Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel)の実機レビュー 1.2㎏の軽量クリエイターPC

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Lenovo Yoga Pro 7i Gen 10 Aura Edition(14型 Intel)のレビューです。

Yogaなのでいつものことですがディスプレイがすごく高品質で、全体的にほぼ欠点がないんじゃないかなと思いました。

また、14インチで約1.2㎏と軽いし、バッテリー駆動時間は最大16.6時間と長め、しかもディスプレイの最大輝度は1100ニットと明るいので屋外でも作業がしやすいです。

 

まずは本機の良い点、残念な点です。

良い点 残念な点
超高品質ディスプレイ 特になし
Evo Editionプラットフォーム認証+Aura Edition+Copilot+PC
グラフィック性能が高い
14インチだが15インチ並みの表示が可能
高画質500万画素のWebカメラ
軽い
高い排熱性能
Wi-Fi 7

レビュー機はメーカからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 258V、LPDDR5X-8533MHz 32GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。

 

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Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel)のスペック

CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
メモリ LPDDR5X-8533 32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.8K OLED DCI-P3、DCI-P3 100%/AdbeRGB 99%
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 7
生体認証 顔認証
WEBカメラ 500万画素+IRカメラ
オーディオ Dolby Atmos、2W×2基
寸法(幅×奥行×高さ) 312 × 219 × 13.9mm
重さ 1220g(公称値1.19㎏)
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約16.6時間
標準保証 1年間
価格 18.9万円~

<性能評価>

 

CPUはCore Ultraシリーズ2が搭載で、最大47 TOPSのNPUが搭載です。グラフィック性能とシングルコア性能が高いですが、どちらも8コア8スレッドなので、いくつもの重たい作業を同時にやるような人には向かないかもしれません。

メモリはLPDDR5X-8533MHzでオンボード32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で1TBとどちらも高性能で大容量です。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、16:9の15インチ並みの情報が表示できます。

解像度は2.8K(2880×1800ドット)のOLEDディスプレイを採用しており、OLEDなので完全な黒を描写でき、高品質PureSight Proディスプレイ、HDR1000に対応し最大輝度は1100ニット、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%にAdobe RGB 99%、そしてΔE<1と色域が広く、リフレッシュレートは120Hzとぬるぬるです。

その他のスペックはWindows 11 HomeかProを選択でき、無線はWi-Fi 7に対応、Webカメラは超高画質500万画素で、顔認証のIRカメラ付きになります。

14インチで1220gと軽く、バッテリー駆動時間は長めの最大16.6時間と長いので、外出が多い人に合います。

また、軽いYogaでは珍しくインターフェイスが充実しており、USB-Aが1つ、Thunderbolt 4は2つ、マイク/ヘッドフォンジャックにHDMI、そしてmicroSDカードリーダーがあります。

そして、本機はEvo Editionプラットフォーム認証にAura Editionの快適ハイエンドPCで、Copilot+PCになります。

 

 

公式サイト

 

 

よくある質問と回答

Lenovo PC FAQ 質問と回答

 

ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。

質問 回答
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです
出荷からどのくらいで届きますか? 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから)
画像・動画編集に使えますか? 当サイトの計測ではRTX 3050に近いスコアが出ていたので、動画編集もしやすいです
ファンはうるさいですか? ベンチマーク計測時でも39dBと静かでした
PD充電できますか? Thunderbolt 4があるので可能です
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? Thunderbolt 4があるので可能です
オンラインレッスンに合いますか? カメラの解像度は500万画素と高いので、講師の方にも、オンライン配信の方にも合うほどの品質です
メモリ/ストレージの増設はできますか? いいえ、できません
持ち運びに向いていますか? 14インチで1220gと軽く、コンパクトでバッテリー駆動時間も長めなので持ち運び向きです
ディスプレイは明るいですか? 最大1100ニットとすごく明るいです
Officeの使い心地は? 快適に使えます
PCを快適に使う目安のスペックは? どのモデルを選んでも快適に使えます
ディスプレイの色域の違いは何ですか? 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はAdobe RGB 99%でΔE<1になります
バッテリー駆動時間は長いですか? JEITA 3.0計測で16.6時間と長いです
リフレッシュレートはいくつですか? 最大120Hzです

 

以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

 

Lenovo Aura Editionとは?

Lenovo Aura Editionとは?

執筆時現在3つのThinkPadと1つのYogaがAura Editionとして販売されています。

 

Lenovo Aura Edition スマートな機能

スマートモードにはシールドモードやアテンションモード、コラボレーションモードなど、PCをより安全に、そしてより賢く使える機能があります。

スマートシェアはスマートフォンをPCにタップするだけでデータ転送ができ、スマートケアは国内どこにいてもバーチャルサポートを受けることができます(有料)。

この特徴については「Lenovo Aura Editionとは?」にまとめたので、こちらをどうぞ。

個人的に気に入っているのは、Smart Shareです。

 

 

Evo Editionプラットフォーム認証に準拠

Intel Evo Edition Platform認証

本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。

Evoは14世代以降のCPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。

以下は要件の一部です。

  • Core Ultra 5/7/9搭載
  • Intel Arc、もしくはdGPU搭載
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1.5秒以内でスリープから復帰
  • 生体認証/近接デバイス認証対応
  • 30分の充電で4時間以上駆動
  • 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
  • Wi-Fi 6E実装
  • Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
  • フルHD以上のWebカメラを搭載
  • 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
  • Windowsスタジオエフェクト対応
  • Thunderbolt 4搭載
  • EPEATR Silver以上などサステナブルであること
  • Intel Unisonのサポート

代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。

 

 

Lenovo AI Nowが使える

Lenovo AI Now

Lenovo AI Nowは、簡単に言うと「完全無料でインターネット不必要、そして完全にローカルで処理をするChat GPT」と言った感じで、プラスアルファの機能があります。

これ凄いんですよ。無料で、しかも回数制限もなく、自分好みのAIアシスタントを簡単に構築できます。

Local AI Modeでは完全にローカルで処理をするため、今まで情報漏洩の観点からChat GPTなどを使えなかった人にも合います。

Lenovo AI Nowには以下の機能があります。

・Local Chat(Chat GPYやGeminiみたいなもの)
・Knowledge Assistant(パーソナルナレッジベース (PKB) にファイルをアップし(ローカルに保存される)、検索、要約、洞察などができる)
・PC Assistant(Windowsの設定などを簡単にできる便利機能)
・Cloud Chat(現在使えないが、オンライン版のチャットのよう)
・Explore(Lenovo AI Nowの機能を1画面にまとめた項目)

 

32GBモデルのみ使うことができますが、こちらで詳しいレビューをしているので、ぜひ読んでみてください。

Lenovo AI Nowって何?ローカルで処理をするパーソナルAIエージェント

 

 

500万画素高画質カメラ

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) WEBカメラ

WEBカメラは超高画質500万画素で、顔認証のIRカメラ付き、そして電子式プライバシーも搭載しています。電子式なのでシャッターを閉じてもカメラの見た目は変わりません。

 

上の画像は本機のWEBカメラと、一般的なビジネスPCに搭載されるFHDのWEBカメラで撮影した同じ人形で、ズームするとわかりやすいですが本機はすごく高画質です。

3Dアレイマイクが4つ搭載しており、スピーカーはDolbyアトモスに最適化された2Wのウーファーが2つ、2Wのツイーターが2つになります。

動画で紹介しますが、音は良いです。

 

Windows スタジオエフェクト

また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。

 

 

超高品質ディスプレイ

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 正面

ディスプレイはすごくきれいです。しかも、先日レビューをしたYoga最高峰のYoga Slim 9i Gen 10と同じ壁紙です。

Yogaのディスプレイは本当にきれいで、目も疲れにくいし、色も正確に描写できるし、コントラスト比も高く見やすいです。

超高品質ディスプレイで特徴が多いです。

画面比16:10の14インチで15インチ並みの情報量
・2.8K OLEDで高精細、そして完全な黒を描写できる
・PureSight Proディスプレイで、よりシャープな映像がより速く、そしてより現実の様に描写できる

・ΔE<1、DCI-P3 100%、Adobe RGB 99%、10bit/10.7億色の発色でプロ向けの正確な色を描写できる
・コントラスト比100万:1でくっきりすっきり
ハイダイナミックレンジのHDR True Black 1000対応で白はより白く、黒はより黒く描写
最大1100ニト
・TÜV 認定のブルーライト低減
・マルチタッチ
120Hzのリフレッシュレートでぬるぬる

 

大きな特徴はこちらです。

本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。

 

ΔE<例のため少し誇張しています>

ΔE<1(Delta E測定で1以下)なので、現実のものと色差は肉眼ではわからないくらいになります。言い換えると、現実にあるものと本機のディスプレイに映し出されたものは、ほぼ同じ色彩であるということです。

PureSight Proの詳細は公開されていないのですが、PureSightはいくつかの旧モデルにも採用されており、「よりシャープな映像がより速く、そしてより現実の様に描写できる」とのことです。今回はPro版なので性能が上がっているんだと思います。

 

色域はDCI-P3 100%・Adobe RGB 99%と広く、一般的なクリエイターPCに採用されることが多いsRGB 100%よりもより正確に色を描写できます。動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。

 

こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、完全な黒を描写できるOLEDディスプレイなのでしっかりと黒を表現できています。またコントラスト比は100万対1と高いので、メリハリのある映像になっています。

オリジナル画像よりも色鮮やかで、黒も真っ黒です。

 

視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。

輝度はピーク時1100ニトとかなり高く、外でも余裕で使えます。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

美しい筐体

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 筐体

Yogaの筐体はどれも美しく、筆者のメイン機種は本機の旧モデルのGen 9を使用しています。それもこれもこの美しいボディと高品質なディスプレイに惹かれたからなんです。

 

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 背面

アルミニウム素材を使用した筐体で、ツルツルした手触りで滑らかな触り心地です。背面から見てもおしゃれ感が高いです。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 左斜め前から

ベゼルも細く、すっきりした見た目です。

 

ベゼル幅は左右3.8ミリ、上7.0ミリ、下は10.5ミリでした。細いですね~。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 横から

寸法は幅312ミリ、奥行き219ミリ、厚さ13.9ミリとすごくコンパクトです。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 厚さ

13.9ミリはすごく薄く、掴んで持ち運びしやすいです。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 重さ計測

重さは実測1220gで、すごく軽いです。実はYogaって持ち運び向けのクリエイターPCが多いのですが、2024年まで重たい機種が多かったんですよね。2025年に入りすごく軽くなっているので、より持ち運びがしやすくなりました。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) ほぼ180度開くディスプレイ

ディスプレイはほぼ180度(正確に言うと170~175度)開くので、人と画面共有するときなんかに便利です。

また、指一本でディスプレイを開けることができるので、片手にドリンクなど持っていてもすぐに開いて(顔認証もあるので)使うことができます。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) コミュニケーションバー

背面にあるコミュニケーションバーには、5MP IR Camera & 4 Voice ID Micsとプリントされています。上位モデルは細かいところまでこだわってますね。

 

 

豊富なインターフェイス

スリムPCでは珍しく、ドックを使わなくても十分なインターフェイスになっています。一眼を使う私としてはSDカードリーダーがあればなお良かったですが。(Yoga Pro 7i Gen 10にはSDカードリーダーあり)

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 左側面インターフェイス

右側面にはHDMI、Thunderbolt 4が2つ、そしてmicroSDカードリーダーがあります。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 右側面インターフェイス

右側面には電源ボタンと電子式プライバシーシャッターボタン、3.5ミリジャック、USB-A(5Gbps)もあります。

 

 

キーが大きく使いやすいキーボード

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) キーボード

キーボードは日本語キーのバックライト付きで、主要キーはもちろん、ほぼすべてのキーが同じ大きさなのでタイプミスしにくかったです。

個人的に良く使う左右カーソルキーも大きいので、好きなキーボードです。

コパイロットボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.8×18.5㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5ミリで打鍵感もあり、タイピングしやすいキーボードでした。

タッチパッドは実測135.8ミリ×80.5ミリと大きく、操作しやすいです。

 

 

Wi-Fi 7に対応

超高速無線・Wi-Fi 7に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。

6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。

 

 

Intel Core Ultraシリーズ2搭載

CPUはCore Ultra 5 226VかCore Ultra 7 258Vがあり、どちらも8コア8スレッドと少ないので、マルチコア性能は低めです。ただしシングルスレッド性能は高いです。

Pコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

筆者はCore Ultra 7 258V(8コア8スレッド)搭載モデルを使っていますが、高負荷な作業をしているときはちょっと物足りない性能かなと言うのが1年使った感想です。

※筆者の高負荷な作業はDavinci Resolveで動画編集をしながらLightroomを使い、音声生成ソフトやCanvaを同時に使用、OneNoteやExcel、タブ10個くらい開いている状態。

ただし、基本的に高い性能なのでビジネスシーンの重たい作業は全然できます。

以下にてベンチマークを紹介していきます。レビュー機はCore Ultra 7 258Vになります。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) CPU Mark計測結果

CPUの性能を測るCPU Markのスコアは21388とまぁまぁ良いスコアでした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他

Core Ultra 9 285H  38228
Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 258V  21388
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  13797

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア576、シングルコア121とシングルコアは良いスコアでしたがマルチコアはぼちぼちでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Core Ultra 9 285H  1034
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Core Ultra 7 258V  576
Ryzen 5 8640HS  557
Ryzen 5 8640U  548
Core i5-13420H  543
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Ryzen 5 7535HS  446
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 9 285H  129
Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  117
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H  105
Core i5-13420H  103
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  83
Core i7-1280P  74

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) Geekbench 2024計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2493、Half Precision(半精度)は1327、Quantized(量子化スコア)は4877と高い性能でした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  5025
Ryzen AI 9 HX 370  3624
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 7 258V  2493
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2079
Ryzen 5 7535U  1647

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Core Ultra 9 285H  2018
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 258V  1327
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535HS  976
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  8141
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4877
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3379
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は7066→ミドルハイスペック
  • Essentialは10181→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
  • Productivityは9270→すごく快適に使える
  • Digital content creationは10144→すごく高い性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Core Ultra 9 285H  10860
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 7 258V  10181
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9594
Ryzen 5 7535U  9465
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Core Ultra 7 258V  9270
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 9 285H  8879
Ryzen 5 7535HS  8317
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i5-13420H  6979
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  12362
Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  10144
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Ryzen 5 7535HS  6423
Core i7-1260P  6406
Core i5-13420H  6051
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は3分21秒と速かったです。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分10秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core i5-13420H  3分47秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 7 258V  3分21秒
Core Ultra 9 285H  3分5秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

グラボ並みのグラフィックス性能

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。

3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、5116と高かったです。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Core Ultra 9 285H  7333
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5116
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535HS  3668
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542
Core i5-13420H  2535

 

 

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) Fire strike計測結果

Fire Stikeは9095とすごく良く、外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも30%ほど高いスコアでした。

 

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Core Ultra 9 285H  10106
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  9095
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735U  4645
Ryzen 5 7535HS  4588
Core i5-13420H  3412

 

次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は16141で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは7842で「やや快適」でした。(画質はFHD)

 

総合してみると、毎日いくつもの編集をするプロじゃなければ、画像・動画編集も快適にできるほどの性能です。実際筆者も同じCPUで毎日動画編集をしています。

 

 

すごく高い排熱性能

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 底面カバー

底面にはメッシュの大きな通気口があります。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 底面カバー内側

ただし、通気口の裏側(筐体内部に位置する方)には通気口をふさぐように補強用のプラスチックが配置されているので、実質、大きな通気口の左右部分しか使えていないと思います。ただし、こちら側にはファンがないので、影響は軽微だと思います。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) 筐体内部

筐体内部には2つのファンに2本のヒートパイプがあります。ファンが左右に配置されず左側に偏っているのは珍しいですね。

 

CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。

PC表面温度は39.6度と低くめで、底面温度は37.3度とこちらも低いです。膝の上に置いて作業をしても不快感はありませんでした。

騒音値は平均39dBとファンの音は聞こえますが静かです。

ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。

 

 

その他の特徴

 

高性能メモリ

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの32GBで、Memory Markで性能を計測したら3541とすごく良いスコアでした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機種LPDDR5X  3541
LPDDR5X平均  3288
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

シーケンシャル速度が速いストレージ

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6964MB/秒、ライト(書き込み速度)は5951MB/秒とどちらもめちゃくちゃ速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  6964MB/秒
 5951MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測しました。5回計測した平均は12.4台とすごく速いです。

1回目 13秒
2回目 12秒
3回目 12秒
4回目 12秒
5回目 13秒
平均 12.4秒

 

 

バッテリー駆動時間

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen10(14型 Intel) バッテリー

バッテリーは70Whrと大容量で、JEITA 3.0計測では最大約16.6時間とバッテリー駆動時間は結構長いので、丸1日外出するような人にも合います。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

 

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

まとめ

良い点

・超高品質ディスプレイ
・軽い
・洗練されたボディ
・なかなかタイピングしやすいキーボード
・高い排熱性能
・Evo Editionプラットフォーム認証+Aura Edition+Copilot+PC
・画面比16:10で15インチ並みの情報が表示
・高画質500万画素のWebカメラ
・Wi-Fi 7に対応
・グラフィック性能が高い
・シーケンシャル速度が速い

 

残念な点

・特になしだが、あえて言えばマルチコア性能が高くない(高くないわけじゃないが、すごく高いわけじゃない)

 

総合評価

いやー、これはいい機種ですね~。

マルチコア性能がそんなに高くない点を除けば、欠点無いんじゃないですか?

14インチのこのスペックで約1.2㎏と軽いし、ディスプレイは超高品質だし、最大輝度は1100ニットもあるので屋外でも使いやすいですね。

しかも、2025年のYogaのキーボードはどんどん良くなっているような気がします。欠点がどんどんなくなり、本当に使いやすい機種になってきています。

 

 

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