インテル第12世代の上位モデルで、Core i7-1260Pのベンチマークです。
結構発熱が高かったのでスコアが伸び悩んだベンチマークもありましたが、11世代Core i7-1165G7に比べるとかなり性能が上がっていました。
ベンチマークを取った機種は「Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 10」で、Core i7-1260P、LPDDR5-6400MHz、SSD PCIe 4.0 512GBになります。
Contents
Core i7-1260Pの仕様
最大TDPは28Wで、12コア16スレッドです。4コア8スレッドの11世代Core i7と比べると、この時点で楽しみなCPUですね。
Core i7-1260P | Core i5-1240P | |
Pコア | 4 | |
Eコア | 8 | |
スレッド | 16 | 16 |
キャッシュ | 18MB | 12MB |
Pコア最大周波数 | 4.7GHz | 4.4GHz |
Pコア基本周波数 | 2.1GHz | 1.7GHz |
Eコア最大周波数 | 3.4GHz | 3.3GHz |
GPU実行ユニット | 96 | 80 |
ベースパワー | 28W | |
最大パワー | 64W |
※Core i5-1240Pは比較のために記載しています
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
ベンチマーク
聞いたことがある人も多いと思いますが、インテル12世代は発熱が高いので、機種により大きく性能が異なります。
例えば、今回のレビューで使用したThinkPad X1 Carbonは最高峰のスペックで、筐体もコンパクト、そして高さも16㎜以下と薄いので、そこそこ良い性能でしたが、15.6インチや16インチ、もしくは同じ14インチでも大きくて分厚い機種のほうが高い性能が出やすいようです。
CPU Mark(Passmarkスコア)
18106!!この薄型筐体でここまで高いスコアが出たら、十分ですね。
そのほかのCPUとの比較です。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Ryzen 9 6900HS | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 7 6800U | |
Core i7-1270P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
Cinebench R23
Cinebench R23はマルチコア8107、シングルコア1591になりました。
高い性能ではありますが、もう一超え欲しかったです。
他のCPUとの比較です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900HX | |
---|---|
Core i7-12700H | |
Core i9-12900H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5875U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1215U | |
Core i3-1115G4 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1235U | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5700U |
Geekbench 5
Geekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。
Geekbench 5 マルチコア
オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較
Core i5-1240P | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-1195G7 | |
Ryzen 7 4700U | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i3-1115G4 |
Geekbench 5 シングルコア
オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較
Core i3-1215U | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i7-1195G7 | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U |
PCMark10
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
本機種のスコアです。
- 総合性能は5224→ハイスペック
- Essentialは9766→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
- Productivityは6187→高速に使える
- Digital content creationは6406→外付けGPU無しにしてはかなり高い性能
その他のCPUとの比較です。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1235U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 3 5425U | |
---|---|
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1135G7 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1135G7 |
グラフィック性能
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。3D Graphics Markでの計測結果は、3263と高めでした。
その他のCPUとの比較です
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX550 | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 7 PRO 5850U | |
Core i5-1240P | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 7 4700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1235U UHD |
ゲームのベンチマークスコア
ゲームはドラゴンクエストXと、FFXIV ENDWALKER 暁月のフィナーレでベンチマークを取りました。
ドラクエは「標準品質・FHD」、FFは「標準品質・ノートパソコン」で計測です。
左は電源が「バランス(標準)」で、右が性能が高くなる「パフォーマンス」モードで計測し、バランスモード時は6272、パフォーマンスモード時は6767と、予想より低めでした。
FFXIV ENDWALKER 暁月のフィナーレです。
バランスモード時は6155、パフォーマンスモード時は7780と、予想以上に高いスコアでした。
その他のCPUとの比較です。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1165G7 | |
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Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5345U | |
Core i3-1115G4 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1235U |
FFXIV 標準品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1240P | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U |
Core i7-1260P搭載おすすめ機種
ベンチマークに使用したLenovoから、いくつかおすすめ機種をご紹介します。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10
レビューに使用した機種です。最小構成でもハイスペックなCore i5-1240P搭載で、メモリは最新のLPDDR5-5200MHz、SSDはPCIe NVMe 4.0×4と、最新スペック満載のハイエンドビジネスノートです。全体的な性能が上がっており、ディスプレイ、カメラ、マイクにスピーカーも一味違った機種です
CPU | Core i5-1240P/1250P Core i7-1260P/1270P/1280P |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | Iris Xe |
ディスプレイ(14型) | WUXGA(1920×1200)/WQUXGA(3840×2400) 光沢なし、sRGB 100% |
無線 | Wi-Fi 6E AX211、Bluetooth 5.2、LTE |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
重さ | 1.12kg |
バッテリー | 57wHr/最大24.9時間 |
価格 | 22.5万円~ |
ThinkPad E14 Gen 4 Intel
インテル第12世代CPU搭載で、省電力モデルのUシリーズか、通常版のPシリーズが選べます。メモリとストレージも増設可能なので(保証が外れますが)、カスタマイザーにも好かれるスペックです。もちろん、公式サイトからもスペックアップできます。最新の12世代CPU搭載ThinkPadが9万円からと、安くなっています
CPU | Core i3-1215U Core i5-1235U/1240P Core i7-1255U/1260P |
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メモリ | 最大40GB |
ストレージ | SSD ×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス NVIDIA GeForce MX550 |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS タッチあり |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E 1000BASE-T ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証(オプション) |
Webカメラ | 720P、1080P、1080P+IRカメラ |
重さ | 1.64㎏ |
バッテリー | 最大約11.8時間 |
価格 | 9.0万円~ |
Yoga 770i 14
ディスプレイが超高品質で、業務用スペックです。2.8K OLEDでDolby VisionやHDR500に対応、10bit 10.74億色の表示が可能です。CPUやメモリなどのスペックも2022年最新で、2 in 1 PC、そしてEvoプラットフォーム認証を得た特別な機種です。
CPU | Core i5-1240P Core i7-1260P |
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メモリ | 最大16GB |
ストレージ | 最大 1TB SSD |
ディスプレイ(14型) | 2.8K OLED 10bit(最大10.74億色) |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E |
その他 | Evo、顔認証、1080p Webカメラ、ドルビーアトモス対応、スピーカー×4、Lenovoデジタルペン付属 |
重さ | 1.42㎏ |
バッテリー | 約12時間 |
価格 | 14.8万円~ |
Yoga 770i 16
インテル12世代Hシリーズ搭載で、Arc A370Mというインテル製外部GPUが搭載です。性能も高く、アルミニウムユニボディで、デザイン性が高いおしゃれな機種です。バッテリー駆動時間も長いので、持ち運びがある人にも使いやすいです
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | インテルArc A370M |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 光沢あり sRGB 100% タッチ |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
その他 | 顔認証、1080p WEBカメラ、ドルビーアトモス、スピーカー×4 |
重さ | 2.16㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約20時間 100W |
付属 | ペン |
価格 | 18.2万円~ |
最後に
性能自体は高いのですが、全体的にスコアが伸び悩んだ印象の結果でした。先述したように、12世代は筐体の大きさや仕様に大きく左右されるので、今回の結果よりもスコアが大きく良くなったり、大きく悪くなったりします。
使っていて遅いなと思うこともないので問題ないと思いますが、小さな筐体の機種に搭載するのはお勧めしません。大きめのインチがよさそうです。
他にもベンチマークを取っているので、合わせてどうぞ。