Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)を実機レビュー|Ryzen 7000HS+メモリ/SSD増設対応の高コスパPC

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Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)のレビューです。

この価格でハイパフォーマンスのRyzen 7000HSシリーズを搭載し、メモリとSSDの増設が可能、そして排熱性能や静音性が高く、使いやすい機種でした。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen 5 7535HS、DDR5-5600MHz 16GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。

Lenovoでは12/25までホワイトクリスマスセールを開催中で、色々な特典やキャンペーンがあっています。

ここ最近特にメモリなどのPCパーツの価格が急上昇しており、すぐにでも値上げが実施されるような記事を多数見ます。業界関係者からの情報で、Lenovoは25日の本セール以降にPC価格の値上げが始まるとされているので、早めの購入をおすすめします。

 

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IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)のスペックと特徴

CPU Ryzen 5 7535HS
Ryzen 7 7735HS
メモリ DDR5 16GB(オンボード8GB+スロット8GB)
ストレージ SSD×2枚
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) WUXGA IPS
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6
生体認証 顔認証
Webカメラ FHD+IRカメラ
オーディオ 2W×2基
寸法(幅×奥行×高さ) 314.4 × 222.1 × 16.9mm
重さ 1.39㎏
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約9時間
標準保証 1年間
価格 8.4万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは、ハイパフォーマンスのHSシリーズを採用し、6コア12スレッドのRyzen 5 7535HSか、8コア16スレッドのRyzen 7 7735HSになります。

一世代前のCPUですが性能が高く、コスパの良いモデルです。

メモリはDDR5-5600MHzでオンボード8GB、そしてスロットに最大16GB、合計24GBまで対応しています。ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBが搭載し、空きスロットにもう1枚Type-2242のSSDを搭載できます。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、16:9の14インチよりも多くの情報が表示できます。

解像度はWUXGA(1920×1200ドット)でコントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶を採用、ノングレア、そして300ニットになります。

その他のスペックはWindows 11 HomeかProを選択でき、無線はWi-Fi 6、WebカメラはFHDで顔認証のIRカメラ付きになります。

実測1398gと14インチでは標準的、バッテリー駆動時間はJEITA 3.0測定で9時間とまずまずの長さで、半日ほど外出する人にも合います。

インターフェイスは必要最低限で、5GbpsのUSB-Aが2つ、USB Type-C(フル機能付き)が1つ、HDMIやマイク/ヘッドフォンジャック、そしてSDカードリーダーもあります。

 

 

 

公式サイト

 

FAQ:よくある質問と回答

FAQ 質問と回答

ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。

質問 回答
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです
出荷からどのくらいで届きますか? 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから)
画像・動画編集に使えますか? 向いていませんが、CPU性能的には使えます
ファンはうるさいですか? ベンチマーク計測時は33dBとすごく静かです
PD充電できますか? できます
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? できます
オンラインレッスンに合いますか? カメラの解像度はFHD画素と高いので、オンラインレッスンやミーティングなどに合います
メモリ/ストレージの増設はできますか? どちらも増設可能です
持ち運びに向いていますか? 14インチで約1.4㎏と持ち運びしやすいです
ディスプレイは明るいですか? 最大300ニットで室内では十分明るいです
Officeの使い心地は? 快適に使えます
バッテリー駆動時間は長いですか? JEITA 3.0計測で9時間と標準的な長さです
リフレッシュレートはいくつですか? 最大60Hzです

 

以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

 

メモリとSSD増設対応で容量不足の心配なし

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 筐体内部

筐体内部です。赤枠がメモリスロット、青枠がSSD Type-2242になります。

現在メモリ価格が高騰し在庫も少ないのです。また、SSDはType-2242と短い規格で種類が少ないので価格も高めですね。

 

 

外観チェック

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 正面

Slim 3シリーズですが、ベゼルが細くすっきりしています。ベゼル幅は左右5.0ミリ、上8.1ミリ、下は11.0ミリと細いベゼルでした。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 筐体

ルナグレーカラーのおしゃれなラウンドエッジ筐体です。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 背面

樹脂素材ですが、天板やキーボード面は安っぽくありません。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 底面

底面カバーはプラスチック感が強く、ややチープな印象です。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 横から

寸法は幅314.4ミリ、奥行き222.1ミリ、厚さ16.9ミリとコンパクトで薄いです。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 重さ計測

重さは実測1398gと14インチの平均(約1.4㎏)とほぼ同じで、持ち運びに向いた軽さです。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) ディスプレイが開く最大角度

ディスプレイは最大でここまで開き、ちなみにディスプレイは片手では開くことはできませんでした。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 筐体内部

バッテリーは50Whrで、JEITA 3.0測定で約9時間と標準的な長さです。半日くらいの外出であれば十分で、充電時間は3.5時間で満充電になります。

 

 

テキストワークや普段使いには問題ないディスプレイ

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 正面

ディスプレイは14インチでWUXGA(1920×1200ドット)、そしてIPS液晶を採用しています。

 

本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。

 

真ん中の本機はNTSC 45%と狭い色域ですが、NTSC 45%としては発色が良い印象です。画像編集などのクリエイティブワークもする人はsRGB 100%以上の色域を持つディスプレイが良いです。(クリエイター向けPCはこちらをどうぞ)

 

こちらは黒をどれだけ描写できるかの検証で、本機は輝度が300ニットと高くないこともあり、黒の描写も良好です。

 

視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。

輝度は300ニットと室内では十分明るく、屋外では日陰なら視認できるという明るさです。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっと暗い
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

IRカメラ付きFHD Webカメラ

WebカメラはビジネスPC並みのFHD画質で、顔認証のIRカメラ付き、そしてプライバシーシャッターも搭載しています。電子式シャッターが多い中、本機は物理シャッターなので閉じているかどうかすぐにわかります。

 

上の画像は本機のWebカメラと、ビジネスPCに搭載されたFHDのWebカメラで撮影した同じ人形で、本機はすごく明るく、そして映りもすごく良いです。

デジタルアレイマイクが2つ搭載しており、スピーカーは2Wが2基になります。音は軽く小さめですが、会話に合う音質だと思います。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは必要最低限で、5GbpsのUSB-Aが2つ、USB Type-C(フル機能付き)が1つ、HDMIやマイク/ヘッドフォンジャック、そしてSDカードリーダーもあります。普段使いとしては十分ですが、USB Type-Cは1つなのでUSB-Cハブなどあると便利かもしれません。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 左側面インターフェイス<左から電源ジャック、USB-A、HDMI、USB Type-C 、マイク/ヘッドフォンジャック>

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 右側面インターフェイス

<左から電源ボタン、メディアカードリーダー、USB 3.2 Gen 1>

 

 

全ての主要キーが均一で大きく使いやすいキーボード

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 右側面インターフェイス

キーボードは84キーの日本語キー・バックライトなしで、Entre周りの一部キー以外のすべての主要キーが同じ大きさなのでタイプミスしにくいです。

良く使う左右カーソルキーも大きくて使いやすいし、Copilotキーもあるので調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。

タッチパッドは実測120.7ミリ×75.7ミリと少しコンパクトですが、問題なく使えました。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 右側面インターフェイス

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.6×18.1mmとフルサイズで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.1mmと浅めで軽いので、流れるようなタイピングをする人に向いています。

 

 

最新のWi-Fi 7にも対応

超高速無線・Wi-Fi 7に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 7にも対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。

6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) Wi-Fi

ただし、デフォルトではWi-Fi 6に対応しているので、カスタマイズから選択する必要があります

 

 

ベンチマーク

本機は6コア12スレッドのRyzen 5 7535HSか、8コア16スレッドのRyzen 7 7735HSが搭載でき、レビュー機にはRyzen 5が搭載しています。

 

ベンチマークの結果を先に言うと、全体的にミドルクラス性能でビジネス用途でも使えるほどの性能はあります。グラフィック性能はそこまで高くなく、ディスプレイもクリエイティブワーク向きじゃないことを鑑みると、テキストワークや普段使いPCとして使いやすい性能でした。

 

 

CPU Mark計測結果

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) CPU Mark計測結果

CPUの性能を測るCPU Markのスコアは15803と目を見張るスコアではないですが、ビジネス用途でも使える実用的なスコアでした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・普段使いならストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
  • 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
  • 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他

Core Ultra 9 285H  38228
Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Ryzen AI 7 350  28989
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Ryzen AI 5 340  22266
Core Ultra 7 258V  21026
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 226V  20148
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  15855
Ryzen 5 7535HS  13797

 

 

Cinebench 2024計測結果

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア476、シングルコア86と平均的なスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Core Ultra 9 285H  1034
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen AI 7 350  916
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Ryzen AI 5 340  663
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  559
Ryzen 5 8640U  548
Core Ultra 5 226V  548
Core i5-13420H  543
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Ryzen 5 7535HS  476
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 9 285H  129
Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  117
Ryzen AI 7 350  115
Apple M1 Max  113
Ryzen AI 5 340  112
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H  105
Core Ultra 5 226V  103
Core i5-13420H  103
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  86
Core i7-1280P  74

 

Geekbench AI計測結果

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2039、Half Precision(半精度)は1023、Quantized(量子化スコア)は3283とすべて平均的な性能でした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  5025
Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen AI 7 350  3582
Ryzen AI 5 340  3001
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 7 258V  2595
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 5 226V  2240
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2039
Ryzen 5 7535U  1647

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Core Ultra 9 285H  2018
Ryzen AI 7 350  1882
Ryzen AI 5 340  1590
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 258V  1335
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 5 125H  1208
Core Ultra 5 226V  1182
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Ryzen 5 7535HS  1023
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  8141
Ryzen AI 7 350  7796
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Ryzen AI 5 340  6574
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4943
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 226V  4374
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3283
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

PCMark10はグラフィック性能以外高いスコア

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) PC Mark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリークラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は5711→ミドルスペック
  • Essentialは9570→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にできる
  • Productivityは8377→すごく快適に使える
  • Digital content creationは6307→悪くないが2025年で見ると低い性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 5 340  11490
Ryzen AI 7 350  10890
Ryzen AI 9 HX 370  10915
Core Ultra 9 285H  10860
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Core Ultra 5 226V  10491
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 7 258V  9973
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9570
Ryzen 5 7535U  9465
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen AI 7 350  10439
Ryzen AI 5 340  10162
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 9 285H  8879
Core Ultra 5 226V  8840
Core Ultra 7 258V  8454
Ryzen 5 7535HS  8377
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i5-13420H  6979
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  12362
Ryzen AI 9 HX 370  11536
Ryzen AI 7 350  9843
Core Ultra 7 258V  9417
Core Ultra 5 226V  9230
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen AI 5 340  7885
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Core i7-1260P  6406
Ryzen 5 7535HS  6307
Core i5-13420H  6051
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636

 

4K動画レンダリング時間計測結果

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は4分7秒と平均的な速さです。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分7秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core Ultra 5 226V  3分45秒
Core i5-13420H  3分47秒
Core Ultra 7 258V  3分29秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 9 285H  3分5秒
Ryzen AI 5 340  2分58秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Ryzen AI 7 350  2分3秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

3D Graphics Mark計測結果

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。

3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、3749とまずまずのスコアでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Core Ultra 9 285H  7333
Ryzen 5 8640HS  6065
Ryzen AI 7 350  5988
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5174
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 5 226V  4600
Ryzen AI 5 340  4236
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535HS  3749
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542
Core i5-13420H  2535

 

 

Fire Strike計測結果

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) Fire Strike計測結果

Fire Strikeは4516と平均的なスコアでした。

 

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Core Ultra 9 285H  10106
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8891
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 226V  7960
Core Ultra 5 125H  7904
Ryzen AI 7 350  7059
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen AI 5 340  5261
Ryzen 7 7735U  4645
Ryzen 5 7535HS  4516
Core i5-13420H  3412

 

次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は7446で「とても快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは4319で「普通」でした。(画質はFHD)

 

 

Memory Mark計測結果

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR5-5600の16GBで、Memory Markで性能を計測したら2600と悪くないですが、当サイト計測の平均よりも下でした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3288
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
本機種DDR5  2600
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ性能計測結果

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6365MB/秒、ライト(書き込み速度)は4402MB/秒とビジネスPC並みに速いです。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) SDカードリーダーシーケンシャル速度計測結果

SDカードリーダーのシーケンシャル速度は、リード63MB/秒、ライト60MB/秒と速度がちょっと遅いです。(通常リードが95MB/秒くらい)

 

起動時間を計測しました。5回計測した平均は15.4秒と速いです。

1回目 16秒
2回目 15秒
3回目 15秒
4回目 15秒
5回目 16秒
平均 15.4秒

 

 

排熱性能と騒音値の計測

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 底面

底面にはメッシュの幅広い通気口があります。

 

Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD) 筐体内部

筐体内部にはファン1つとヒートパイプ1本があります。

 

CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。

この時のPC表面温度は30.4度、底面温度は32.0度とどちらもかなり低めの温度で、しっかりと排熱できています。底面温度が低いので膝の上で使っても問題なかったです。

騒音値は平均約33dBで、ファノンは少し聞こえますがすごく静かです。

ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないかもしれません。

 

 

Lenovoのサポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

 

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

総評・まとめ

良い点

・メモリとSSDの増設に対応し、末永く使える
・発熱と騒音が低い
・画面比16:10の14インチだが15インチ並みの表示が可能
・高画質FHD Webカメラ+顔認証
・Wi-Fi 7にも対応
・キーが大きく、そして均等な大きさで使いやすい

 

残念な点

・普段使い用PCとしては特になし

 

総合評価

この価格でハイパフォーマンスのRyzen 7000HSシリーズを搭載し、メモリとSSDの増設ができる点はすごく評価が高いです。

また、発熱も低く、高負荷時でもファン音が気にならないほどだったので静かなところでも使いやすい機種です。

他にもFHD Webカメラ+顔認証だったり、Wi-Fi 7にも対応しているなど、低価格モデルとは思えないスペックです。

ただし、充電ポートがUSB Type-C じゃなかったり、樹脂素材で底面が安っぽい、インターフェイスはぼちぼちなど価格なりのスペックもあり、ビジネス用途よりも普段使い用PCとしての仕様が合うと思います。

 

 

 

購入先

 

公式サイト

 

 

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