Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 14インチのレビュー

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待ちに待ったIdeaPad Slimシリーズの新機種です!2020年モデルからアップデートしたもの(筐体はそのままでCPUなどを変更したモデル)は出ていましたが、新モデルがなかなかでなかったんですよね。でも、ついに発表されましたね。

今までのIdeaPadシリーズにはWiFi6がほとんど対応していなかったのですが、本機種はWiFi6に対応です。しかもIdeaPad初の2.2Kディスプレイを搭載で、画面の縦横比が通常の16:9じゃなく16:10になっているので使いやすさがかなり上がっています。

もちろん、最新のインテル11世代CPU搭載なので、性能は抜群です!

IdeaPad Slim 560i Pro 14型のスペックレビュー

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 正面

CPU Intel core i5-1135G7
Intel core i7-1165G7
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大512GB
グラフィックス Iris Xe
ディスプレイ 14インチ 2.2K IPS液晶 光沢なし sRGB 100%
画面縦横比 16:10
OS Windows 10 Home
無線 WiFi6、Bluetooth v5.1
オーディオ Dolby Atmos
生体認証 IRカメラ(顔認証)
Microsoft Office Office Home &Business 2019搭載可能
寸法 312.2x221x15.99㎜
重さ 1.38㎏
バッテリー 最大17時間
保証 1年間引き取り修理
価格 9万6327円~

パソコンの頭脳であるCPUには最新のインテル11世代が搭載で、性能が特に高いCore i5とi7が選択できます。これらのCPUは内蔵グラフィックスがIris Xeで、外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce MX350~NVIDIA GeForce GTX 660並みの性能があります。動画編集や画像編集がやりやすくなっています。

メモリも最新のものが搭載で、最大16GBと十分な容量になっています。ストレージは高速タイプのM.2 SSDが搭載で、パソコンの起動も速く、データ移動もサクサク快適です。

本機種で特筆すべきところは、ディスプレイですね。IdeaPad初の2.2Kで、sRGB 100%と高い色域があり、ディスプレイ画面比が16:10と縦が長くなっています。ディスプレイは高解像度・高色域で鮮やかな色彩が描写されるので、動画の閲覧も、動画・画像編集作業もやりやすくなっています。

また、次世代通信規格のWiFi6に対応した機種なので、無線通信での使用が快適になっていますね。今まで以上に高速で安定した通信が可能です。

14型で1.38㎏と軽く、最大バッテリー駆動時間も約17時間と長いので、外出が多い人でも快適に使えます。

総合的に見て、「かなりスペックが高く、文句の付け所がない完成された機種」だと思います。

公式サイト

ライバル機種

本機種と似たような14型最新機種との比較をご紹介します。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの方は表を右にスクロールできます)

本機種 IdeaPad Slim 550i ThinkBook 14 gen 2
CPU インテル11世代 インテル11世代 インテル11世代
メモリ 16GB 16GB 24GB
ストレージ SSD 512GB SSD 512GB SSD 1TB+HDD 2TB
ディスプレイ 2K IPS sRGB 100%
画面比16:10
FHD IPS
画面比16:9
FHD IPS sRGB 100%
画面比16:9
グラフィックス Iris Xe Iris Xeあり Iris Xeあり
無線 WiFi6 WiFi5 WiFi6
バッテリー 17時間 12時間 8時間
重量 1.38㎏ 1.45㎏ 1.4㎏
価格 9.6万円~ 5.9万円~ 6.8万円~

本機種はProモデルと言うこともあってクリエイター向けで、画面比も16:10、ディスプレイも2K画質、そしてバッテリー駆動時間も長いですね。

Slim 550iはスタンダードモデルなので人気ですが、本機種と比べるとスペックは控えめです。もちろん、クリエイター向けの品質ではありません。普段使い用です。

ThinkBook 14 Gen 2はメモリやストレージが大容量にでき、WiFi6にも対応しています。ただし、バッテリー駆動時間が若干短いですね。

IdeaPad Slim 560i Pro 14型の特徴

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 正面

ベゼル(画面の黒い枠)がかなり細くなっていますね。元々Slim 5シリーズはベゼルが細いのですが、本機種は上下左右ベゼルが細く、画面占有率は90%以上になっています。すごい!

ベゼルは、上部8.5㎜、下部9.85㎜、左右が3.8㎜となっています。

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 開いた状態の左側面

ベゼルが細くなった分筐体も小さくなり、小型だった前モデルからさらに小さくなっています。

奥行き 高さ 重さ
Slim 560i Pro 312.2㎜(-9.4㎜) 221㎜(-0.6㎜) 15.99㎜(-1.91㎜) 1.38㎏(-70g)
Slim 550i 321.6㎜ 211.6㎜ 17.9㎜ 1.45㎏

幅と厚さ(高さ)が大きく変わっていますね。奥行きがあまり変わっていないように見えますが、画面の縦横比が16:9から16:10になっているので、実際はディスプレイの縦(奥行き)が長くなり、トータルの長さが短くなっています。 重さも70g変わっているので、頻繁にパソコンを持ち運ぶ人には大きな差です。移動がしやすくなります。

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 背面

大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べると、幅+約1.5㎝、奥行き+1.1㎝となり、厚さは閉じた状態で1円玉(直径20㎜)の3/4サイズです。小型なので、今使っているカバンにもすっぽり入ると思います。

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 底面

底面には大きな吸気口があり、エアフローも良さそうです。ウルトラスリム型のノートパソコンでは最大クラスのファンが搭載されていると言うことで、今まで以上に筐体を冷やしやすくなっています。

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 天板

全体的に丸みがある筐体で、おしゃれだと思います。天面も底面もアルミニウム素材なので、おしゃれで高級感があるし、耐久性も高い機種ですね。

オーディオ

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro キーボード

オーディオは、何とハイエンドモデルにのみ搭載されるDolby Atmosが搭載で、内蔵マイクが2つ、キーボード左右に2Wのスピーカーが1つずつ搭載です。本機種を見る限りでは、底面に低音スピーカーも2つ付いているようですね。

ちなみにドルビーアトモスは、映画館やNetflixでも採用され始めている新しいオーディオで、最大で9.1.6chのサラウンディングが可能です。音がここからもそこからも聞こえる感じですね。

CPU

Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4
製造プロセス 10nm
SuperFin
10nm
SuperFin
10nm
SuperFin
コア/スレッド 4/8 4/8 2/4
キャッシュ 12MB 8MB 6MB
グラフィックス Iris Xe Iris Xe UHDグラフィックス
基本クロック 2.8GHz 2.4GHz 3.0GHz
ブーストクロック 4.7GHz 4.2GHz 4.1GHz

注)Core i3は非搭載。

CPUは最新のインテル11世代CPUで、その中でも性能が高いCore i5とi7が選べます。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い

↓グラフをタップすると数値が表示されます↓

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Core i5でもビジネス用途で快適に使える性能があり、Core i7は1万オーバーと、かなり高い性能になっています。

こちらはマルチコア性能とシングルコア性能を数値化した、Cinebench R23です。

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当然ですが、10世代モデルよりもかなり性能が上がっており、特にシングルコアの性能が高いですね。

グラフィックス

グラフィックスは、内蔵グラフィックス最高峰性能を誇るIris Xeが搭載です。外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce MX350~GTX 660並みの性能があるので、動画・画像編集がやりやすくなりますね。

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内蔵グラフィックスで、この性能はすごいですね・・・。軽い3Dゲームが、ギリギリできるほどの性能になっています。

ディスプレイ

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 正面

解像度 光沢 液晶 輝度 色域
2.2K
2240×1400
無し IPS 300nit sRGB 100%
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250前後が標準
sRGB Web用画像編集にも向いているほどの色域

IdeaPad初の2.2Kで、高解像度ですね。IPS液晶も使用しているので高い品質で、sRGB 100%なので色が鮮やかに描写されますね。

NTSC45%とsRGB 100%の比較

上の写真は、一般的なノートパソコンのディスプレイの色域・NTSC 45%のディスプレイと、sRGB 100%(NTSC 72%相当)を一眼レフで撮影したものです。圧縮・リサイズしているので色彩が落ちていますが、右側の写真の方が色が全然、鮮やかですよね。Web閲覧もそうですが、特に動画閲覧がしやすいですね。

また、画面の縦横比が16:10と縦が長くなっているので、Web閲覧もしやすいし、エクセルやワードでの作業もしやすくなっています。縦が長い分、表示される情報量が多くなっているんですよね。

Lenovo IdeaPad Slim 560i ProのWebカメラとIRカメラ

ディスプレイ上部にはWebカメラと、顔認証用のIRカメラがあります。

公式サイト

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する場所で、パソコンの作業台になります。メモリが大きいと、より大きなデータが扱え、より速く処理されます。

本機種のメモリはDDR4-3200MHzで、最大16GBのオンボードです。メモリの増設はできませんが、8GBあれば困ることはないし、16GBあれば十二分ですね。

また、メモリの動作周波数(MHz)は処理速度に影響するのですが、本機種は最大値の3200MHzなので、快適にサクサク使えます。

ストレージ

ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)で、ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動などにも関わる重要なパーツなんですね。

SSD PCIe NVMe HDD
最大データ転送速度 16Gbps~32Gbps 6Gbps
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

本機種は最速モデルM.2 PCIe NVMeが搭載で、最大512GB搭載できます。

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は最大17時間で、急速充電に対応しています。約15分で2時間分、約1時間で80%、満タンにするには約3.5時間となっています。

また、フルHDの1080pのビデオ再生は最大15時間なので、がっつり使えますね。充電アダプターや、モバイルバッテリーは必要ない人が多いと思います。

WiFi6

WiFi6は旧規格のWiFi5よりも、同時により多くのデバイスに電波を飛ばすことができ、最大通信速度もWiFi5より約40%速くなっているので、遅延も少なく、ビデオ会議やオンライン授業もやりやすくなります。

ほとんどのIdeaPadはWiFi6に対応していないのですが、ようやく本機種からWiFi6対応になったので、より使いやすくなってますね。

インターフェイス

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスは、SDカードなどを読み込める4-in-1 メディアカードリーダーに、USB-A 3.1(データ転送速度5Gbps)が2つです。

Lenovo IdeaPad Slim 560i Pro 左側面インターフェイス

左側面インターフェイスには、USB-C 3.0(給電・充電・Display port出力機能付き)にHDMI(モニターに接続するときに使用)、もう一つUSB-C(給電機能付き)、マイク/ヘッドフォンジャックになります。

USB-Cが2つもあるので、助かりますね。ここ最近、USB-C端子の機器も増えてきましたしね。HDMIもあるし、SDカードなどが使えるメディアカードリーダーもあるので、十分だと思います。

サポート・保証

本機種は1年間引き取り修理保証に、電話やチャットなどでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは夕方6時まで)

IdeaPadの保証とサポート 詳細

引き取り修理とは、家などの指定住所に引き取り業者が取りに来てくれるので楽です。自分でリペアセンターに送らなくていいし、Lenovoの契約業者が来るので安心です。また、修理は国内でやっており、NECのコンピューター事業所で対応しているので、日本クオリティだし、修理、返送も比較的早いです。

まとめ

IdeaPad史上最高スペックで、使い勝手がかなり高い機種ですね。解像度も高いし、色域も高い、そしてインテル11世代CPU搭載なので性能も高いです。

個人的に嬉しいのは、WiFi6に対応したことと、USB-Cがあることですね。このおかげで、使い勝手がかなり良くなりました。

IdeaPad 5iシリーズはいつもコスパが高く、新しいCPUなどがすぐに搭載されるのでおすすめなのですが、本機種は一つランクが上の機種なので特におすすめですね。

公式サイト

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