最新のRyzen 5000シリーズ搭載デスクトップで、メモリやストレージも大きめで普段使い用からビジネス用途にも使える性能があります。
ストレージはSSDとHDDのデュアルストレージでパソコンの起動も速く、Webサイトの読み込みも速いのでストレスフリーに使えますね。
インターフェースも豊富で、7つのUSBコネクタにHDMIやVGAもあるので、周辺機器の接続も多くできます。
おしゃれな外観をしているので、家族共用パソコンとしてリビングに置いてもいいし、もちろん自室に置いて仕事用としても合うと思います。
Contents
IdeaCentre 560のスペックレビュー
<ディスプレイは別売り>
CPU | Ryzen 3 5300G Ryzen 5 5600G Ryzen 7 5700G |
---|---|
メモリ | 最大16GB(最大容量 32GB) |
ストレージ | 最大 SSD 512GB+HDD 1TB |
グラフィックス | AMD Radeonグラフィックス |
OS | Windows 10 Home |
無線 | WiFi5、Bluetooth v5.0 |
有線 | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
Microsoft Office | Office Home &Business 2019搭載モデルあり |
寸法 | 145 x 299 x 340㎜ |
重さ | 5.7㎏ |
電源 | 260W |
付属 | マウス・キーボード |
保証 | 1年間 |
価格 | 5.3万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUは高性能のRyzen 5000シリーズが搭載で、かなり高い性能になっています。クリエイターPC?っていうくらい高い性能で、普段使いはもちろん、ビジネス用途でも快適にサクサク使えるほどです。
また、Precision Boost 2やPrecision Boost Overdriveがあり、オーバークロックにも対応しているので、PCの処理能力を向上させることも可能です。
メモリは最新のDDR4-3200MHzが搭載で、販売は最大16GBまでですが、メモリスロットが2つあり、最大32GBまで増設できます。
ストレージは1TB HDDに、高速データ転送速度のM.2 SSD が搭載可能です!SSDなので、とにかく快適に使えますね。
光学ドライブにはDVDスーパーマルチドライブが搭載で、3 in 1メディアカードリーダーもあります。インターフェース関係は十二分にあるので、困ることは無いと思います。
マウスとキーボードが付属しているので、あとはディスプレイを購入したらすぐに使い始めることができます。
前モデルとの比較
<左・本機種/右・旧機種>
旧モデルは型番が520から540までのAMD搭載機種は無く、550はゲーミングPCで同一モデルじゃありません。2018年に販売が開始した、IdeaCentre 510Aが旧モデルになります(メモリ・SSDは最大値)
本機種 | IdeaCentre 510A | |
CPU | Ryzen 3 5300G Ryzen 5 5600G Ryzen 7 5700G |
Ryzen 3 3200G Ryzen 5 3400G |
メモリ | 16GB(3200MHz) | 8GB(2666MHz) |
ストレージ | SSD 512GB+HDD 1TB | SSD 256GB+HDD 1TB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 260W | 210W |
重量 | 5.7㎏ | 6.85㎏ |
価格 | 5.3万円~ | 4.1万円~ |
プロセッサーがRyzen 3000シリーズから5000シリーズに上がり、倍以上の性能になっています。また、メモリも動作周波数(MHz)が2666MHzから3200MHzになったので、処理速度も20%以上上がっていますね。
また、電源が50Wも上がっているので、より高いパフォーマンスを発揮できます。
旧モデルが3年前の機種なので当然ですが、全体的にパワーアップしていますね。
下のグラフは、CPUの性能を表すPassmarkスコアです。
[visualizer id=”23024″ lazy=”no” class=””]ライバル機種
<左から本機種・IdeaCnetre 560i Intel・ThinkCentre M75t gen 2>
本機種と似たような価格の機種と比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | IdeaCentre 560i | M75t gen 2 | |
CPU | Ryzen 3 5300G Ryzen 5 5600G Ryzen 7 5700G |
Core i5-11400 Core i7-11700 |
Ryzen 3 Pro 4350G Ryzen 5 Pro 3400G/4650G Ryzen 7 Pro 4750G Ryzen 9 Pro 3900 |
メモリ | 32GB | 32GB | 128GB |
ストレージ | SSD SSD 512GB+HDD 2TB | SSD 512GB+HDD 2TB | SSD 2TB+HDD 3TB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス | UHDグラフィックス | Radeon RX 550X |
その他 | WiFi5、光学ドライブ | WiFi5、光学ドライブ | WiFi5、光学ドライブあり |
電源 | 260W | 260W | 310W |
重量 | 5.7㎏ | 5.4㎏ | 5.9㎏ |
価格 Core i5/Ryzen 5価格 |
5.3万円~ 5.7万円~ |
5.6万円~ 5.6万円~ |
5.8万円~ 9.5万円~ |
M75t Gen 2はビジネスモデルで黒の筐体をしており、最大容量が他の機種に比べ大きいです。ただし、筐体のサイズは寸法はどれも同じくらいで、ミニタワークラスになっています。
CPUの性能はどれも高く、普段使いやビジネス用途にも十分対応できますが、唯一、M75t Gen 2のみエントリークラスのグラフィックボードが搭載可能です。ただし、本機種もIntelモデルもエントリ―クラス以上の内蔵グラフィックス性能があるので、グラフィック性能はどれも横一線だと思います。
こちらは、CPUの性能を表すPassmarkスコアです。
[visualizer id=”23032″ lazy=”no” class=””]本機種とインテルモデルのIdeaCentre 560iはCPUの種類が少ないですが、性能が高いものだけになっていますね。
購入のポイント
- 本機種・・・超高性能CPUでサクサク快適に使いたい人向け
- IdeaCentre 560i・・・同じく高性能で、グラフィック性能も高いので、ちょっとしたクリエイティブワークもする人向け
- ThinkCentre M75t gen 2・・・よりセキュリティが高いビジネス向け
メリット・デメリット
メリット
・最新のRyzen 5000シリーズ搭載で、性能が高い
・おしゃれな筐体で、場所を選ばずに設置できる
・机上に置ける小型ボディ
・インターフェースが豊富
デメリット
・拡張性が低い
IdeaCentre 560の特徴
デスクトップと言えば真っ黒な筐体が多いですが、本機種はミネラルグレーがベースで前部は黒のツートンカラーになっています。他のPCと違いおしゃれで、インテリアとも合いやすいと思います。
寸法は幅145㎜、奥行き299㎜、高さ340㎜のミニタワーなので、机の下だけじゃなく机上に置いても圧迫感が少ないですね。
・幅・・・千円札の長辺(150㎜)とほぼ同じ
・奥行き・・千円札の長辺x2(300㎜)とほぼ同じ
・高さ・・・一万円札の長辺x2(320㎜)プラス2cm
前面のグレーの部分はスライドカバーになっており、右にずらすとDVDスーパーマルチドライブが、左にずらすとUSB-AやSDカードリーダーなどがあります。
筐体の左側面には排気口があります。
右側面には排気口はありません。
筐体上部です。取っ手があったら、移動や設置もしやすかったですね。
底面にも吸気口があり、エアフローは良いと思います。また、ゴム足が付いているので、床やデスクを傷つけにくいですね。
USB接続のマウスとキーボードが付属しているので、モニターを購入すればすぐに使い始めることができます。
拡張性
拡張性はそこまで高くなく、PCI Express x16が1つ、PCI Express x1が1つ空いており、HDDドライブのみの機種を選んだ場合は、SSDを入れるM.2 2280/2242が1つ空いています。
PCI Express x16があるので、グラフィックボードの増設も可能ですが、カードの寸法と消費電力に気を付けて増設してください。
CPU
Ryzen 3 5300G | Ryzen 5 5600G | Ryzen 7 5700G | |
アーキテクチャ | Zen 3 | Zen 3 | Zen 3 |
---|---|---|---|
製造プロセス | TSMC 7nm | TSMC 7nm | TSMC 7nm |
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 | 8/16 |
GPUコア | 6 | 7 | 8 |
キャッシュ | 8MB | 16MB | 16MB |
基本クロック | 4.0GHz | 3.9GHz | 3.8GHz |
ブーストクロック | 4.2GHz | 4.4GHz | 4.6GHz |
TDP | 65W | 65W | 65W |
全モデルが最新アーキテクチャのZen 3で、CPU性能もグラフィック性能も高くなっています。また、CPUのオーバークロックもできるので、より高い性能にできますね。(オーバークロックユーティリティはこちらからダウンロードできます)
旧規格のZen 2からZen 3に変わり、キャッシュへのアクセスが最大2倍高速化し、メインメモリへのアクセスを減らすことで処理速度もアップ、1クロック当たりの処理命令数(IPC)も最大19%改善と大きく変わっています。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”23058″ lazy=”no” class=””]Ryzen 7はCore i9並みの性能になっています!やばいですね(笑)。ここまで高い性能が普段使い用の本機種に必要かどうかは置いておき、かなりサクサク快適に作業ができますね。
Ryzen 5も最新の11世代Core i7と、ほぼ同等スコアです。AMDは攻めていますね~。
こちらはシングルコア性能とマルチコア性能を測る、Cinebench R23です。シングルコア性能は動画・画像編集やゲームなどをするときに重視し、マルチコア性能はパソコンの総合性能になります。
[visualizer id=”23067″ lazy=”no” class=””]さすがにCore i9には負けますが、同等クラスの11世代Core i7とCore i5の数値を若干上回っています。
グラフィックス
グラフィックスはAMD公式サイトで「市場最速」と宣伝しているほど、グラフィック性能が高いようです(ちなみに英語のサイトでは「デスクトップ世界最速のグラフィック性能」と言っていますが、日本語では大きく表現を変えています)。
<英語版表記>
とにかく、グラフィック性能はかなり高いようなのですが、現在確認できた時点ではそれほどでもないようです。と言っても、内蔵グラフィックスとしては優秀な方です。
こちらはVideo Card Benchmarksの結果です。
[visualizer id=”23077″ lazy=”no” class=””]Ryzen 7 5700Gはまだデータが少ないので不確定の数値ですが、外部グラフィックスボードのエントリ―クラス並みの性能です。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR4-3200MHzで、スロットが2つあるので最大32GBに増設可能です。現行最高のメモリ周波数なので、処理速度は速いです。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD(SATA) | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps |
平均起動時間 | 20秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機種にはデータ転送速度が速いSSD搭載モデルもあるので、必ずこちらを選んだ方がいいです。HDDのみだと、CPUやメモリなど高品質のパーツが搭載していても動きが遅いです。
SSDはM.2 PCIe NVMeなのでかなり速いですよ。
電源
電源は260W(80PLUS GOLD)が搭載になります。旧モデルは210Wだったので、結構大きくなっていますね。電源が大きいとより高いパフォーマンスを発揮できるので、より快適に使えるようになっています。
インターフェイス
1. 電源ボタン
2. オーディオ/マイクコンボ
3. USB3.0 Type-C
4. USB 3.0 x 1
5. USB 3.1 x 1
6. 3-in-1メディアカードリーダー(SD、SDHC、SDXCカード)
7. オーディオポート
8. HDMI
9. VGA
10. イーサネットコネクター(RJ-45)
11. USB2.0 X4
12. 電源ジャック
これに加えて、前面の左側にDVDスーパーマルチドライブがあります。
インターフェイスは豊富なので、困ることは無いと思います。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。(サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
超高性能Ryzen 5000Gシリーズ搭載で、アーキテクチャも最新のZen 3とパワフルな機種です。ほとんどの人はRyzen 5でも十二分に使えると思いますが、普段使い以上の用途で考えている場合は、Ryzen 7が良さそうですね。
おしゃれで高性能、ストレージも最大1.5TBと大きく、インターフェースも充実しているので、普段使い用途であればこれ以上望むものは無いと思います。