本機は性能の高さもさることながら、アルミニウムユニボディでエッジが丸く、曲線美がキレイでおしゃれな機種です。
Yogaはいつも最先端スペックに+アルファの付加価値を高めたモデルを販売しており、クリエイターやおしゃれ機種が好きな人に人気ですね。
2 in 1 PCでいろいろなモードでも使えるので、使い勝手も高く、ゲームもするクリエイターに向いた機種です。
まずはレビューのまとめをどうぞ。
良い点
・16インチと大画面で、画面アスペクト比が16:10と縦に長い
・アルミニウムユニボディでおしゃれ・剛性も高い
・CPUやメモリ、SSDが最新
・インテル製外部GPU搭載
・2 in 1 PCで使い勝手が高い
・ディスプレイ解像度が2.5Kと高く、sRGB 100%
・WEBカメラが高画質FHD
・スピーカーが4つありオーディオも高品質
・Wi-Fi 6E対応
・Thunderbolt 4が2つ搭載
・SDカードリーダーあり
残念な点
・有線LANポートがない
・メモリやSSDの空きスロットがない(カスタマイズできない)
Contents
Yoga 770i 16型インテルのスペックレビュー
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | インテルArc A370M |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 光沢あり sRGB 100% タッチ |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
オーディオ | ドルビーアトモス、スピーカー×4 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD 1080p |
寸法(幅×奥行×高さ) | 361.51 × 249.65 × 19.2㎜ |
重さ | 2.16㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約20時間 100W |
保証 | 1年間 |
付属 | ペン |
価格 | 18.2万円~ |
<※Core i5-12500Hは執筆時現在未販売ですが、仕様書に記載されているため、本サイトでも記載しています。販売されるかどうかは分かりません
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル12世代CPUで、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズが搭載です。通常のPシリーズよりも大きく性能が上がっており、よりヘビーなタスクもこなせます。
メモリも最新のLPDDR5-4800MHzで、動作周波数(MHz)が高く、最大32GBと大容量です。以前はクリエイターPCでも最大メモリ16GBが主流でしたが、2022年に入り大きくなりましたね。私は昔から文句を言っていったのですが、ガチのクリエイター向けの機種は、32GBくらいないと「快適」に使いにくいと思います。
ストレージはSSD PCIe 4.0で、こちらも最新モデルです。1TBと大容量なので、多くのデータも保存しやすいです。
グラフィックはインテルArc A370Mが搭載で、最大で内蔵グラフィックスのIris Xeの2倍くらいの性能だと言われています。軽めのゲームはもちろん、クリエイティブワークがしやすくなっています。
ディスプレイは2.5KのWQXGA IPS液晶で、マルチタッチ、光沢ありになります。
色域はsRGB 100%と画像編集に向いていますが、このクラスのPCならDCI-P3 100%もあればよかったですね。
ノートパソコンのコアスペックは高い性能なので、十分なスペックだと思います。
その他の性能はWindows 11 Homeに、Wi-Fi 6E対応、高画質1080pのWEBカメラ搭載、顔認証にも対応しています。
オーディオは高品質なドルビーアトモスで、2Wの高音スピーカー2つと、3Wの低音スピーカーが2つになっており、ハイエンドタブレット並みの音響です。
バッテリーは4セル・99.99Whrとかなり大きく、最大約20時間のバッテリー駆動時間となっています。筐体は2.16㎏と重いですが、これだけ大きなバッテリーが搭載していたら、実用性が高くなるので、この重量でも良いと思います。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。
ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。
12世代CPU | Evo | DDR5 | PCIe 4.0 |
〇 | × | 〇 | 〇 |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | 素材 | Dolby Atmos | 全方位360°マイクが4つ |
〇 | アルミニウム | 〇 | × |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 18時間以上バッテリー | |
〇 | 顔認証 | 〇 |
Evoプラットフォーム認証は、100機種以上販売しているLenovoでも数機種しかないほどのものになります。
全方位マイク4つ搭載はビジネスモデルのThinkPadのハイエンドモデルに搭載していますが、YogaやIdeaPadには見当たらないですね。
総合的に見て、細かい部分までハイエンドスペックになっています。
兄弟モデルとの比較
<左/本機種・右/770i 14インチ>
通常は旧モデルと比較するのですが、本機に旧モデルがないので(Yoga Slim 760 Pro 16 AMDと言う機種はありますが・・・)、兄弟モデルのYoga 770i 14型と比べます。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Yoga 770i 14 | |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
Core i5-1240P Core i7-1260P |
メモリ | 32GB | 16GB |
ストレージ | SSD 2TB | SSD 1TB |
GPU | Arc A370M | Iris Xe(内蔵グラフィックス) |
ディスプレイ | WQXGA IPS 光沢あり sRGB 100% |
2.8K OLED 10bit(最大10.74億色) DCI-P3 100% |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 20時間 | 12時間 |
重量 | 2.16㎏ | 1.46㎏ |
Evo | ? | 〇 |
価格 | 18.2万円~ | 14.8万円~ |
Yoga 770i 14インチも本機と同じく最新機種で、CPUやメモリ、SSDなど最新のパーツが使用されています。
違いは、こちらです。
・本機はハイパフォーマンスモデルのCPU搭載
・最大メモリが32GB
・SSDが2TB
・Arc A370M搭載
・バッテリー駆動時間が8時間長い20時間
比較機種の方がスペックが高い部分はこちらになります。
・比較機種の方がディスプレイが高品質
・比較機種の方が700g軽い
・比較機種の方はEvoプラットフォーム認証を得た機種
です。本機種はEvo認証かどうかわからないので、確認中です。
Yoga 770i 16型の特徴
4辺狭額ベゼルの本機は画面比91%と大きく、ベゼル(画面の黒い枠)が細いです。上部は6.85㎜、左右3.3㎜、そして下部は10.7㎜となっています。かなり細いです。
ベゼルが細いという事は筐体もコンパクトで、
・幅 361.51㎜
・奥行き 249.65
・厚さ 19.2㎜
と、15.6インチとほぼ変わらない寸法です。
例えばThinkPad E14 Gen 3(画面アスペクト比16:9)と比べてみると、ほぼ同じくらいの寸法です。
幅 | 奥行 | 高さ | 重さ | |
本機 | 361.5㎜ | 249.65㎜ | 19.2㎜ | 2.16㎏ |
ThinkPad E14 Gen 3 | 365㎜ | 240㎜ | 18.9㎜ | 1.78㎏ |
本機はアスペクト比が16:10と縦に長いので、奥行きは若干伸びますが、それでも約9㎜の違いですね。
重さはさすがに15.6インチ並みとはいきませんが、グラフィックボードもついて2.16㎏なら、軽くないですが重たくもないと思います。
アルミニウム素材を使用した天板で、シンプルにロゴがあるだけです。
同じくアルミニウム素材の底面カバーには、大きな通気口があります。エアフローも良さそうですね。
ウーファーも左右に1つずつあります。
エッジ付近には大きな排気口があります。
<出荷されるのは日本語キーです>
キーボードはテンキー・バックライト付きで、タッチパッドは135㎜×80㎜になり、大きいので操作性が高いです。
キーボード上部に2.0Wスピーカーが2つと、底面に3.0Wスピーカーが2つあり、オーディオはドルビーアトモスになります。Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。
オーディオは品質が高いですね。
ユニボディの美しい筐体
ユニボディとは1つのパーツを使って構成したボディで、いくつものパーツをくっつけて作った機種に比べ見た目も良く、耐久性も高いです。また、アルミニウム素材を使用しており、耐久性も高く、熱やたわみにも強いです。
本機はエッジが丸くなっており、すっごくおしゃれです。デザイン性が高く、妥協がないボディです。
ボディラインが、美しいですね。Yogaは性能だけじゃなく、外観やその他のスペックにも力を入れていますね。
2 in 1 PC
2 in 1 PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様に使用したりできるタイプのPCになります。16インチの2 in 1 PCは、珍しいですね。初めて見たかもしれません。
<タブレットモード>
移動中の車内やカフェで使うときは、タブレットモードだと場所を取らないので使いやすいです。また、4096段階の筆圧を感知するLenovoデジタルペンも付属しており、簡単な絵を描いたりメモを取ったりもできます。
ただし16インチとかなり大きいので、小型モデルよりも使いにくいです。
<テントモード>
ベッドやソファに寝転がって使うとき、テントモードだと底面にある吸気口を塞がないので、本体が熱くなりにくいです。
また、スピーカーがキーボード上部と底面の2か所にあるので、テントモードで映画を見たり、音楽を聴いても、音が聞きやすいです。一般的なモデルはキーボード面のみにスピーカーがあるので、このモードで聞くと音が画面と反対側に行ってしまうんです。
<スタンドモード>
タブレットモードだと光が反射して見にくい時や、ディスプレイをもっと近づけたいときに有効なスタンドモードです。
いろいろな形状にできるので、今いる状況に合う形にでき、どこででも快適に使いやすいです。
Webカメラ回り
ベゼル上部はノッチになっており、カメラなどがある部分のみ大きく、その他のパーツは細くなっています。
この部分には高画質のFHD 1080p Webカメラやマイク、ライト(カメラ使用時に光る)、IRカメラにプライバシーシャッターがあります。
一般的なWebカメラはHD画質の720pですが、本機にはFHD画質のカメラがあるので、相手に映し出される自分の映像が良くなります。Web会議が多い人や、オンラインレッスンの先生などは、今まで外付けカメラを使っていたと思いますが、本機ならこのままでも十分だと思います。
CPU
Core i5-12500H | Core i7-12700H | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 4 | 6 |
Eコア | 8 | 8 |
スレッド | 16 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア最大周波数 | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア基本周波数 | 2.5GHz | 2.3GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz | 3.5GHz |
GPU実行ユニット | 80 | 96 |
ベースパワー | 45W | 45W |
Maxパワー | 95W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
また、本機搭載のCPUは、末尾がH「ハイパフォーマンスモデル」になっているので、Maxパワーも大きく、通常モデル・Pシリーズよりも高性能です。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7-11800H | |
Core i7-1270P | |
Core i7-1260P | |
Core i9-10855H | |
Core i7-1165G7 |
性能は、ハイエンドデスクトップCPU並みですね。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは8000を、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-11850H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Core i7-1165G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-11850H | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11500H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800U |
グラフィックス
グラフィックスは内蔵グラフィックスのIris Xeと、外部GPUのIntel Arc A370Mになります。
インテルArcはローエンドモデルの独立型GPUで、Arc 3、上位モデルのArc 5、そして最上位モデルのArc 7があり、本機にはArc 3が搭載です。
仕様は以下になります。
Arc A370M | |
開発コード | Alchemist |
マイクロアーキテクチャ | Xe HPG |
Xeコア | 8 |
レンダリングスライス | 2 |
レイトレーシングユニット | 8 |
Xe Matrix Extensions エンジン | 128 |
Xe ベクトルエンジン | 128 |
ベース周波数 | 1550MHz |
メモリ | GDDR6 4GB |
メモリインターフェイス | 64bit |
メモリ帯域幅 | 112GB/s |
メモリ速度 | 14Gbps |
TGP | 35-50W |
一通り、最新のグラボに搭載している機能は搭載しており、AV1形式のエンコードやデコードをハードウェアアクセラレーションもできます。
ゲーマーやクリエイター向けのグラボになっています。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WQXGA | あり | IPS | 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1200:1 | sRGB 100% | 170° | Dolby Vision ブルーライト軽減 |
WQXGA | 解像度は2560×1600ドット |
---|---|
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準 |
Dolby Vision | Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
ディスプレイは高画質2.5KのWQXGAで、コントラスト比は1200対1と高く、輝度は400ニトとなっています。
2.5Kと高解像度でより見やすく、画面アスペクト比は16:10と縦に長いので、16インチと言っても17インチ並みの情報が表示されます。一目で見て取れる情報が多いので、作業効率曲がりますね。
コントラスト比は一般的なモデルが700~800対1くらいですが、本機1200対1と高く、Dolby Vision(HDR)にも対応しているので、より力強い描写が可能でくっきりシャープになっています。
<左・HDR オン/右・HDRオフ>
また、輝度も400ニトもあるので、屋外の明るい場所でも使いやすいほどです。
<左・NTSC 45%/右・sRGB 100%>
色域は画像編集向きのsRGB 100%で、一般的なNTSC 45%に比べより正確な色が描写されます。
液晶は光沢ありなので、反射しやすいですがより明るく鮮やかに見えます。タッチパネルディスプレイはほぼすべて光沢ありになります。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機には最新のLPDDR5-4800MHzが搭載で、処理速度がかなり速いメモリです。メモリの処理速度が速いので、重たいデータも今まで以上にサクサク表示できるし、編集作業もサクサクです。
ただし、オンボードで増設はできません。16インチなのでメモリスロット2つにしてくれたら、カスタマイザーにも嬉しかったですね。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージも最新のPCIe 4.0×4が搭載で、旧モデルのPCIe 3.0より帯域幅が倍になり、データ転送速度の最大値も倍になっています。
SSDはスロットが1つだけなので、増設はできません。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル・99.99Whrと大容量で、最大約20時間のバッテリー駆動時間になります!一般的なPCには約40Whrから、大きくても70Whr前後なので、かなり大きいです。
ただし、クリエイティブワークをしたり、ゲームをするとここまでもたないので、長時間外出される場合は、充電アダプタの持ち運びも必要です。
また、電源は100Wと、こちらも大きいです。パワフルですね。
インターフェイス
右側面インターフェイスはマイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック、USB3.2 Gen1、電源ボタンになります。
左側面インターフェイスはHDMI、USB3.2 Gen1(Powered USB)、Thunderbolt 4が2つ、そして4-in-1メディアカードリーダーになります。
本機はThunderbolt 4が2つあるので使い勝手が高く、SDカードリーダーもあるので一眼を使うクリエイターにも使いやすいです。
Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
Yogaは薄い機種が多いので、インターフェイスは少なくないですが多くもないです。有線LANポートもあれば、良かったかなと思います。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・Yoga Slim 760 Po・ThinkPad X1 Extreme Gen 5>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Yoga Slim 760 Pro | X1 Extreme Gen 5 | |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
Ryzn 7 5800H | Core i7-12700H/12800H Core i9-12900H |
メモリ | LPDDR5 32GB | DDR4 16GB | DDR5 64GB |
ストレージ | SSD 1TB PCIe 4.0 | SSD PCIe 3.0 | SSD×2 PCIe 4.0 |
グラフィックス | Iris Xe Arc A370M |
GTX 1650 RTX 3050 |
RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 Ti RTX 3080 Ti |
ディスプレイ | WQXGA sRGB 100% |
WQXGA sRGB 100% |
WUXGA / WQXGA WQUXGA Adobe RGB 100% |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E、5G LTE |
バッテリー | 99.99Whr/20時間 | 75Whr/9時間 | 90Whr |
重量 | 2.16㎏ | 2.08㎏ | 1.88㎏ |
価格 | 18.2万円~ | 13.1万円~ | 32.7万円~ |
似たような機種を集めましたが、スペックは価格に比例しています。
本機・・・最新スペック搭載で、一番の目玉はインテルのグラフィックボードが搭載している点です。メモリ容量も大きく、この品質のクリエイターPCとしては価格も高くない。バッテリー駆動時間が長く、この中では唯一の2 in 1 PC
・Yoga Slim 760 Pro・・・唯一Ryzen搭載モデルで、エントリ―クラスのRTX 3050も搭載可能。メモリやSSDは最新じゃない(2021年モデルなので一応新しい機種)ですが低価格。
・ThinkPad X1 Extreme Gen 5・・・Lenovo最高級ハイエンドモデルで、仕事で毎日画像・動画編集、もしくはCADなどを使う人向け。価格は高いが、こだわり尽くした最高級品です
まとめ
良い点
・16インチと大画面で、画面アスペクト比が16:10と縦に長い
・アルミニウムのユニボディでおしゃれ・剛性も高い
・CPUやメモリ、SSDが最新
・インテル製外部GPU搭載
・2 in 1 PCで使い勝手が高い
・ディスプレイ解像度が2.5Kと高く、sRGB 100%
・WEBカメラが高画質FHD
・スピーカーが4つありオーディオも高品質
・Wi-Fi 6E対応
・Thunderbolt 4が2つ搭載
・SDカードリーダーあり
残念な点
・有線LANポートがない
・メモリやSSDの空きスロットがない(カスタマイズできない)
総合評価
最新のインテル第12世代CPU搭載で、メモリもLPDDR5、SSD PCIe 4.0と高い性能です。ディスプレイも16:10と縦に長く、より多くの情報が表示され、sRGB 100%、Dolby Vision対応と品質も高めです。
16インチと大きいので、タブレットモードの時に片手で持ってメモを取ったりはできませんが、スタンドモードやテントモードでは大画面で迫力ある映像が楽しめます。
グラフィックボードもあるので、クリエイティブワークや軽めのゲームもしやすく、用途が広がるPCです。
個人的に残念だなと思うところは、カスタマイズが一切できないところです。この大きさのPCならスロットを増やすことは容易ですが、あえて空きスロットを作らなかったところを見ると、「自分で増設せずに、必要ならスペックが高いモデルを買ってね」という事だと思います。
バッテリーは99.99Whrと大容量なので、外出先でちょっと使うという人にも使いやすいですね。