最新のインテル第11世代CPU搭載でグラフィック性能も高く、Evoプラットフォームの認証を得ている特別な機種になります。
何が特別かって?性能です。
Evoプラットフォームは、インテル第11世代CPU搭載モデルの中でも特別な基準を満たした機種のみが得る認証で、現在、多くの11世代CPU搭載機種はこの認証を得ていません。
また、本機種はインテルと共同開発した機種になり、品質も高く仕上がっています。
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Lenovo Yoga Slim 750i(13)のレビュー
CPU | Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Iris Xe |
ディスプレイ(13.3型) | WQXGA IPS 光沢無し 300nit sRGB 100% Dolby Vision |
OS | Windows 10 Home |
無線 | WiFi6、Bluetooth v5.0 |
生体認証 | 顔認証 |
オーディオ | Dolby Atmos |
Microsoft Office | 搭載モデルあり |
寸法 | 295.9×208.9×13.8㎜ |
重さ | 1.21㎏ |
バッテリー | 約14時間 |
価格 | 8.8万円~ |
最新の第11世代CPU搭載なので、今までのパソコンとは違ったスペックになっています。と言うのも、パソコンの頭脳であるCPUの性能が高いのはもちろんですが、グラフィックス性能もかなり高く、外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能があります。
と言うことは、動画編集や画像編集などの3Dグラフィック性能が必要なことがやりやすくなっているんです。また、HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)対応動画も見れるので、Netflixなどの動画配信サービスを利用する人にも合う機種です。
メモリは最大16GBと十分な容量があり、ストレージもデータ転送速度が速いSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)搭載なので、パソコンの起動も速く、基本的に全てが速いです。
ディスプレイは2.5K画質のWQXGAでちょっと聞きなれない名前と思いますが、これは画面比率が通常の16:9じゃなく縦が長い16:10なのでWQXGAという名前になっています。WQHD(16:9、2.5K画質)と同じと思って大丈夫です。
縦が長いので、より多くの面積が表示され、特に資料作成をする人は作業がやりやすいですね。
次世代通信規格のWiFi6にも対応しており、混雑した回線でも安定した高速通信が可能です。カフェなどの多くの人が接続するWiFiでも、サクサク使えます。(カフェのWiFiがWiFi6であることが前提です)
電源ボタンは右側面にあり、ちょっと押しにくいですが、パソコンを開いたら自動で電源が入るのであまり使うこともないです。
インターフェイスには最新規格のThunderbolt 4が2つあるので、データ転送速度も40Gbpsと最速、4Kディスプレイへの出力も2つ同時にできるし、8Kディスプレイも使えるので、高画質で映画などを見る人にも向いています。
前モデルとの比較
旧モデルのYoga S730との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Yoga S730 | |
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i5-1021oU Core i7-10510U |
メモリ | 16GB(LPDDR4x) | 8GB(LPDDR3) |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 1TB |
ディスプレイ | 2.5K 画面比16:10 | FHD IPS |
無線 | WiFi6 | WiFi5 |
バッテリー | 14時間 | 16時間 |
重量 | 1.21㎏ | 1.1㎏ |
価格 | 8.8万円~ | 11.5万円~ |
CPUが第10世代から11世代に変わり、メモリもLPDDR3からLPDDR4xに、画質や無線など全体的にスペックが上がっていますね。ただし、100g重くなっています(とは言っても1.2㎏なので軽いですが)。
若干重くなったとはいえ、スペックも上がり価格も下がっているので順当なバージョンアップだと思います。
ライバル機種
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの方は表を右にスクロールできます)
本機種 | Yoga Slim 750i Carbon | ThinkBook 13s Gen 2 | |
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 1TB | SSD 1TB |
グラフィックス | Iris Xe | Iris Xe | Iris Xe |
ディスプレイ | 2.5K 画面比16:10 |
2.5K 画面比16:10 |
FHD相当、2.5K 画面比16:10 |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6 |
バッテリー | 14時間 | 14時間 | 18.7時間 |
重量 | 1.21㎏ | 966g | 1.26㎏ |
価格 | 8.8万円~ | 11.8万円~ | 8.9万円~ |
これら3機種はスペック的に似通ったもので(というかほぼ同じです)、違う点と言えば外観やバッテリー駆動時間と価格などで、ThinkBookのみThunderbolt 4が1つになります。(Yogaは2つ)
若干高くなりますが、Carbonモデルは1㎏を切る重さで持ち運びがかなりしやすいです。
ThinkBookはバッテリー駆動時間が若干長いですが、この中では一番重たい機種ですね。
Yoga Slim 750i(13)の特徴
最新機能が搭載した機種なので、今までにない特徴が多くあります。ここからは詳しく性能や機能を紹介していきますが、簡潔すると「普段使いのパソコンとしては最高スペック、最高機能搭載」なので、困ることはないと思います。
外観
まず大きな特徴として、ディスプレイのベゼル(画面の黒い部分)がすごく細いことです。液晶の大きさが画面比率で91%もあるので、小型なボディなのに画面が大きく感じます。通常のノートパソコンは画面比80%くらいでも大々的に宣伝しているくらいなので、91%といえばかなり大きいです。
しかもディスプレイは通常のノートパソコンの16:9じゃなく16:10と縦が長いので、資料作成やレポート作成時も作業がしやすいです。13.3型の16:9だと、横長すぎて書き仕事がしにくいんですよね。
丸みを帯びた筐体なので、すごくおしゃれでもあります。
寸法は幅295.9㎜、奥行き208.9㎜で、大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べると、幅、奥行き共に-1.1㎜です。結構小さなカバンにもすっぽり入るので、持ち運びがしやすいです。
厚さはなんと13.8㎜と薄い!1円玉の直径が20㎜なので、3分の2くらいの大きさです。かなり薄いですね。
重さも1.21㎏と軽いので、リュックタイプじゃなく手提げかばんを使う人でも、手が疲れにくいです。
薄くて小さなノートパソコンなのにバッテリー駆動時間は最大14時間なので、充電ケーブルの持ち運びも必要ないと思います。また、バッテリーには3つのモードがあるので、外出時は長時間バッテリー駆動の省電力モードにしたり、がっつり使うときはエクストリーム・パフォーマンスモードで使ったりと、状況に合わせて性能を変更できます。
スマートAIセンサー搭載でパソコンを開けば電源が入り、IRカメラもついているのでログインも一瞬だし、例えば画面に近すぎるときは警告音が出たり、離席するとパソコンをロックしたりとできます。
ビデオ電話時に背景を見せたくない場合は、背景をぼかしたりもできます。
CPU
製造プロセス | コア/スレッド キャッシュ |
グラフィックス | ベースクロック ブーストクロック |
|
Core i7-1165G7 | 10nm SuperFin |
4/8 12MB |
Iris Xe | 2.8GHz 4.7GHz |
Core i5-1135G7 | 10nm SuperFin |
4/8 8MB |
Iris Xe | 2.4GHz 4.2GHz |
CPUはどちらも4コア8スレッドで、内蔵グラフィックスはIris Xeです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”15748″ lazy=”no” class=””]Core i5で8357と、1世代前のCore i7-10510Uより性能が高く、Core i7はゲーミングPCやクリエイターPCに搭載されるCore i7-10750Hと同じくらいの性能です!
普段使いのパソコンと言うよりは、性能・質がともに高いクリエイターPCと呼んでもおかしくないほどですね。
こちらはレンダリングを行ってスコアを出すCinebench R20です。上2つが本機種搭載CPUです。
[visualizer id=”15750″ lazy=”no” class=””]マルチコアは2100と2229、シングルコアは556と517です。どちらも高スコアが出ています。
グラフィックス
グラフィックスはCPU内蔵で、他を寄せ付けない最高の性能があります。Iris Plusが出た時もすごかったですが、今回は外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能なので、やばいくらい高い性能です。
グラフは3Dグラフィックスの性能を示す、Fire Strike Graphicsのスコアです。
[visualizer id=”15752″ lazy=”no” class=””]軽い3Dゲームも出来るし、画像編集や動画編集もしやすくなりますね。
ディスプレイ
光沢 | 液晶 | 輝度 | 色域 | その他 | |
WQXGA | 無し | IPS | 300nit | sRGB 100% | Dolby Vison 低ブルーライト認証 |
WQXGA | 解像度2560x1600の2.5K画質。通常はWQHDだが、画面比率が16:10なので異なる名称 |
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IPS | 視野角が広く、コントラスト比も比較的高く、自然な色合いが描写できる |
TN | 視野角が狭くコントラストも低く、視野角も狭い低価格ディスプレイ |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準 |
HDR | ハイ・ダイナミック・レンジの略で、黒つぶれ、白飛びなどが無く、より本来の色を表現できる |
Dolby Vision | Dolby独自のHDR規格。最大輝度を高め、より大きなコントラストに滑らかなグラデーション、そして高い色域を表現できる |
sRGB | 色空間の規格。Web用画像編集にも向いているほど高色域 |
低ブルーライト | 目を悪くする原因と言われるブルーライトを軽減したもの |
ディスプレイは2.5K画質で、IPS液晶、HDR対応なので、コントラストも高く、より鮮やかで力強い色が描写されます。ハイダイナミックレンジのディスプレイは描写力が違うので、動画を見る時にHDR対応作品を選べばより楽しめます。
色域もWeb用画像編集に向いているsRGB 100%なので、高色域です。
長時間パソコンを使う人にはうれしい低ブルーライト認証を取得。目や体に悪影響と言われ、睡眠の質も低下すると言われているブルーライトなので、軽減できるのはうれしいですね。
こちらは画面比16:10の13.3型(左)と、画面比16:9の14型(右)ディスプレイですが、13.3型の方が表示される情報量が多いですね。一度に多くのものが見れるので、使いやすくなっています。
キーボード
キーボードはテンキーが無いので、キーピッチも広くミスタイプもしにくいと思います。
ストレージ
ストレージは高速タイプのM.2 PCIe NVMe SSDで、256GB~1TBまで搭載できます。
ストレージは一般的にHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッド・ステートドライブ)の2種類があるのですが(タブレットにはeMMCもあり)、違いはこのようになります。
SSD | HDD | |
価格 | 高い | 安い |
動作音 | 静か | うるさい |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
データ移動 | 最大32Gbps | 最大6Gbps |
寿命 | 長い | 短い |
SSDは高速でデータ移動が出来るし、パソコンの起動も10秒前後と速いです。
また、本機種はEvoプラットフォームなので、先ほど紹介したようにスリープ状態から1秒以内に復帰します。とにかく高速でパソコンが使えますね。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応で、最大通信速度の理論値は9.6Gbpsと、今主流のWiFi5(6.9Gbps)に比べ40%ほど性能が高くなっています。
WiFi6は混雑した回線でも同時に電波を飛ばすことが出来るため、安定して高速通信が使えます。(契約回線やルーターがWiFi6対応であることが前提です)
オーディオ
オーディオは、映画館やNetflixなどの動画配信サービスでも利用され始めたDolby Atmosに対応です。
今までのオーディオだと5.1chや7.1chが最大でしたが、Dolby Atmosは最大9.1.6chのサラウンドが可能で、より多くの方向からよりリアルに聞こえます。
ただし、こういったDolby Atmos対応のヘッドフォンが必要です。
インターフェイス
- USB3.1 Type-C
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 電源ボタン
- Thunderbolt 4 ポート
- Thunderbolt 4 ポート
USB Type-C1つに、Thunderbolt 4が2つとシンプルなインターフェイスで、USB-AやSDカードリーダーはありません。
サンダーボルトとは簡単に言うとUSB Type-Cと同じ端子で、高速凡用データ転送技術の事です。Thunderbolt 4は最新の規格で、以下のような特徴があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000MB/秒
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
- USB4.0規格に準拠
簡単に言うと、これ1つあれば何でもできる感じです。
USB-Aは外付けHDDなど多くのものに使用されていますが、ここ最近はUSB-Cも増えてきていますね。本機種はUSB-Aが無いので、使用する場合は下の写真のようなUSB-A to USB-Cのケーブルが必要です。
<上がUSB-Cで、下がUSB-A>
もしくはThunderbolt対応のドッキングステーションがあれば、ケーブルが多い人は楽ですね。こういった↓もので、通常、USB AやC、SDカードリーダー、HDMIポート、有線LANポートなどがあります。
本機種はUSB Type-CにもDisplay Port出力機能があるので、最大3つのモニターに、ノートパソコンのディスプレイの合わせて4画面が利用できます。
まとめ
小型軽量で持ち運びもしやすく性能も高い、そしてちょっと丸みを帯びたおしゃれなボディなので、男女年齢問わず使いやすいと思います。
最新のWiFi6もあるので高速通信が可能だし、Thunderbolt 4もあるのでデータ移動はもちろん速く、複数画面での作業もしやすいです。
USB-Aの機器を持っている場合は別途ケーブルが必要ですが、それでも1000円くらいで買えるので特に影響はないと思います。
持ち運びが多い学生や社会人に特におすすめで、趣味で動画編集などをするクリエイティブな人にも合う機種です。