Ryzen 6000シリーズ搭載の本機種は、全体的な性能が上がっており、旧モデルから欠点が大きく改善された機種です。
ディスプレイは本格派プロ向けの品質で、OLED液晶、そして10.74億色対応となっています。
Wi-Fi 6EやUSB4にも対応しているので、今まで「インテルモデルじゃないと」と思っていた層にも満足が行くと思います
まずはレビューのまとめをどうぞ。
良い点
・Ryzen 6000シリーズ搭載で高性能
・メモリも最新で、動作周波数がかなり高い
・SSDも最新のPCIe 4.0
・アルミニウムユニボディでおしゃれ・耐久性も高い
・画面比が16:10で、14型でも15型並みの情報が表示される
・2.8K OLED液晶と高品質ディスプレイ
・10bit 10.74億色対応
・Wi-Fi 6E対応
・USB4搭載
残念な点
・インターフェイスがミニマム
・重量が普通
Contents
Yoga 770のスペックレビュー
CPU | Ryzen 5 6600U Ryzen 7 6800U |
---|---|
メモリ | LPDDR5 16GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) アスペクト比 |
2.8K OLED Dolby Vision、HDR500、90Hz、マルチタッチ 16:10 |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
オーディオ | ドルビーアトモス、4スピーカー、ノイズキャンセリングマイク |
生体認証 | 顔認証 |
Webカメラ | FHD 1080p |
カラー | ストーンブルー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 316.66 × 220.25 × 17.35㎜ |
重さ | 1.42㎏ |
バッテリー | 71Whr・最大17時間 |
保証 | 1年間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 13.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、最新のRyzen 6000シリーズになります。アーキテクチャがZen 3+になりUSB4に対応したり、内蔵グラフィックスがレイトレ対応など、+アルファの性能も高くなっています。
メモリはLPDDR4-6400MHzが搭載で、ライバルのインテル12世代CPUよりも対応周波数がかなり高くなっています。周波数が高いと処理速度が上がるので、よりサクサクと重たいデータも扱えます。
ストレージも最新のPCIe 4.0で、旧モデルに比べ帯域幅が倍になったので、データ転送速度もかなり速くなっています。
内蔵グラフィックスはRyzen 5000シリーズに比べると、最大で2倍になっているとのことです。高性能ですね。
ディスプレイは2.8K OLEDで、輝度は400ニトと明るく、色域はDCI-P3 100%と広いです。Dolby VisionとHDR500にも対応しており、10bit 10.74億色と業務用モニターレベルですね。
リフレッシュレートも90Hzなので、軽いゲームならぬるぬるです。
ノートパソコンのコア性能であるCPUやメモリ、ストレージにディスプレイの品質が高い、ハイエンドモデルですね。
その他のスペックはWindows 11 Home、Wi-Fi 6Eに対応、オーディオにもこだわっておりドルビーアトモス+4つのスピーカー搭載、そして、USB4も搭載しています。
Webカメラも高画質のFHD 1080pになり、顔認証対応でサインインも一瞬、バッテリーは大容量71Whr・最大17時間のバッテリー駆動時間になります。
重量は14インチの平均である1.4㎏とほぼ同じの1.42㎏で、軽くないですが重くないです。バッテリー容量が71Whrと大きくて1.42㎏なので、これはこれで良いと思います。
総合性能が高い機種です。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。
ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。
Ryzen 6000シリーズ | USB4 | LPDDR5 | PCIe 4.0 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | 素材 | Dolby Atmos | 全方位360°マイクが4つ |
〇 | アルミニウム | 〇 | × |
生体認証 | 重量1.2㎏前後 | 18時間以上バッテリー | |
指紋センサー | × | △ |
USB4が搭載したAMDモデルはまだほとんどなく、執筆時現在、本機とThinkBook 13s Gen 4 AMDにのみ搭載しています。
全方位マイク4つ搭載はビジネスモデルのThinkPadのハイエンドモデルに搭載していますが、YogaやIdeaPadには見当たらないですね。
バッテリーは最大17時間なので、もうちょっとで「18時間以上」になりましたが、少し及ばずです。
全体的に見て、ハイエンドモデルですね。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Yoga 760>
旧モデルのYoga 760との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Yoga 760 | |
CPU | Ryzen 5 6600U Ryzen 7 6800U |
Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
メモリ | LPDDR5 16GB | LPDDR4X 16GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | SSD PCIe 3.0 |
ディスプレイ | 2.8K OLED DCI-P3 100% 16:10 |
FHD IPS sRGB 100%相当 16:9 |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 17時間 | 19.9時間 |
重量 | 1.42㎏ | 1.41㎏ |
寸法 | 316.66 × 220.25 × 17.35㎜ | 320.4 × 214.6 × 15.7㎜ |
価格 | 13.8万円~ | 9.8万円~ |
変更点です。
・Ryzen 5000から最新の6000シリーズに
・メモリがLPDDR4Xから最新のLPDDR5に
・SSDがPCIe 3.0から最新の4.0に
・ディスプレイが16:10になり、2.8K OLEDになった
・色域がより広いDCI-P3 100%になった
・Wi-Fi 6が6Eに
・HD 720p Webカメラが高画質のFHD 1080pに
・HDMIとUSB4、microSDカードリーダーが追加
・10g重くなった
・筐体がちょっと大きくなった
プロセッサーの性能を表すCinebench R23です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 6800U | |
---|---|
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 6600U |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 6800U | |
---|---|
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 6600U |
Yoga 770 AMDの特徴
超狭額ベゼルの本機種は、ベゼル(画面の黒い枠)幅が上6.84㎜、左右2.8㎜、下10.1㎜とめちゃくちゃ細いです。
ベゼルが細いという事は筐体が小さいのですが、
・幅 316.66㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行 220.25㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ17.35㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
となっています。ディスプレイが大きくなったので旧モデルより少し大きくなっていますが、それでもかなりコンパクトです。
上ベゼルはノッチ(カメラ部分のみ大きくしている)になっているので、このおかげで細く見えますね。このノッチ部分には、FHD 1080p Webカメラ、プライバシーシャッター、カメラ使用時に光るライト、顔認証用のIRカメラがあります。
Webカメラは高画質のFHDなので(一般的なモデルはHD画質)、今までは仕事用に外付け高解像度カメラを使っていた人も多いと思いますが、このままで十分ですね。
本機で一番驚かされる点は、この筐体ですね。エッジが丸いアルミニウムユニボディで、デザイン性も高く、傷や熱、たわみにも強いです。ユニボディとはつなぎ目がない、1つのパーツで作られたボディです。
近未来的なボディラインで、さすが「Yoga」と言った筐体です。
天板はシンプルで、「YOGA」と「LENOVO」のロゴがあるだけです。
幅広い通気口があり、がっつりとフレッシュエアーを吸い込んでくれそうです。排気口はベゼルそばにあります。
キーボードはバックライト付きの84キーで、タッチパッドは75㎜×120㎜と大きいので、操作性が高くなっています。
スピーカーは底面に2つとキーボード横に2つの計4つで、2Wのツイーター(高音)が2つ、2Wのウーファー(低音)が2つあります。
オーディオはDolby Atmosで、一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。
音響も高いスペックですね。
2 in 1 PC
2 in 1 PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様に使用したりできるタイプのPCになります。
<タブレットモード>
移動中の車内やカフェで使うときは、タブレットモードだと場所を取らないので使いやすいです。また、4096段階の筆圧を感知するLenovoデジタルペンも付属しており、簡単な絵を描いたりメモを取ったりもできます。
<テントモード>
ベッドやソファに寝転がって使うとき、テントモードだと底面にある吸気口を塞がないので、本体が熱くなりにくいです。
<スタンドモード>
タブレットモードだと光が反射して見にくい時や、ディスプレイをもっと近づけたいときに有効なスタンドモードです。
高性能Ryzen 6000シリーズ
Ryzen 5 6600U | Ryzen 7 6800U | |
アーキテクチャ | Zen 3+ | Zen 3+ |
製造プロセス | 6nm | |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
キャッシュ | 16MB | |
基本クロック | 2.9GHz | 2.7GHz |
ブーストクロック | 4.5GHz | 4.7GHz |
TDP | 15-28W |
旧シリーズのRyzen 5000は上位モデルのみZen 3で、通常モデルはZen 2でしたが、今現在発表されているRyzen 6000シリーズは、すべてがZen 3+になっています。
Zen 3+の主な特徴です
・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能は約2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応
今まではUSB4はインテルモデルのみに搭載していましたが、Ryzen 6000シリーズからようやくUSB4に対応したので、インテルモデル並みに使いやすくなりました。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 6800U | |
---|---|
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-11500H | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 6600U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 7 6800U | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11500H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 6600U | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5500U |
Ryzenは以前からマルチコアが高くシングルコアは低めでしたが、Ryzen 6000シリーズになり、マルチコアもシングルコア性能も上がっていますね。
性能が高くなったインテル第12世代と比べても、マルチコアはぶっちぎりに高性能で、シングルコアもインテルに近い数値になっていますね。
グラフィック性能
グラフィックは内蔵グラフィックスで、Ryzen 5 6600UがRadeon 660M、Ryzen 7 6800UがRadeon 680Mになります。
発売されたばかりのプロセッサーでデータがないので、入手次第情報をアップデートします。
ディスプレイ
解像度 | 光沢/液晶 | アスペクト比 | 輝度 |
2.8K | あり/OLED | 16:10 | 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
100000:1 | DCI-P3 100% | 170° | Dolby Vision HDR500 90Hz、タッチ |
2.8K | 解像度は2880×1800ドット |
---|---|
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
Dolby Vision | Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
ディスプレイの画面比は16:10と縦に長く、14インチとは言え15インチ並みに表示されます。一目で見て取れる情報が多いので、作業効率も高くなります。
ディスプレイは高解像度の2.8K OLED液晶で、コントラスト比は10万対1とかなり高くなっています。一般的なIPS液晶だと700~800対1なので、いかに高いかわかると思います。
<左・HDRオフ/右・HDRオン>
また、OLED液晶は完全な黒を再現できる液晶で、HDR500(ハイダイナミックレンジ)対応と、メリハリのある力強い、そしてより引き締まった描写が可能です。
輝度も400ニトと高いので、日の当たる屋外での作業もしやすいですね。
色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%で、広い色域になります。映像編集をするプロ向けの色域です。また、10bit 10.74億色対応で、業務用モニターレベルですね。
リフレッシュレートも90Hz(1秒間に最大90コマ更新)なので、より細かな編集もしやすそうです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはなんと、LPDDR5-6400MHzです!!インテルCPUは5200MHzまでの対応ですが、Ryzen 6000シリーズはすごいですね。この動作周波数(MHz)が高いと処理速度が速くなるので、より重たいデータも扱いやすくなります。
ただし、メモリはオンボードで、増設はできません。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージも最新のPCIe 4.0×4が搭載で、旧モデルのPCIe 3.0より帯域幅が倍になり、データ転送速度の最大値も倍になっています。今までもかなり速かったですが、それ以上の速度です。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
Ryzen 5000シリーズもWi-Fi 6には対応していましたが、Ryzen 6000シリーズよりようやくWi-Fi 6Eに対応したので、同じくインテルモデルの様に使いやすくなっています。
Wi-Fi 6Eは、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので、最大5GHzでの通信になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル・71Whrと大容量で、最大バッテリー駆動時間は約17時間になります。大容量バッテリーなので、駆動時間が長いですね。外出時も安心してがっつり使えますね。
また、急速充電にも対応しており、約2時間で満充電になります。
インターフェイス
左側面インターフェイスはHDMI、USB 3.2 Gen2 Type-C (DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)、USB4 Type-C (DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)、そしてmicroSDカードリーダーです。
右側面インターフェイスはマイク/ヘッドフォンジャック、USB 3.2 Gen 1、そして電源ボタンです。
Powerdelivery対応USBは、5V、9V、15V、20Vの電圧に対応した電力を供給できるので、スマホやタブレットだけじゃなく、例えばNintendo Switchやモニターなどにも給電できます。
そして、Ryzen 6000シリーズからUSB4に対応し、以下のような機能があります。
・最大データ転送速度が40Gbps
・DisplayPort Alt Modeでの映像出力機能(接続1台)
・最大100Wの供給が可能
・最大伝送距離0.8m(USB4 20Gbpsケーブル使用時は2m)
インターフェイスはミニマムですが、USB4があるので使い勝手が高いです。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・X1 Carbon Gen 10・ThinkBook 14 Gen 4>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | ThinkBook 14 Gen 4 | |
CPU | Ryzen 5 6600U Ryzen 7 6800U |
Core i5-1240P/1250P Core i7-1260P/1270P/1280P |
Core i3-1215U Core i5-1235U/1240P Core i7-1255U/1260P |
メモリ | LPDDR5 16GB | LPDDR5 32GB | DDR4 40GB |
ストレージ | SSD ×1 PCIe 4.0 |
SSD ×1 PCIe 4.0 |
SSD×2 PCIe 4.0 |
グラフィックス | Radeon 660M Radeon 680M |
Iris Xe | Iris Xe GeForce MX550 |
ディスプレイ | 2.8K OLED 画面比16:10 |
WUXGA、WQUXGA IPS 2.8K OLED 画面比16:10 |
FHD 画面比16:9 |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6、LTE | Wi-Fi 6/6E |
バッテリー | 17時間 | 24.9時間 | 7.7時間 |
重量 | 1.42㎏ | 1.12㎏ | 1.4㎏ |
価格 | 13.8万円~ | 22.5万円~ | 9.7万円~ |
各機種の特徴です。
本機種・・・Ryzen 6000シリーズ搭載でクリエイター向けディスプレイが搭載、そしておしゃれな筐体です。1.42㎏と平均的な重さですが、バッテリー駆動時間も長めで、このクラスのPCにしては安い
ThinkPad X1 Carbon Gen 10・・・Lenovoのフラッグシップ ビジネスノートで、超軽量コンパクト、そしてバッテリー駆動時間も長め。同じく2.8K OLED液晶も選べ、ビジネスに「あったらうれしい機能」満載
Thinkbook 14 Gen 4・・・唯一ディスプレイのアスペクト比が16:9ですが、メモリの増設が可能で、大きなデータを扱う人に嬉しい。色域はsRGB 100%で、画像編集をするクリエイターに合う
まとめ
良い点
・Ryzen 6000シリーズ搭載で高性能
・メモリの動作周波数がかなり高い
・SSDも最新のPCIe 4.0
・アルミニウムユニボディでおしゃれ・耐久性も高い
・画面比が16:10で、14型でも15型並みの情報が表示される
・2.8K OLED液晶と高品質ディスプレイ
・10bit 10.74億色対応
・Wi-Fi 6E対応
・USB4搭載
残念な点
・インターフェイスがミニマム
・重量が普通
総合評価
全体的な性能が高く、インターフェイスが少ない点を除けば、特に文句を言える点もないと思います。
パソコンのコアスペックであるCPUとメモリ、ストレージは最新の高性能パーツを使用しており、申し分ないと思います。
特にディスプレイの品質が高く、業務用モニタークラスのスペックがあり、本格派のプロも満足いくと思います。
おしゃれなアルミニウムのユニボディで、曲線美が美しい筐体で、スペックだけじゃなくすべてにおいてこだわり尽くしたモデルです。
筐体が薄いのでインターフェイスが少ないですが、USB4もあるので、室内で使う時も使いやすくなっています。