Lenovo Yogaシリーズの最新シリーズのYoga Slim 750i(15)は、Yoga S740(15)の後継機種といったスペックになりますが、外部グラフィックボードでなくCPU内蔵の高性能グラフィックスIris Plus搭載になります。
Yoga Sシリーズは20万円以上していたのですが、ディスプレイもHDR対応で無い分、その代わりにメモリの性能は大きく上がっており、WiFi6にも対応しています。
価格は、10万円からと購入しやすい値段設定になっています。
追記)最新のインテル第11世代CPU搭載モデルが追加されたので、情報をアップデートしています。
Contents
Lenovo Yoga Slim 750i(15)のレビュー
CPU(10世代) | Intel core i5-1035G4 Intel core i7-1065G7 |
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CPU(11世代) | Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
メモリ | 8GB、16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | Iris Plus Iris Xe |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 光沢なし sRGB 100% |
OS | Windows 10 Home |
生体認証 | 顔認証(IRカメラ) |
無線LAN | WiFi6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
メディアカード | 有り |
Microsoft Office | 搭載モデル有り |
サイズ | 355.5x230x16.2㎜ |
重さ | 1.68㎏ |
バッテリー | 16時間 |
価格 | 8.3万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUには、性能が高いGシリーズのCore i5/i7が搭載です。通常のノートパソコンにはUシリーズ(省電力・省性能)が使われることがほとんどですが、さすがYogaのハイエンドモデルなのでハイスペックCPUになっています。そして、2021年1月に、最新のインテル第11世代CPU搭載モデルも追加されました。
メモリも以前の2666MHzから、3200MHzと20%以上性能が高くなっており、ストレージは高速データ転送速度を誇るM.2 PCle-NVMe SSDが512GBと大容量になっています。
一番の特徴は顔センサー搭載で、ログインも一瞬だし、顔を動かすだけでカーソルを動かしたり、ビデオ通話中に背景をぼかしたりできるLenovo Smart Assistも使えます。
Yoga Sシリーズは、いつも最先端のテクノロジーを搭載して「近未来PC」を世に送りだしますね。
また、次世代通信規格のWiFi6にも対応しているので、超高速通信も可能になっています。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Yoga S740>
旧モデルのYoga S740との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Yoga S740 | |
CPU | Core i5-1035G4/1135G7 Core i7-1065G7/1165G7 |
Core i7-9750H |
メモリ | 16GB(3200MHz) | 16GB(2666MHz) |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB |
ディスプレイ | FHD IPS | FHD IPS |
無線 | WiFi6 | WiFi5 |
バッテリー | 16時間 | 15.6時間 |
重量 | 1.68㎏ | 1.93㎏ |
価格 | 8.3万円~ | 13万円~ |
Yoga S740ってちょっと変わってて、1つ前のモデルのYoga S730に当時最新の第10世代CPUを搭載してしまったから、後継機種のS740に搭載する新モデルCPUが無かったので、一つ前の世代(9世代)の上位CPUを搭載したんです。それで、またおかしなことが起こって、本機種よりもCPUの総合性能が高くなっています。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
[visualizer id=”23662″ lazy=”no” class=””]旧モデル搭載のCore i7-9750Hが一番高い性能ですね。
こちらはパソコンの総合性能を測るマルチコア性能と、画像編集などクリエイティブワークをする人が指標にするシングルコア性能を計測したCinebench R23です。
[visualizer id=”23667″ lazy=”no” class=””]マルチコア性能は旧モデルの方が高いですが、シングルコア性能はCore i5以外すべて旧モデルより高いです。
他にも、メモリの処理速度が上がったり、WiFi6に対応、そして重さは250gも軽くなっています。
当たり前ですが、総合的に見て使いやすいのは本機種ですね。
ライバル機種
<左から本機種・Yoga Slim 750i Pro・IdeaPad Slim 560i Pro>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Slim 750i Pro | Ideapad Slim 560i Pro | |
CPU | Core i5-1035G4/1135G7 Core i7-1065G7/1165G7 |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB | SSD 512GB |
グラフィックス | Iris Xe Iris Plus |
Iris Xe MX450 |
Iris Xe |
ディスプレイ | 15型 FHD IPS 画面比16:9 |
14型 2.2K IPS 画面比16:10 |
14型 2.2K IPS 画面比16:10 |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6 |
バッテリー | 16時間 | 15.2時間 | 17時間 |
重量 | 1.68㎏ | 1.33㎏ | 1.38㎏ |
Evo | × | 〇 | × |
価格 | 8.3万円~ | 9.8万円~ | 9.6万円~ |
本機種のみ15.6型でその他の機種は14型ですが、画面比が16:10と縦に長いので表示される情報量は全機種同じくらいになります。スペック的にはどれも似た様なものですが、Yoga Slim 750i ProのみEvoプラットフォーム認証を受けた機種で、より高性能、より快適に使うことができます。
本機種と比較機種の大きな違いは、
・画面比
・ディスプレイの解像度
・重さ
です。一応IdeaPadはYogaの下位モデルですが、Slim 560i Proに限っては同等クラスの性能と品質ですね。
購入のポイント
本機種・・・機動性をそこまで重視せずに、性能と価格重視
Yoga Slim 750i Pro・・・14型で軽量モデル。軽さと性能を重視するなら本機種
IdeaPad Slim 560i Pro・・・軽さをを重視するなら考えたい機種
メリット・デメリット
良い点
・15型にしては軽量
・11世代CPU搭載でWiFi6あり
・インターフェースが豊富でThunderbolt 3もあり
・ベゼルが細い
残念な点
・Thunderbolt 4だったらより良かった
Lenovo Yoga Slim 750iの特徴
まず、何と言ってもこのベゼル(画面の黒い枠)の細さは見逃せませんね。2020年夏季以降にリリースされたSlimシリーズは、画面の割合がかなり高くなっていて、機種によっては画面比が90%にもなります。
今市販されているノートパソコンは画面比が70~80%くらいが主流なので、ベゼルがかなり狭い事が分かります。
寸法も幅355.5㎜、奥行き230㎜、厚さ16.2㎜と、15.6型ではかなりスリムですよ。
私がメインで使っている、2019年10月に販売されたIdeapad S540(358x245x16,9㎜)も15.6型ではかなりスリムだったのですが、コレと比べても幅-2.5㎜、奥行き-15㎜、厚さ-0.7㎜となっています。
限界までコンパクトになった感じですね。重さもたったの1.68㎏なので、15.6型では持ち運びがしやすい方になります。
キーボードは15.6型なのでテンキー(数字のキー)付きで、スピーカーがキーボード上部になるので音がこもらずにクリアに聞こえますね。
ちなみにオーディオは、映画館やNetflixなどで導入されているDolby Atmosになります。通常の良いホームスピーカーでも5.1chサラウンディングが主流ですが、ドルビーアトモスは9.1chになります。
分かりやすく言うと、今まで5方向から出ていた音が9方向から出てくる仕様です。よりリアルな音になりますね。また、本体には3つのスピーカーがあるので、普通のノートパソコンよりも断然に音質がいいです。
コンピューター制御のサンドブラスト加工されたアルミニウムのボディは、高級感もあり、耐久性も高くなっています。
天板のロゴも、シンプルでおしゃれですね。
IRカメラ(顔認証カメラ)があるので、ログインは画面を開けば一瞬です。「パスワードの設定したっけ?」と思うくらい何もしなくていいので、楽になりますね。
Lenovo Smart Assist対応なので、顔を向けるだけでコンテンツを移動したりもできます。
また、OSは最新のWindows 10 Homeで、Windows Defenderというセキュリティ機能付きになっています。これは、マルウェアやフィッシングなどのウイルスからパソコンを守ってくれるものになります。
ディスプレイ
ディスプレイは、FHD WVA 光沢なし 300nit sRGBカバー率100%になっています。以前は4K UHDもあったのですが20万円以上していたので、本機種は購入しやすくなりました。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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WVA | Wide Viewing Angle(ワイド・ビューイング・アングル)の略で、視野角が広い液晶 |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位。通常250~300nit が標準 |
sRGB | 色空間の規格。Web用の画像編集に向いている |
CPU
CPUはパソコンの頭脳で、より性能が高いとより快適にパソコンも使えます。
本機種搭載のCPUは一般的なノートパソコンに使われる省電力・省性能のUシリーズじゃなく、性能が高いGシリーズで、Core i5かi7の高性能モデルが搭載なので心配はいらないと思います。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
(グラフをタップすると数値が表示されます)
[visualizer id=”13029″ lazy=”no” class=””]本機種搭載のCore i5-1035G4はCore i7-10510Uよりもスコアが高く、ビジネス用途でがっつり使っても十分快適に動作するほどの性能です。
Core i7に至ってはスコアが9000オーバーとかなり高くなっているので、困ることはまずないと思います。そのくらい性能が高いです。例えば10ページ一気に表示して、エクセルも使って、Youtubeを見てなど同時に多くの事が快適に出来ます。
もともと性能が高めのCPUが搭載されていましたが、2021年1月にインテル11世代CPU搭載モデルも発表されたので、より快適に使えるようになりました。
本機種搭載のCPUはどちらも4コア8スレッドと、並行作業が同時にしやすい大きめのものになっています。
<アプリの数は例です>
グラフィックス
グラフィックスは第10世代CPUにはIris Plus搭載、第11世代にはIris Xeが搭載と、CPU内蔵のものではかなり性能が高くなっています。
[visualizer id=”13034″ lazy=”no” class=””]Iris Xeは、外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce やMXにも対抗できるほど性能が高く、動画編集や画像編集がやりやすくなっています。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きければより大きなデータが快適に処理できます。
Yoga Slim 750i搭載のメモリは、LPDDR4X 3200MHzと性能が高いものが搭載されています。LPDDR4Xはより低電圧で動作するメモリなので、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。本機種はバッテリー駆動時間が16時間なので、結構長いですね。
また、一般的には2400MHzや2666MHzのメモリが多い中、3200MHzなのでより高速化されています。
メモリは大きめの8GBか、大容量の16GBが選択できます。ちなみにオンボードなので、メモリの増設は出来ません。
ストレージ
ストレージはM.2 PCle-NVMe SSDが、512GB搭載です。大きめの容量なので助かりますね。
本機種搭載のSSDは、データ転送速度の理論値が40Gbps(40GB/秒)という超高速タイプで、一般的によく聞くHDD(ハードディスクドライブ)の数十倍の速さがあります。
パソコンの起動も10秒くらいと速く、何をするにしてもサクサク動きますね。
無線LAN
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、ここ最近大分普及してきたので、超高速通信でパソコンを使うことが出来ます。(ルーターも対応モデルが必要になります)
現行主流の規格(WiFi5)は通信速度の理論値が6.9Gbpsですが、WiFi6は9.6Gbpsと、約40%ほど速くなっています。
インターフェイス
- USB2.0 Type-C (Power deliver対応)
- HDMI
- USB3.1 Type-C (Thunderbolt 3)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 4-in-1メディアカードリーダー
- USB3.0
- Powered USB3.0
- 電源ボタン
USB Type-CはThunderbol 3対応で、DisplayPort出力機能付きです。HDMI、Thunderbolt3どちらも、最大3840x2160の外部ディスプレイ出力が出来ます。
豊富なインターフェイスになっていますね。
まとめ
今まではかなり高価だったYoga Sシリーズですが、本機種Slimシリーズに変わり10万円からとかなり購入しやすくなりましたね。
性能も高く、スマートアシストの機能もあるので使い勝手は良いままになっています。
バッテリーも16時間と長いので、持ち運びが多い人でも充電アダプター無しで1日過ごせるんじゃないかなと思います。
セール中は割引率が変わるので、公式ページで最終確認をお願いします。