Lenovo Yoga Book 9i Gen 8のレビュー 2.8Kディスプレイが2枚搭載

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最新スペックが満載で、ハイエンドモデルのスタンダードと言った感じです。

最大の特徴は2つの13.3インチ 2.8K OLEDディスプレイで、いろいろな使い方ができます。

2つのディスプレイを1つのディスプレイとして使うときは、ディスプレイのエッジがちょっと気いなりますが、大画面で作業をしたい人におすすめです。

 

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Yoga Book 9i Gen 8のスペック

CPU Core i7-1355U
メモリ LPDDR5X 16GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
1st ディスプレイ(13.3型) 2.8K OLED 10bit 光沢あり、タッチ
2nd ディスプレイ(13.3型) 2.8K OLED 10bit 光沢あり、タッチ
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 IRカメラ
WEBカメラ 500万画素
オーディオ ドルビーアトモス
Bowers&Wilkins 2W×4
寸法(幅×奥行×高さ) 299.1 × 203.9 × 15.95mm
重さ 1.34kg
バッテリー 最大約6.8時間(JEITA 3.0)
標準保証 1年間
付属 ペン、キーボード
価格 38.2万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代Core i7-1355Uが搭載で、それなりに高い性能があります。

メモリは最新のLPDDR5X-6400MHzで、16GBとなっています。この価格なので、32GBでもよかったですよね。グラボ無しなので、重たい作業は1つずつやることになります。

ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、現在は1TBのみになります。データ転送速度が爆速で、データ移動やアプリの起動も速いです。

ディスプレイは2つあり、全く同じスペックです。これは珍しいですね。今までもデュアルスクリーンのPCはありましたが、1つは白黒だったり、サイズが小さかったりと、使いやすいものではなかったです。

ディスプレイは13.3インチで、2.8K(2880×1800ドット)OLED液晶を採用し、光沢ありのタッチパネルです。HDRにも対応し、10bit(10.7億色)と業務用モニタークラスの品質です。

また、色域はDCI-P3 100%とデジタルシネマ規格で、映像編集をするクリエイター向けです。

詳しくは後述しますが、セカンダリーディスプレイはタッチパッド付のバーチャルキーボードになったり、メモパッドが出てきたりと、いろいろな機能があります。

もちろん、プライマリーディスプレイのみを使用し、付属のBluetoothキーボードをセカンダリーディスプレイの上に置いて「いつものノートパソコン」の様にも使えます。

その他のスペックは、OSにはWindows 11 Homeが搭載で、ドルビーアトモスを内蔵したBowers & Wilkinsの2Wスピーカーが4つ(ウーファー×2、ツイーター×2)、Webカメラは超高画質の500万画素+IRカメラになります。

13.3インチのディスプレイが2つもあるのに、重量はたったの約1.34㎏と軽く、最大バッテリー駆動時間は動画再生時で約6.8時間になります。

Evoプラットフォーム認証にも準拠したスペックで、2 in 1 PCなので、どこでもサクサク快適に使えます。

全体的に高品質でハイエンドなノートパソコンですが、やはりディスプレイが2つあるというのが大きいですね。

本機は、持ち運びもするし据え置き用としても使用する人や、とにかくでかいディスプレイが欲しい人、モバイルモニターを使いたくない人などに合いますね。

ただし、インターフェイスはThunderbolt 4が3つあるだけなので、Thunderbolt 4対応ドックを持っていた方が、室内では使いやすいです。

屋外では充電アダプターを持ち運ぶか、パワーバンクを持っていた方が安心です。

 

 

公式サイト

 

2023年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

13世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ以上
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.3㎏前後 バッテリー14時間以上
×

バッテリー駆動時間以外はすべて満たしていますが、やはりディスプレイが2つもあるので、一般的なYogaのバッテリー駆動時間の半分ほどになっています。

 

 

旧モデルとの比較

Yoga Bookは新しいシリーズで、旧モデルはありません。

 

 

Evoプラットフォーム認証

第13世代CPUのEvoプラットフォームは、Project Athenaから数えて第4世代のEvoになります。CPUで言えば11、12、13世代のインテルCPUに、Evo認証があります。

ただし、13世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

  • Iris Xeグラフィックス搭載の第13世代CPU搭載機種
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • AI推論も高速で使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • 9時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1秒以内でスリープから復帰
  • 30分の充電で4時間駆動
  • Wi-Fi 6E実装
  • Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
  • フルHD以上のWebカメラを搭載
  • 音声ノイズ抑制機能搭載
  • Thunderbolt 4搭載
  • ノートパソコンであること
  • Intel Unisonのサポート

12世代のEvo認証の要件に、「Intel Unisonのサポート」が追加されました。これは、スマホとPCをリンクして、PC上でスマホのデータをコピペしたり、スマホをPC上で操作できるものです。今も「スマートフォン連携」と言うアプリがありますが、これの連絡先にiPhoneも加わりました。

代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。

 

 

2.8K OLED液晶が2枚ある

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 キーボードを手前に置いて2画面使用

最大の特徴は、コレですよね。13.3インチの2.8K OLED液晶が2枚あります。スペックはどちらも同じで、HDR True Black 500やDolby Visionに対応し、マルチタッチパネルで光沢があります。

また、約10.7億色の色彩が表現できるので、映像編集や画像編集をするクリエイターは本格的な仕事ができますね。

 

右から、2.8K OLED 10bit DCI-P3 100%、WUXGA sRGB 100%、FHD NTSC 45%のディスプレイです。左の方がメリハリのある色彩で色味もあり、見ていて美しいです。真ん中のsRGB 100%はそこそこ広い色域で、10万円以上するPCに採用されることが多いです。

一番右のモデルは、低価格PCやちょっと高くても普段使い用PCに採用されることが多いです。

また、輝度は400ニトと高く、屋外でも比較的作業がしやすいです。

こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

さて、このディスプレイですが、縦でも使えるし横でも使えます。

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 2画面横に並べて使用

こういった感じで縦に2画面並べて使えば、縦約29㎝で、横は約32㎝にもなります。ベゼル(画面の黒い枠)は細いですが、この場合はヒンジが真ん中に来るので、1画面として使うにはちょっと邪魔です。画像の様に1つのアプリやタブをそれぞれの画面に表示すると使いやすいです。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 2画面縦に並べて使用

もしくはこんな感じで、上下に2つのディスプレイを並べることもできます。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 ペンで書いているとき

セカンダリーディスプレイを立てずに、通常のクラムシェルっぽく使ったりも可能です。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 キーボードをセカンダリーディスプレイの下部に置いた状態

もしくは、付属のキーボードをセカンダリディスプレイの下部に置けば、上の部分にウィジェットが表示されます。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 キーボードをセカンダリーディスプレイの上部に置いた状態

ディスプレイをキーボード上部におけば、下にはタッチパッドが現れ、右側にメモを表示することもできます。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 フォリオスタンド

折り紙をモチーフにしたフォリオスタンドがあるので、縦でも横でもしっかりと支えてくれます。Lenovoって中国の会社ですが、ThinkPadといい、このスタンドといい、なにかと日本っぽさがや日本の知恵が使われていますね。

 

また、本機は2 in 1 PCなので、このようなこともできます。

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 タブレットモード、スタンドモード、テントモード

画面を近づけたいときやペンや指で操作するときはスタンドモードが有効で、タブレットの様に使うならタブレットモード、そしてテーブルが小さくてクラムシェルモードで起きにくい場合はテントモードで、などと状況に合わせて変形できます。

いろんな使い方ができます。

 

 

外観

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 右斜め前から

ベゼル幅は左右と下はかなり細いです。表示領域が92%もある狭額ベゼルです。かなり細いですね。ここまで細いベゼルは、今まで見たことがないと思います。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 横から

ベゼルが細いので寸法も小さく、

幅 299.1㎜
奥行 203.9㎜
厚さ 15.95㎜

になります。コンパクトですね。重さもたったの1.34㎏で、持ち運びもしやすい重量です。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 閉じた状態

厚さは15.95㎜と薄く、簡単につかめるサイズです。ただし、軽量化・薄型化の影響で、インターフェイスはThunderbolt 4が3つだけになります。HDMIやUSB-Aポートはありません。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 ディスプレイを180度開いた状態

Yogaはボディラインがすごくきれいで、ラウンドエッジもおしゃれですね。筆者の妻はYogaを愛用していますが、女性が持つと特にPCの美しさが際立つ気がします。(男性が持っても形は同じですけどね(笑))。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 天板

天板はいつものYogaで、CNC加工がされたアルミニウムボディになります。カラーはタイダルティールというブルー系になります。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 底面

めずらしく、底面カバーには通気孔がありません。ヒンジ裏に排気口があるだけです。なんで通気孔がないんでしょうね?

 

 

Webカメラ周り

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 キーボードをセカンダリーディスプレイの上において使用

Webカメラは500万画素と超高画質で、ノートパソコンに搭載したWebカメラでは最高峰だと思います。また、顔認証用のIRカメラもあり、サインインは一瞬です。

電子式プライバシーシャッターもあるので、会議の離席時や、PCを使っていないときは閉じておくと安心です。

ノイズキャンセリング機能付きのマイクが2つ搭載し、オーディオはドルビーアトモスを内蔵、高級スピーカーブランドのBowers&Wilkinsのツイーターを2つとウーファーが2つ搭載しています。

スピーカーはヒンジ部分に搭載しており、聞きやすいと思います。

また、ドルビーアトモスは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。

 

 

キーボード

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 テントモードでキーボード使用時

キーボードはBluetooth接続で、タッチパッドはありません。先述したように、セカンダリーディスプレイの上に置けば、バーチャルタッチパッドが現れます。

これ、ThinkPadみたいにトラックポイントがあれば、いろんな状況でも使いやすかったですよね。写真の様に使っていたら、カーソルを動かしたいときはタッチするか、マウスを接続して使わないといけません。

 

CPU

Core i5-1335U Core i7-1355U
製造プロセス Intel 7(10nm)
Pコア 2
Eコア 8
スレッド 12
キャッシュ 12MB
ターボブースト 4.6GHz 5.0GHz
Pコア最大周波数 4.6GHz 5.0GHz
Eコア最大周波数 3.4GHz 3.7GHz
GPU実行ユニット 80EU 96EU
ベースパワー 15W
マックスパワー 55W

現行販売されているモデルCore i7-1355Uのみですが、仕様書にはCore i5-1335Uも記載されているので、一応紹介します。

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

こちらは、CPUの性能を測るCPU Markスコアの比較です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  30459
Core i7-13700H  29157
Core i5-13500H  23206
Core i7-1360P  21549
Core i5-1340P  20197
Core i5-1335U  18931
Core i5-1240P  17318
Core i7-1355U  15878
Core i3-1315U  13755

 

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core i5-1340P  10302
Core i5-13420H  9912
Core i7-1360P  9542
Core i7-1355U  9033
Core i5-1335U  8102
Core i5-1235U  7858
Core i7-1365U  7549
Core i3-1315U  6784
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  2617
Core i7-1355U  2551
Core i7-13700H  2426
Core i5-13500H  2378
Core i5-13420H  2321
Core i7-1360P  2306
Core i5-1340P  2217
Core i5-1335U  2183
Core i5-1235U  2159
Core i3-1315U  2124
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857
Core i5-1350P  1727
Core i7-1365U  1636

 

Cinebench R23はCPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  16201
Core i5-13420H  9948
Core i5-1335U  6639
Core i7-1355U  5775
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U  1708
Core i7-13700H  1704
Core i5-1335U  1698
Core i5-13420H  1661
Core i5-1340P  1532
Core i5-1235U  1472

 

グラフィック性能

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。グラフィック性能はぼちぼち高く、ある程度の作業も普通にできます。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 PRO 6850U  5663
Ryzen 7 7735U  5098
MX550  5089
Ryzen 5 7535U  3782
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i9-13900H  3501
Core i7-1260P  3263
Core i7-1360P  3085
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 7730U  2432
Core i5-1240P  2326
Core i5-1235U  2319
Core i3-1215U  2258
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196
Ryzen 5 5625U  2021
Ryzen 3 5425U  1859
Core i5-1235U UHD  1831
Athlon Silver 7120U  1136

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-6400MHzで、16GBになります。

16GBあればある程度のことはできますが、せっかくこの価格のPCなので32GBあればよかったですね。筆者の場合はPhotoshop(Youtube用の動画編集)とLightroomを同時に使うときがあるのですが、いっぱいいっぱいで動作が遅いときがあります。ちなみに使用機種のメモリは32GBです。

まぁ、これは特殊な使い方かもしれませんが、動画編集をしながら他のアプリを開くこともあると思うので、そういった人はメモリが足りないと思うことがあるかもしれません。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0で、1TBになります。PCIe 4.0はデータ転送速度がかなり速く、パソコンの起動もアプリの立ち上げも爆速です。

 

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

WWANなし

5GやLTEなどのWWANはありません。ちょっと面倒ですが、スマホのテザリングを使うことになります。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは4セル・80Whrと大容量ですが、いかんせんディスプレイが2つなのでバッテリー駆動時間はJEITA 3.0測定で約6.8時間になります(動画再生時)。

長時間の外出には、充電アダプタやパワーバンクがあった方が安心です。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは乏しく、Thunderbolt 4が3つになります。会社などの屋内で使うときはThunderbolt 4対応ドックがあれば使いやすくなります。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 横から

左側面にはThunderbolt 4が1つだけです。

 

Lenovo Yoga Book 9i Gen 8 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスは、電源ボタン、電子式プライバシーシャッターのボタン、そしてThunderbolt 4が2つになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間のPremium Care Plusと言うサポートがあり、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

アクシデントダメージプロテクションもあるので、予期せぬ故障でも安心です。

また、修理保証は引き取り修理になります。

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

まとめ

良い点

・斬新でユニークな機種
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・アルミニウム素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・超高品質の画面が2つある
・最新スペックが満載
・Webカメラが500万画素と高画質
・オーディオとスピーカーも高品質

 

残念な点

・インターフェイスが少ない
・キーボードを取り外すと、タッチパッドがないので使いにくい
・バッテリー駆動時間が長くない

 

総合評価

全体的にハイエンドスペックで、不満が出る人も少ないと思います。とにかくディスプレイが超高品質で、しかも2枚!!大画面で作業ができます。

外出が多く、モバイルディスプレーも持ち運んでいるような人や、グラボが無くても良い程度の動画編集をやっているような人にお勧めです。

 

 

公式サイト

 

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