クリエイターPCでプロ向けの品質ですが、12万円台からと購入しやすい価格で販売されています。
特にディスプレイが高品質で、WUXGA(1920×1200ドット)か2.8Kが選べ、どちらもOLED液晶で、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%になります。また、2.8Kは10bit 10.7億色の出力が可能です。
USB4も搭載しており、データ移動もサクサクです。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.5] |
---|---|
コスパ | [usr 4.6] |
総合評価 | [usr 4.5] |
レビュー機はLenovo様からお借りしており、スペックはRyzen 5 7535U、メモリ16GB、SSD 512GBになります。
サクッと概要をつかみたい方は、こちらの動画をどうぞ。
Contents
Yoga 7 Gen 8 14型のスペック
CPU | Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.8K OLED |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | IR&FHDカメラ |
スピーカー | ドルビーアトモス対応 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 317.87 × 222.5 × 16.49mm |
重さ | 約1.49㎏ |
バッテリー | 最大約14.4時間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 11.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 7000シリーズで、上位モデルの下二桁が35になっています。ただし、旧モデルのRyzen 7 6800Uもかなり高い性能だったので、CPU Markスコアは微増です。
メモリも最新のLPDDR5-6400MHzが搭載で、オンボード16GBになります。動作周波数が6400MHzとかなり高く、処理速度が速いです。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、最大1TBと大容量です。SSD PCIe 4.0はデータ転送速度がかなり速く、パソコンの起動も10~15秒ほどと速いです。
解像度はフルHDよりも縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)か、2.8K(2880×1800ドット)になり、どちらもOLED(有機EL)液晶を採用し、広色域DCI-P3 100%、輝度は400ニトとハイスペックです。
色域が広く、動画編集などのクリエイティブワークに向いていますね。
また、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。より多くの情報を一目で見れるので、作業効率が上がりますね。
スピーカーはちょっと大きめの2Wが2つで、ドルビーアトモスに対応しているので、臨場感のある音が楽しめます。
その他のスペックは、OSにはWindows 11 HomeかProが選べ、顔認証機能付きの高画質FHD Webカメラが搭載です。
14インチの2 in 1 PCで、自宅でも外出先でも使いやすいですが、旧モデルよりも重くなっており、「軽々使える」とはいきませんが、問題なく使える程度の重さです。
価格は12万円からと、このスペックにしてはかなり安いです。高品質なディスプレイを採用した2 in 1 PCをお求めなら、第一候補に入ると思います。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
Ryzen 7000 | LPDDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
USB4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
重量は1.49㎏と、平均的な14インチよりも90gほど重たいですが、その他の項目はすべて満たしています。
旧モデルとの比較
旧モデルのYoga 770との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Yoga 770 | |
CPU | Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U |
Ryzen 5 6600U Ryzen 7 6800U |
メモリ | LPDDR5-6400 16GB | |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 1TB | |
ディスプレイ | WUXGA OLED 2.8K OLED |
2.8K OLED |
無線 | Wi-Fi 6E | |
バッテリー | 14.4時間 | 17時間 |
重量 | 1.49㎏ | 1.42㎏ |
寸法 | 317.87 × 222.5 × 16.49㎜ | 316.66 × 220.25 × 17.35㎜ |
主な変更点です。
・CPUがRyzen 7000シリーズに
・WUXGA OLEDが追加
・スピーカーが4つから2つに減った
・70g重くなった
・数ミリ筐体が大きくなったが、薄くもなった
・インターフェイスは同じだが、配置が変わった
・バッテリー駆動時間が2.6時間減った
スピーカーが4つから2つに減り、14インチで1.49㎏と増量しました。ちょっと重たいですね。
また、バッテリー駆動時間も減っています。Ryzen 6000シリーズは性能が高すぎたので、こうなったと思います。
プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。Ryzen 7の性能はそこまで変わりません。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Ryzen 7 7735U | |
---|---|
Ryzen 7 6800U | |
Ryzen 5 6600U | |
Ryzen 5 7530U |
どこででも使いやすい2 in 1 PC
2 in 1 PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様に使用したりできるタイプのPCになります。
<タブレットモード>
移動中の車内やカフェで使うときは、タブレットモードだと場所を取らないので使いやすいです。また、4096段階の筆圧を感知するLenovoデジタルペンも付属しており、簡単な絵を描いたりメモを取ったりもできます。
ただし、他の機種(例えばYoga 6 Gen 8など)の様にグリップが効いておらず、若干ツルツル動く感じです。IPS液晶とOLED液晶の差でしょうか?
<テントモード>
ベッドやソファに寝転がって使うとき、テントモードだと底面にある吸気口を塞がないので、本体が熱くなりにくいです。
<スタンドモード>
スタンドモードだと光が反射して見にくい時や、ディスプレイをもっと近づけたいときに有効です。
Yoga 7 Gen 8 14型 AMDの特徴
上下左右のベゼル(画面の黒い枠)が細く、スリムでスタイリッシュな筐体です。
上部はWebカメラやマイクが収納されている部分のみ大きくなっており、その他の部分は細くされています。このおかげで、よりスリムに見えますね。
ベゼルは左右4.1㎜、上7.2㎜、下10㎜になり、狭額ベゼルです。かなり細いです。
また、ディスプレイを開けるときに、Webカメラ部分に指が引っ掛かるので、開けやすいです。
さすが上位モデルなので、指一本でディスプレイを開くことができます。これって、片手に飲み物などを持っているとき、すごく役に立つんですよね。
筐体はコンパクトですが、旧モデルよりも1~2㎜大きくなり、少し薄くなりました。
・幅 317.87㎜
・奥行 222.5㎜
・高さ 16.49㎜
また、重量は1.49㎏と約1.5㎏もあり、14インチにしては重たいですね。
Yogaはボディラインが美しく、アルミニウムボディのラウンドエッジ(公式サイトではコンフォートエッジデザインと呼んでいます)に仕上げられています。手触りもよく、高級感があります。
筆者の妻はここ数年いつもYogaを使っていますが、彼女のお気に入り部分はこの筐体でもあります。
天板もアルミニウム素材で、表面やパームレストは陽極酸化スタンピングと言うアルマイト加工をしており、自然に作られた皮膜で耐食性が上がります(錆びにくい)。
カラーはタイダルティールというブルー系の色で、珍しい色です。ここ最近、いろんな名前の色が出てきて、聞いただけじゃんわかんないですね(笑)。
本機はMIL規格と言う米軍の物資調達規格の堅牢性を実現しており、安心して持ち運びができます。
排気口は筐体後ろに大きくとられています。
アルミニウム素材の底面カバーには、幅広い通気孔が取られています。
排熱性能
CinebenchというCPUをフルパワーで使うベンチマークを使っているときに、CPU温度を計測しました。
御覧の通り2分を過ぎたところから温度が下がって言っており、ベンチマークが動いている間はこのままの温度でした。これは、CPUの温度が上がり過ぎたため、クロック数を落とし温度が上昇しないようになったためです。
ベンチマークを見る限り、そこまで性能が抑えられているようには思いませんでしたが、グラフを見るとそのようです。
WEBカメラ周り
WEBカメラは高画質FHD 1080pで、顔認証のIRカメラ付きになります。高解像度なので、Web会議などで相手にクリアな映像が写されます。
また、プライバシーシャッターもあるので、離席中やカメラを使わないときは閉じておくと安心です。
また、顔認証もあるので、サインインはパスワードを入れなくても一瞬でできます。
左から本機、同じくLenovoの別機種のFHD Webカメラ、そして右はHD Webカメラですが、本機はHD解像度と比べると全然きれいですね。他のFHDカメラと比べてもそん色はないというか、良いかなと思います。
何が変わったのか分かりませんが、2023年モデル搭載のFHDカメラは、2022年モデルのFHDカメラよりも、よりきれいに映るようになったと思います。
キーボード
キーボードは84キーの日本語配列で、バックライト付きになります。タッチパッドは120㎜×75㎜と大きく、ガラスっぽい素材になっており、操作性が高いです。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.1㎜と浅いですが、若干堅めの打鍵感があります。キーピッチは縦横17.7㎜×19㎜で、ちょうどよいと思います。
スピーカーはキーボード両端にあり、2.0Wが2つ搭載です。ドルビーアトモス対応のスピーカーで、標準的なスピーカーよりも臨場感のある音が楽しめます。
いろいろ設定ができるので一概に言えませんが、音楽を聴くとミドルが強くハイがちょっと弱いと思います。スピーカーの評価としては中くらいです。
CPU
Ryzen 5 7535U | Ryzen 7 7735U | ||
製造プロセス | 7nm | ||
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Zen 3+ | ||
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 | |
L3キャッシュ | 16MB | ||
GPUコア | 6 | 12 | |
基本クロック | 2.9GHz | 2.7GHz | |
ブーストクロック | 4.55GHz | 4.75GHz | |
TDP | 28W |
アーキテクチャがZen 3+になっており、クロック数が上がり、Ryzen 7のGPUコアが12と増えていますね。
Zen 3+はZen 3と比べ、以下の点が変わっています。
・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能はRyzen 5000シリーズの最大2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応
ちなみに、Ryzen 7000シリーズって5種類あり、それぞれ仕様や規格が全然違うんです。見分け方は下2桁の数字です。
20U | 30U | 35U | 40U/HS | 45HX | |
プロセス | 6nm | 7nm | 7nm | 4nm | 5nm |
アーキテクチャ | Zen 2 | Zen 3 | Zen 3+ | Zen 4 | Zen 4 |
最大温度 | ? | 95° | 95° | 100° | 100° |
メモリ | DDR4 | DDR4 | DDR5 | DDR5 | DDR5 |
PCIe 4.0 | PCIe 3.0 | PCIe 3.0 | 対応 | 対応 | 対応 |
USB4 | × | × | 内蔵 | 内蔵 | × |
本機搭載モデルは下2桁が「35」で、ちょうど真ん中のモデルです。程よく新スペックと旧スペックが混ざっており、性能は普段使いやビジネス用途にも十分なほどです。
こちらはCPU Markスコアで、本機Ryzen 5 7535Uは17310と高いスコアでした。下の表に記載しているスコアは別機種で計測したものや、Passmark社が公表している平均値になります。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1360P | |
---|---|
Ryzen 7 7735U/平均 | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 7535U/平均 | |
Ryzen 5 7535U/本機 | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 5625U | |
Core i3-1315U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
本機はマルチコアが8185、シングルコアが1989と、そこそこ良い性能でした。
その他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13700H | |
---|---|
Core i7-1370P | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1355U | |
---|---|
Core i5-1335U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
スコアはマルチコア8071、シングルコア1447と、悪くない数値です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7840HS | |
---|---|
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7735U/別機種 | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7520U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7840HS | |
---|---|
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 7735U/別機種 | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7520U/Vivobook |
PCMark10
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・中位モデル
・2000以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5892→ハイスペックです
- Essentialは9541→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
- Productivityは9040→かなり高い性能
- Digital content creationは6437→グラボ無しではかなり高い性能
その他のCPUとの比較です。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 7 7735U/別機種で計測 | |
Ryzen 5 7520U | |
Core i5-1235U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7730U | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7735U/別機種で計測 | |
Core i9-13900H | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 5 7520U | |
Core i5-1340P | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Ryzen 7 7735U/別機種で計測 | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 7520U |
グラフィック性能
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。3D Graphics Markの計測結果は、3782と高いスコアでした。PCMark10のデジタルコンテンツクリエイションも高いスコアだったので、グラフィック性能は高めです。
その他のCPUとの比較です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 PRO 6850U | |
---|---|
Ryzen 7 7735U | |
MX550 | |
Ryzen 5 7535U | |
MX450 | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i9-13900H | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 7 PRO 5850U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U |
ゲームのベンチマーク
グラフィック性能が高めだったので、ゲームのベンチマークも計測しました。
FFXIV暁月のフィナーレは6850で「やや快適」、ドラクエ10は「快適」でした。ちょっと重ためのFFもできるくらいなので、高いグラフィック性能ですね。
その他のCPUとの比較です。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 5500U | |
---|---|
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5345U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355 | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1340P | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
FFXIV 高品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 7535U | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Core i7-1355U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1335U | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U |
ディスプレイ
<レビュー機はWUXGAになります>
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WUXGA 2.8K(PureSight Display) |
あり | OLED | 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | リフレッシュレート |
100,000:1 | DCI-P3 100% | 175° | 60Hz 90Hz |
その他 | |||
---|---|---|---|
16:10、Dolby Vision、HDR 500、ブルーライト軽減、10bit(2.8Kディスプレイ) |
2.8K | 解像度は2880 × 1800ドット |
---|---|
WUXGA | FHDよりも縦に長く、解像度は1920 × 1200ドット |
Dolby Vision | Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
HDR 500 True Black | ハイダイナミックレンジの規格。 |
ディスプレイは2種類あり、どちらもOLED液晶を搭載し、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%になっています。また、Dolby Visionにも対応しており、コントラスト比は10万対1と高く、くっきりとメリハリのある描写になります。プロ向けの画像・動画編集に使えるディスプレイです。
視野角もかなり広い175度で、隅々まで見やすいですね。
2.8Kディスプレイは出力可能な色は10bit・10億7374万色とかなり多く、より正確な色が描写可能です。
より多くの情報が表示可能な16:10ディスプレイです。
右からDCI-P3 100%、sRGB 100%、NTSC 45%のディスプレイ。全然色が違いますね。
i1 Displayで本機の色域を計測したら、かなり広色域でした。
・Adobeカバー率99.8%、Adobe比は117.4%
・DCI P3カバー率99.9%、DCI P3比116.8%
ここ最近Adobe RGB100%の色域の機種は少ないのですが、本機は99.8%と十分な広さがあります。
Adobeは印刷をする人向け、DCI-P3はデジタルシネマ規格で動画編集など向け、sRGBはWeb用画像編集向けにあう色域です。
視野角も広く、最高峰のディスプレイですね。
また、OLED液晶は完全な黒を描写できるのでメリハリのある描写ができ、本機は10万対1のコントラスト比があります。一般的に採用されるIPS液晶は高くても1500:1、通常800:1くらいなので、全然違いますね。
計測した最大輝度は345ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR5-6400MHzが搭載で、大容量16GBになります。動作周波数も高く、処理速度が速いので、重たい作業も快適にしやすいです。
Memory Markで計測したら2317となりました。使っていても処理速度が気になることはないですが、スコアを見るとメモリ性能はそこまで高くないです。
また、オンボードメモリなので、増設や換装はできません。
その他のメモリの平均値です。LPDDR5は周波数が高いのですが、処理速度が遅くなる傾向がありますね。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
DDR5-4800MHz平均 | |
---|---|
LPDDR4-4266MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、パソコンの起動やデータ移動などサクサクです。
シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は5088MB/秒、ライト(書き込み速度)は3980MB/秒と速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
起動時間を計測しました。5回の平均で9.8秒とかなり速いです。
1回目 | 9秒82 |
---|---|
2回目 | 10秒25 |
3回目 | 10秒00 |
4回目 | 9秒65 |
5回目 | 9秒44 |
平均 | 9.8秒 |
LTE
LTEなどのWWANには非対応です。屋外で使用する際は、モバイルのテザリング機能を使うか、カフェなどの無線に繋ぐ必要があります。
テザリングであればLTE用の格安SIMのIIJmioか、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル71Whrとかなり大きく、最大バッテリー駆動時間は14.4時間とそこそこ長く、半日くらいなら普通に使えます。
OLED液晶搭載のノートパソコンで、最大14.4時間と言うのは長い方です。また、急速充電に対応しており、約2時間で満充電になります。
インターフェイス
インターフェイスはUSB4が1つ搭載、USB-A(データ転送速度5Gbps)とUSB Type-C(同10Gbps)が1つずつあります。数が多いわけじゃありませんが、AMD搭載PCでUSB4が搭載してるものは少ないので、貴重な機種です。
右側面インターフェイスは電源ボタン、microSDカードリーダー、そしてUSB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)です。いつも思うのですが、microSDカードを入れる人っているんですか?
左側面インターフェイスはHDMI、USB 3.2 Gen 2、USB4、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになり、USB4は以下のような特徴があります。
- 最大データ転送速度が40Gbps
- 最大100WのUSB Power Delivery対応
- 映像出力機能付き
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
IdeaPad Flex 5 Gen 8 14 AMD
下位版のRyzen 7000シリーズ搭載で、2.2Kディスプレイが選べたり、Windows 11 Proも選べ、ビジネスモデル寄りの普段使いPCです。同じく2 in 1 PCで、どこででも使いやすいです。ディスプレイの品質が落ちますが、かなり安いです
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS NTSC 45% 2.2K IPS sRGB 100% |
その他 | Wi-Fi 6、指紋センサー、HD/FHDカメラ、Lenovoデジタルペン付属 |
重さ | 1.55㎏ |
バッテリー | 最大約14.5時間 |
価格 | 7.7万円~ |
ThinkPad X13 Yoga Gen 4
13世代CPU搭載で、メモリやストレージも最新、そして基本性能が高い2 in 1 PCになります。Wi-Fi 6EにLTEにも対応、WEBカメラも高画質です。ThinkPad Pen Proが付属しており、筐体に収納できるので失くす心配もありません
CPU | Core i5-1335U/1345U Core i7-1355U/1365U |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | FHD、500万画素 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 301.7 × 214.6 × 16.4mm |
重さ | 1.21㎏~ |
バッテリー | 最大約22.6時間 |
付属 | Lenovo内蔵ペン |
価格 | 21.7万円~ |
まとめ
総合的に高い性能で、重さ以外はコレと言った引っ掛かる点もありません。最新スペックが満載で、特にディスプレイがハイスペックなので、クリエイター向けのPCです。もちろん、クリエターだけじゃなく動画配信をよく見る人にも合います。
残念な点として、14インチで1.49㎏と重たく、クリエイターPCなのにSDカードリーダーがないのはマイナスポイントですね。SDカードリーダーがあれば、一眼で写真を撮てその場ですぐに編集や確認ができたので、ここは残念です。