Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型AMDの実機レビュー

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Ryzen AIが搭載したRyzen 8000シリーズ搭載の、2 in 1 PCです。

パワフルな機種でCPUもグラフィック性能も高く、バッテリー駆動時間も長めなので外出先で重たい作業をする人にも合います。

また、ペンの書き心地が良く、Windows 標準搭載のメモを使ってメモ取りもしやすかったです。

レビュー機は当サイトの購入品で、スペックはRyzen 5 8640HS、メモリ16GB、SSD 512GBになります。

サクッと概要を見たい方、そして動画編集の具合を見たい方はこちらの動画をどうぞ。

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Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型(AMD)のスペック

CPU Ryzen 5 8640HS
Ryzen 7 8840HS
メモリ LPDDR5X-6400 16GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) WUXGA IPS/OLED
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証、指紋センサー(オプション)
WEBカメラ IR+1080p FHD
オーディオ ドルビーアトモス、2Wスピーカー×2
寸法(幅×奥行×高さ) 317.72 × 222.13 × 16.64mm
重さ 約1.49㎏
バッテリー(JEITA 3.0)
JEITA 2.0
最大約11.8時間(動画再生時)
最大約16.6時間
標準保証 1年間
付属 Lenovo デジタルペン
価格 10.4万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 8000シリーズで、Ryzen AIが搭載した機種になります。インテル14世代CPU同様にAIに力を入れた機種で、今後作業をするのに必須になってくる機能です。

グラフィック性能も高くGTX 1650並みの性能なので、グラボがない機種ですが画像編集や動画編集などもしやすくなっています。

メモリはLPDDR5X-6400MHzと高い周波数で、オンボード16GBになります。動作周波数が高いと処理速度が速いので、サクサク使えます。

ストレージはSSD PCIe 4.0で、512GBか1TBになります。最新のストレージでデータ転送速度が速く、パソコンの起動も爆速です。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。14インチでも大画面に感じるので、どこででも作業がしやすいです。

解像度はWUXGA(1920×1200ドット)のみですが、IPS液晶とOLEDディスプレイの2種類があり、タッチパネルになります。

IPS液晶モデルは低価格PCに採用されるスペックで、Yoga 7にこれはどうなんだ?と思いますが、代わってOLEDディスプレイはデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%の色域で、10bit・10.74億色の発色が可能でHDR500にも対応です。

その他のスペックは、OSはWindows 11 HomeかProが選べ、最新のWi-Fi 6Eに対応、Webカメラは高画質FHDで顔認証用のIRカメラもあります。ドルビーアトモスに対応した2Wスピーカーが2つあり、デュアルマイクも搭載です。

2 in 1 PCでどこででも使いやすく、Lenovoデジタルペンも付属しているのでメモ取りやお絵かきも可能です。

コンパクトで最大バッテリー駆動時間は約11.8時間と長いので、外出先でもがっつりと作業ができますが、バッテリーが71Whrと大きいこともあり、14インチで1.49㎏若干重ためです。

インターフェイスはいつものYogaで、USB Aが1つとUSB Type-Cが2つ(USB4とUSB 3.2 Gen 2)、そしてHDMIとマイク/ヘッドホンジャックになります。

 

 

公式サイト

 

2024年のトレンドと比較

2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

Ryzen 8000 DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
USB 4 生体認証 重量1.4㎏前後 バッテリー10時間以上
×

重量以外は、すべて〇ですね。

 

 

旧モデルとの比較

<左/本機種・右/旧モデル>

旧モデルのYoga 7 Gen 8との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 旧モデル
APU Ryzen 5 8640HS
Ryzen 7 8840HS
Ryzen 5 7535U
Ryzen 7 7735U
メモリ LPDDR5X-6400 16GB LPDDR5‐6400 16GB
ストレージ SSD 1TB
ディスプレイ WUXGA IPS/OLED WUXGA/2.8K OLED
無線 Wi-Fi 6E
バッテリー(JEITA 2.0) 16.6時間 14.4時間
重量 1.49㎏
寸法 317.72 × 222.13 × 16.64mm 317.87 × 222.5 × 16.49mm

変更点です。

・APUがRyzen 7000から8000シリーズに
・メモリがLPDDR5Xに
・2.8Kがなくなり、IPS液晶が追加
・バッテリー駆動時間が約2.2時間伸びた

 

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 8840HS  25148
Ryzen 7 7735U  21486
Ryzen 5 8640HS  21222
Ryzen 5 7530U  17310

性能は大きくアップしていますね。

それでは、本機の特徴をご紹介します。

 

AIエンジン付きRyzen 8000シリーズ搭載

Ryzen 8000シリーズ

Ryzen 5 8640HS Ryzen 7 8840HS
製造プロセス 4nm
アーキテクチャ Zen 4
Ryzen AI
コア/スレッド 6/12 8/16
L3キャッシュ 16MB
ベースクロック 3.5Hz 3.3GHz
ブーストクロック 4.9GHz 5.1GHz
GPUコア 8 12
TDP 28W(20W~30W)

アーキテクチャはZen 4になり、主な特徴はこちらです。

・Zen 3の改良版
・L2キャッシュ増量
・ディープラーニング性能の向上
・Zen 3に比べIPCが約14%アップ

Zen 4はレイテンシの短縮とスルートップの向上を目的に作られており、順当に開発されていますね。

また、Ryzen 8000シリーズはRyzen AIというNPUコアがあり、4nmプロセスルールで電力効率が高まっています。最大TDPは30Wと低いですが、高性能です。

以下のベンチマークはRyzen 5 8640HSは当サイトの計測スコアで、Ryzen 7 8840HSは公開されているスコアになります。

まずはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したCPU Markスコア

スコアは21222と高いスコアでした。一般的な事務作業は軽々こなせるほどで、グラボがない機種としてはハイエンドモデルです。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H   33266
Core i9-13900H   29430
Core i7-13700H   27666
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 5 125H  24203
Core i5-13500H  23206
Core i7-1370P  23042
Ryzen 5 8640HS  21222
Core i5-1340P   20922
Ryzen 7 7730U  19034
Core i7-1260P   18691
Ryzen 5 7530U  17704
Core i5-1240P   17318
Core i7-1355U   16378
Core i5-1335U   13220

 

 

Geekbench 6

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したGeekbench 6 スコア

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコア9998、シングルコア2399とシングルコアもマルチコアも高いスコアです。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機 青・・・比較

Core Ultra 7 155H  12749
Core i9-13900H  12608
Core Ultra 7 165H  12545
Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core Ultra 5 125H  10242
Core Ultra 5 135H  10239
Ryzen 5 8640HS  9998
Core Ultra 5 135U  9396
Core i5-1335U  8102
Ryzen 7 7735U  7692

シングルコア性能

オレンジ色・・・14世代 青・・・13世代

Core i9-13900H  2819
Core Ultra 9 185H  2522
Core Ultra 7 165H  2502
Core i7-13700H  2426
Ryzen 5 8640HS  2399
Core Ultra 7 155H  2294
Core Ultra 5 135H  2247
Core i5-1335U  2319
Core i5-13500H  2378
Core Ultra 5 125H  2184
Core Ultra 5 135U  2174

 

Cinebench R23

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したCinebench R23 スコア

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機のスコアはマルチコア10860、シングルコア1653とどちらも伸び悩みましたが、ライバルCPUのCore Ultra 5 125Hと同じくらいの性能でした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  18874
Core Ultra 7 155H  16825
Core i7-13700H  16201
Core Ultra 5 125H  11000
Ryzen 5 8640HS  10860
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U  9033
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251
Core i5-1335U  5104

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 155H  1761
Core i7-13700H  1704
Core i5-13420H  1661
Ryzen 5 8640HS  1653
Core Ultra 5 125H  1646
Core i5-1340P  1532
Core i5-1335U  1514
Core i5-1235U  1472

ちなみにCinebench 2024はマルチコア557、シングルコア95と悪くないスコアでした。Cinebench 2024はあまりデータがないので、集め次第追記します。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したCinebench 2024 スコア

PCMark10

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したPCMark10 スコア

 

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。
・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・ミドルハイ
・3000以上・・・ミドルクラス
・2000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6577
  • Essentialは10622→通常用途やビデオ会議などはかなり使いやすい
  • Productivityは9349→かなり高速に使える
  • Digital content creationは7777→外付けGPU無しではかなり高性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  10622
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core i3-12100  9297
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Core i7-1065G7  8661
Core i5-1235U  8197
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  9349
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 Pro 4350G  7534
Core i3-12100  7214
Ryzen 5 5500U  7209
Core i3-1215U  6570
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U   5372
Ryzen 7 5700U  5282
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 Pro 4350G  4555
Ryzen 5 5500U  4445
Core i3-12100  4289
Ryzen 3 5425U  4240

 

 

高性能内蔵グラフィックス

グラフィック性能は高く、すべてのベンチマークでGTX 1650 Max-Qに近いスコアでした。これだけグラフィック性能が高いとPhotoshopやLightroomもサクサク使えます。

まずは3D Graphics Markのスコアで、本機Ryzen 5 8640HSは6065と高いスコアでした。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測した3D Graphics Markスコア

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Ryzen 7 7735U  5098
Core i7-1165G7  3681
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i5-1235U  2319
Core i3-1215U  2258

 

次はDirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、本機は6614でした。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したFire Strike スコア

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4060  23768
Radeon RX 6600M  19910
RTX 4050  18269
RTX 3060  17853
RTX 2070 Max-Q  15624
RTX 2060 Max-Q 13876
GTX 1660 Ti 13074
RTX 3050 Ti 11768
RTX 3050 10718
GTX 1650 8033
Core Ultra 5 125H 7888
GTX 1650 Max-Q 6861
Arc A350M 6770
Ryzen 5 8640HS 6614

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したNight Raid スコア

Night RaidはCPU内蔵グラフィックス向けのDirectX 12のベンチマークです。

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
Ryzen 5 8640HS  24814
GTX 1650 Max-Q  20322

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したWild Life スコア

Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  51293
RTX 3050  34590
RTX 3050  33448
RTX 3050 Ti  29016
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 5 8640HS 13987

 

ドラゴンクエスト10とファイナルファンタジーXIV のベンチマークで、どちらも標準品質でプレイしています。

ファイナルファンタジーは今までの暁月のフィナーレがダウンロードできなくて、新バージョンの黄金のレガシーになっていたので比較ができませんが、「普通」とのことです。

ドラクエは「とても快適」でした。私の様にホビーとして時々やる分には問題ないスペックです。

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Core i7-1260P  6272
Core i7-1355U  6213

 

 

業務用品質のディスプレイ

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 ディスプレイ

本機のディスプレイは2種類あり、スペックが全然違うので比較しながら紹介です。

OLED IPS
解像度 WUXGA(1920×1200ドット)
色域 DCI-P3 100% NTSC 45%
輝度 400ニト 300ニト
コントラスト比 100,000:1 1500:1
リフレッシュレート 60Hz
光沢 あり
視野角 170° 178°
HDR HDR True Black500
価格差 +9680円 0

ディスプレイはWUXGA(1920×1200ドット)のみになり、インテルモデルの様に2.8K解像度はありません。それでも十分な解像度です。

ディスプレイはIPS液晶かOLEDディスプレイが選べ、はっきり言いますが、このクラスのPCを買うのでIPS液晶はやめた方が良いです。

IPS液晶でも高いスペックのものはありますが、本機に採用されているスペックは4-5万円のPCに搭載するようなものなので、OLEDを選んだほうが良いです。

OLEDはコントラスト比も高く、Dolby VisionにHDR True Black500に対応し、完全な黒が描写できるのでメリハリのある引き締まった色彩が描写できます。

上の画像は本機のWUXGA OLEDと旧モデルの2.8K OLED、そしてNTSC 45%の色域のディスプレイです。旧モデルも10bitでしたが、本機は発色がすごく良いですね。

ちなみに一番右ディスプレイはIPS液晶モデルと同じスペックのものです。全然色が違うでしょ?1万円ほど高くなりますが、Yogaを買うならOLEDがおすすめです。

 

画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示され、今まで以上に一目でより多くの情報を見て取れます。

輝度はOLEDが400ニトで、IPSは300ニトになります。こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

2 in 1 PC

2 in 1 PCとはヒンジが360度回転し、形状を変えることができるパソコンになります。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 テントモード  <テントモード>

テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 スタンドモード

<スタンドモード>

キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 タブレットモード

<タブレットモード>

タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。重さが1.49㎏なので、片手で持ってペンを使うのはきついです。付属のペンはLenovoデジタルペンで、4096段階の筆圧検知があります。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型付属のデジタルペン

ペンはいまだに電池を使用したもので、バッテリーではありません。また、製品到着時は電池が既に中に入っていますが、電池がつかないようにプラスチック片がペンの中に入っています。使用前に一度中を開けて取り出してください。

 

ペンの使い心

書き心地はすっごく良く、グリップ感があるので滑らないし、ボールペンで書いているようでした。また、Windows純正のメモ帳も使いやすく、流れるように書いた文字でも最初の「明日」以外はすべて読み込んで変換してくれました。

実は安っぽいペンだな~って思っていたのですが、書き心地が良ければ問題ないですね。

 

 

高画質FHD Webカメラ+IRカメラ搭載

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 Webカメラ

高画質FHD Webカメラが搭載で、プライバシーシャッターやIRカメラも搭載しています。あっ、上の画像はカメラが傷つかないように張られているシール貼ったままですね。

 

FHDと一般的なPCに採用されるHDじゃ、全然見た目が変わり、より明るく、そして高精細、Web会議などでも印象アップです。

 

ドルビーアトモスに対応した2Wスピーカーが2つ搭載しており、一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。ノイズキャンセリング機能があるデュアルマイクも搭載で、周囲がちょっとくらいうるさくても安心です。

ここ最近IdeaPadをよく使っていたので、久しぶりにYogaの音を聞くと音質はかなり良く聞こえ、ベースもミドルも心地よく音を出します。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 Webカメラ Windowsスタジオエフェクト対応

Ryzen AIがあるので、Windowsスタジオエフェクトに対応しており、背景ぼかしなどの機能もあり、ビデオ通話やオンライン会議もよりしやすくなっています。

また、プライバシーシャッターもあるので、離席中やカメラを使わないときは閉じておくと安心です。

 

 

その他の特徴

 

外観

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 筐体

コンパクトな筐体で、ユニボディのアルミニウムを使用しています。

ユニボディとはつなぎ目のないボディで、1つのパーツから構成しており、耐久性や剛性も高く作るコストもかかります。上位モデルのみに見られる仕様です。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 ユニボディの筐体

ユニボディの筐体はボディラインが美しく、もちろんアルミニウムを使用した筐体で手触りもよく高級感が高いです。ラウンドエッジも採用されており、おしゃれでかわいいですね。

厚さは16.64㎜と薄く、持ちやすさもあります。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型の質量

コンパクトなボディではありますが、質量は1.49㎏(実測1491g)と14インチでは軽いわけじゃありません。ただし、持ち運びしにくい重さでもありません。

 

天板はシンプルで、YOGAとだけロゴがあります。底面には幅広い通気口があり、排熱性能もよいと思います。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 左側面

キーボードは84キーで、バックライト付きになります。主要キーは同じ大きさで、タッチパッドは120×75㎜と大きく、つるつるしていて滑りが良く操作性も高いです。

キーピッチは約19㎜×18.5㎜、キーストロークは1.5㎜となっていますが、打鍵感も若干あり悪くないと思います。

また、本機にはCopilotキーが搭載しています。

Copilotボタン搭載

コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIで、Chat GPTのような使い方もできます。

例えばCopilotで「Lenovoパソコンを購入するのに、おすすめのパソコンレビューサイトは?」と質問したら、当サイトも紹介されました。信頼性が高いAIです(笑)。

冗談はさておき、このボタン1つでいろいろなことができるので、最近はChatGPTじゃなくコパイロットを使うことが多くなりました。

 

インターフェイスはいつものYogaで、USB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)が1つと、USB4(データ転送速度40Gbps)とUSB 3.2 Gen 2 Type-C(データ転送速度10Gbps)、そしてHDMIとマイク/ヘッドホンジャックになります。

USB4があるのでデータ移動もサクサクできますが、数が少ないのでケーブルが多い人はドックが必須になります。また、SDカードリーダーがないので、筆者の様に一眼を使う人はカードリーダーを別途購入しないといけません。

 

 

片手で開けることができる

角度によっては筐体が持ち上がることもありましたが、指一本でディスプレイを開くことができます。

これ、すっごく重要なんですよね。カフェに行ったときとか、片手に何か持っているときでもサッと開いて使うことができます。

 

 

排熱性能

Lenovo Vantageの電源設定

電源モードを最高の「パフォーマンス」にして、ファイナルファンタジー14 黄金のレガシーとドラクエ10のベンチマークを実施し、CPU温度の推移を確認しました。

※CPU温度はケルビン表記

FFは346°(摂氏73°)近辺に行くとグラフが若干下に振れる感じで、これ以上はいきませんでした。ドラクエは最大330°(摂氏57°)近辺に来るとCPU温度が下がり、ファンがしっかりと効いているようです。

こんなに薄い筐体なのに、排熱性能は良いと思います。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

最新のLPDDR5X-6400MHzが搭載で、オンボード16GBになります。動作周波数がかなり高く、サクサク使えますが、Memory Markを計測したところLPDDR4Xよりも若干良いスコア程度でした。もっと処理速度は速いかと思いましたが、まぁ、体感ではサクサク感じます。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 Memory Mark計測結果

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  2967
DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR5平均  2703
本機種  2570
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

SSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBと大容量です。データ転送速度が速く、パソコンの起動もサクサクです。

 

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 SSDのシーケンシャル速度計測結果

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6133MB/秒、ライト(書き込み速度)は3294MB/秒とかなり速いです。大きなデータも扱いやすいです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
本機種  6133MB/秒
 3294MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

セキュリティはWindows Defenderに守られていますが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。

 

 

バッテリー駆動時間

4セル71Whrが搭載で、JEITA 3.0測定で最大11.8時間(動画再生時)と長いです。2023年まで使用されていたJEITA 2.0測定だと、最大約16.6時間となっています。

比較的長いバッテリー駆動時間なので、外出先で長時間作業をする人にも合います。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

まとめ

良い点

・アルミニウム素材のユニボディでおしゃれ
・薄いのに排熱性能もよし
・AIエンジン付きのRyzen 8000シリーズが搭載
・グラフィック性能が高い
・ディスプレイは業務用レベル
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ並みの情報が表示される
・2 in 1 PCでどこででも使いやすい
・高画質FHD Webカメラ
・ストレージのシーケンシャル速度速い
・バッテリー駆動時間が長い
・ペン付属

 

残念な点

・SDカードリーダーがない
・IPS液晶の品質が悪い

 

総合評価

さすがRyzen AIを搭載した最新モデルなので、使っていて快適に使えるというのが第一印象でした。AIコアは今はそこまで出番はないですが、今後対応したアプリがどんどん出てくるので、より快適に使えるようになります。

全体的な性能は申し分なく、軽いゲームもできれば画像編集や動画編集もできる優れものです。

残念な点は、IPS液晶モデルはYogaに合うスペックじゃないので、OLEDディスプレイを選んだほうが良いということです。+1万円弱かかりますが、元々AMDモデル(10.4万円~)は兄弟モデルでIntel CPU搭載のYoga 7i 2-in-1 Gen 9(14.8万円~)よりも4万円ほど安いので、悪くないと思います。

本機はバッテリー駆動時間も長くパワフルなので、外出先で動画の修正・編集や画像編集などするような人にも向いています。

 

 

公式サイト