13.3インチのThinkPad Xシリーズで、スマホなどに搭載されるSnapdragon 8cx Gen 3が搭載です。性能はそこそこ高く、今までの様な「スマホ用低性能SoC」とは違い、ビジネス用途でも使いやすいほどです。
ただし、本機の特徴は「軽い」「バッテリー駆動時間が長い」事で、持ち運びをすることが多い人に向いています。
まずはレビューのまとめをどうぞ。
良い点
・超小型軽量・1060gで持ち運びがしやすい
・バッテリー駆動時間が30時間以上!
・マグネシウム素材で高級感もある
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・ディスプレイは色域が広いsRGB 100%
・5G LTE Sub6+ミリ波対応
残念な点
・インターフェイスが少ない
・性能は高いが、ハイエンドモデルとは差があるスペック
Contents
ThinkPad X13s Gen 1のスペックレビュー
CPU | Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3 |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS液晶 光沢なし sRGB 100%など |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、5G LTEあり、Bluetooth 5.2 |
オーディオ | Dolby Audio、2Wスピーカー×2 |
生体認証 | 指紋センサー/顔認証あり |
WEBカメラ | 500万画素 RGBカメラ、IRカメラなど |
セキュリティ | パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホールなど |
寸法(幅×奥行×高さ) | 298.7 × 206.4 × 13.4㎜ |
重さ | 1.06㎏~ |
バッテリー 電源 |
最大31.2時間 45W/65W |
保証 | 1年間 |
価格 | 15.8万円 |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはタブレットなどに使用されるSoCですが、Arm版Windows向けで、最新のSnapdragon 8cx Gen 3になります。Geekbench 5のスコアはRyzen 5500Uよりちょっと上なので、性能は高いですね。また、省電力モデルなので熱くなりにくく、バッテリー駆動時間時間も長くなります。
メモリはLPDDR4x-4266MHzが搭載で、最大で32GBと大容量、ストレージも最新のPCIe 4.0 最大1TBが搭載できます。ただし、PCIe 4.0が搭載でもPCIe 3.0に近い性能にダウングレードされているので、PCIe 3.0以上4.0以下と言った性能の様です。
ディスプレイは13.3インチで、縦に長い16:10のアスペクト比です。14インチ以上の情報が表示されるので、一目で多くの情報を見て取れます。
輝度は300ニトか400ニトがあり、タッチパネルもあります。色域はsRGB 100%か、sRGB 100%相当のNTSC 72%なので、どちらも広い色域です。画像編集にも合う色域です。
パソコンのコア性能である部分は、旧パーツも使われていますが、SoCが今までの様に低性能じゃないので、サクサク使いやすいスペックです。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、最新のWi-Fi 6E対応、5G LTE Sub6も搭載可能、WEBカメラは500万画素とかなり高いです。
ちなみにLTEはミリ波に対応しており、日本では28GHzととんでもない数字になっています。一般的なSub6は6GHz以下の帯域を使用しますが、28GHzって異次元の速さですね。5G Sub6の16倍高速だと言われています。
指紋センサーや顔認証も搭載できるので、サインインも一瞬です。
さて、本機最大の特徴ですが、超軽量1060g、バッテリー駆動時間は驚異の約31.2時間です!!使い方によっては、公式サイトでも言っているように、「数日間のバッテリー駆動が可能」ですね。
プロセッサーやメモリなどの性能だけを見たら、本機よりも高性能で価格が安い機種は多くありますが、本機はそれなりの高スペックで、超軽量・超長時間バッテリー駆動時間があり、Wi-Fi 6EやLTEにも対応しているので、機動性を重視した機種になります。
ただし、機動性を重視しすぎているので、インターフェイスはUSB Type-Cが2つのみと、使い勝手が悪いです。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。
ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。
12世代CPU | Evo | DDR5 | PCIe 4.0 |
– | × | × | △ |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | 素材 | Dolby Atmos | 全方位360°マイクが4つ |
〇 | マグネシウム | × | × |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | 18時間以上バッテリー |
× | 指紋・IR | 〇 | 〇 |
Evoプラットフォーム認証は、100機種以上販売しているLenovoでも数機種しかないほどのものになります。
最新のDDR5やThunderbolt 4はSoCが対応していないようなので、旧モデルが搭載です。SSDは先述した様にダウングレードされているので、4.0ほどの速度は出ないようです。
全方位マイクはありませんが、3つの遠距離マイクが搭載しており、標準以上のスペックです。
本機は最新ハイエンドスペックと言うわけじゃなく、先述した様にそこそこ高い性能で、超軽量、バッテリー駆動時間が長いという特徴を持った機種です。
旧モデルとの比較
ThinkPad X13と言う兄弟モデルはありますが、スリムを表すSが付いたモデルは、X13では初めてになるので旧モデルはありません。
兄弟モデルは本機の様に軽くないし、バッテリー駆動時間も一般的ですが、より高性能です。詳しくは「ThinkPad Xシリーズ全機種の比較」でX13を確認してみてください。
ThinkPad X13s Gen 1の特徴
4辺狭額ベゼル(画面の黒い枠)で、左右と下は特に細いですね。上部はノッチになっており、カメラ部分のみ大きくしているので、すっきりした印象になっています。
ベゼルが細いので筐体自体がコンパクトで、
・幅 298.7㎜
・奥行き 206.4㎜
・高さ 13.4㎜
となっています。A4サイズ(210㎜×297㎜)よりも若干小さなサイズです。
厚さは13.4㎜とかなり薄いです。一般的なPCの厚さは17㎜前後なので、比べるとかなり掴みやすいサイズですね。
ただし、薄くなった分、大きなポートを搭載できないので、インターフェイスは必要最小限と言うか、USB Type-Cが2つあるだけなので、変換ハブが必要になると思います。
個人的には1㎜厚くなってもいいので、USB-AやHDMIが搭載してくれていたらよかったと思います。
薄くすることにこだわったので、Webカメラ部分のみ若干大きくなっています。
カメラ部分が大きくなっているのでディスプレイを開けやすいと思いますが、デザイン的に好みも分かれそうです。ちなみに、この部分はコミュニケーションバーと呼ぶそうです。
底面カバーです。ファンレス設計なので、通気口はありません。
公式サイトには、「密閉されたファンレス設計により、熱の放出を最小限に抑えています」と記載されており、省電力SoCを搭載なので、膝の上において使っている時も、不快な熱を感じにくいと思います。
オーディオは一般的なモデルに搭載されるドルビーオーディオで、2Wスピーカーが2つ付いています。普通です。
WEBカメラ
一般的なノートパソコンのWEBカメラは、高画質1080pかHD画質720pがあり、前者は207万3600画素、後者は92万1600画素なので、本機搭載カメラの500万画素はすごく高画素です。
また、カスタマイズからIRカメラ(顔認証)も選択でき、指紋センサーも搭載できるので、サインインは一瞬ですね。
電子式プライバシーシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。
素材
筐体の90%に再生マグネシウムを使用しており、スピーカーやバッテリーパックなどには再生プラスチックを採用しています。環境に配慮した製品ですね。
MILスペック
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
キーボード
88キーのフルサイズキーボードで、バックライト付き、トラックパッド(タッチパッド)は115㎜×56㎜と平均的な大きさです。また、日本語キーか英語キーが選べます。
ThinkPadはキーストロークが深く打鍵感があるキーボードで、タイピングが多い人に人気ですよね。
SoC
Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3 | |
アーキテクチャ | 5nm |
コア | 8コア(Cortex-X1(4コア)+Cortex-A78(4コア)) |
最大クロック | 3.0GHz |
キャッシュ | 1MB+512KB |
内蔵GPU | Adreno 690 |
メモリサポート | LPDDR4X-最大4266MHz |
SoCは最新のスナップドラゴン8cx Gen 3で、big.LITTLE構成です。これは高性能コアと高効率コアの2種類があり、高負荷なことは高性能コアで、低負荷なことは高効率コアで処理することにより、省電力性を高めています。
ただし、SoCの性能を上げるためにCortex-A78(スナドラ888搭載の高性能コア)を、高効率コアに採用しています。このために、性能は高めです。
こちらはSoCの性能を測るGeekbench 5のスコアです。
Geekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、Cinebenchの様にシングルコア性能とマルチコア性能を測定できます。
Geekbench 5 マルチコア
オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較
Ryzen 5 5500U | |
---|---|
Snapdragon 8cx Gen 3 | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-1195G7 | |
Ryzen 7 4700U | |
Core i5-1135G7 | |
Core i7-10510U | |
Core i3-1115G4 |
Geekbench 5 シングルコア
オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較
Core i7-1195G7 | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5500U | |
Snapdragon 8cx Gen 3 | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-10510U | |
Ryzen 7 4700U |
Snapdragon 8cx Gen 3以外は一般的なノートパソコンに搭載されるCPUですが、スナドラ、すごいですね。消費電力も小さいのに、性能は高めです。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WUXGA | なし | IPS | 300nit 300nit 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1000:1 1500:1 1500:1 |
NTSC 72% sRGB 100% sRGB 100% |
170° | タッチパネル ― 省電力、BL軽減パネル |
※BLはブルーライト
WUXGA | 解像度は1920×1200ドット |
---|---|
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準 |
ディスプレイは縦に長い16:10の画面アスペクト比で、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶になります。一般的なモデルのコントラスト比は700~800対1なので、本機はよりくっきりした力強い描写がされます。
<左・13.3型16:10/右・14型16:9>
アスペクト比は縦に長いので、16:9の14インチディスプレイよりも、より多くの情報が表示されます。このおかげで、13.3インチと小型でも作業効率が落ちることないです。むしろ、作業効率は上がると思います。
輝度は300ニトでも使いやすいですが、本機購入を考えている人は屋外で作業をすることが多いと思うので、日の当たる明るい場所でも使いやすい400ニトモデルが合う人が多いと思います。
タッチディスプレイモデルのみNTSC 72%と言う色域ですが、sRGB 100%相当になります。
<左からNTSC 45%・sRGB 100%・NTSC 72%>
NTSC 72%はsRGB 100%よりも若干赤と青が弱い感じです。画像編集などをする人は、sRGB 100%モデルがおすすめです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR4X-4266MHzで、オンボード・最大32GBと大容量です。最新のDDR5じゃないですが、動作周波数が高いので、気になることはないと思います。サクサク快適に使えます。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載SSDは最新のPCIe 4.0ですが、仕様書によると3.0に近い性能にダウングレードしているとのことです。ただし、PCIe 3.0でも2500~3000MB/秒近いデータ転送速度があるので、ビジネス用途でも十分快適に使えます。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- パワーオンパスワード・・・電源を入れた時のログインパスワード
- ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでストレージにパスワードを設定
- スーパーバイザーパスワード・・・BIOSなどの設定を見たり変更する時のパスワード
- Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
- セキュリティキーホール・・・ワイヤーを設置できる箇所
などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
LTE
LTEはSnapdragon X55 5G Sub6 Modem-RF System対応で、本機は、おそらく世界初のミリ波に対応したノートパソコンです。
最大通信速度はこの様になります。(表記は5G回線/LTE回線)
・ダウンロード(下り)・・・7.5Gbps/2.5Gbps
・アップロード(上り)・・・3Gbps/316Mbps
LTE回線でもかなり速いですが、5G Sub6での通信もすごいですが、ミリ波にも対応しているので、通信速度はかなり速くなります。ちなみにミリ波は、日本では28GHzになっており、5G Sub6の16倍高速だと言われています。
ちなみにLTE用の格安SIMをお探しなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。
バッテリー駆動時間
バッテリーは49.5Whrで、最大約31.2時間のバッテリー駆動時間があります!すごく長いですね。
1泊2日の出張くらいなら、充電アダプター無しでも行けそうですね。
ACアダプタは45Wか65Wが選べ、スリムタイプもあります。
インターフェイス
左側面インターフェイスは、USB 3.2 Gen2 Type-C(データ転送速度10Gbps/映像出力機能付き)が2つになります。
右側面は、マイク/ヘッドフォンジャック、nanoSIMカードトレイ、セキュリティキーホールになります。
インターフェイスはかなり乏しく、USB-Aが使えないので、USB-Aを使うならこういった↓変換ハブが必要です。
もしくは、USBハブがあればもっと使いやすいです。
超薄型機種なのでしょうがないですが、不便を感じることがあると思います。また、USBの1つはPCの充電に使うので、パワーパススルー機能が付いたデバイスを使用しないと、実質使えるUSBポートは1つになります。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon Gen 10・ThinkBook 13s Gen 4>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。より高性能モデルは赤文字。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | ThinkBook 13s Gen 4 | |
CPU | Snapdragon 8cx Gen 3 |
Core i5-1240P/1250P Core i7-1260P/1270P/1280P |
Core i5-1240P Core i7-1260P |
メモリ | LPDDR4x 32GB | LPDDR5 32GB | DDR5 32GB |
ストレージ | SSD | SSD PCIe 4.0 | |
グラフィックス | Adreno | Iris Xe | |
ディスプレイ | WUXGA 13.3型16:10 |
WUXGA、WQUXGA 14型16:10 |
WUXGA、WQXGA 13.3型16:10 |
無線 | Wi-Fi 6E、5G Sub6 LTE ミリ波対応 |
Wi-Fi 6E、5G LTE | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 31.2時間 | 24.9時間 | 17.8時間 |
重量 | 1.06㎏ | 1.12㎏ | 1.23㎏ |
価格 | 15.8万円~ | 22.5万円~ | 11.9万円~ |
本機種と比較機種の大きな違いは、CPUですね。本機以外には最新のインテル第12世代CPUが搭載で、かなり高い性能になっています。
比較機種も軽量コンパクトですが、やはり本機の1060gは目立ちますね。軽いです。ただし、X1 Carbonは14インチで1120gなので、こちらもかなり軽量ですね。
各機種の特徴です。
本機種・・・超軽量1060gでバッテリー駆動時間がかなり長い、そして5G LTE Sub6とミリ波対応です(LTEモデルは+4.4万円)。性能は最新じゃないが、そこそこ高め
ThinkPad X1 Carbon・・・総合性能が高く、死角がない機種。X13s Gen 1ほどじゃないがバッテリー駆動時間は24.9時間と長く、14インチで1120gと軽い。LTEあり
ThinkBook 13s Gen 4・・・本機も総合性能が高く、X13s Gen 1ほどじゃないが軽量コンパクト。比較的低価格
まとめ
良い点
・超小型軽量・1060gで持ち運びがしやすい
・バッテリー駆動時間が30時間以上!
・マグネシウム素材で高級感もある
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・ディスプレイは色域が広いsRGB 100%
・5G LTE Sub6+ミリ波対応
残念な点
・インターフェイスが少ない
・性能は高いが、ハイエンドモデルとは差がある
総合評価
以前はこういったスマホやタブレット向けのSoCを搭載した機種は、性能がかなり低いけど、軽量でバッテリー駆動時間も長めと言う機種が多かったですが、本機は性能もそこそこ高く、超軽量・長時間バッテリー駆動時間を実現しており、実用性が高い機種です。
先述した様に性能だけならインテル/Ryzen CPU搭載モデルを購入した方が良いですが、持ち運びが多い人はこの軽さに「No」とは言えませんよね。
Wi-Fi 6E対応で、ミリ波対応の5G LTEも搭載できるので、本機種に勝る機動性があるノートパソコンはほとんどないと思います。
ただし、インターフェイスが乏しいです。先述した用のUSBハブなどを購入しないと、使いにくいと思います。