Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intelの実機レビュー

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インテル14世代CPUを搭載した14インチのThinkPadで、グラフィック性能やAI性能が上がっており今まで以上に快適に使えます。

また、メモリとストレージの増設が可能で、スペックが足りなくなったときに増設をしたら末永く使えます。

14インチで1.42㎏と持ち運び向きのPCですが、輝度が300ニトと明るい屋外では少し見にくいときがあります。

レビュー機のスペックはCore Ultra 5 125H、メモリ16GB、SSD 512GBになり、当サイトの評価はこのようになりました。

スペック [usr 4.4]
コスパ [usr 4.2]
総合評価 [usr 4.3]

 

Lenovoでは12/19までホワイトクリスマスセール を開催中で、割引+ポイントが最大で10倍還元の在庫一掃セールになっています

 

ThinkPad E14 Gen 6インテルのスペック

CPU Core Ultra 5 125H/125U
Core Ultra 7 155H/155U
メモリ DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB)
ストレージ SSD×2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) WUXGA/2.2 IPS タッチあり
OS Windows 11 Home/Pro
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
WEBカメラ HD、FHD、FHD+IRカメラ
寸法(幅×奥行×高さ) 313 × 219.3 × 17.99mm~
重さ 1.42㎏~
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約9.2時間
標準保証 1年間
価格 11.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第14世代が搭載で、省電力のUシリーズか、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。どちらもNPUというAI専用コアが搭載しており、使い勝手が上がります。

グラフィックスはUシリーズがインテルグラフィックス、HシリーズはインテルArcグラフィックスになります。Arcはグラボ並みの性能があり、画像編集や動画編集などグラフィック性能が必要なことをする人は、Hシリーズがおすすめです。

メモリはDDR5-5600が搭載で、公式サイトでは最大32GBにできますが、最大64GBに対応しています。後々スペックアップできるので、長く使えますね。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBと大容量です。こちらもM.2スロットがもう1つあるので増設も可能です。

PCIe 4.0はデータ転送速度が爆速で、パソコン起動やアプリの立ち上げなどサクサクです。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)か、2.2K(2240×1400ドット)で、14インチですが15インチ並みの情報が表示されるので、作業効率もアップします。

また、2.2KはsRGB 100%と高色域で、画像編集をする様なクリエイターに合います。

その他のスペックは、Winodws 11 HomeかProが選べ、無線は高速安定通信ができるWi-Fi 6かWi-Fi 6E、そして有線接続も可能、Webカメラは最高で高画質FHD 1080pになります。

指紋センサーと顔認証はオプションで追加でき、サインインも一瞬で完了です。ハーマンカードン製でドルビーアトモスに対応した2Wスピーカーが2つ搭載しており、そこそこ良いスピーカーです。

バッテリーは47Whrか57Whrがあり、バッテリー駆動時間は最大9.2時間となっています。

14インチでRJ45があり、Thunderbolt 4対応のUSB4があるので、インターフェイスは多くないですが使いやすいと思います。

数年前に比べるとEシリーズ14インチの重量がかなり軽くなったので、持ち運びが便利になりました。2022年モデルのE14 Gen 4は14インチなのに1.64㎏もありましたしね。重かったですよね。

とは言え、本機は1.42㎏と14インチでは軽いほうじゃないです。平均的な重さになっています。

 

 

公式サイト

 

2024年のトレンドと比較

2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

14世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6/6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ以上
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.4㎏前後 バッテリー14時間以上
×

 

 

旧モデルとの比較

旧モデルのThinkPad E14 Gen 5との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

旧モデル 本機種
CPU Core i3-1315U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
Core i5-1340P
Core i7-1360P
Core i5-13500H
Core i7-13700H
Core Ultra 5 125H/125U
Core Ultra 7 155H/155U
メモリ DDR4-3200 32GB DDR5-5600 64GB
ストレージ SSD×2
ディスプレイ WUXGA IPS WUXGA/2.2 IPS
無線 Wi-Fi 6/6E
バッテリー 15.4時間(JEITA 2.0) 9.2時間(JEITA 3.0)
重量 1.41㎏ 1.42㎏
寸法 313 × 219.3 × 18mm 313 × 219.3 × 17.99mm

主な変更点です。

・CPUが最新の14世代インテルに
・メモリがDDR5になり、最大容量が倍に
・2.2Kディスプレイが追加
・10g重くなった
・HD Webカメラが追加
・USB 2.0が3.2 Gen 1に、USB 3.2 Gen 2とGen 2×2が追加
・カラーがグラファイトブラックに
・Trackpoint Quick Menuが搭載

同じ筐体を使用しており、CPUとメモリ、インターフェイスが性能アップしています。

 

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 5 125H  23235
Core i7-1360P  21549
Core i5-1340P  20197
Core Ultra 5 125U  17921
Core i5-1335U  17460
Core Ultra 7 155U  16140
Core i7-1355U  15711
Core i3-1315U  13755

Uシリーズは微増で、HシリーズはCore Ultra 7が大きくCPU Markを伸ばしています。ただし、14世代にはNPUが搭載し、グラフィック性能が上がったので、Passmarkスコア以上に使いやすくなっています。

 

 

インテル第14世代CPU搭載

Intel 14世代CPUのロゴ

Core Ultra 7 155H Core Ultra 5
125H
製造プロセス Intel 4(7nm)
P/E/LPコア 6/8/2 4/8/2
スレッド 22 18
キャッシュ 24MB 18
Pコア最大クロック 4.8GHz 4.5GHz
Eコア最大クロック 3.8GHz 3.6GHz
Xコア 8 7
ベースパワー 28W
マックスパワー 64/115W
Core Ultra 7 155U Core Ultra 5
125U
製造プロセス Intel 4(7nm)
P/E/LPコア 2/8/2 2/8/2
スレッド 14 14
キャッシュ 12MB 12MB
Pコア最大クロック 4.8GHz 4.3GHz
Eコア最大クロック 3.8GHz 3.6GHz
Xコア 4 4
ベースパワー 15W
マックスパワー 57W

CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。

AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Arcベース(Hシリーズ)かIntel Graphics(Uシリーズ)になっています。

ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業はCPUとGPUだけよりも、NPUも一緒にやると全体的なパフォーマンスが上がります。また、Hシリーズのグラフィック性能は大きく上がったので、グラボなしでも作業がしやすくなりました。

こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアで、23235と高いスコアです。

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel CPU Markスコアの計測結果

 

スコアは公開されているものや、当サイトで計測したものになります。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H   33266
Core i9-13900H   29430
Core i7-13700H   27666
Core Ultra 7 155H   24271
Core Ultra 5 125H   23235
Core i5-13500H   23206
Core i7-1370P   23042
Core i5-1340P   20922
Ryzen 7 7730U  19034
Core Ultra 5 135U  18742
Core i7-1260P   18691
Core Ultra 5 125U  17921
Ryzen 5 7530U  17704
Core i5-1240P  17318
Core Ultra 7 165U  16756
Core i7-1355U  16378
Core Ultra 7 155U  16140
Core i5-1335U   13220

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel Geekbench 6の計測結果

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコア9897、シングルコア2139と高い性能ですが伸び悩んだ感じです。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機 青・・・比較

Core Ultra 7 155H  12749
Core i9-13900H  12608
Core Ultra 7 165H  12545
Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core Ultra 5 135H  10239
Core Ultra 5 125H  9897
Core Ultra 7 155U  9716
Core Ultra 5 135U  9396
Core i5-1335U  8102

シングルコア性能

オレンジ色・・・14世代 青・・・13世代

Core i9-13900H  2819
Core Ultra 9 185H  2522
Core Ultra 7 165H  2502
Core i7-13700H  2426
Core Ultra 7 155U  2354
Core Ultra 7 155H  2294
Core Ultra 5 135H  2247
Core i5-1335U  2319
Core i5-13500H  2378
Core Ultra 5 135U  2174
Core Ultra 5 125H  2139

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel Cinebench R23の計測結果

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  ??
Core i9-13900H  18874
Core Ultra 7 155H  16825
Core i7-13700H  16201
Core Ultra 5 125H  10889
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U  9033
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251
Core i5-1335U  5104

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  ??
Core Ultra 7 155H  1761
Core i7-13700H  1704
Core i5-13420H  1661
Core Ultra 5 125H  1655
Core i5-1340P  1532
Core i5-1335U  1514
Core i5-1235U  1472

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel Cinebench 2024の計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。新しいベンチマークでサンプルが少ないのですが、悪くない数値だと思います。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Apple M1 Max 791
Core Ultra 5 125H 631
Ryzen 5 8640HS 557
Apple M1 509
Core i7-1280P 433
Ryzen 3 8300GE 414

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Apple M1 Max 113
Apple M1 112
Ryzen 3 8300GE 101
Core Ultra 5 125H 100
Ryzen 5 8640HS 95
Core i7-1280P 74

 

 

高性能内蔵グラフィックスIntel Arcグラフィックスあり

インテルArcグラフィックス

グラフィクスはCore Ultra 5 125UとCore Ultra 7 155Uはインテルグラフィックスで、13世代のIris-Xeと同じですが名称が変わっています。

Core Ultra 5 125HとCore Ultra 7 155HはインテルArcグラフィックスで、14世代CPUの目玉の1つです。Arcはかなり高い性能で、ベンチマークではグラフィックボードのGTX 1650 Max-Qよりも高い性能です。

画像・動画編集をするならHシリーズが、もしくは簡単な趣味で画像編集をするような人であればUシリーズでよいと思います。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 3D Graphics Markの計測結果

こちらはグラフィック性能を測る3D Graphics Markのスコアで、5828と高いスコアでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS 6065
Core Ultra 5 125H 5828
Ryzen 7 7735U 5098
Ryzen 5 PRO 6650U 3526
Core i7-1260P 3263
Core i7-1355U 2981
Core i5-1335U 2686
Ryzen 3 7335U 2609
Core i5-1340P 2542
Ryzen 7 PRO 5850U 2328
Core i5-1240P 2326
Ryzen 5 5500U 2326
Core i5-1235U 2319
Ryzen 3 7335U 2609
Ryzen 3 8300GE/8GB 1815

 

DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4060  23768
Radeon RX 6600M  19910
RTX 4050  18269
RTX 3060  17853
RTX 2070 Max-Q  15624
RTX 2060 Max-Q 13876
GTX 1660 Ti 13074
RTX 3050 Ti 11768
RTX 3050 10718
GTX 1650 8033
Core Ultra 5 125H 7888
GTX 1650 Max-Q 6861
Arc A350M 6770

 

Night RaidはCPU内蔵グラフィックス向けのDirectX 12のベンチマークです。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26164
GTX 1650 Max-Q  20322

 

Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050 51293
RTX 3050  34590
RTX 3050  33448
RTX 3050 Ti  29016
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
GTX 1650 Max-Q  16974

 

 

増設可能なメモリとストレージ

注)自己増設や換装をすると保証が外れる可能性があるので、ご注意ください

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intelの搭載可能メモリ

メモリはついにDDR5が搭載し、動作周波数は5600MHzです。公式サイトでは最大で16GB×2枚の32GBにできますが、最大容量は64GBなので最大32GB×2枚の64GBにできます。ヘビーユーザーの筆者としては、すごくうれしいです。

また、今は16GBでも十分という人でも数年後に32GB、その後には64GBなどとその時の状況に合わせてスペックアップできるので、末永く使えます。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel Memory Markの計測結果

Memory Markの計測結果は、2412と悪くないですがDDR5にしてはちょっと遅いです。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  2967
LPDDR5平均  2703
DDR5平均  2695
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
本機種DDR5/16GB  2412
DDR4-3200MHz平均  2165

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 搭載可能ストレージ

ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、公式サイトでは最大1TBできますが、M.2スロットがもう一つあるのでストレージの増設も可能です。

スロットはType-2242と2280が1つずつで、PCIe 4.0×4スロット、最大1TBとなっています。PCIe 4.0はデータ転送速度が速く、パソコンの起動も15秒前後と速く、アプリの立ち上げも高速です。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel シーケンシャル速度

シーケンシャル速度はリード(読み込み速度)が4727MB/秒、ライト(書き込み速度)2754MB/秒とビジネス用途でも十分快適に使える速度ですが、PCIe 4.0にしてはあまり速くなかったです。

 

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

画面比16:10のディスプレイ

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 右斜め前から

解像度 液晶/光沢 インチ 輝度
WUXGA
2.2K
IPS/なし 14インチ 300nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
800:1
1500:1
NTSC 45%
sRGB 100%
170°
Eyesafe

ディスプレイは3種類あり、用途に合わせてスペックを選べます。

  1. WUXGA(1920×1200) IPS 300ニト NTSC 45%
  2. WUXGA IPS 300ニト NTSC 45% タッチパネル
  3. 2.2K(2240×1400) IPS 300ニト sRGB 100% EyeSafe

画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、14インチでも15インチ並みの情報量があり、スクロールアップ/ダウンの回数も減り作業効率が上がります。

さすがに15.6インチには及びませんが、通常の14インチでは見えない部分も多く見えています。

 

液晶は視野角が広いIPS液晶で、本機は上下横各85°広いので画面の四隅が暗くなったりしません。色域は2種類あり、一般的なNTSC 45%か、Web用画像編集に向いているsRGB 100%になります。

左は本機でNTSC 45%、右は別機種のsRGB 100%ですが、同じものを見ていても全然違ったものに見えますね。

全モデル輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。持ち運びをする機種なので、350ニトや400ニトあれば、明るい屋外でもより使いやすかったです。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

Copilotボタン搭載キーボード

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel キーボード

旧モデルからの変更点ですが、Prtscボタンがあった場所にCopilotボタンがついています。コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIで、Chat GPTのような使い方もできます。

例えばCopilotで「Lenovoパソコンを購入するのに、おすすめのパソコンレビューサイトは?」と質問したら、当サイトも紹介されました。信頼性が高いAIです(笑)。

Copilotボタン搭載

 

キーボードはフルサイズの89キーで、日本語キーか英語キーが選べ、バックライト有り無しも選べます。トラックパッド(タッチパッド)は56㎜×115㎜と大きく、操作性も高いです。

キーストロークは1.4㎜~1.5㎜で、キーピッチは18.9㎜×18.9㎜とフルサイズ並みです。キーストロークは深くないですが打鍵感があり、タイピングがしやすいです。また、タイプ音があまりしないので、静かな場所でも高速タイピングができます。

ただし、バックライト無しのキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、バックライトありを強くお勧めします。

 

Lenovo ThinkPad E16 Gen 1 Intelのキートップ

ThinkPadのキートップは若干湾曲しているので、ミスタイプしにくいです。これもタイピングがしやすい要因の一つです。

指紋センサーを選んだ場合は、電源に統合されているので、電源を入れたらサインインも完了です。

また、トラックポイントをダブルタップすると、TrackPoint Quick Menuがポップアップし、カメラやマイク、ノイズ抑制などの設定ができるようになりました。

次は、その他の特徴です。

 

 

その他の特徴

 

外観

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 正面

ThinkPadはと言うか、LenovoのPCはどれもベゼル(ディスプレイ周りの枠)が細くコンパクトですね。

寸法は、

・幅 313㎜
・奥行 219.3㎜
・高さ 17.99㎜

で、ちょっと厚いですが、かなり小さいです。ThinkPadのフラッグシップモデルであるX1 Carbon Gen 11(2023年モデル)よりも小さいんですよね。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 底面カバー

天板はアルミニウムで、高級感があります。底面カバーはアルミニウムのモデルと樹脂素材の2種類があるようですが、本機はアルミニウムの筐体です。

通気口が幅広く、4本になっていますね。旧モデルは2本のラインだったので、排熱性能を高めたようです。

また、御覧の通り指紋が付きやすいです。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 後ろから

MIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 天板

天板はいつものThinkPadと言う見た目で、底面と同じく指紋が付きやすいです。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel 筐体内部

内部を見ると、シングルファンにヒートパイプも1つとなっています。底面通気口を増やしましたが排熱性能はそこまで高くないので、長時間高負荷な作業を毎日する人は省電力モデルのCPUであるUシリーズを選んだほうが良いかもしれません。

 

 

WEBカメラ周り

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel WEBカメラ

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intel Webカメラの種類

Webカメラは3種類あり高画質FHD 1080p、FHD 1080p+IRカメラ、そしてHD 720pカメラになり、プライバシーシャッター付きになります。

IRカメラは顔認証用で、サインインも一瞬で完了です。

 

ズームするとわかりやすいですが、FHDの方が倍近い画質で、毛並みまできれいに見えます。Web会議などで相手に表示される自分の映像が高精細になり、印象がアップします。

マイクはデュアルアレイで2つ搭載、そして2Wのスピーカーが2つあります。また、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。

 

Windows Studioエフェクト

本機はNPUを搭載しているので、Windows Studio Effectが使えます。AIによる自動フレーミングや背景ぼかしなどの機能もあり、より快適なオンライン会議ができます。

 

 

セキュリティ

ThinkShield

ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。

AIを搭載したインテル スレット・ディテクション・テクノロジーは、ランサムウェアやクリプトジャッキングなどを検出します。

一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6/6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6、もしくは6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。そして1ギガビットイーサネットも搭載しており、無線でも有線でも快適に使えます。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは47Whrと57Whrがあり、最大バッテリー駆動時間は約9.2時間になります。半日くらいは十分使えるので、外出用としても使いやすいです。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは多くないですが十分にあり、USB4(Thunderbolt 4対応)もあるので、Thunderbolt 4対応ドックがあると据え置き時により使いやすいです。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intelの右側面

右側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)、RJ45、そしてケーブルロックスロットになります。

 

Lenovo ThinkPad E14 Gen 6 Intelの左側面

左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2×2 Type-C(データ転送速度20Gbps/映像出力機能付き)、USB4(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2 Gen 2(データ転送速度10Gbps)、HDMI、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。

  1. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
  2. オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
  3. 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

 

 

ライバル機種

 

ThinkPad E16 Gen 2インテル

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 Intelのレビュー本機の16インチモデルです。ほぼ同じスペックを搭載しており、持ち運ぶことが少ないという場合は、本機が良いかもしれません。

CPU Core Ultra 5 125H/125U
Core Ultra 7 155H/155U
メモリ DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB)
ストレージ SSD×2
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS タッチあり
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
重さ 1.78㎏~
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約8.5時間
価格 12.0万円~

レビュー

 

 ThinkBook 14 Gen 7

Lenovo ThinkBook 14 Gen 7のレビューこちらも本機と似たようなスペックですが、ThinkBookになります。若干軽く、そして若干安い機種です。

CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD 最大1TB×2
グラフィックス Intel Arcグラフィックス
Intel Graphics
ディスプレイ(14型) WUXGA IPS 光沢なし
LAN Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ 1080p FHD
重量 1.38㎏
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約10.2時間
価格 11.3万円~

レビュー

 

 ThinkPad X13 Gen 5

Lenovo ThinkPad X13 Gen 5のレビュー13.3インチで1.12㎏と超軽量モデルです。上位モデルのXシリーズで、最高峰のモバイルPCです

CPU Core Ultra 5 125U/135U
Core Ultra 7 155U/165U
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
メモリ LPDDR5X 最大64GB
ストレージ SSD 最大2TB
グラフィックス インテルグラフィックス
インテルArcグラフィックス
ディスプレイ(13.3型) WUXGA IPS タッチパネルあり
無線 Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり
生体認証 顔認証、指紋センサー搭載可能
WEBカメラ 500万画素
重さ 1.12㎏~
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約12.4時間
価格 18.0万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・超コンパクト
・画面アスペクト比が16:10と縦に長い
・高色域sRGB 100%もあり
・インテル第14世代CPU搭載
・HシリーズのCPUはグラフィック性能がかなり高い
・メモリとストレージの増設が可能
・Wi-Fi 6/6Eに対応
・高画質FHD Webカメラ搭載可能
・USB4(Thunderbolt 4)やUSB 3.2 Gen 2×2も搭載
・RJ45あり

 

 

残念な点

・持ち運びに向いている14インチなのに、画面輝度が300ニトのみ
・シングルファンとヒートパイプ1本なので、そこまで排熱性能は高くない

 

総合評価

標準的な重さですが、14インチPCとしてはうれしいスペックです。USB4やRJ45もあるので社内で使うときにすぐに有線接続にできるし、社内では無線のみという場合でも、最高でWi-Fi 6Eを搭載できるので安定した高速通信が可能です。

メモリとストレージが増設でき、今後長く使用するうちにスペック不足になったら、増設できるのも助かります。14世代CPU搭載でメモリは最大64GBにもできるので、当分困ることはなさそうです。

重量は標準的で、バッテリー駆動時間は上位モデルに比べると短いですが、それでも半日くらいしか外出しない人であれば、十分だと思います。

 

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