ThinkPad E16 Gen 2とE14 Gen 6は兄弟モデルで、E16は16インチ、E14は14インチのビジネスPCになります。
筆者はどちらも購入したのですが、サイズが違うだけで他は同じなの?という疑問が出たので、今回は比較をしていきます。
筐体・デザインの違いはほぼなし
外観は全く同じで、素材はアルミニウムで手触りも同じです。Thinkpadはほぼ統一して同じデザインなので当たり外れがないですね。
後ろから見ても完全に同じで、サイズが違うだけです。
厚さはE16 Gen 2が19.85㎜、E14 Gen 6が17.99㎜と約2㎜の差がありますが、インターフェイスも全く同じです。(USB 3.2 Gen 2 Type-Cが1つとGen 1が1つ(DisplayPort映像出力機能、PD 3.0)、USB 3.2 Gen 2、HDMI、マイク/ヘッドフォンジャック)
右側面インターフェイスはちょっとだけ場所が違いますが、同じものが搭載しています。(USB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)、RJ45、ケーブルロックスロット)
後ろもヒンジも同じですね。
E16のほうが大きな筐体なので隙間も多く広々としていますが、どちらもファン1つ、ヒートパイプ1つ、メモリとM.2スロットの空きが1つずつと同じ仕様です。
バッテリーも同じく47Whrか57Whrになります。
16インチにはテンキーがついていますが、キーボードは同じ品質で同じ素材です。ただし、レビュー機に限って言えば、なぜか14インチのほうが打ち心地が良い気がします。
スペックの違い
これ、私すっごいミスをしたのですが、もともとこの2機種を比較するために購入したのでスペックも同じものを購入したと思ったのですが、E14 Gen 6はRyzen 3 7335U・メモリ8GBを、E16 Gen 2はRyzen 5 7535U・メモリ16GBを購入していました・・・
同じスペックで比較したかったのですが・・・、まぁ、そこは気を取り直して、とりあえずスペックの比較です。
E14 Gen 6 | E16 Gen 2 | |
CPU | Ryzen 3 7335U Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U Ryzen 5 7535HS Ryzen 7 7735HS |
|
メモリ | DDR5-4800 最大32GB(最大容量64GB) | |
ストレージ | SSD×2 | |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス | |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.2 IPS タッチあり | WUXGA/WQXGA IPS タッチあり |
OS | Windows 11 Home/Pro | |
通信 | Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット | |
生体認証 | 指紋センサー/顔認証(オプション) | |
WEBカメラ | HD、FHD、FHD+IRカメラ | |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313 × 219.3 × 17.99mm~ | 356.1 × 247.7 × 19.85mm~ |
重さ | 1.44㎏~ | 1.81㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約11.8時間 | 最大約7.8時間 |
標準保証 | 1年間 | |
価格 | 9.3万円~ | 9.3万円~ |
違う点はオレンジの個所で、それ以外は全く同じスペックになります。
E14 Gen 6は2.2Kがありますが、16インチのE16 Gen 2は2.5KのWQXGAもあります。あとは筐体のサイズや質量、バッテリー駆動時間ですね。
基本的に同じスペックを搭載できます。
ディスプレイのインチ数が違うので見やすさが全然違う
画像は両機種の表示領域をスクショしたもので、ディスプレイの拡大/縮小は初期の「推奨」設定です。
表示領域が少ない14インチは文字が大きく、表示領域が多い16インチは文字が小さいですね。
より多くの情報を一度に表示できる16インチのほうが、使いやすいのは当たり前ですね。
ちなみに両機種とも画面アスペクト比が16対10と縦に長いので、まだまだ他社では一般的な画面比16対9に比べて表示量は多いです。
じゃあ、何が違うの??
スペックも同じ、筐体のデザインも同じ、では何が違うのかですが、用途と性能が違います。
E14 Gen 6は14インチで1.44㎏からと持ち運びに向いた機種ですが、E16 Gen 2は基本的に据え置き用に合います。
ただし、筆者はE16 Gen 2を「外出先でも大画面で作業をする」用に購入しているし、自宅では27インチモニターを使用しているので、14インチPCを接続して使うこともあります。
また、性能ですが、筆者が購入した機種では16インチのほうが基本的に高い性能になります。と言うのも、筐体が大きい分16インチのほうが排熱性能が高いからです。
こちらは、CinebenchというCPUをフルパワーで使うベンチマークを実行時に計測したCPU温度の推移で、左がE16、右がE14です。しかも、E16はより高性能なRyzen 5 7535U、E14はRyzen 3 7335Uです。
E16・・・平均353度(摂氏83度)で最大357°(摂氏87°)
E14・・・平均364度(摂氏91度)で最大370°(摂氏97°)
E16のほうが筐体が大きいので、平均温度も最大温度も低いですね。ガッツリと使うなら、筐体が大きなE16 Gen 2がおすすめです。
まとめ
全然面白い結果になりませんでしたが、筐体が大きなE16 Gen 2のほうが発熱も少なく、より作業がしやすいと思います。
本当は「ここも違う、アレも違う」といろんな違いを発見する予定だったのですが、ほとんど違いがありませんでしたね。
さすがThinkPadと言うべきなのかもしれませんが、つまらない結果になりました(笑)。
今回レビューに使用した機種のレビューもあるので、あわせてどうぞ。