13.6Lの小型筐体で、スタイリッシュなデザインの機種です。性能的にはミドルクラスの機種で、カジュアルユーザー向けになっています。
画像・動画編集をやる人にも合う性能で、趣味でクリエイティブワークをする人にも使いやすく、価格もお手頃です。
Contents
IdeaCentre Gaming 550 AMDのスペックレビュー
CPU | AMD Ryzen 5 3600 |
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メモリ | 最大32GB(販売は16GBまで) |
ストレージ | SSD 256GB+HDD 1TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 Super |
OS | Windows 10 Home |
無線 | WiFi6、Bluetooth v5.0 |
有線 | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
寸法 | 145 x 292 x 365㎜ |
重さ | 5.8kg |
電源 | 310W (80PLUS Titanium) |
保証 | 1年間 |
価格 | 約8万円~ |
プロセッサーには6コア12スレッドのRyzen 5 3600が搭載で、性能が高いので快適にプ使えますね。
メモリは最大32GB搭載可能で十分な容量があり、ストレージはSSDとHDDのデュアルストレージになっています。SSDにもうちょっと容量があってもいいかなと思いますが、価格を考えると文句を言えないですね。
グラフィクボードにはGTX 1660 Superが搭載で、ビデオメモリが6GBあるので、比較的快適に画像・動画編集、もしくは簡単な3DCADも使えますね。ゲームは中量級ゲームなら多くのタイトルがプレイできます。
有線接続はもちろん、無線はWiFi6に対応なので、「部屋にLANケーブルが届かない」と言う人でも、ゲームがやりやすくなっています。
このクラスのPCだと電力変換効率が低いBronzeが搭載されることが多いですが、本機種はTitaniumと高い変換効率があります。ただし、310Wと若干小さな電源になっています。
インテルモデルとの比較
CPUにインテルを採用したモデル・IdeaCentre Gaming 550iとの比較です。(メモリ・SSDは最大値)
本機種 | IdeaCentre Gaming 550i | |
CPU | Ryzen 5 3600 | Core i5-10400 Core i7-10700 |
メモリ | 32GB(3200MHz) | 32GB(2933MHz) |
ストレージ | SSD 256GB+HDD 1TB | SSD 1TB+HDD 1TB |
GPU | GTX 1660 Super | GTX 1650 Super RTX 2060 |
無線 | WiFi6 | WiFi6 |
電源 | 310W Titanium | 310W/380W Bronze |
重量 | 5.8㎏ | 最大11.6㎏ |
価格 | 約8万円~ | 9万円~ |
筐体は全く同じものを使用していますが、若干スペックが違います。ストレージはインテルモデルの方が大容量、グラボもRTX 2060が搭載可能と、より高い性能になっています。電源は最大380WですがBronzeですね。
本機種は電源がTitaniumと高い品質で、ミドルクラスクラスの性能です。ビデオメモリはRTX 2060と同じ6GBですが、高いグラフィック性能を求めるならインテルモデルが良いです。
[visualizer id=”21381″ lazy=”no” class=””]メリット・デメリット
メリット
・軽量でちょっとした移動もしやすい
・安い!
・ゲーム以外のいろいろな用途にも対応できる
デメリット
・電源が小さい
・重量級ゲームは低画質プレイが基本
IdeaCentre Gaming 550 AMDの特徴
カジュアルな見た目の機種が多いIdeaCentreですが、さすが「Gaming PC」なので、ゲーミングPCの外観ですね。
青色のLEDライティングがあるので、雰囲気はばっちりです。
寸法は幅145㎜、奥行き292㎜、高さ365㎜で、5.8㎏です。
・幅・・・千円札の長辺(150㎜)
・奥行・・千円札の長辺x2(300㎜)
・高さ・・一万円札(160㎜)+500mlペットボトル(20.5㎜)
とほぼ同じ寸法になります。高さがそこまでないので、机の上に置いても圧迫感が少ないです。
筐体上部には取っ手が付いていて、重量も5.8㎏と軽いのでちょっとした移動もしやすいですね。
筐体右側面です。
筐体左側面です。こちらには空気口があります。
上部です。問題なく足を置けますね(笑)。
CPU
Ryzen 5 3600 | |
製造プロセス | 7nm |
コア/スレッド | 6/12 |
キャッシュ | 32MB |
基本クロック | 3.6GHz |
ブーストクロック | 4.2GHz |
TDP | 65W |
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”21396″ lazy=”no” class=””]スコアは1万7862と高く、Intel core i7-10700とほぼ同じスコアです。
こちらはマルチコア性能とシングルコア性能を数値化した、Cinebench R20のスコアです。
[visualizer id=”21413″ lazy=”no” class=””]Ryzen 5なのでCore i7やi9などの上位モデルには負けますが、同等クラスのCore i5-10400にはマルチコア性能で10%ほど上回っています。
グラフィックス
GTX 1660 Super | |
GPUアーキテクチャ | Turing |
CUDAコア | 1408 |
基本クロック | 1530MHz |
ブーストクロック | 1785MHz |
メモリタイプ | GDDR6 |
メモリ容量 | 6GB |
メモリ帯域 | 336Gbps |
TDP | 125W |
こちらはグラフィック性能を測るFire strike Graphicsのスコアです。
[visualizer id=”21401″ lazy=”no” class=””]スコアが1万5531とほぼミドルクラスの性能で、この価格帯のPCでは高い性能です。VRAM(ビデオメモリ)も6GBあり、上位モデルのRTX 2060と同じ数値になっているのもポイントですね。
ゲームだけじゃなく、クリエイティブワークにも向いたグラフィック性能です。
ゲームのベンチマーク
下のグラフは各ゲームのベンチマークスコアで、単位はfps(リフレッシュレート・1秒間に更新できるコマ数)です。60以上が「快適」の目安です。(数値は状況により変わるので、参考値として見てください)
[visualizer id=”9579″ lazy=”no” class=””]重量級ゲームのRed Dead Redemption 2も低画質なら「ぬるぬる」、標準画質でも77とそこそこプレイできるレベルです。Apex LegendsやFortniteは高画質でのプレイも視野に入りますが、中画質なら「ぬるぬる」ですね。
電源
電源は上記5つとStandardを合わせた6種類あり、それぞれ変換効率が違います。
- 80PLUS Standard・・・80%
- 80PLUS BRONZE・・・82%~85%
- 80PLUS Silver・・・85~88%
- 80PLUS GOLD・・・87%~90%
- 80PLUS Platinum・・・90~92%
- 80PLUS Titanium・・・92~94%
本機種には最高クラスのTitaniumが搭載で、310Wの電力なので、最大291.4Wの電力供給が可能です。
本機種の概算最大消費電力を計算したら約262Wでした。
30Wほど余裕がありますが、もっと大きめの電源だったらよかったなと思います。
ライバル機種
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSDは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Legion T550 AMD | Legion T550i | |
CPU | Ryzen 5 3600 | Ryzen 5 3600 Ryzen 7 3700X |
Core i5-10400 Core i7-10700 |
メモリ | 32GB | 128GB | 128GB |
ストレージ | SSD 256GB+HDD 1TB | SSD 256GB+HDD 2TB | SSD 512GB+HDD 2TB |
グラフィックス | GTX 1660 Super | GTX 1650 Super GTX 1660 Super RTX 2060 RTX 3060 |
GTX 1650 Super GTX 1660 Super RTX 2060/2070 Super RTX 3070 |
電源 | 310W Titanium | 650W GOLD | 400W/650W GOLD |
価格 | 約8万円~ | 9.3万円~ | 8.1万円~ |
IdeaCentreの本機種は「カジュアルなユーザー向けの機種」で、最安値です。LegionでGTX 1660 Superを選ぶと12万円ほどするので、いかに安いかが分かると思います。
ただし、Legionは電力が大きいので、より高いパフォーマンスを発揮できるという特徴もあります(Legionの電力が大きいというか、IdeaCentreの電力が小さすぎるというか・・・)。
なので、長時間ゲームをしない人やゲーム兼普段使いとして使うような人だったら本機種がいいし、もっとがっつりやる人であれば、電力が大きなLegionシリーズが良いと思います。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機種にはDDR4-3200MHzが搭載で、動作周波数(MHz)も最高値なので、処理速度が速いです。また、メモリスロットが2つあり、最大で32GB(16GBx2)に増設もできます。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機種にはHDD 7200rpm(7200回転)のSATAが1TBと、SSD 256GBが搭載です。HDDでもSATA接続なので、通常のHDDよりもデータ転送速度が速く、快適に使えます。
頻繁にやるゲームならSSDに保存すると、ロード時間も短くなり快適です。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、家族で共用しているWiFiでも安定した高速回線で通信ができます。
インターフェイス
前面にはUSB 3.1が1つ、3.0が1つ、USB-C 3.0が1つ、そして3-in-1 メディアカードリーダー(SD、SDHC、SDXCカード対応)と、マイク・ヘッドフォンジャックがあります。
背面にはUSB 2.0が4つ、オーディオポートにRJ45(LANケーブルポート)があり、グラボにDisplay port、HDMI、Dual Link DVI-Dが1つずつあります。
Dual Link DVI-Dはアナログ・デジタル兼用で、通常はなにかしらの理由があってアナログで表示したい場合に使います。
インターフェイスは豊富で、USB-Cもあるので便利ですね。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。また、ゲーミングPC専用のLegion Ultimate Supportと言う上位サポートもあり、PCだけでなくゲームに関することでも相談ができます。ちなみに、コールセンターのエージェントは、みんなさんゲーマーです。
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
まとめ
ミドルクラスの性能で低価格と、コスパが高い機種です。
電源が若干小さいため、毎日ゲームをやりこまないような人や、普段使いをメインにゲームを時々する人、もしくはクリエイティブワークをメインにするような人に合います。
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