タブレット型のPCにしてはしっかりとした性能で、ビジネス用途でも使えるほどです。ディスプレイが高品質なので、仕事もプライベートもと言う方にお勧めしたい機種です。
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スペック | [usr 4.0] |
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コスパ | [usr 3.8] |
総合評価 | [usr 3.9] |
Contents
IdeaPad Duet 570iのスペック
CPU | Core i5-1235U |
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メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(12.4型) | WQXGA DCI-P3 96% 450ニト |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | フロント 500万画素(IRカメラ) リア 500万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス |
寸法(幅×奥行×高さ) | 288.3 × 190.33 × 9.45㎜(本体のみ) 288.3 × 197.2 × 16.62㎜(キーボード装着時) |
重さ | 839g/1.19㎏ |
バッテリー | 最大約12時間 |
標準保証 | 1年間 |
その他 | Office Home &Business 2021搭載、Lenovo アクティブペン付属 |
価格 | 14.7万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、最新のCore i5-1235Uが搭載で、ビジネス用途にも十分なほどの性能になっています。また、消費電力が低いUシリーズなので、発熱が低く、本機の様なタブレットPCによく合うCPUです。
メモリはLPDDR4X 8GBで、ヘビーユーザーでなければ十分な容量です。ストレージは最新のSSD PCIe Gen4で、256GBとなっています。ストレージのデータ転送速度はかなり速く、サクサク使いやすいと思います。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、解像度は2560×1600ドットと高精細です。色域もDCI-P3 96%と広く、画像・動画編集にも合う広さです。また、映画などを見ると、色鮮やかで迫力も増します。
輝度は450ニトとかなり高いので、屋外でも使いやすいです。
その他のスペックは、Windows 11 Home、カメラはリア、フロントともに500万画素、顔認証対応、そして最新の無線規格であるWi-Fi 6Eに対応しています。
オーディオはミドルクラスのタブレット並で、2Wスピーカーが2つに、ドルビーアトモス対応オーディオになっています。
タブレットのみの重さは839g、フォリオキーボード装着時は1.19㎏となっています。1.2㎏以下は、持ち運びがしやすいですね。
Microsoft Office Home &Business 2021が搭載しているので若干高くなっていますが、サブスクライブをしていない人であればお得ですね。
本機は家電量販店や、楽天などのECサイトで販売されており、Lenovo公式サイトでは販売されていません。
旧モデルとの比較
IdeaPad DuetはChromebookや3シリーズ(Duet 370 ChromebookやIdeaPad Duet 350i)がありましたが、5シリーズでは初になります。
今までのモデルはかなり低い性能でしたが、本機はまともな性能で、ビジネス用途にも使えるほどです。
IdeaPad Duet 570iの特徴
本機はタブレット型のPCで、タブレット部分とキーボードが取り外せます。タブレットとしても使えるし、キーボードを付ければ通常のパソコンとして使えます。
ちなみにキーボードはBluetooth接続もできるので、必ずしもタブレットと接続しなくちゃいけないわけではありません。
便利ですね。
キックボードが付いているので、角度を調整して、いろいろな用途にも対応できます。
Lenovo アクティブペンも付属で、イラストなどもできます。
キーボードは約7㎜ほどと薄く、おしゃれですね。
ディスプレイ
ディスプレイは2560×1600ドットと高精細で、色域がDCI-P3 96%もあります!
こちらの画像は、左からDCI-P3 100%、sRGB 100%(NTSC 72%相当)、そしてNTSC 45%になります。一般的なノートパソコンは右のNTSC 45%で、鮮やかじゃないですよね。
真ん中はタブレットで一般的な色域で、普通のノートパソコンよりも鮮やかです。
本機はDCI-P3 96%で、ほぼ一番左の色域になります。これだけ色鮮やかだと映画を見ても迫力があるし、写真なども見やすいです。
また、輝度は450ニト(仕様書によると500ニトとも記載)もあるので、明るい場所でも見やすいです。
アイケアモードもあり、ブルーライトをカットし、長時間の仕様でも目の疲れを軽減します。
ちなみに、コントラスト比は1200:1、視野角は160°になっています。
筐体
筐体はマグネシウムとアルミニウムの合金で、再生PET(リサイクルペット(ボトル))を使用したファブリックカバーのデザインで、エコでおしゃれですね。
オーディオ
オーディオはドルビーアトモス対応のインテル ハイディフィニションで、一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。
また、スピーカーは2Wが2つで、一般的なノートパソコンよりもよい性能です。
キーボード
フォリオキーボードは84キーで、バックライト付きになります。先述しましたが、フォリオキーボードは直に接続、もしくはBluetoothでの接続に対応しています。
スペック
Core i5-1235U | |
製造プロセス | 10nm |
Pコア | 2 |
Eコア | 8 |
スレッド | 12 |
キャッシュ | 12MB |
ターボブースト | 4.4GHz |
Pコア最大周波数 | 4.4GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz |
GPU実行ユニット | 80 |
ベースパワー | 15W |
マックスパワー | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。スコアはLenovoの他の機種で計測したもので、本機はタブレット型なので、排熱性能の関係上、数値はこれよりも低くなると思います。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1240P | |
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Core i7-1255U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 |
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。スコアは、同じくLenovoの他の機種で計測したもので、本機の数値はこれよりも低くなると思います。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1165G7 | |
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Core i7-1260P | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 5425U |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機搭載SSDは最新のPCIe 4.0で、256GBになります。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
WWAN
LTEなどのWWANには、対応していません。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル・50Whrで、最大約12時間のバッテリー駆動時間になります。持ち運びに向いた長さです。
また、急速充電で約2時間で満充電になり、ラピッドチャージエクスプレスは、わずか15分の充電で2時間のバッテリー駆動が可能です。
インターフェイス
インターフェイスは一般的なタブレットよりも多く、USB3.2 Gen1 Type-C (DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)が2つあります。USB Type-Cのみなので、USB-Aのデバイス(HDDやマウスなど)を使っている人は、USB-A USB-C変換アダプタ―が必要です。
- パワーボタン
- 音量
- マイク/ヘッドフォンジャック
- Bluetoothフォリオキーボードスイッチ
- USB 3.2 Gen 1 Type-C
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
ただし、本機は量販店モデルで公式サイトで販売されていないので、購入店舗にてお問い合わせください。
まとめ
良い点
・タブレットとしても、ノートパソコンとしても使える
・ディスプレイが高品質
・Wi-Fi 6E対応!
・顔認証対応
・ドルビーアトモス対応オーディオ
・軽いので持ち運びしやすい
・MSOffice搭載
・Lenovo アクティブペン付属
残念な点
・Onedriveなどをサブスクしている人にとっては、Office非搭載の方が安くつく
総合評価
タブレット型のPCはスペックが低い物が多いですが、本機は普段使いでもビジネス用途でも、快適に使えると思います。
なんと言ってもディスプレイは高品質で、2.5K解像度に、広色域のDCI-P3 96%、そして輝度は450ニトと明るいので、どこででも使いやすいと思います。
イラストやデッサン、メモ取りも余裕でこなせるし、ペンも付属なので、ある意味オールインワンですね。