高性能プロセッサーであるRyzen 4000シリーズ搭載で、小型軽量2 in 1 PCになります。プロセッサーはデスクトップ並みの性能があるので、かなりヘビーな使い方をする人でも満足がいくと思います。
天板部分には青のファブリックカバーが覆っているので、汚れにくいし手触りも柔らかく、カジュアルな印象を与え、丸みを帯びたボディで、見た目もおしゃれで柔らかい印象を与える機種ですね。
注)CPUにRyzen 5 Pro 4650Uが追加されたので、情報をアップデートしています。
Contents
Lenovo Yoga 650(AMD)13型のレビュー
CPU | Ryzen 5 4500U/Pro 4650U Ryzen 7 4700U |
---|---|
メモリ | 8GB、16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢あり マルチタッチ |
グラフィックス | AMD Radeonグラフィックス |
OS | Windows 10 Home |
無線 | WiFi6、Bluetooth v5.0 |
生体認証 | 指紋センサー |
オーディオ | Dolby Atmos |
Microsoft Office | Home&Business 2019搭載可能 |
バッテリー | 最大21.5時間 |
寸法(幅x奥行きx高さ) | 308×206.5×17㎜ |
付属品 | アクティブペン |
重さ | 1.32㎏ |
価格 | 7.2万円~ |
パソコンの頭脳であるプロセッサーにはRyzen 4000シリーズのRyzen 5 4500Uか、Ryzen 7 4700U選択でき、Ryzen 5はデスクトップ用ハイスペックCPUのCore i5-10400T並み、Ryzen 7はCore i7-9700K並みの性能になっています。
モンスタークラスの性能ですね。
メモリも最大16GB、ストレージは最大SSD 512GBと十分な容量があり、性能や容量が足りないという事は無いと思います。
ディスプレイはNTSC 72%とsRGB100%相当の色域があるので、Web用画像編集をする場合にも向いているほどの高色域です。鮮やかな色が描写されるディスプレイです。
次世代通信規格のWiFi6にも対応しているので、超高速回線での通信が可能だし、オーディオにはDolby Atmosが搭載です。スピーカーもアトモスに最適化されているので、高品質の音を楽しめます。
そして、バッテリーは何と最大19.8時間です!丸一日出先で使う場合でも、充電アダプターは必要なさそうですね。あまり使わない人だったら、1泊2日の小旅行や出張でも問題ないと思います。
全体的なスペックが高い機種です。
旧モデルと比較
本機種Yoga 650 AMDは新しいモデルで、旧モデルはありません。
ライバル機種
<左から本機種・Yoga Slim 750i・ThinkPad X13 Yoga Gen 2>
本機種と似たような最新13型機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの方は表を右にスクロールできます)
本機種 2 in 1 PC |
Yoga Slim 750i | X13 Yoga Gen 2 2 in 1 PC |
|
CPU | Ryzen 5 4500U/Pro 4650U Ryzen 7 4700U |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i5-1135G7/1145G7 Core i7-1165G7/1185G7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 1TB | SSD 2TB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス | Iris Xe | Iris Xe |
ディスプレイ | FHD 画面比16:9 |
2.5K 画面比16:10 |
FHD、2.5K 画面比16:10 |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6、4G LTE |
バッテリー | 21.5時間 | 14時間 | 18.9時間 |
重量 | 1.32㎏ | 1.21㎏ | 1.2㎏ |
Thunderbolt 4 | なし | 2つ | 2つ |
価格 | 7.2万円~ | 8.8万円~ | 販売開始予定 |
すべて13.3型の機種ですが、Slim 750iのみ普通のノートパソコンで、その他は2 in 1 PCになります。
意外に13型の2 in 1 PCは少ないんですよね。個人的には小型の方がタブレットモードの時にも片手で持ちやすいので、使いやすいと思うのですが。
比較機種のSlim 750iは同じYogaシリーズですが、2 in 1 PCではない仕様です。その分軽いし、ストレージも大きめ。また、画面比が16:10と縦が長いので、14型以上の情報が表示されます。また、Iris Xe搭載なので、画像編集や動画編集をちょっとやってみたいという人にも合います。
ThinkPad X13 Yoga Gen 2は上位モデルで、ビジネスPCになります。LTEも搭載可能、メモリは最大32GB、画面比16:10の2.5Kディスプレイもあります。より高性能なビジネスノートが必要な方は、こちらが合います。
本機種は人気のRyzen 4000シリーズ搭載機種で、とにかくCPUの性能が高くバッテリー駆動時間も長いです。グラフィック性能はインテルの方が高いですが、クリエイティブワークをしない人なら、本機種がコスパも性能も高いです。
メリット・デメリット
メリット
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・高性能
・バッテリー駆動時間が約20時間!
デメリット
・Thunderbolt 4が無いので、大きなデータを扱う人は不満
Lenovo Yoga 650(AMD)13型の特徴
<スタンドモード> | <テントモード> |
Yoga 650は2 in 1 PCでヒンジが360度回転するので、場所を選ばずに使いやすいモードでパソコンを使うことが出来ます。
例えば、タッチパネルを使っている時に使いやすいスタンドモード、ソファーやベッドに寝転がって使う時は、底面の吸気口を塞がないようにテントモードで使ったり、車内などの移動中はタブレットモードでと、その場所にあったモードで使えます。
<タブレットモード>
当然、付属のアクティブペンで画面に書き込みをしたり、メモを取ったり、イラストを描いたりできます。
寸法は幅308㎜、奥行き206.5㎜、そして厚さが17㎜と小型です。大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べても、幅は+11㎜、奥行きは-3.5㎜なのでカバンに入れて持ち運びもしやすいです。
厚さは1円玉(直径20㎜)よりも小さいので、カバンに入れてもかさばらないし、重さはたったの1.32㎏なのでフットワークも軽くなりますね。
パソコンのエッジも丸みを帯びているので柔らかい印象を与えるし、ファブリックカバーが付いているので汚れにくく、カジュアルな外観になっています。
キーボードは84キーで、バックライト付きになります。標準的なキーボードです。
オーディオは映画館でも導入が進んでいるDolby Atmosです。当然同じ規格ではないですが、家庭用の規格で、最大9.1.6chまで可能です。三次元空間をパンできる位置情報が含まれているので、音がよりリアルにいろんな方向から聞こえる仕様になっています。
本機種搭載のスピーカーはDolby Atmosに最適化されたものなので、このままでも高品質な音が楽しめます。
CPU
Ryzen 7 4700U | ryzen 5 4500U | Ryzen 5 4650U | |
コア/スレッド | 8/8 | 6/6 | 6/12 |
GPUコア | 7 | 6 | 6 |
基本クロック | 2.0GHz | 2.3GHz | 2.1GHz |
ブーストクロック | 4.1GHz | 4.0GHz | 4.0GHz |
キャッシュ | 8MB | 8MB | 8MB |
TDP | 15W | 15W | 15W |
パソコンの頭脳であるCPUは、超高性能のRyzen 4000シリーズです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”13912″ lazy=”no” class=””]Ryzen 5でも1万1559とかなり性能が高く、Ryaen 7は1万4000オーバーです!普段使いのPCであればスコア5000前後でも十分な性能があり、ビジネス用途でがっつりだったら7000~8000でハイスペックです。
本機種は、かなり高性能ですね。
また、Ryzen 5は6コア、Ryzen 7は8コアと大きなコア数になっています。コアが大きいと、同一時間内で多くのデータを同時に処理しやすくなるので、よりサクサク動きます。
追記)Ryzen 5 Pro 4650Uが追加されました。
Ryzen 7に迫る性能で、マルチスレッディングというスレッド数がコア数の倍になっているので、より使い勝手が高いです。また、Proとはビジネス用途のパソコンに使用されるモデルで、セキュリティが若干上がっています。
アプリの数は例ですが、スレッド数が多いと「同時に多くのデータが処理できる」ので、あれもこれも同時に使いやすいという特徴があります。
ディスプレイ
右にスクロールできます↓
光沢 | 液晶 | 輝度 | マルチタッチ | NTSC | |
FHD | あり | IPS | 300nit | 対応 | 72% |
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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IPS | 視野角が広く、コントラスト比も比較的高く、自然な色合いが描写できる |
光沢あり | より明るく鮮明な色が表現できる反面、反射しやすいので背景が映り込みしやすい(スマホやタブレットと同じ仕様) |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準 |
NTSC | 色空間の規格。一般的なノートパソコンは45%が多い。NTSC 72%はsRGB100%相当 |
さすがYogaのディスプレイは、高品質です。フルHDでIPS液晶なので、高画質・高コントラスト、輝度も300ニットあるので結構明るいです。
NTSC 72%はsRGB100%相当なので、Web用画像編集をするクリエイターにも十分な色域があります。
また、前面カメラを隠すプライバシーシャッター搭載なので、プライバシーを守る事が出来ます。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、一時的にデータを保管する場所です。メモリが大きいとより多くの、より大きなデータが扱いやすくなります。
ここ最近では8GBが主流になってきており、通常これだけメモリがあれば困る事は無いです。16GBであれば、Lightroomなど編集ソフトを扱っていても快適に使えます。
通常は2400MHz、2666MHzが多いですが、メモリはDDR4-3200MHzなので、処理速度が速いものが搭載されています。2400MHzのものと比べると、30%以上高速処理が出来ます。
ストレージ
ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)が搭載なので、パソコンの起動も10秒前後とかなり速いです。HDDと比べると数十倍のデータ転送速度になります。
しかもSSDの種類はM.2 PCle-NVMeという速い方の種類なので(もう一つはSATA規格)、大きなデータを扱う場合でもサクサク使えますね。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応です。5Gと共に注目されている通信規格で、最大9.6Gbpsもの通信速度になります。
ここ最近はドコモ光 ギガが10Gbpsの通信速度を提供していて、提供エリアもどんどん広がっているので、今後高速通信が可能になりますね。
バッテリー
本機種はRyzen 5 PRO 4650Uを選んだ場合は、最大駆動時間が21.5時間、Ryzen 5 4500Uは19.8時間、Ryzen 7 4700Uは19.6時間となっています。どれを選んでも、かなり長いですね。
また、充電時間はたったの2.5時間なので、急な外出予定が入ってもサクッと充電して出かけることができますね。
保証・サポート
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、Premium Careと言う上位サポートが付属しています。プレミアムケアは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時までの一般コールセンター)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
最長3年まで延長でき、修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
インターフェイス
- Type-C (DisplayPort)
- USB 3.0 (Always On)
- 電源ボタン
- Type-C (DC-in, Power Delivery, DisplayPort)
- USB 3.0
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェイスは少ないですが、Type-Cが2つもあるので困る事は無いと思います。ここ最近はType-C搭載機種が増えてきて、これ1つでいろんなものに繋げるのでインターフェイスが少なくても困らないですよね。
まとめ
Ryzen 4000シリーズ搭載で高性能2 in 1 PCです。ここ最近は2 in 1 PCも薄型軽量化が進んでいるので持ち運びもしやすく、色々な用途に使えますね。
本機種は、講義のメモ取りをする学生や、移動が多い社会人、家族で使うPCを探している人なんかにもおすすめの機種です。