Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 インテルの実機レビュー インテル第12世代CPUが予想以上に高性能

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ThinkPadのEシリーズは高性能・高品質だけど、価格が比較的安いという特徴があります。しかもアルミニウム筐体なので、おしゃれで高級感もあり、耐久性も高い機種です。

ただし、低価格モデルなので、保証が片道引き取り修理だったり(アップグレード可能)、カスタマイズしないと低価格パーツが搭載していたりなどもあり、削れるところは削っているのも確かです。

購入機種はCore i5-1235U、メモリ8GB、SSD 256GBになります。

レビューに入る前に、まずはレビューのまとめをどうぞ。

良い点

・ThinkPadなのに低価格
・アルミニウム素材でおしゃれ・耐久性も高い
・CPUがインテル第12世代で高性能
・メモリが最大40GBと大きい
・SSDが最新モデルで、最大2枚搭載可能
・高画質FHD WEBカメラ搭載可能
・Wi-Fi 6Eにも対応
・Wi-Fi受信アンテナが良くなっている(っぽい)
・旧モデルに比べ指紋が若干付きにくい
・Web会議がしやすいアプリあり

 

残念な点

・14インチにしては重たい
・メモリが旧モデル
・SSD PCIe 4.0にしては速度が伸び悩んだ

 

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ThinkPad E14 Gen 4 インテルのスペックレビュー

CPU Intel Core i3-1215U
Intel Core i5-1235U
Intel Core i7-1255U
Intel Core i5-1240P
Intel Core i7-1260P
メモリ 最大40GB
ストレージ SSD ×2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
NVIDIA GeForce MX550
ディスプレイ(14型) FHD IPS タッチあり
OS Windows 11 Home/Pro
通信 Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E
1000BASE-T ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー、顔認証(オプション)
Webカメラ 720P、1080P、1080P+IRカメラ
セキュリティ ThinkShieldなど
寸法(幅×奥行×高さ) 324 × 220.7 × 17.9㎜
重さ 1.64㎏
バッテリー 最大約11.8時間
保証 1年間
価格 9.0万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは省電力モデルのUシリーズと、通常版のPシリーズが搭載できます。第12世代CPUは性能が高いので、省電力モデルとは言ってもかなり高い性能です。

メモリはオンボード+スロットと言う構成で、オンボードは8GB、スロットには最大32GBが搭載できます。旧モデルはスロット1つだったので、より大きくなっていますね。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載です。旧モデルのPCIe 3.0より帯域幅が倍になっているので、最大データ転送速度も速くなっています。また、M.2スロットがもう一つあるので増設も可能です。

グラフィックスは、OfficeワークがしやすくなるGeForce MX550も搭載できるので、より高い性能にできます。ただし、用途によっては内蔵グラフィックスで十分だと思います。

ディスプレイはフルHD IPS液晶で、輝度は300ニトとなっています。以前は若干暗い250ニトもあったので、今回は間違って暗いディスプレイを買うことはないです。

また、広い色域のsRGB 100%もあるので、画像編集などのクリエイティブワークもしやすいです。

パソコンのコア性能は高めで、速度や見やすさは問題ないですね。

その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、Wi-Fi 6かWi-Fi 6Eが選択可能、有線はギガビットイーサネット搭載、高画質のFHD 1080p Webカメラも搭載できます。

14インチで1.64㎏と重たいですが、バッテリー駆動時間は約11.8時間と悪くない程度なので、短時間の外出が多い人に合いそうな機種です。もしくは、据え置き用として使用し、時々パソコンを持って外出するような人に合います。

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。

(〇は標準搭載、△はオプションで搭載可能、×はなし)

12世代CPU Evo DDR5 PCIe 4.0
× ×
アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
×
Wi-Fi 6/6E メタル素材 Dolby Atmos 全方位360°マイクが4つ
アルミニウム × ×
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.2㎏前後 18時間以上バッテリー
指紋、顔認証 × ×

ThinkPad Eシリーズは低価格モデルなので×の項目が多いですが、速度に関するスペックや耐久性の高い筐体は健在です。

2022年に入り標準化してきている画面アスペクト比16:10ですが、本機は旧仕様の16:9のままです。ここは16:10にしてほしかったですね。

 

旧モデルとの比較

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4とGen 2<左/本機種・右/ThinkPad E14 Gen 2>

旧モデルのThinkPad E14 Gen 2との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 ThinkPad E14 Gen 2
CPU Core i3-1215U
Core i5-1235U/1240P
C0re i7-1255U/1260P
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 40GB(3200MHz)
オンボード+スロット1つ
32GB(3200MHz)
スロット1つ
ストレージ SSD ×2
PCIe 4.0
SSD ×2
PCIe 3.0
ディスプレイ FHD IPS FHD TN/IPS
無線 Wi-Fi 6/6E Wi-Fi 5/6
バッテリー 11.8時間 12.6時間
寸法 324 × 220.7 × 17.9㎜ 324 × 220 × 17.9㎜
重量 1.64㎏ 1.59㎏
価格 9万円~ 7.6万円~

変更点です。

・CPUが11世代から12世代に
・メモリスロットが1つだったのが、オンボード+スロットに
・SSDがPCIe 3.0から最新の4.0に
・TN液晶と輝度250ニトがなくなった
・FHD Webカメラが追加
・Wi-Fi 6Eが追加で、通信速度が上がった
・バッテリーが若干短くなった
・50g増量
・トラックパッドの素材もおそらく変わり、よりスムースに動かせるようになった
・若干ですが指紋が付きにくい素材になった
・電源ボタンのライトのデザインが変わった
・※オールメタルボディになった

※販売時期によっては、旧モデルにもオールメタルボディがあったようですが、筆者購入機種は天板がアルミニウム、底面は樹脂素材でした

筐体やインターフェイスはほぼ同じで、内部がちょっと変わったくらいです。

キーは新機種のGen 4はバックライト無しを選んだのでプラスチック感が強く、ちょっとザラザラしていますが、打鍵感がちょっと良いです。キーストロークは同じ1.83㎜でした。

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4とGen 2のキーボード<左・本機種/右・E14 Gen 2>

 

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  17154
Core i5-1240P  17664
Core i7-1255U  13251
Core i5-1235U  13039
Core i3-1215U  10907
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546

Core i3でも第11世代Core i7以上の性能ですね。

 

ThinkPad E14 Gen 4の特徴

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 正面

先述した様に14インチにしては重たいですが、ボディ自体は普通サイズで、

・幅 324㎜
・奥行き 220.7㎜
・高さ 17.9㎜

で、A4サイズ(297㎜×210㎜)よりも一回り大きいサイズです。

ベゼル(画面の黒い枠)は左右6.6㎜、上部12.6㎜、下部18.2㎜となっています。上下のベゼルは、2022年のLenovo PCとしてはちょっと太めですね。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 横から

ここ最近小型化が進んでいるので、そういったハイエンドモデルと比べると大きいですが、一般的なサイズの範囲だと思います。

重量は1.64㎏と重ためなので、持ち運びが少ない人の方が合うと思います。一般的に、14インチは1.4㎏前後、ハイエンドモデルは1.2㎏前後なので、200g~400gほど重たいです。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 背面

筐体はアルミニウム素材を使用しており、高級感があり、耐久性も高いです。指紋が付きやすいですが、旧モデルに比べ若干指紋が付きにくくなった気がします。

Lenovo ThinkPad Eシリーズの天板

こちらは旧モデルのE14 Gen 2の天板ですが、結構指紋が付きやすかったです。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 底面

底面カバーもアルミニウム素材で、CPUファンやメモリ、SSDがある個所に通気口が3か所設けられています。筐体内部にはヒートパイプもあり、SSDにもヒートシンクがあったので、発熱は抑えられています。

また、あえて汚れを取りませんでしたが、底面は若干指紋が付きやすい印象です。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4のディスプレイを180°開いた状態

本機は、ディスプレイをほぼ180°開くことができるので、現場で地面に座って作業をすることがあるエンジニアにも使いやすいです。

 

Webカメラ・オーディオなど

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 Webカメラ<1080p Webカメラ+IRカメラモデル>

WebカメラはモデルによってはHD画質720pが搭載で、オプションでFHD 1080pカメラ、もしくは、FHD 1080pカメラ+IRカメラ(顔認証)が選べます。

今までは主にHD画質720pのWEBカメラが搭載しており、Web会議が多い人やオンラインレッスンなどを使う人は別途カメラを購入していたと思いますが、もうそういったことも必要なさそうですね。

こちらはWindowsのカメラアプリで、1080pと720p カメラで撮影した写真です。

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4の1080p Webカメラで撮影<1080p Webカメラで撮影>720p Webカメラで撮影<720p Webカメラで撮影>

全然色合いが違うし、画質に雲泥の差がありますね。Webカメラテストで品質評価をしたら、437と高いスコアでした。720pカメラは90くらいなので5倍弱くらい良い評価です。

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4の1080p Webカメラ 品質評価

オーディオはハーマンカードンで、スピーカーは底面左右に1つずつの2Wスピーカーが搭載しています。ハーマンカードンは、BMWやベンツなどの高級車に搭載されることが多いメーカーで、結構有名だと思います。

とは言っても、音質は普通です。

マイクは品質評価テストで1197と、そこそこ高い数値でした。やはりビジネスモデルと言うだけあって、ちゃんとしたマイクが搭載しているようです。

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 マイク品質評価

 

マイクの集音方向や、通話相手の周囲の騒音を抑制したりできる、Lenovo Smart Noise Cancellationと言うアプリもあるので、ビジネス用途にうってつけだと思います。

 

 

指紋センサー/顔認証搭載

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 キーボード

電源ボタンと統合した指紋センサーが搭載で、電源を入れたらサインインも完了しています。

サッと仕事に取り掛かれますね。

また、先述しましたが、IRカメラ付きモデルを購入した場合は、顔認証もあります。

 

MILスペック

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 MILスペック

本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。

 

キーボード

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 キーボード

キーボードは、フルサイズ89キー・バックライト付きになります。バックライトがないモデルもあるので、購入時に確認した方が良さそうです。

トラックパッドは100㎜×57㎜と小さめですが、赤いボタンのトラックポイントがあるので、操作性は高いですね。

本機種のキーピッチは約19㎜ × 19.2㎜と広いので、手が大きな人でも窮屈じゃないと思います。また、キーストロークは1.77㎜と深めで、打鍵感が高いです。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4とGen 2のキーボード

2つ並べて触ってみると違いがよくわかるのですが、新機種はバックライト無しモデルで、安っぽい手触りです。バックライト付きのキーボードは、ツルツルした表面で、ゴムっぽい感触なのでタイピングがよりしやすいです。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 キートップ

ThinkPadはキートップが湾曲しているので、ミスタイプも減るし、タイピングもしやすいですね。

ちなみに筆者は英語キーを購入しましたが、日本語キーもあります。

 

インテル第12世代CPU搭載

CPUは大きく分けて、末尾がPのモデルと末尾がUの2種類になります。Pは通常版で、Uは省電力モデルになります。

Core i7
1260P
Core i5
1240P
Pコア 4 4
Eコア 8
スレッド 16 16
キャッシュ 18MB 12MB
Pコア最大周波数 4.7GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 2.1GHz 1.7GHz
GPU実行ユニット 96 80
ベースパワー 28W
最大パワー 64W
Core i7-1255U Core i5-1235U Core i3-1215U
Pコア 2
Eコア 8 4
スレッド 12 8
キャッシュ 12MB 10MB
Pコア最大周波数 4.7GHz 4.4GHz 4.4GHz
Pコア基本周波数 1.7GHz 1.3GHz 1.2GHz
Eコア最大周波数 3.5GHz 3.3GHz 3.3GHz
GPU実行ユニット 96 80 64
ベースパワー 15W
最大パワー 55W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。また、11世代以前のCPUに比べ、コアとスレッドが増えたので、マルチタスクがよりしやすくなっています。

Uシリーズは消費電力が15Wと小さいので、バッテリーの持ちがよくなりますが、Pシリーズに比べ性能が若干劣ります。

こちらは、CPUの性能を測るPassmarkスコアの計測結果で、Core i5-1235Uのスコアは1万3039とかなり高かったです。たった今、Uシリーズは性能が劣ると言いましたが、ビジネスで快適に使う目安は7000以上で、1万オーバーと言えばハイエンドPCに搭載されるような性能なので、Uシリーズでも十分な性能だと思います。

ThinkPad E14 Gen 4 Core i5-1235U Passmarkスコア<Core i5-1235UのPassmarkスコア>

他の機種との比較です。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-12700H  27754
Core i7-1280P  22897
Core i7-1260P  17154
Core i5-1240P  17664
Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5500U  13579
Core i7-1255U  13251
Core i5-1235U  13039
Core i3-1215U  10907
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1115G4  6546

Core i3-1215Uでも、前世代のCore i7-1165G7より高い性能です。

 

Cinebench R23のスコア

こちらはCinebench R23のスコアで、計測結果はマルチコア6834、シングルコア1567と、どちらも高い性能でした。

ThinkPad E14 Gen 4 Core i5-1235U Cinebench R23スコア

 

Cinebench R23は一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは6000ほどで高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。

マルチコアシングルコア

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-12700H  16745
Core i9-12900H  16555
Core i5-12500H  14009
Core i7-1260P  10571
Core i5-1240P  8397
Core i5-1235U  6834
Core i7-1165G7  6070
Core i5-1135G7  5913
Core i3-1215U  5532
Core i3-1115G4  3343

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  1917
Core i7-12700H  1806
Core i7-1260P  1773
Core i5-12500H  1628
Core i3-1215U  1574
Core i5-1235U  1567
Core i7-1165G7  1504
Core i5-1240P  1477
Core i5-1135G7  1343
Core i3-1115G4  1319

11世代CPUが出た時、性能の高さに驚かされましたが、第12世代はそれ以上ですね。Core i3-1215Uでも、前世代のハイエンドCPU・Core i7-1165G7よりも高い性能です。

 

PCMark10のスコア

ThinkPad E14 Gen 4 8GB PCMark10のスコア

こちらはPCMARK10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安です。

5000以上・・・超ハイスペック
4000以上・・・ハイスペック
3000以上・・・中位モデル
2000以下・・・エントリ―クラス

本機のスコアはこの様になりました。

  • 総合性能は4238
  • Essentialは7907→通常用途やビデオ会議など使いやすい
  • Productivityは5542→Office系のアプリは複雑じゃなければ快適に使える
  • Digital content creationは4716→外部GPU無しにしては高性能

こちらはメモリ2枚の24GB時のスコアです。

ThinkPad E14 Gen 4 24GB PCMark10のスコア<24GBメモリ時>

7~9.5%%ほど高い性能になりました。

他のCPUとの比較はこちらをどうぞ。

 

Open
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1165G7  9553
Core i5-1135G7  9502
Ryzen 7 4700U  9230
Ryzen 7 5700U  8951
Core i7-1065G7  8661
Core i3-1115G4  8411
Ryzen 3 Pro 4350G  8271
Core i5-1235U  8197
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 7 4700U  7641
Ryzen 3 Pro 4350G  7534
Ryzen 5 5500U  7209
Core i7-1165G7  6643
Core i5-1135G7  6300
Core i3-1115G4  5994
Core i5-1235U  5542
Core i7-1065G7  5487

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 7 4700U  5178
Core i7-1165G7  5150
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 Pro 4350G  4555
Ryzen 5 5500U  4445
Core i5-1135G7  4189
Core i7-1065G7  3699
Core i3-1115G4  3646

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。

PerformanceTestで計測したGraphis Markの計測結果です。購入機種は8GBメモリ1枚でUHDグラフィックで動作したので、16GBメモリを追加し、合計24GBでも計測しました。本当は8GBメモリを追加したかったのですが、増設中に落としたら壊れました(泣)

シングルチャンネルメモリの8GBメモリでは1831、デュアルチャンネルメモリの24GBでは2196でした。もっと上がると思ったのですが、やはり省電力モデルのUシリーズなので上がらなかったですね。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 5 5500U  2326
Core i3-1215U  2258
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U 24GB  2196
Ryzen 5 5600U  2101
※Core i5-1235U  1831
Ryzen 3 5400U  1734
Ryzen 3 5300U  1606

※シングルチャンネルメモリ(メモリが1枚)のスコアです。

 

 

ディスプレイは平均的

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 ディスプレイ<購入モデルはNTSC 45%タッチ無しモデル>

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD なし IPS 300nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
800:1
800:1
1200:1
NTSC 45%
NTSC 45%
sRGB 100%
170°
タッチディスプレイ

 

FHD フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920 × 1080ドット
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250nitが標準

ディスプレイはフルHDで、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶になります。

コントラスト比は一般的なモデルで700~800:1なので、NTSC 45%のディスプレイは標準的、sRGB 100%のものはよりシャープでくっきりした描写になります。

このNTSCやsRGBは色域ですが、色域が広いと鮮やかな色が描写されるので、クリエイターだけじゃなく、写真を見たり映画を見たりしてもより没入感が高いのでおすすめです。

sRGB 100%のThinkbookとNTSC 45%のThinkbook<左・NTSC 45%/右・sRGB 100%>

この2つのディスプレイ、全然違う色ですよね。

i1 Display Proで本機の色域を計測し、ColorACで色域図にしました。

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 色域計測結果

大きな三角がsRGB 100%で、黄色い三角が本機の色域です。sRGB カバー比は57.6%、sRGB比は57.2%でした。

輝度は300ニトと比較的高いので、明るい場所でも使いやすいです。旧モデルは250ニトもあったから、明るいオフィスで使うとちょっと暗かったですよね。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

旧モデルはスロット1つのみでしたが、本機はオンボードに8GB、スロットに最大32GB搭載できます。より大きくなったのもそうですが、メモリが2枚搭載できるので処理速度もアップです。

Memory Markの計測結果で、8GBはスコアは2127と若干遅め、24GBは2739と速めでした。やはり、メモリ2枚組にした方が良いですね。

メモリの増設方法は「ThinkPad E14 Gen 4の取り外し・増設方法」をどうぞ。

他機種との比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Thinkbook 13s Gen 2 16GB  2921
ThinkPad E14 Gen 4 24GB  2739
Ideapad Flex 550i 14型 8GB  2700
ThinkPad X12 Detachable 16GB  2549
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 16GB  2539
Yoga 660 16GB  2417
Thinkbook 15 Gen 2 8GB  2227
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 8GB  2205
ThinkPad T14 Gen 3 AMD 32GB  2204
IdeaPad Slim 360(17) 8GB  2195
Ideapad Flex 550i 15型 8GB  2175
ThinkPad E14 Gen 4 8GB  2127
Thinkbook 14 Gen 2 8GB  1908
Ideapad s145 AMD 8GB  1682

 

ちなみに、標準ではオンボードの8GBメモリ1枚しかないので、必ずもう1枚追加した方が良いです。メモリが1枚だと「シングルチャンネルメモリ」と言って、グラフィック性能も処理速度も低いです。

 

ThinkPad E14 Gen 4 Intelのメモリ価格

ただし公式サイトで販売されているメモリは若干高いので、Amazonなどで購入した方が安いです。購入の際は、DDR4-3200MHz Sodimm(もしくはSO-DIMM)と記載されているか確認してください。(ただし増設した場合は、保証が外れます)

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機は最新のSSD PCI Express 4.0が搭載で、最大データ転送速度は最高の64Gbpsになっています。また、M.2スロットが1つ空いているので、SSD Type-2242の増設も可能ですが、こちらはPCI Express 3.0に対応しています。

Lenovo thinkPad E14 Gen 4 筐体内部

右上の赤枠が最初から入っているSSD Type-2242で、左側の青枠部分にSSDを搭載できます。ただし、増設をした場合は保証が外れるのでご注意を。

筆者は購入したSSDが不良品で動作しなかったのですが、増設手順は「ThinkPad E14 Gen 4の取り外し・増設方法」をどうぞ。

シーケンシャル速度を計測したら、PCIe 4.0にしては速くなかったのでちょっと残念です。

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4 シーケンシャル速度計測結果<購入機種は256GBモデル>

とは言え、リード(読み込み)は2868MB/秒、ライト(書き込み)は2029MB/秒とどちらも十分以上の速度でした。

他のSSDとの比較は、こちらをどうぞ。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機種 PCIe 4.0  2868MB/秒
 2029MB/秒
PCIe 4.0×4  3000~7000MB/秒
 2000~5000MB/秒
PCIe 3.0×4  1800~3000MB/秒
 1200~2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

ThinkShield

ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種です。(詳しくは、公式サイトをどうぞ。)

一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6、もしくはWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので、最大5GHzでの通信になります。

今後、速い回線で接続したい場合は、Wi-Fi 6Eを選んだ方が良いと思います。

ルーターから直線距離で5m程/壁1枚隔てた自室で、本機種(Wi-Fi 6E)と旧モデル(Wi-Fi 6)計測しました。

Lenovo thinkpad E14 Gen 4とGen 2のWi-Fi速度

同じ5GHz接続なのに差が付いているという事は、受信感度が良くなっていると思います。アンテナがアップグレードされたのかな、と思います。

 

公式サイト

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは3セル45Whrで、最大11.8時間のバッテリー駆動時間になります。短時間の外出であれば問題ないくらいのバッテリーですね。

長時間外出をするときは、Lenovo Go USB Type-C ノートブックパワーバンク20000mAhなどを使用したら安心です。

また、電源は65Wになります。

 

インターフェイス

Lenovo thinkpad E14 Gen 4 左側面インターフェイス
左側面はUSB 4 (Thunderbolt4 対応)、USB 3.2 Gen1、HDMI、そしてマイク/ヘッドフォン・コンボ・ジャックになります。

Lenovo thinkpad E14 Gen 4 右側面インターフェイス

右側面にはUSB 2.0、RJ-45、そしてセキュリティキーホールになります。

USB4は充電兼用なので、充電中はまともに使えるのはUSB 3.2 Gen 1のみですね。USB 2.0は、マウスやキーボードを接続するのに使います。

データ転送速度は、USB 2.0は480Mbps、USB 3,2 Gen 1は5Gbps、そしてUSB4は40Gbpsで、USB4(Thunderbolt 4)には、こういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

低価格モデルなのでしょうがないですが、もうちょっとインターフェイスがあったら使いやすいですね。

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「片道引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

保証は片道引き取り修理と引き取り修理、オンサイト修理と翌営業日オンサイト修理の4種類があります。

  1. 片道引き取り修理・・・修理依頼時、自分で配送会社を使って送付する。修理後はLenovo負担で郵送
  2. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  3. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  4. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

また修理拠点は日本国内なので、対応も速く、安心して任せることができます。

 

ライバル機種

Lenovo ThinkPad E14 Gen 4と比較機種<左から本機種・ThinkPad T14 Gen 3・ThinkPad X13 Gen 3>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad T14 Gen 3 ThinkPad X13 Gen 3
CPU Core i3-1215U
Core i5-1235U/1240P
Core i7-1255U/1260P
Core i5-1235U/1240P
Core i7-1255U/1260P
1270P/1280P
Core i3-1215U
Core i5-1235U/1240P
Core i7-1255U/1260P
1270P/1280P
メモリ DDR4 40GB DDR4 48GB LPDDR5 32GB
ストレージ SSD ×2
PCIe 4.0
SSD×1
PCIe 4.0
SSD×1
PCIe 4.0
グラフィックス UHD
Iris Xe
Iris Xe
MX550
RTX 2050
Iris Xe
ディスプレイ FHD IPS
画面比16:9
WUXGA、2.2K
4K IPS
画面比16:10
WUXGA
2.5K IPS
画面比16:10
無線 Wi-Fi 6/6E Wi-Fi 6E、LTE Wi-Fi 6E、LTE
バッテリー 11.8時間 19.9時間 19.8時間
重量 1.64㎏ 1.21kg 1.19㎏
Evo × ×
価格 9万円~ 14.1万円~ 12.7万円~

全機種インテル第12世代CPUが搭載で、SSD PCIe 4.0、Wi-Fi 6E搭載、もしくは搭載可能です。どれも高性能機種ですね。

こちらは各機種の特徴です。

本機種・・・唯一の一桁万台の機種で、速度に関するスペックは他機種同様高いが、アスペクト比が唯一16:9で、重量も重たい

T14 Gen 3・・・アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ以上の情報が表示される。最大でRTX 2050も搭載でき、14インチなのに1.21㎏と軽量、しかもバッテリー駆動時間は約20時間!

X13 Gen 3・・・唯一の13.3インチだが、アスペクト比が16:10なので、本機種の14インチよりも多く情報が表示される。メモリも最新のLPDDR5で、しかもEvoプラットフォーム認証を得た「特別快適に使える」機種

 

筆者購入時の納期

7月5日に購入し目安納期(出荷予定)は1~2週間で、到着は7月15日と10日ほどで来ました。Webサイトに書かれた通りの納期だったので、満足です。

 

まとめ

良い点

・ThinkPadなのに低価格
・アルミニウム素材でおしゃれ・耐久性も高い
・CPUがインテル第12世代で高性能
・メモリが最大40GBと大きい
・SSDが最新モデルで、最大2枚搭載可能
・高画質FHD WEBカメラ搭載可能
・Wi-Fi 6Eにも対応
・Wi-Fi受信アンテナが良くなっている(っぽい)
・旧モデルに比べ指紋が若干付きにくい
・Web会議がしやすいアプリあり

 

残念な点

・14インチにしては重たい
・メモリが旧モデル
・SSD PCIe 4.0にしては速度が伸び悩んだ

 

総合評価

ThinkPadなので、やはり性能は高く、高負荷な作業もがっつりできる機種です。また、低価格モデルとは言え、アルミニウムボディと言う点もポイントが高いです。

メモリは最大40GBで、SSDも最大2枚搭載できるので、カスタマイズしたらかなり性能が上がりますね。

ディスプレイは300ニトと輝度が高めで、sRGB 100%の色域もあるので、鮮やかな色彩です。Wi-Fi速度も速くなっていたので、重たいデータのやり取りもしやすくなっています。

ただし、14インチにしては重たく、持ち運びに向いた機種かと言われたら、そうではないと思います。持ち運べないわけじゃないですが、持ち運び重視なら、先ほど紹介したような比較機種が良いかもしれません。

ただし、この価格帯でこの性能なので、重さは妥協しても良いという人が多いと思います。

 

公式サイト

 

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