本機種は絶賛販売中ですが、後継機種のX13 Yoga Gen 1やX13 Yoga Gen 2が販売開始しました!こちらのレビューもどうぞ。
レノボThinkPad X380 Yogaは2018年に販売が始まり、2020年4月に新しいモデルが出ました。
ThinkPadのビジネスノートの性能と、Yogaの遊び心が効いたおしゃれなスタイルが融合した機種になります。
値段相応に、本格的に仕事でがっつりパソコンを使う人向けの機種になりますが、当然プライベートでも実力を発揮してくれる一品です。
Contents
ThinkPad X380 Yoga(13.3型)のレビュー
まずはスペックを見ていきましょう。
CPU | Intel core i3、i5、i7 |
---|---|
コア・スレッド | 4コア8スレッド |
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD・最大512TB |
OS | Windows 10 Home |
セキュリティ | Windows Defender・TPM |
Office | 搭載 |
ディスプレイ | FHD IPS液晶 マルチタッチ |
顔認証 | 搭載可能 |
指紋センサー | 搭載 |
キーボードバックライト | 搭載可能 |
ペン | 搭載 |
LTE | 有り・無し |
バッテリー | 最大約11.6時間 |
急速充電 | 対応 |
重量 | 1.44㎏ |
サイズ | 313.5×222.2×18.2mm |
本体カラー | ブラック |
価格 | 12.5万円~ |
さすがにがっつり使う人向けに作られた機種なので、スペックが高いですね。
バッテリー時間がちょっと短いですが、仕事で外出が多い人でも、なんとか1日充電ケーブルを持ち運ばなくてもいいくらいですね。
またYogaという事で2 in 1 PCなので、場所を選ばずに使えますね。
資料作成時はデスクトップモードで、タクシーなどの移動中はタブレットモードで、カフェや家でくつろいで映画を見る時はテントモードで、と言った風に状況に合わせて形を変えられるので、いつでも便利に使えます。
ライトユーザー向けの機種ではないので、その場合は他のYogaシリーズをおすすめします。(Yogaシリーズのまとめはこちら)
ライトユーザーでもいいのですが、こんなに性能が高いものをあまり使わない人が買ってもお金がもったいないだけだと思います・・・。
ThinkPad X380 Yogaの特徴
上で紹介した項目などを、詳しく紹介していきます。
トラックポイント
ThinkPadを何故買うかと言ったら、コレですね。トラックポイントです。(最近は使わない人も増えたらしいですが・・・)
この赤いボタンは何かというと、ページをスクロールしたり、部分的に拡大表示にしたりするボタンで、これがあるので指がホームポジションから離れずにパソコンを使えるので、慣れたらかなりタイピングが早くなります。
なので資料作成が多い人や、プログラマーに人気があるんですね。
また、ThinkPadは打感がいいので、タイピングがしやすいとしても有名です。
元々ThinkPadはIBMが作っていたのですが、Lenovoが買収してLenovoのThinkPadとして今は売りに出されています。
で、なぜThinkPadはタイピングしやすいかというと、タイプ感がいいんですよね。
タイピングをしたときに疲れやすいキーボードって、「力をちょっと入れないといけないようなもの」です。
ただし、軽すぎても打ちにくいんですよね。タイピングした時に乾いた感じの音(軽い音)のものって軽すぎるからミスしやすいし、打っている感触が少ないのでミスするんです。
でもThinkPadシリーズは、ちょうどいいんです。
何と言うか、ちょうど良いからタイピングしやすいって感じなんです。
ThinkPadシリーズの製品テスト
ThinkPadシリーズは、12項目の米軍調達基準に準拠し、200以上の品質チェックテストをクリアしています。
落下テストや気温、気圧の変化など様々な項目をチェックしているので、安心して使えます。
そういえばNASAが宇宙に持っていてったパソコンは、ThinkPadでしたね。
戦場でも宇宙でも安心して使えるので、日本で使う分には十分すぎる品質チェックがあってますね。
2 in 1 PC
次はYogaの代名詞と言ってもいい2 in 1 PCです。
通常のThinkPadシリーズは当然2 in 1 PCじゃないのですが、ThinkPad X380 Yogaはいろんな形状にできるので、使い勝手がかなりいいんですよね。
通常はデスクトップモードで使い、ベッドに寝転がっている時はタブレットモードで使ったりとできるので、場所をかまわず快適に使えます。
またアクティブペンでメモを取ったり、絵を描いたりする事も出来るので、マンガやデッサンをする人にも合いますね。
付属のペンは、本体に収納できるので失くすこともなければ、いざ使うぞって時に充電がないなんてこともありませんね。
<この赤い部分にペンを収納>
CPU
CPUはパソコンの頭脳部分なので、一番重要と言ってもいいパーツですね。
言わばパソコンの各パーツに指令を出すのがCPUなので、性能が低いものを使っていたらパソコンの動きも鈍いです。
一般的に標準性能はIntel core i3なので、これを基準に考えたら大丈夫です。
下のグラフは本機種搭載のCPUと、その他最新CPUも併せたPassMarkスコアの比較です。
[visualizer id=”10112″]発表当時はハイスペックモデルのCPUだったのですが、2020年6月現在で見るとCore i5, i7共に中間よりちょっと上くらいの性能ですね。
まぁ。それでも全然問題なく使えますが。
また、各CPUのコアとスレッド数はこのようになります。
- i3、i5・・・4コア8スレッド
- i7・・・4コア8スレッド
コアとスレッドは並行作業をする時にいかに快適にできるかの目安なのですが、道路に例えたら分かりやすいので、ご紹介します。
例えば4コア4スレッドだと片道1車線が4つあるイメージで、車(情報)が最大4台までしか行き来出来ません。
でも、4コア8スレッドだったら8台の車(情報)が一緒に行き来できる感じです。
どういうことかと言うと、多くの作業を同時にしやすくなる=多くのアプリやタブ、ウィンドウを同時に開いても快適に使いやすいと言った感じです。
なので、複数アプリを同時に使ったり、タブやウィンドウを10個も20個も開いて作業するような人は、i5でも快適ですがi7の方が当然おすすめです。
メモリ
メモリは作業テーブルのイメージで、メモリが大きい=テーブルが大きい=作業しやすい=パソコンがサクサク動くようになります。
これも先ほど言った並行作業にも関係するのですが、メモリが大きくないと同時にいろんなファイルやアプリを使おうと思っても、応答が遅くなります。
一般的に8GBあれば大抵の事には問題なく使えますが、大きなアプリを使う人は16GBは欲しいですね。
ストレージ
ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を使っており、HDD(ハードディスクドライブ)ではありません。
まぁ、高い機種なので当然ですが。
SSDは、データを保存する空間に0と1の数字を書き込みデータ保存をするのですが、旧型のHDDは、磁気を帯びたディスクを高速で回転させて磁気の性質を変えて保存します。
HDDは物理的なものなので壊れやすいし、うるさいし、PCの温度も上昇しやすいんですよね。
しかもSSDは、PCの起動もデータ移動、読み込みなんかもかなり速いです。
また、X380 YogaのSSDはOpal対応になっているので、万が一情報漏洩があっても解読されることも少ないでしょう。
ちなみにOpal(オパール)とは自己暗号化ドライブのことで、ハードウェアにてドライブ全体の暗号化を行っているストレージのことで、ソフトウェアで後から暗号化するんじゃなく、初めから暗号化されて記憶されます。
なので万が一情報漏洩があっても、漏洩した情報は暗号なので解読が出来ません。
セキュリティ
OSのWindows 10 Homeには、標準機能としてWindows Defenderというセキュリティが入っています。
正直言うと昔は性能が良くなかったので、無用の長物だったのですが、Windows 10になってから性能が格段に上がり、セキュリティソフトランキングでも高評価を得ています。
マルウェア対策や、フィッシング対策もしてあり、危険なページやアプリを実行しようとするとブロックし、警告を出してくれるし、ランサムウェアの検出テストでは失敗無しの検出率だったので、この面でもパソコンの保護が期待できますね。
他にもThinkPadシリーズの特徴であるTPMも搭載されています。
TPMはTrusted Platform Moduleの略で、OSや他のハードウェアから独立して機能するセキュリティチップの事です。
独立しているので外部からの攻撃にも強いし、以前はストレージに収納されていた認証するときに使う暗号などの重要情報を、安全に格納できます。
なのでセキュリティは、Opal+Windows Defender+TPMでがっちり守られています。
しかも実はもう一つ、FIDO認証(ファイド認証)というセキュリティも入っています。
FIDOは、Fast Identity Onlineの略で、今までのパスワードにとって代わる新しい認証技術・多要素認証の一つです。
デバイス側で(今回の場合はX380 Yoga)で生体認証を使った本人確認を行い、サーバー側でデバイスの認証を行います。
簡単に言うと、サーバー側にこちらの情報が渡らないので、何かあっても安全だということです。
顔認証・指紋センサー
X380 Yogaには、指紋センサーもしくは顔認証があります。
ログインが早くなるし、パスワードの確認なども簡単にできるのですごく便利ですよね。
購入前にスペック紹介部分をチェックして、内蔵カメラにIRカメラがあれば顔認証付き、指紋センサーとだけ書かれていたら、指紋センサー付きです。
ディスプレイ
ディスプレイはFHD(フル・ハイディフィニション)で、解像度が1920x1080です。
IPS液晶なので、視野角が広くどこから見ても画面がきれいに見えます。
LTE
LTEに対応しているものとそうでないものがあるので。購入時には注意してください。
LTEは携帯のSIMカードをパソコンに差して、パケットで通信できる機能です。
外で使うことが多い人、Wi-Fiが飛んでないようなところに頻繁に行く人には、必須の機能ですね。
急速充電対応
これって意外にかなり役に立つのですが、1時間の充電で約80%の充電が完了するので、急ぎの時、充電をし忘れたけど出かけなくちゃいけない時にすごく役に立ちます。
バッテリー
バッテリーはそこまで長持ちじゃないですが、最大11.6時間持ちます。
1日仕事で使う分には問題ないくらいなので、ほとんどの人は充電ケーブルを持ち歩かなくても大丈夫かと思います。
インターフェース
- 内蔵カメラ(画像はHD 720p カメラ)
- マイクロフォン
- 指紋センサー
- 電源ジャック
- USB3.1 Type-C(Thunderbolt3)
- イーサネット拡張コネクター
- USB 3.0(Powered USB)
- スマートカードリーダー(選択時)
- パワーボタン
- ペンスロット
- マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
- SIM カードスロット(nanoSIM対応、LTE対応のモデルのみ使用可能)
- microSD メディアカードリーダー
- USB3.0
- HDMI
- セキュリティー・キーホール
これでもかってくらい、必要なジャックは全てありますね。
最後に
セキュリティがかなり強固なので、管理者・マネージャーなどであればこの性能の恩恵をかなり受けます。
また、2 in 1なのでプライベートでも色々な使い方が出来るので、タブレットを買う必要もないし、お得ですね。
最初にも言いましたが、Lenovoでは今現在セールをやっているので、この機会をお見逃しなく!
また、公式ページでは品薄になってきているので、こちらもどうぞ。楽天に豊富にあります。