Gbps)で他のポートは速度5Gbpsです。

 

これ、USB Type-C使ってるとマウスが当たるんですよ。正直言うと、めちゃくちゃうざいです。

満足度を数値で表したら、10段階で7くらいです。低価格なのに性能が高い点は評価できますが、USB Type-Cが使いにくいので、減点3点です。

 

 

LOQ 15AHP9の特徴

Lenovo LOQ 15AHP9 正面

ちょっと下ベゼルが32.3㎜とめちゃくちゃ太いですが、左右上は約6㎜と細くすっきりとした外観です。

 

本機はゲーミングPCとしては珍しく、筐体側面に排気口がありません。どちらかというと、クリエイターPCのような外観ですね。

筆者は、というか皆さんゲームをするときはマウスを使いますが、側面に排気口があると温風が手に合たって嫌だという人は多いと思いますが、本機なら大丈夫ですね。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 横から

寸法は幅359.86㎜、奥行き258.7㎜、そして高さは21.9~23.9㎜(実測24.8㎜)と大きいですね。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 重さ測定

質量は公称値2.38㎏(実測2338g)と標準的ですが、持ち運びは大変です。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 左斜め前から

Lenovo LA1 AIチップを搭載した革命的なLenovo AI Engine+で、パワフルなゲーミングパフォーマンスを実現します。センサーを利用したスマートできめ細かいチューニングを施したシステムを実現し、ゲーム体験を向上させることができます。

とのことです。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 背面インターフェイス

インターフェイスは背面と右側面にあり、高品質じゃないですがゲーム用途にはほぼ十分な数があります。背面にはUSB 3.2 Gen 1が2つ、HDMI、RJ45、そして電源コネクタです。

右側面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-C、プライバシーシャッターボタン、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてUSB 3.2 Gen 1です。

低価格モデルなのでしょうがないですが、USB Type-Cは1つだけです。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 底面カバー

おしゃれなデザインの底面通気口ですが、どうせなら真ん中部分も空気が通る様にしてくれたらよかったです。底面カバーはプラスチック感が強く、触ると安っぽいです。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 筐体

ルナグレーの筐体で、おしゃれなデザインです。樹脂素材なので触ると安っぽいですが、見るだけなら高級感があります。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 後ろから

ただし、米軍の物資調達規格であるMIL-STD 810Hの耐久性も備えており、安心して使えます。

 

 

排熱性能をチェック

Lenovo LOQ 15AHP9 筐体内部

冷却機構は「ColdFront Hyper」を採用し、底面左右から取り入れたフレッシュエアーを背面ヒートシンクと内部中央に吐き出すファンにし、シーリング材で密閉した中央にCPUやGPUなどの発熱部品が集中しており、ヒートパイプも張り巡らされているのでこれらを冷やすようになっています。

この「ColdFront Hyper」により、薄さと重量を維持しつつ、供給できる電力を増やし、表面温度は2℃低下、ノイズは2dB低減できたそうです。

左右の排気口がなくなりましたが、排熱性能は高くなっています。

 

ファンが2つにヒートパイプ2本、そしてヒートシンクがいくつもありました。下の排熱性能チェックを見ても、十分に排熱できているのがわかります。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) CPU温度の推移グラフ

CPU性能をフルパワーで使うCinebench R23と言うベンチマークを回してCPU温度の推移をチェックしました。最大でも353度(摂氏80°)にいかないくらいで推移していますが、結構小刻みに上下していました。

急激にクロック数が落ちるわけでもなく、問題なく使えます。

 

 

騒音値をチェック

Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) Fire Strike実行時の騒音値

Fire Strikeをやっているときに計測した騒音値です。50dB台と言えば静かな事務室レベルですが、結構うるさいです。ほかのゲーミングPCも大体このくらいなので、普通かなとは思います。

 

 

メモリとストレージの増設が可能

Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) 筐体内部

本機はM.2スロットと、モデルによってはメモリスロットが1つずつ開いており、増設ができます。ただし、保証が外れるので、やる場合は自己責任でお願いします。

もともと搭載しているメモリはDDR5-5600でしたが、手元にDDR5-5200しかなかったのでそれを使いましたが、ちゃんと認識されました。もちろんSSDも認識されています。

詳しい方法はこちらをどうぞ。

 

NPU搭載Ryzen 8000HSシリーズ搭載

Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS
製造プロセス 4nm
アーキテクチャ Zen 4
コア/スレッド 6/12 8/16
L3キャッシュ 16MB
ベースクロック 4.3Hz 3.8GHz
ブーストクロック 5.0GHz 5.1GHz
GPUコア 8 12
TDP 45W(35W~54W)

アーキテクチャはZen 4になり、主な特徴はこちらです。

・Zen 3の改良版
・L2キャッシュ増量
・ディープラーニング性能の向上
・Zen 3に比べIPCが約14%アップ

Zen 4はレイテンシの短縮とスルートップの向上を目的に作られており、順当に開発されていますね。

また、Ryzen 8000シリーズはRyzen AIというNPUコアがあり、4nmプロセスルールで電力効率が高まっています。最大TDPは54Wと低いですが、高性能です。

 

レビュー機はRyzen 7 8845HSが搭載で、メモリ16GB時は28680、メモリを32GBに増設したら31386とかなり高いスコアになりました。

CPU Markを運営するPassmark社公開のRyzen 7 8845HSは28632だったので、本機の32GBモデルはかなり高いですね。

こちらはCPU Markの比較です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900HX  46415
Core i7-14700HX  36261
Core i7-13700HX  33484
Core i7-13650HX  31923
Ryzen 7 8845HS/32GB  31386
Core i7-13700H  30029
Ryzen 7 8845HS/16GB  28680
Core i7-13620H  27302
Core i5-13450HX  25216
Core i5-13500H  25096
Core i7-1360P  21549
Core i5-13420H  20451
Core i5-1340P  20197
Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17318
Core i7-1365U  14982

 

Geekbench 6の計測スコア

Lenovo LOQ 15AHP9 Geekbench 6 計測結果<シングルチャンネルメモリ>Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) 増設後Geekbench 6計測結果<デュアルチャンネルメモリ>

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はメモリ16GB時はマルチコア9931、シングルコア2458、32GB時は特にマルチコアの伸びがすごく、シングルコア2510、マルチコア12873でした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-14700HX  16213
Core i7-13650HX  14077
Ryzen 7 8845HS/32GB  12873
Core i9-13900H  12706
Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core i5-13450HX  11891
Core i5-1340P  10302
Ryzen 7 8845HS/16GB  9931
Core i5-13420H  9912
Core i7-1360P  9542
Core i5-1335U  8102
Core i7-1365U  7549
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-14700HX  2853
Core i9-13900H  2617
Core i7-1370P  2536
Core i7-13650HX  2524
Ryzen 7 8845HS/32GB  2510
Ryzen 7 8845HS/16GB  2458
Core i7-13700H  2426
Core i5-13500H  2378
Core i5-13450HX  2337
Core i5-13420H  2321
Core i7-1360P  2306
Core i5-1340P  2217
Core i5-1335U  2183
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857
Core i5-1350P  1727
Core i7-1365U  1636

 

Cinebenchの計測スコア

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。

16GB時はマルチコア867、シングルコア100、32GB時はマルチコアが少し伸び905、シングルコアは同じスコアでした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 8845HS/32GB  905
Ryzen 7 8845HS/16GB  867
Apple M1 Max  791
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Apple M1  509
Core i7-1280P  433
Ryzen 3 8300GE  414

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

16GB時はマルチコアが15732、シングルコアが1720、32GB時はマルチコア15960と微増、シングルコア1664と微減でした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 9 PRO 7940HS  17313
Ryzen 7 7840HS  16854
Ryzen 7 8845HS/16GB  15732
Ryzen 7 PRO 7840U  14798
Ryzen 9 PRO 6950H  14670
Ryzen 7 6800H  14135
Ryzen 7 PRO 8840U  13450
Ryzen 7 7840U  13450
Ryzen 5 PRO 7640HS  12820
Ryzen 5 8640HS  10860
Ryzen 5 7535U  8071
Ryzen 7 7735U  8013
Ryzen 7 7730U  7170
Ryzen 3 7335U  5454

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7840U  1807
Ryzen 9 PRO 7940HS  1805
Ryzen 7 PRO 8840U  1807
Ryzen 7 PRO 7840U  1807
Ryzen 7 7840HS  1763
Ryzen 7 8845HS/16GB  1710
Ryzen 5 PRO 7640HS  1699
Ryzen 9 PRO 6950H  1662
Ryzen 5 8640HS  1653
Ryzen 7 7735U  1509
Ryzen 7 6800H  1498
Ryzen 5 7535U  1447
Ryzen 3 7335U  1314

 

 

NPUっていつ使うの?

AIコアって何?

ここ最近、AI、AIと言われていますが、AIコアであるNPUっていつ使うの?っていう疑問ありますよね。

今現在NPUコアを使ってできるものはWindows Studioエフェクトや、一部のアプリ(Photoshopなど)がNPU対応の機能を実装しています。

Windows Studioエフェクト

しかし、本機採用のAPUにはAIコアがあるのですが、Windows スタジオエフェクトは使えませんでした。

何でだろ?わかりません。

Ryzen 7 8845HSのAi性能表<Ryzen 7 8845HSのAIスペック>

ちなみに、コパイロットを使ってもローカルのNPUは使用しないので、これはNPUがあってもなくても使えます。

 

 

3種類のグラボが選べる

RTX 4060 Laptop RTX 4050 Laptop RTX 3050 Laptop
コードネーム Ada Lovelace Ampere
CUDAコア 3072基 2560基 2048基
RTコア 24基 20基 16基
Tensorコア 96基 80基 64基
ブーストクロック 2370MHz 2370MHz 1732MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB 6GB 4GB
メモリバス幅 128ビット 96ビット 128ビット
メモリ帯域幅 256GB/s 192GB/s 192GB/s
TGP 115W 95W 95W

RTX 40シリーズは最新のモデルで、RTX 3050は前世代になります。どのGPUもレイトレ対応で、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。

 

リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングOFF> リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングON>

DLSS OnとOFFの比較<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>

 

以下のベンチマークは、RTX 4050はレビュー機で、RTX 3050とRTX 4060は別機種で計測したので参考値としてみてください。

Lenovo LOQ 15AHP9 Fire Strike 計測結果<メモリ16GB>

Lenovo LOQ 15AHP9 Fire Strike 計測結果 メモリ32B<メモリ32GB>

DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。

本機の16GB時の計測結果はFire Strike 19598、Fire Strike Extreme 9511、Fire Strike Ultra 4465と順当な結果でした。32GBのデュアルチャンネルでも、スコアに変動はありません。おかしいな。。。

レビュー機はFHDですがQHDも選べ、その場合のBattlefield Vのfpsは65+~75+となりました。RTX 4050なのでFHD解像度が良いですね。

Fire StrikeFire Strike ExtremeFire Strike Ultra

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  35361
RTX 4080  33106
RTX 4070  26024
RTX 3070 Ti  24924
RTX 4060  23768
RTX 3080  23637
RTX 3070  22431
RTX 4050  19598
RTX 3060  17853
RTX 3050 Ti  11768
RTX 3050  10718
GTX 1650  8033

Fire Strike Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  21292
RTX 4070  13479
RTX 4060  12086
RTX 4050  9511
RTX 3050 Ti  6449
RTX 3050  6346
GTX 1650 Ti  4465

Fire Strike Ultra

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080  11353
RTX 4070  6716
RTX 4060  6139
RTX 4050  4465
RTX 2060  3583
RTX 3050 Ti  3293
RTX 3050  3183
GTX 1650 Ti  2111

 

Lenovo LOQ 15AHP9 Time Spy 計測結果

<16GB時>

Lenovo LOQ 15AHP9 Time Spy 計測結果 メモリ32GB<32GB>

Time SpyはゲーミングPC向けDirectX 12のベンチマークです。本機はTime Spyが8647、Time Spy Extremeは4034となり、QHDでのfpsは80+でした。

メモリ32GBのデュアルチャンネルでも、スコアの変動はほぼありません。

Time SpyTime Spy Extreme

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090 20269
RTX 4080 18091
RTX 4070 12310
RTX 4060 10653
RTX 3070 10260
RTX 2080S 10096
RTX 4050 8647
RTX 2070 Super 8328
RTX 3060 8323
RTX 2060 Max-Q 5870
RTX 3050 5678
RTX 3050 Ti 5518
GTX 1650 3555

Time Spy Extreme

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080 9145
RTX 4070 5726
RTX 4060 5050
RTX 4050 4038
RTX 3050 Ti 2620
RTX 3050 2562
GTX 1650 Ti 1768

 

Steel Nomad DX12は、DirectX 12 Ultimateの性能をテストするベンチマークです。レイトレーシングを使用しない比較的重めのゲームを想定したベンチマークです。

本機は1756で、グラフィックテストでは17fpsと伸び悩んでいますね。32GBじも1725と変わらないスコアでした。

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4080 4170
RTX 4070 2670
RTX 4060 2255
RTX 4050 1756
RTX 3050 373

 

重ためのゲームの、FFXIV 黄金のレガシーのベンチマークです。標準品質で15175(16GB)、17153(32GB)となかなか良いスコアでした。

Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) FFXIV黄金のレガシーベンチマーク<16GB時>

Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) FFXIV黄金のレガシーベンチマーク メモリ32GB<32GB時>

 

 

ゲームのベンチマーク

スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。基本的にどのグラボでもFHDでのプレイになり、RTX 4060であれば最高画質でのプレイができるものも多くなります。

 

RTX 3050 ベンチマークスコア参考値

オレンジ色・・・1080p 青・・・標準 赤・・・1440p

Fortnite  200
 35
Red Dead Redeption 2  55
GTA V  155
 30
Battlefield V  100
 50
Apex Lengends  115
 60

 

RTX 4060 ゲームベンチマーク参考値

青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質

Watch Dogs Legion  84
 65
Horizon Zero Dawn  95
 108
Red Dead Redemption 2  65
 43
Assassin’s Creed Odyssey  77
 60
Monster Hunter World  98
 85
Far Cry New Dawn  98
 90
Cyberpunk 2077  68
 74
Apex Legends  127
 128
Fotnite  145
 121

 

RTX 4050 ゲームベンチマーク

青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質

Watch Dogs Legion  105
 49
Horizon Zero Dawn  114
 94
Red Dead Redemption 2  63
 37
Assassin’s Creed Odyssey  70
 55
Monster Hunter World  90
 71
Far Cry New Dawn  94
 82
Cyberpunk 2077  72
 65
Apex Legends  122
 115
Fotnite  132
 117

 

 

その他の特徴

 

WEBカメラ周り

Lenovo LOQ 15AHP9 Webカメラ

WEBカメラは高画質FHD 1080pかHD 720pが選べ、ビデオ通話なども快適にできます。

 

レビュー機はFHD解像度で、HDと比べると色合いも違うし、全然画質が違いますね。

FHDカメラはHDの2倍以上の解像度があるので、配信などに利用してもそこそこ良い画質です。ただし、本格的な配信なら4K外付けカメラがいいと思いますが。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 電子シャッターのスイッチ

また電子式プライバシーシャッターも搭載しており、カメラを使わないときや、配信中に映したくないものが映った時などに便利です。

 

オーディオは、多くのゲーミングPCに採用されているNahimicオーディオです。バーチャルサラウンド機能で、臨場感や迫力のある音になります。ヘッドフォンを使うのが一番ですが、この2Wスピーカーが2つも悪くないです。

感覚的に言うと、IdeaPad以上Yoga未満の音ですね。

ここ最近、LenovoのTab Plusと言うJBLのスピーカーが8つ搭載したタブレットで音楽を聴いているので、それと比べると格差があります。ちなみにコレ、Bluetooth接続でスピーカー代わりになるので、チェックしてみてください。

 

マイクは、デュアルマイクが搭載で、普通です。

 

 

キーボード

Lenovo LOQ 15AHP9 キーボード

キーボードはテンキー付きでホワイトバックライト、そしてCopilotボタンもあります。コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIです。

100%アンチゴーストなので、複数のキーを同時に押しても反応します。

キーストロークは約1.5㎜と標準的ですが、悪くない打鍵感です。キーピッチは縦横19㎜×18.5㎜とフルサイズ並みで、窮屈じゃありません。

テンキーは小さいですが、ゲームで使うことはあまりないと思うので問題ないかなと思います。もし仕事で使う場合は、ちょっと小さいとはいえテンキーがあるので、数値入力が多い人でもあまり問題ないかと思います。

タッチパッドは120㎜×75㎜と大きめで、ゲーム以外のことでは十分に使えます。

 

 

WQHDディスプレイ搭載可能

Lenovo LOQ 15AHP9 ゲームをしているときのディスプレイ<レビュー機はFHD IPS sRGB 100% 144Hz>

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD
WQHD
なし IPS 300nit
350nit
コントラスト比 色域 視野角 リフレッシュレート
1000:1 sRGB 100% 170° 144Hz
165Hz

解像度はFHD(1920×1080ドット)か2.5K(2560×1440ドット)で、視野角が170°と広いIPS液晶を採用、そして輝度は最大350ニト、コントラスト比も高くリフレッシュレートは最大165Hzとぬるぬるです。

もちろん2.5Kの方が高精細で見やすいですが、リフレッシュレートは144Hz(FHD)か165Hzと微妙な差でどちらもぬるぬるプレイできるので、どちらを選んでもよいかと思います。

NVIDIA G-Syncにも対応しており、ティアリング(画面のずれ)やスタッタリング(カクツキ)を軽減します。

ディスプレイは16:9で、ここ最近の流行である16:10ではないですが、意外にあまり気にならずに使えています。まぁ、基本的に外付けモニターを使っているので、影響なしです。

色域はsRGB 100%と高く、ゲームだけじゃなく画像編集にも合います。低価格モデルのゲーミングPCのディスプレイは色域が狭いことが多いですが、本機はクリエイターにも使えるsRGB 100%になっています。筆者が本機を購入した理由の1つですね。

 

一般的なNTSC 45%(画像右)の色域と比べると、全然色彩が違いますね。すごくきれいな色彩のディスプレイだと思います。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) UFO Testで残像間のチェック

次に、残像を調べるためUFO Testを行いました。シャッタースピードは1/2000です。3~4コマ前の残像が見えるので、fpsガチゲーマーには向きませんが、ホビーユーザーには気にならないと思います。また、この価格のゲーミングPCでは普通クラスだと思います。

 

輝度は300ニトか350ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

最後に視野角のチェックです。正面、横、そして上から見ても暗くなって見にくいことはありませんでした。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはDDR5-5600MHzが搭載で、公式サイトでは16GBになります。スロットは2つあるので、自分で増設もできます。

レビュー機は16GBメモリが1枚のみ搭載しており、シングルチャンネルメモリで動作しています。このため、グラフィック性能やメモリ性能や、CPU内蔵グラフィックスの性能が下がっています。

すぐにもう1枚メモリを足して、比較をしてみます。→増設しました。

 

メモリの性能を測るMemory Markの計測結果は、メモリ1枚16GB時は2654、メモリ2枚32GB時は3219とかなり良いスコアでした。シングルチャンネルメモリでも、使っていても遅さなどは一切感じませんでした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機種・メモリ2枚  3219
LPDDR5X平均  2967
DDR5-平均  2786
LPDDR5平均  2750
本機種・メモリ1枚  2654
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、M.2スロットがもう一つあるので、増設も可能です。PCIe 4.0はデータ転送速度がかなり速く、ゲームのロード時間も、パソコンの起動時間も爆速です。

 

Lenovo LOQ 15AHP9 (AMD) シーケンシャル速度計測結果

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は4309MB/秒、ライト(書き込み速度)は1820MB/秒とPCIe 4.0にしては遅いですが、ロード時間なども早いので問題ないです。

こちらはシーケンシャル速度の目安です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6に対応し、1ギガビットイーサネット搭載

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

無線はWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

ただし、今の主流はWi-Fi 6Eなので、コストカットのためと、ゲームならほぼ優先しか使わないのでWi-Fi 6を搭載していると思います。

有線は1ギガビットイーサネットが搭載です。

 

 

モニター

モニターの購入をお考えの人は、こちらも併せてどうぞ。

Lenovo おすすめモニター

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

Lenovo Legionのサポート

また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。

しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!

このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。

 

 

ライバル機種

ライバル機種は本機よりも安く、画面アスペクト比が16:10と縦に長い機種です。

 

Legion 5i Gen 9 16 インテル

Lenovo Legion 5i Gen 9 16型 インテルのレビュー全体的にハイスペック構成で、ホビー勢から結構ガチにやっている人向けです。13・14世代CPUが搭載し、グラボはRTX 40シリーズ。ディスプレイは高精細なWQXGAでsRGB 100%の色域、そして最大240Hzのリフレッシュレートです。生体認証がない点を除けば、文句なしの価格とスペックです

CPU Core i5-13450HX
Core i7-14650HX
Core i7-14700HX
Core i9-14900HX
メモリ 16GB搭載(最大32GB)
ストレージ SSD 最大1TB(M.2スロット空き1つあり)
グラフィックス RTX 4050
RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS 165Hz/240Hz
通信 Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット
WEBカメラ FHD
重さ 約2.3㎏
カラー ルナグレー
バッテリー(JEITA 3.0)
電源
最大約5.1時間
230W
価格 15.3万円~

レビュー

 

 LOQ 16IRH8

Lenovo LOQ 16IRH8の実機レビューエントリー向けのゲーミングPCですが、意外に性能が高く、Legionとそこまでそん色がありません。意外に性能が高いRTX 3050やRTX 40シリーズも搭載できるので、予算ややりたいゲームに合わせてスペックを変えることができます

CPU Core i5-13420H
Core i7-13620H
Core i5-13500H
Core i7-13700H
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB(最大SSD×2)
グラフィックス RTX 3050
RTX 4050
RTX 4060
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS 光沢なし 144Hz
通信 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6
WEBカメラ FHD 1080p
重さ 約2.6㎏
バッテリー
電源
最大約8時間
170W
価格 12.4万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・側面に排気口がないので、温風が手に当たらない
・Ryzen 8000シリーズ搭載
・ColdFront Hyper冷却機構で排熱性能がアップ
・メモリとストレージの増設が可能
・リフレッシュレートが最大165Hzとぬるぬる
・sRGB 100%でクリエイティブワークにも向いている
・高画質WEBカメラが選べる
・安いけど高性能
・インターフェイスは高品質じゃないが、困らない程度の数がある

 

残念な点

・ディスプレイの画面アスペクト比が16:9
・筐体がプラスチックで、底面カバーが安っぽい手触り
・Wi-Fi 6Eじゃなく6が搭載
・下ベゼルが太い
・インターフェイスの品質が低価格モデル

 

総合評価

本機はコストカットをしていますが、ゲームには影響のないようにうまくバランスの取れたスペックだと思います。

一番重要なCPUやGPUの性能は良く、メモリもSSDも最速じゃないですが普通に何でもできるほどのスペックで、コストカットをしつつもストレスなくプレイできます。

また、私は画像編集や動画編集、AI画像生成もするので、ディスプレイの色域が高いのもうれしいですね、

あとは、筐体左右側面に排気口がないので手が熱くならない!好きなモデルです。

 

 

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