Ryzen 5000 PROシリーズ搭載で、メモリは最大64GBと大きく、Wi-Fi 6Eや1080p Webカメラも搭載できます。
総合的に見てビジネスノートとしては「普通」よりちょっと上かなと言うモデルですが、高速無線+大容量メモリを搭載できるビジネスPCをお探しの人は検討の価値があります。
Contents
ThinkPad L15 Gen3 AMDのスペックレビュー
CPU | Ryzen 3 PRO 5475U Ryzen 5 PRO 5675U Ryzen 7 PRO 5875U |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 最大1TB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 光沢なし 250nit/300nit |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット、LTE、Bluetooth 5.2 |
オーディオ | Dolby Audio、Dolby Voice |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証搭載可能 |
Webカメラ | 720p HD 1080p FHD & IRカメラ |
セキュリティ | パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホール |
寸法(幅×奥行×高さ) | 360.2 × 237 × 19.93㎜ |
重さ | 1.82㎏ |
バッテリー | 最大13.6時間 |
電源 | 45W / 65W |
保証 | 1年間 引き取り修理 |
価格 | 15.4万円~ |
注)標準で無線LANが搭載していないモデルがあるので、ご注意を!
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはよりセキュリティが強化されたRyzen PROシリーズで、2022年4月頃から新たに搭載され始めたモデルになります。
通常版 | 搭載モデル | |
Ryzen 3 PRO | 5450U | 5475U |
Ryzen 5 PRO | 5650U | 5675U |
Ryzen 7 PRO | 5850U | 5875U |
2021年に発売された通常版より最大温度が10度下がっていますが、クロック数は上がっており、性能も高くなっています。また、PROシリーズは完全なメモリ暗号化を備えており、強固なセキュリティになっています。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、メモリスロットが2つの最大64GB搭載できます。大容量なので、「メモリが足りない・・・」と言う人はほとんどいないと思います。
ストレージは最新のPCIe 4.0×4が搭載で、最大1TBでOPAL対応です。OPALは自己暗号化ドライブで、データが流出した時などでも暗号化されているので解読されにくいという特徴があります。
ビジネスモデルなので、セキュリティが高いですね。
ただしセキュリティだけじゃなく、Web会議に役に立つ1080p Webカメラが搭載可能で、より高画質の映像が相手のディスプレイに映し出されます。Web会議が多い人は外付け Webカメラを購入することが多いと思いますが、今後はこういったものも必要無くなりますね。
他にも次世代通信規格のWi-Fi 6に6GHz帯が加わったWi-Fi 6Eが搭載可能(国内利用はまだ始まっていません。)、4G LTEモデルもあるとのことです(執筆時はまだ未発売)。外出先でもがっつりと仕事がしやすくなっています。
筐体寸法や重量は平均的な15.6インチサイズで、最大バッテリー駆動時間は約13.6時間とそこそこ長く、出先で大画面で作業をしたい人にも使いやすいと思います。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/ThinkPad L15 Gen 2>
旧モデルのThinkPad L15 Gen 2との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
L15 Gen 3・本機種 | L15 Gen 2 | |
CPU | Ryzen 3 PRO 5475U Ryzen 5 PRO 5675U Ryzen 7 PRO 5875U |
Ryzen 3 5400U/Pro 5450U Ryzen 5 5600U/Pro 5650U Ryzen 7 Pro 5850U |
メモリ | 64GB | 64GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | SSD PCIe 3.0 |
ディスプレイ | FHD | HD、FHD |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE | Wi-Fi 6、4G LTE |
Webカメラ | 1080pあり | 720p |
バッテリー | 13.6時間 | 15.3時間 |
寸法 | 360.2 × 237 × 19.93㎜ | 366.5 × 250 × 21㎜ |
重量 | 1.82㎏ | 1.99㎏ |
価格 | 15.4万円~ | 量販店で販売中 |
筐体は奥行きが13㎜小さくなり、全体的にコンパクトになっています。重さは170gも削減です。進化した点は上記表の赤文字部分で、よりサクサク使える性能になりましたが、その分、バッテリー駆動時間が少し減っています。
一番大きな変更点は、SSD PCI 4,0・Wi-Fi 6E・1080p Webカメラですね。
こちらはプロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 Pro 5875U | |
---|---|
Ryzen 7 Pro 5850U | |
Ryzen 5 Pro 5675U | |
Ryzen 5 Pro 5650U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 PRO 5475U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 PRO 5450U |
ThinkPad L15 Gen3 AMDの特徴
本機種は天板がアルミニウムで、底面カバーは樹脂素材になり、目に見える部分がアルミニウムなので高級感もあります。
旧モデルから一回り小さくなっており、本機の寸法は
・幅360.2㎜(≒B4サイズの長辺/364㎜)
・奥行き237㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ19.93㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
になり、旧モデルより170gも軽い1.82㎏になります。
寸法も重さも平均的な15.6インチサイズに収まっており、悪くないサイズ感ですね。
旧モデルに比べ、奥行きは13㎜も小さくなっています。
天板はアルミニウム素材で、「ThinkPad」と「Lenovo」のロゴがあります。アルミニウムは傷に強く剛性もあり、軽量です。
底面カバーは樹脂素材ですが、チープな感じはしないです。樹脂と言えばプラスチックの事ですが、ここ最近の樹脂素材は樹脂と分からないようなものが多いですね。
また、底面には大きな吸気口があり、エアフローも良さそうです。
排気口は右側面にあります。
1080p Webカメラ搭載可能
執筆時現在、高画質FHD 1080p Webカメラが標準搭載で、HD画質 720pも選べるようになっています。
2022年に入り、多くのThinkPadでは1080pカメラを搭載できるようになったので、外付けカメラを使用しなくてもよくなりましたね。
高画質Webカメラを使えば、相手に映し出される自分の映像がより高画質で、印象も良くなりますしね。
また、プライバシーシャッターも搭載しているので、カメラを使わないときに閉じておくと安心です。
生体認証
生体認証は指紋センサーと、顔認証IRカメラが搭載できます。
指紋センサーは電源ボタン統合型なので、電源ボタンを押したらサインインも完了です。顔認証の場合は、「Lenovo Vantage」の電源設定から「開いてスタート」という、パソコンを開けたら電源を押さなくても電源が入る機能があるので、これを使用していたらPCを開けたらサインインも完了なので楽です。
MILスペック
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。
性能も耐久性も高い機種です。
キーボード
キーボードはテンキー付きのフルサイズキーボードで、タッチパッドは56×115㎜と幅が広いですが、クリックボタンがあるので縦はちょっと短めです。
ThinkPadはキーストロークが約1.8㎜と深いので、タイピングがかなりしやすく、キートップも湾曲しているので指に吸い付くようにタイピングできます。ミスタイプも少なくなると思います。
また、日本語キーか英語キー、バックライト付きか無しも選べます。
CPU
Ryzen 3 PRO 5475U | Ryzen PRO 5 5675U | Ryzen 7 PRO 5875U | |
製造プロセス | 7nm | ||
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 | 8/16 |
L3キャッシュ | 8MB | 16MB | |
GPUコア | 6 | 7 | 8 |
基本クロック | 2.7GHz | 2.3GHz | 2.0GHz |
ブーストクロック | 4.1GHz | 4.3GHz | 4.5GHz |
TDP | 15W |
CPUはRyzen 5000シリーズのリフレッシュ版で、2022年4月頃から搭載され始めた新モデルです。アーキテクチャは最新のZen 3になっており、通常版のZen 2に比べ以下の様な特徴があります。
- コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
- IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
- シングルスレッドの性能が最大23%UP
- マルチスレッドの性能が最大108%UP
- バッテリー効率が上がった
旧モデルに搭載されていたRyzen 3 PRO 5450UやRyzen 5 PRO 5650U、Ryzen 7 PRO 5850Uよりも最大温度が10度も抑えられており、なおかつ性能も上がっているので、高いパフォーマンスも長時間維持しやすい仕様になっています。
また、ProモデルのCPUは完全なメモリ暗号化を備えており、セキュリティが強化されています。
こちらは、CPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 17000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800H | |
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Ryzen 7 Pro 5875U | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 7 Pro 5850U | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 Pro 5675U | |
Ryzen 5 Pro 5650U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 PRO 5475U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 PRO 5450U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i3-1115G4 | |
Athlon Silver 3050U | |
AMD 3020e |
まだすべての性能が出そろっていませんが、Ryzen 7をみると若干の性能アップになっています。
ディスプレイ
解像度 | タッチディスプレイ | 液晶 | 輝度 | コントラスト比 | 色域 | 視野角 |
FHD | なし | IPS 光沢なし | 250nit | 800:1 | NTSC 45% | 170° |
FHD | あり | IPS 光沢なし | 300nit | 1000:1 | NTSC 45% | 170° |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
液晶 | IPS液晶はコントラスト比が高く、視野角も広い。TN液晶はその逆 |
nit | 明るさを表す単位。室内であれば250nit~、350~400nitあれば日光の当たる場所でも見やすい |
ディスプレイはフルHD解像度 で、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶になります。
1つのディスプレイは250ニトで、室内で使う分にはそこまで暗いと思うことはないですが、太陽光が入る室内だと暗いと思うことがあると思います。もう一つのディスプレイは300ニトとそこそこ高めなので、使いやすいと思います。
また、300ニトのディスプレイはタッチパネルなので、指やペンで操作ができます。
ディスプレイの品質は、価格のわりに高くありませんね。
大容量メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機にはDDR4-3200MHzが搭載で、メモリスロットが2つあり、最大64GBの大容量です。十分な容量がありますね。
カスタマイズから以下のメモリが選べます。自分でメモリを1枚増設する場合のみ、1枚のメモリを選びます。
- 8GB(4GB×2枚、8GB 1枚)
- 16GB(8GB×2枚16GB 1枚)
- 32GB(16GB×2枚、32GB 1枚)
- 64GB(32GB×2枚)
標準で8GBメモリ1枚が搭載なので、もし8GBで十分と言う人は4GB×2を搭載しないとシングルチャンネルメモリで動作するので、グラフィック性能がかなり低くなります。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機には最新のPCIe 4.0×4が搭載しており、PCIe 3.0×4よりも帯域幅が倍になり、データ転送速度がかなり上がっています。
SSDは256GB、512GB、1TBと選べ、コスパが良いのは256GBか512GBですね。多くのデータをパソコンに保存する人は512GBがお勧めですが、筆者の様にOnedriveなどのクラウドサービスにほぼすべて保存している人は、256GBでも十分だと思います。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
- パワーオンパスワード・・・電源を入れた時のログインパスワード
- ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでストレージにパスワードを設定
- スーパーバイザーパスワード・・・BIOSなどの設定を見たり変更する時のパスワード
- セキュリティキ―ホール・・・ワイヤーなどを繋げて持ち運びできないようにする
セキュリティは強固ですが、追加のセキュリティをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
Intel Wi-Fi 6E AX211 | 2.4/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWiFi6Eに対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一般的なWi-Fi 6の周波数に加え6GHzにも対応しているので、より速い通信が可能です。ただし、Wi-Fi 6Eの国内利用はまだ始まっていません。
イーサネットは一般的なギガビットイーサネットで、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tになります。
執筆時現在の販売モデルは無線が「無し」になっているので、必要な人はカスタマイズから追加をお忘れなく。
LTE
公式サイトには4G LTE選択可能と記載されていますが、まだLTEモデルが発表されていないので詳細は分かりません。分かり次第、情報をアップデートします。
バッテリー駆動時間
バッテリーは標準で42Whが搭載ですが、大きめの57Whも搭載できます。
バッテリー駆動時間は最大13.6時間で、計測時の設定はRyzen 7、メモリ8GB、設定250ニト(ディスプレイはマルチタッチ300ニト)になります。
バッテリー駆動時間はそこそこ長めなので、持ち運び用途で購入をお考えの人にも使いやすいと思います。
インターフェイス
右側面インターフェースはmicroSDメディアカードリーダー、 USB 3.2 Gen1、そしてセキュリティキーホールになります。
左側面インターフェースはイーサネット・コネクター(RJ-45)、USB Type-C 3.2 Gen1が1つ、USB Type-C 3.2 Gen 2が1つ、HDMI、USB 3.2 Gen1、マイクヘッドホン コンボジャックです。一番右端の薄いスロットはスマートカードリーダーで、カスタマイズより搭載できます。
LTEモデルの場合は、背面にnanoSIMスロットがあります。
USBのデータ転送速度はUSB Type-C 3.2 Gen 2のみ10Gbpsで、その他は5Gbpsになります。ちなみにUSB-CはDisplayport対応なので、外付けモニターに接続して使うことができます。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon Gen 10・ThinkPad E14 Gen 4>
本機種と似たような機種で、全て2022年4月に発売開始した14インチモデルとの比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値、重量は最軽量モデル。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | ThinkPad E15 Gen 4 | |
CPU | Ryzen 3 PRO 5475U Ryzen 5 PRO 5675U Ryzen 7 PRO 5875U |
Core i5-1240P/1250P Core i7-1260P/1270P/1280P |
Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
メモリ | DDR4 64GB | LPDDR5 32GB | DDR4 40GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | ||
ディスプレイ | FHD 画面比16:9 |
FHD、UHD相当 画面比16:10 |
FHD 画面比16:9 |
無線 | WiFi6E、LTE | Wi-Fi 6 | |
素材 | アルミ/樹脂 | カーボン | アルミ/樹脂 |
バッテリー | 13.6時間 | 24.9時間 | 16.7時間 |
重量 | 1.82㎏ | 1.12㎏ | 1.78㎏ |
価格 | 15.4万円~ | 22.5万円~ | 8.1万円~ |
本機とX1 CarbonはPRO、もしくはvPro対応で、ビジネス用途により安全に使いやすい仕様になっています。
CPU性能はどれも高く、最新のPCIe 4.0×4を搭載しているので、パソコンの起動もデータ読み込みなども速いです。ただし、Ryzen 5000シリーズは最新のDDR5に対応しておらず、X1 CarbonのみDDR5に対応です。
また、X1 Carbonのみ14インチですが、画面縦横比が16:10と縦に長いので、15インチなみの情報が表示されます。
それでは、各機種の特徴です。
本機種・・・よりセキュリティが高いPROモデルのCPU搭載で、メモリは最大64GBと大容量。とにかくメモリが欲しい人におすすめ
ThinkPad X1 Carbon Gen 10・・・14インチだが15インチ並みの表示情報があり、超軽量・コンパクト、そしてスペックは現行最高です。メモリもLPDDR5に対応しており、超高速処理が可能。
ThinkPad E15 Gen 4・・・低価格モデルのThinkPadですが、メモリは最大40GBと大きく、CPUもRyzen 5000シリーズと高性能。バッテリー駆動時間も長く、価格も安い
こちらは現時点で判明しているCPUの、Passmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・X1 Carbon 赤・・・E14 gen 4
Core i7-1270P | |
---|---|
Core i5-1250P | |
Ryzen 7 Pro 5875U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 5425U |
やはりインテル12世代を搭載したThinkPad X1 Carbon Gen 10が、一番性能が高いですね。E14 Gen 3のRyzen プロセッサーは、この表に収めると性能が低く見えますが、Passmarkスコアは7000以上あればビジネス用途でも比較的快適に使えるほどなので、本当は高性能なんです。
まとめ
良い点
・よりセキュリティが高いPROモデルCPU搭載
・メモリがかなり大きい
・Wi-Fi 6Eに対応
残念な点
・筐体に樹脂素材を使用
・無線LANが標準で非搭載
総合評価
最新のRyzen 5000 PROシリーズ搭載で、セキュリティが強化されており、より安心してビジネス用に使える機種です。
1080p WebカメラやWi-Fi 6Eも搭載可能と、CPUなどのスペックだけじゃなく、全体的な性能が上がっていますね。
底面カバーには樹脂素材が使用され、無線LANはカスタマイズから搭載することになりますが、全体的に見て「普通よりちょっと良い」機種だと思います。ただし、「普通」の割には価格がちょっと高めなので、「メモリが64GB搭載できるビジネスノート」をお探しの人には検討の価値があると思います。